ステンドグラスに彩られた光の街・メスでおすすめ観光スポット8選

画像出典:CJ_Romas

ステンドグラスに彩られた光の街・メスでおすすめ観光スポット8選

3000年の歴史を誇るフランス北東部の街メス(メッス)は、知る人ぞ知る穴場観光都市です。小さな街ながらも、ヨーロッパ最大級のステンドグラスを有する教会やフランス最古のオペラ座など見どころが盛りだくさん。モーゼル川とその周辺の自然を生かした長閑な街並みとともに、世界中から訪れる観光客を魅了しています。かつてドイツ領だったことから、街中にはドイツ風の建物が軒を連ねているのも魅力の一つ。近年は現代アートの発信地としても注目を浴びています。それでは、メスでおすすめの観光スポットをご紹介していきましょう。

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ステンドグラスに彩られた光の街・メスでおすすめ観光スポット8選

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1.サン=テチエンヌ大聖堂

出典: Leonid Andronov/PIXTA(ピクスタ)

メスの街中で一際目を引く建物が、観光スポットとしても人気の「サン=テチエンヌ大聖堂」です。およそ300年もの歳月を費やして造られたというこの大聖堂は、ヨーロッパのゴシック建築の中で最大級の身廊の高さを誇ることで有名。その高さはなんと42mにも及びます。

そんなサン=テチエンヌ大聖堂で見逃せないのが、メス観光のハイライトとも言えるステンドグラス。13世紀から20世紀にかけて制作されたもので、その総面積はなんとヨーロッパ最大規模の6500平方mを誇ります。ステンドグラスを通じて光が差し込む様子は実に神秘的ですよ。

しかも、ステンドグラスの一部はフランスの有名画家マルク・シャガールが制作したものなのだとか。サン=テチエンヌ大聖堂のステンドグラスは、「神のランプ」を意味する「ランテルヌ・デュ・ボン・デュー」の愛称で、メス市民からも観光客からも親しまれています。

2.メス駅

出典: Michail Makarov/Shutterstock

メス観光の玄関口となるのが、フランスで最も美しい駅と称される「メス(メッス)駅」です。こちらはメスがドイツ領だった頃に建てられた駅で、駅周辺はドイツ時代の痕跡がたくさん残っていることから「インペリアル地区」とも呼ばれています。

このインペリアル地区にはロマネスクやゴシック、ルネッサンス、バロック、さらにはアール・デコにアール・ヌーヴォーと、実にさまざまな時代の建築様式の建物があり、とっても壮観な街並みを造り出していますよ。ちなみに、メス駅はネオロマネスク様式で建てられています。

メス駅は美しさもさることながら、その大きさでも有名です。駅舎の長さはおよそ350mで、時計塔の高さは40mにも及ぶのだとか。駅構内も広々としていて重厚感にあふれています。駅の東側にある水道塔もメスの人気観光スポットですので、あわせて見学してみてくださいね。

3.タンプル・ヌフ

出典: シルヴァン/PIXTA(ピクスタ)

モーゼル川の中州に建つ「タンプル・ヌフ」は、メスがドイツの統治下にあった1905年に建てられた寺院です。歴史ある古い建物が多いメスの中では比較的新しい建物ですが、川に浮かぶように見えることからフォトスポットとして高い人気を得ています。

コンサートやイベントが開催される時のみ鍵が開けられるので、残念ながら内部を見学することはできませんが、荘厳な出で立ちはただ眺めるだけでも充分に価値がありますよ。特にモーゼル川を挟んだ対岸から眺めるのがおすすめ。ぜひ写真に収めておきましょう。

川岸には歩行者用の遊歩道が設けられており散策にもぴったり。白鳥や鴨がのんびり泳いでいる姿とタンプル・ヌフを眺めながら、メスの自然に癒されてください。夜には、タンプル・ヌフをはじめとした川沿いの観光スポットがライトアップされ、幻想的な雰囲気を楽しめます。

4.ポンピドゥー・センター・メス

出典: シルヴァン/PIXTA(ピクスタ)

「ポンピドゥー・センター・メス」は、パリの有名観光スポット「ジョルジュ・ポンピドゥー国立芸術文化センター」の分館として2010年にオープンしました。日本、フランス、イギリスの有名建築家が共同設計したという建物は、メスの新しいシンボルとしてたくさんの観光客を魅了しています。

ポンピドゥー・センター・メスの魅力といえば、充実した内容の企画展。パリの本館から作品を借りられる特権を持っているだけあって、他では見られない作品が豊富に揃っています。「現代アートの発信地」と呼ばれるのも納得ですよ。

その他に映画の上映や講演会、ダンス、芝居、コンサートなどアーティストの活動の場としても利用されているのも特徴。観光客が参加できるワークショップなども開催されているので、興味がある方はぜひこの機会に参加してみてくださいね。

5.クール・ドール博物館

出典: Diligent

「クール・ドール博物館」は160年以上前にオープンして以来、長きにわたって考古学ファンを魅了し続けているメスの人気観光スポットです。考古学部門や中世建築部門、芸術部門、メスのユダヤ人コミュニティーの歴史を紹介した部門で構成されており、実に見応えがありますよ。

館内では、古代ガリア・ローマ時代の共同浴場や墓碑、メロヴィング朝の宝飾品など、古代の人々の生活を垣間見ることができる展示物がいっぱい。中世の彫刻やゴシック様式の装飾も展示されているので、時代ごとに変わっていく装飾技術を徹して見ることができます。

支配者が次々と入れ替わる変遷を古代から辿ったり、メスの豊かな文化を学ぶための貴重な史料が揃ったクール・ドール博物館。隣にある「サン・クロワの丘」からはメスの街を一望できるので、時間がある方は足を延ばしてみると良いですよ。

6.オペラ座

出典: Alexandre Prévot/Flickr

サン=テチエンヌ大聖堂からモーゼル川を挟んだ向かい側、テンプル・ヌフと同じ中州にあるのが「オペラ座」です。1738年から1752年にかけて建設された建物は、現役の劇場としてはフランス最古。4階建てのイタリア式のホールに700席が設けられた立派な劇場です。

オペラやバレエ、演劇など毎年60回ほどの公演が行われているオペラ座ですが、クリスマスやミラベル祭などの地元の行事にもよく使われているのだとか。観光客が参加できるイベントもたくさん催されているので、オペラ座の観光ついでに参加してみてはいかがでしょうか?

花壇と噴水が美しい劇場の前の「コメディ広場」も、オペラ座とセットで観光してみてくださいね。
ちょっとした休憩はもちろん、フォトスポットとしてもおすすめです。

7.サン・ルイ広場

出典: Alexandre Prévot/Flickr

中世の姿をそのままに残すメス市民憩いの場「サン・ルイ広場」。周辺にはカフェやショップが建ち並び、休日にもなるとたくさんの地元民や観光客で賑わいます。特に12月から開催されるクリスマス・マーケットが有名で、この真冬のマーケット目当てにメスを訪れる方も多いのだとか。

そんなサン・ルイ広場は、かつて交易で栄えたメスの両替所として機能していました。今もある石のベンチ(フランス語ではバン)をテーブル代わりにして商売が行われていたのですが、なんとこの「バン」が「bank(銀行)」の語源となったそうですよ。

ちなみに、広場の名前の由来となっているのは「サン・ルイ」ことルイ9世です。ただし、広場に飾られている像は彼ではないのでご注意を。こちらは『三銃士』にも登場するルイ13世の像で、ルイ9世と勘違いした市民により「サン・ルイ」が広場の呼び名となり、そのまま正式名称となったのです。

8.アルスナル

出典: Marc Ryckaert

「アルスナル」は、メスの文化交流を支える場として親しまれている観光スポットです。1864年の建設当時は爆弾や武器の保管庫として使用されていましたが、1989年に改装を施し多目的ホールとして生まれ変わりました。武器庫を意味する「Arsenal(アルスナル)」がそのまま施設名となっています。

アルスナルにはいくつものホールがありますが、中でも「グラン・サル(大広間)」は音響が素晴らしいことで有名。ブナやシカモアなどの木材を使った落ち着いた内装で、1300人も収容することができます。
メスを訪れた機会に、素晴らしい音響に酔いしれてみませんか?

◎まとめ

ドイツの統治下にあったという歴史を持つだけに、メスの街中には重厚な建物が多く、街全体が落ち着いた雰囲気に包まれています。観光スポットとして人気のある建物には、随所にドイツの影響が色濃く見られますが、古くローマ帝国時代からの文化の名残が散見されるのも魅力です。紀元前1世紀頃には、ローマ人が水道管や浴場などのインフラをメスに伝えていたというから驚き。その歴史の深さをぜひメスで感じてみてください。また、ステンドグラスの光と美しい自然が共存する「光と庭園の街」としてのメスにも注目です。

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