名称:オールド・ヤッファ(Jaffa)
住所:Yefet Street South Tel Aviv, Tel Aviv, Israel
テルアビブは20世紀の初めに、何にもない砂漠の地に一から造られた新しい街で、美しいビーチに面して建つ近代ヨーロッパ調の街並みは、中東のヨーロッパとも呼ばれていますが、今回はそんな魅力溢れるテルアビブの観光スポットをご紹介いたしましょう。
目次
中東のヨーロッパ!と呼ばれるテルアビブの観光スポット5選!!
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1.ヤッファ旧市街(ヤッフォ or ジャッファ:サウス・テルアビブ)
テルアビブが新しく作られた街なら、ヤッファは紀元前からあったアラブの古代都市。ユダヤ人が、ヤッファの近くに入植して作り上げたテルアビブに吸収され、今はサウステルアビブと言う一つの地区になっています。因みに、テルアビブの行政区画上の正式名称は、テルアビブ・ヤッファと言います。
ヤッファはテルアビブの近代的な中心街とは雰囲気が全く異なり、石畳の道やオリエンタルな感じの建物が多く残っており、観光客が散策するのに楽しい場所。オシャレなカフェやアーティストショップ、土産物屋を巡ってみましょう。
こちらには、規模の大きなフリーマーケットがある事でも知られています。歴史を物語るように、この地区ではアラブ人も多く見られ、美味しいホムス(アラブの常食で、ひよこ豆のペースト)屋さんも沢山あります!
2.カルメル市場
テルアビブの中心街にある伝統的なマーケット・カルメル市場。食料品が中心で、テルアビブ市民の胃袋を満たす台所的存在ですが、日用品やジュエリー、お土産品なども売っており観光客にとっても楽しい場所です。
昔は自爆テロなどがあり警備の人たちが多く見られましたが、今はそんな事は全く起こらずガードマンもすっかり姿を消しました。ここにはイスラエルのローカルフードを食べさせる店やジュースバーも多く、一日中観光客が絶えません。
特にジュースバーの値段は日本に比べると信じられないくらい安いので、是非試してみましょう。又、エルサレムの旧市街で売っているようなイスラエル土産も、ここでは値段も表示されており、安く買えるのでオススメです。
名称:カルメル市場
住所:Allenby, King George and Sheinkin streets, Tel Aviv
公式・関連サイトURL:http://www.shuktlv.co.il/category/%D7%A9%D7%95%D7%A7-%D7%94%D7%9B%D7%A8%D7%9E%D7%9C
3.カイザリヤ国立公園
カイザリヤはテルアビブの北約50kmの海沿いにある、ローマ時代に栄えた港町の跡地で、今は国立公園になっている場所。キリスト教史上では、あのパウロやペテロがローマ宣教に旅立った港として知られています。ヘロデ大王が築いた町で、当時のローマ皇帝カエサル(Caesar:シーザー)に因み、カイザリヤと命名されたそうです。
カイザリヤには、ローマ時代の遺跡に加え、その後の十字軍時代のものも多く残っており、地中海の青い海のすぐ傍に立つ白い遺跡の数々はまさに壮観。観光客の興味を引くのは、4~5千人は収容できると言う円形劇場で、かなり当時に近い形で残っています。
その他にも、大理石の列柱が当時の面影を残す宮殿跡地や導水橋、十字軍の要塞など数多くの遺跡があり、テルアビブまで来たなら是非足を延してみたい観光スポットです。
名称:カイザリヤ・ナショナルパーク
住所:caesarea, Israel
公式・関連サイトURL:http://www.parks.org.il/NewFlash/pages/ofir.aspx
4.ホワイトシティ(白い都市)とシャロームタワー
ホワイトシティとは、1920年代から1950年代にかけて白色や明るい色の建造物群が多く建てられたテルアビブの街区のことで、4000戸以上のバウハウス(ナチス時代のドイツの建築学校。機能美と美しさが混じり合った工業的なデザインが特徴)様式の建物が残っており、2003年に世界遺産に登録されました。
このホワイトシティはテルアビブの中心地区にあるロスチャイルド通りを中心に見ることができ、観光客が街歩きをする中で自然に目に入ってきます。
又、この近くにはテルアビブのシンボルとも言えるシャロームタワーがあります。1960年代に建てられたこの高層ビル、当時は中東で最も高い建物だったそうです。最上階からは、海をバックにテルアビブの市街が一望でき、観光客には人気の場所となっています。
名称:ホワイトシティとシャロームタワー
住所:1Herzl ST Shalom Meir Tower Tel Aviv
5.テルアビブ美術館
テルアビブ美術館は16世紀~19世紀のヨーロッパ美術や20世紀以降のモダンアート、1920年以降のイスラエルゆかりの作品などを中心に数多くの美術品が集められています。
この美術館の代表的な作品として挙げられる中には、ピカソ、ゴッホ、シャガール、ピサロ、マティス、ロスコ―など有名な画家の作品も多く、特にイスラエル美術に詳しくない一般の人にも十分に楽しめるものとなっており、藤田嗣治の作品も展示されていますので、日本人としては是非足を向けたい観光スポット。
もう1つ、観光客にとってうれしいのがこの美術館の内装。モダンで芸術的という表現がぴったりのインテリアが、訪れる人の目を楽しませてくれます。
名称:テルアビブ・ミュージアム・オブ・アート
住所:27 Shaul Hamelech Blvd., Tel Aviv 64329, Israel
公式・関連サイトURL:http://www.tamuseum.org.il/
◎まとめ
今回、エルサレムと並ぶイスラエルの2大都市、テルアビブの観光スポットをご紹介してまいりました。テルアビブ及びその周辺の人口は250万人を越え、イスラエルの人口のおよそ4割が住む大都市圏。政治、経済、文化の中心として今も発展中です。
一方、地中海に面するこのテルアビブは、冬も暖かい事からリゾート地としての顔も持っており、欧米からの多くの観光客がやってきます。日本では馴染みの薄い街ですが、治安も良い所なので、今後は日本人にも大いに訪問してほしい観光スポットと言えるでしょう。