ポルトガルの行ってみたい観光地16選!ここはヨーロッパの隠れた名所

画像出典:artem evdokimov/Shutterstock

ポルトガルの行ってみたい観光地16選!ここはヨーロッパの隠れた名所

皆さんはポルトガルと聞いて何をイメージしますか?大航海時代やバスコ・ダ・ガマ、カステラ、クリスティアーノ・ロナウドなど様々な事柄が思い浮かぶでしょう。ポルトガルはヨーロッパの西の端、スペインと大西洋にはさまれた小さな国です。歴史的に見ると日本とポルトガルの関係は深いですが、日本人が訪れる観光地としてはまだあまりメジャーではないかもしれませんね。でも実は、歴史を感じられる街並みが多く残されていて見どころがたくさんあるんですよ。今回は、そんなポルトガルの観光地を定番から隠れた名所まで16ヶ所ご紹介していきます。

目次

ポルトガルの行ってみたい観光地16選!ここはヨーロッパの隠れた名所

目次を閉じる

1.アルファマ地区

出典: SeanPavonePhoto

リスボンの旧市街にある「アルファマ地区」は、リスボン大聖堂やサンジョルジェ城といった歴史的建造物が多く建ち並ぶエリアです。1755年に起きたリスボン大地震で街は壊滅状態に陥りましたが、このアルファマ地区は地震の影響をほとんど受けなかったため、今でも多くの建物が昔のままの姿で残されています。

寄り添うように建ち並ぶ家に石畳の歩道、細い路地を行き交うトラムなど、そこには古き良きヨーロッパの街並みが。市場や公衆洗濯場といった、リスボン市民の生活を垣間見られる場所もたくさんあります。

丘の上に建つ「サンジョルジェ城」は、絶景が観られることでも有名な観光スポットですのでぜひ訪れてみてくださいね。

2.ベレンの塔

出典: Cezary Wojtkowski/Shutterstock

リスボンから西に7kmほど離れたテージョ川沿いに建つ「ベレンの塔」は、バスコ・ダ・ガマの世界一周航海を記念して建てられたマヌエル様式の要塞です。1983年には「リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔」として、ユネスコの世界遺産にも登録されました。

石灰岩で造られた白い塔は随所に彫刻が施されており、壮麗で美しい外観が印象的。「テージョ川の貴婦人」と呼ばれるのも納得です。

とはいえ、ここはあくまでも要塞。地下にはテージョ川の河口という立地を生かした水牢があるほか、航路に向けて備えられた大砲などが残されています。大航海時代の象徴的な建築物として、ぜひ見ておきたいですね。

首都リスボンからベレンの塔までは、トラムまたはバスで約30分です。最寄駅は「ベレム(Belém)駅」ですが、観光客が多く混雑するので一つ先の「ペドロウソス(Pedrouços)駅」を利用すると良いですよ。

3.ジェロニモス修道院

出典: saiko3p/Shutterstock

「ジェロニモス修道院」は、完成までに300年以上も費やしたというポルトガル建築の最高傑作です。見どころは、サンタマリア教会の正門となっている南門。聖母マリア像と24人の聖人の彫刻が施されており、1584年に織田信長が派遣した天正少年使節団を迎えた門としても知られています。

贅を尽くして建てられただけに内装も立派。美しい彫刻に3連のステンドグラス、主礼拝堂には5枚の飾り板が掲げられており、キリストの生涯を描いた絵が納められています。中庭もとても美しいのでお見逃しのないように!大航海時代を表す船やロープをモチーフにした彫刻にも注目です。

このジェロニモス修道院は、エッグタルト発祥の地としても有名。18世紀より以前に修道女たちによって発明され、ポルトガルでは「パステル・デ・ナタ」の名で親しまれています。

修道院の隣には、リスボンで一番美味しいと評判のエッグタルトの名店「パステイス・デ・ベレン(Pasteis de Belem)」があるので、あわせて立ち寄ってみてくださいね。

4.ペーナ宮殿

出典: S-F/Shutterstock

リスボンから電車で40分の場所にあるシントラには、「シントラの文化的景観」として世界遺産に登録された4つの文化財が存在します。

中でも特におすすめの観光スポットが「ペーナ宮殿」。宮殿と聞くと重厚で石造りの建築物を想像しますが、ここは一風変わっていてとってもカラフルで可愛らしい外観が特徴です。

19世紀ロマン主義を代表する建築物だけに、建築手法はゴシック、イスラム、マヌエルとバラエティ豊か。一方で、ポルトガルの装飾タイル「アズレージョ」が至るところに施され独特の景観を造り上げています。

シントラ駅からは、4つの文化財を周遊するバスが運行されておりとても便利です。

5.レガレイラ宮殿

出典: leoks/Shutterstock

シントラの世界遺産の中でも特徴的な「レガレイラ宮殿」は、12世紀に建てられた王族の別邸を元にした建築物です。カラフルでかわいらしいペーナ宮殿とは対照的に、忌々しくも神秘的な外観が人気を集めています。

宮殿内部には地下洞窟や正体不明のモニュメント、回転扉など不思議な仕掛けがいっぱい。まるでおとぎ話の世界にいるような感覚を楽しめる観光スポットとなっています。

6.ロカ岬

出典: emicristea

「ロカ岬」は、ユーラシア大陸の最西端です。断崖絶壁には詩人ルイス・デ・カモンイスが詠んだ詩の一部「ここに地終わり海始まる」という文面が刻まれた記念碑が建っており、その先には遥か大西洋が広がっています。

カフェが併設された観光案内所では、ユーラシア大陸最西端に到達した証として証明書を発行。せっかくの機会なので、ポルトガル観光の記念に手に入れてみてはいかがでしょうか?ロカ岬はシントラからバスで約40分のところにあり、リスボンからも日帰りで観光できます。

7.アゲダ傘祭り

出典: Ako.K/Shutterstock

2012年に始まった「アゲダ傘祭り」は、毎年7月から2ヶ月間にわたって開催されるアートフェスティバルです。アゲダは、リスボンから電車で3時間半ほど北上したところにある小さな街。毎年傘祭りの時期になると、国内外から多くの観光客が訪れます。

街のあらゆる場所に傘が飾られており、それぞれが異なるデザインなのが見どころの一つ。街中にはカフェやレストランがたくさんあるので、メルヘンチックな景色を眺めながらのんびりと休憩するのも良いかもしれませんね。

8.コスタ・ノヴァ

出典: Acnakelsy

アゲダ近郊にあるビーチリゾート「コスタ・ノヴァ」は、フォトジェニックな景色を楽しめる街です。メインストリートにはストライプ模様の家が並んでおり、その特徴的な柄から「パジャマシティ」と呼ばれています。

ポルトガルを代表する陶器メーカー「COSTA NOVA(コスタ・ノヴァ)」は、まさにこの街が発祥。近年日本でも注目を浴びていて、セレクトショップなどでも取り扱っています。 大西洋を彷彿させる青い食器類は、ポルトガル観光のお土産としてもおすすめです。

9.リベイラ

出典: DaLiu/Shutterstock

リスボンから電車でおよそ3時間の場所に位置するポルトガル第二の都市ポルト。ポルト歴史地区はエリア全体が世界遺産に登録されており、その中の「リベイラ」は情緒あふれる街並みを楽しめる歴史スポットとして多くの観光客を魅了しています。

ショップやレストランが立ち並ぶドウロ川沿いで、食事やショッピングを楽しむも良し、ボートクルーズを楽しむも良し。ドロウ川を優雅に下りながら、シンボルの「ドン・ルイス1世橋」を下から眺めてみましょう。

手刺繍小物やアズレージョなど、ポルトガルならではの雑貨も手に入れてみてくださいね。

10.レロ書店

ポルト歴史地区の一角に位置する「レロ書店」は、1869年創業の歴史ある書店です。創業当時は「 レロ・イ・イルマオン」の名で親しまれていました。実はこの書店、かの有名な小説・映画『ハリーポッター』シリーズゆかりの場所でもあるんですよ。

出典: Michał Huniewicz/Flickr

ネオゴシックスタイルの小さな建物の中には、外観からは想像もつかないようなレトロで幻想的な世界が広がっています。中央には「天国の階段」と呼ばれている大きな螺旋階段があり、天井には色とりどりのステンドグラスが。壁一面を埋め尽くす本棚には、料理本やガイドブック、児童書、専門書までさまざまな種類の本が所狭しと並べられています。

ハリーポッターの作者であるJ・K・ローリングは、かつてポルトに住みながら英語教師として勤めていました。その時に執筆したのが『ハリーポッター』シリーズ。このレロ書店にも足繁く通い、2階にあるカフェで休憩をしながら構想を練っていたのだとか。

11.ドン・ルイス1世橋

出典: RSfotography

ポルトのランドマークとして親しまれている「ドン・ルイス1世橋」は、1886年に建設されました。パリのエッフェル塔を設計したギュスターヴ・エッフェルの弟子テオフィロ・セイリグが設計したもので、アーチの下には車道が、上には鉄道が通っておりどちらも歩行者用の通路が備えられています。

橋上はポルトの街並みを一望できる絶景スポットとして観光客に大人気。夜になると橋全体がライトアップされ、幻想的な光景が広がります。ライトアップされた美しいドン・ルイス1世橋の姿、そして橋の上から見るポルトの夜景をあわせて堪能してみてくださいね。

12.アルマス聖堂

出典: THEGIFT777

「アルマス聖堂」は、鮮やかなブルーのアズレージョで覆われた珍しい建物です。アズレージョが織りなす絵にはテーマがあり、このアルマス聖堂のものは聖フランチェスコと聖カタリーナの一生涯を描いたものなのだとか。

ちなみに、アルマス聖堂の外観と内装で使用されたアズレージョの総数は15,947枚にも及びます。絵を一つずつ見て回るだけでも充分楽しめますよ。

13.コインブラ大学

出典: saiko3p/Shutterstock

ポルトガル中部の都市コインブラにある「コインブラ大学」は、1290年に設立された世界最古の大学の一つです。ヨーロッパ屈指の伝統と歴史を誇る名門大学として知られており、2014年には「コインブラ大学 アルタとソフィア」としてユネスコの世界遺産にも登録されています。

ここで特に注目なのが、1724年に建設された「ジョアニナ図書館」。残念ながら内部撮影は禁止されていますが、金細工の装飾や彫刻、天井に描かれたフレスコ画はまるで聖堂のように美しく重厚感にあふれています。

さらに驚くのは、その蔵書数。歴史的に重要な書物などを含め、25万冊以上にも及ぶというから驚きです。

14.ディアナ神殿

スペインとの国境近くに位置する街エヴォラは、旧市街全体がユネスコの世界遺産に登録されている歴史スポットです。白壁を基調とした建物が並ぶ小さな街で、ロイオス教会やエヴォラ大聖堂、水道橋、エヴォラ大学などたくさんの見どころがあります。

出典: saiko3p/Shutterstock

そんなエヴォラのシンボル的建造物が「ディアナ神殿」。かつてこの地を支配していたローマの初代皇帝・アウグストゥスを祀るために建てられたものなのですが、ローマ神話の月の女神ディアナに捧げたとの俗説があることから「ディアナ神殿」と呼ばれています。

ローマ時代の遺跡としては比較的保存状態がよく、現存する14本の柱を見ることができます。

15.ポンタ・ダ・ピエダーデ

出典: DaLiu/Shutterstock

ポルトガル南部のアルガルヴェ地方は、年間300日ほどが晴天で温暖な気候であることから、ヨーロッパのリゾート地として高い人気を誇ります。その代表的な街の一つであるラゴスは、海岸沿いに広がるビーチリゾート。リスボンから電車で約4時間の場所にあります。

ラゴスの絶景スポットとして知られる「ポンタ・ダ・ピエダーデ」は、褐色の岸壁とエメラルドグリーンの海とのコントラストが美しい岬。神秘的な洞窟を巡るボートクルーズや洞窟探検ツアー、サンセットツアー、カヤックツアーといったアクティビティも楽しめます。

16.オビドス

出典: Slavko Sereda/Shutterstock

リスボンからバスで1時間ほど北上したところにある「オビドス」は、ポルトガルで最も美しいと称される村です。城壁に囲まれた小さな村には中世の面影を残す白壁の家々が軒を連ね、まるでおとぎ話の世界のような雰囲気に包まれています。

この村の名物といえば、サクランボで作られたリキュール「ジンジーニャ」が有名。これをチョコレート製のカップに入れて味わうと絶品なのだとか。

アルコール度数はちょっぴり高めですが、チョコレートと一緒なら美味しく味わえるでしょう。オドビス観光の記念としてお土産に購入するのも良いですね。

◎まとめ

美しい街並みとおいしいグルメ、可愛らしい雑貨に温かい人々と、ポルトガルにはとにかく魅力がいっぱいです。観光名所は北から南まであちらこちらに点在していますが、国土面積が小さく交通網が整備されているため短期間で周遊することが可能。ヨーロッパ諸国の中でも比較的治安が良いので、女子旅にもおすすめです。ヨーロッパの穴場観光地とも言われるポルトガルへ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ポルトガルでおすすめの記事

ポルトガルのアクセスランキング