復元された世界文化遺産の都市。ワルシャワのおすすめ観光スポット33選

復元された世界文化遺産の都市。ワルシャワのおすすめ観光スポット33選

ワルシャワの旧市街は、ユネスコの世界文化遺産に登録されています。街自体の歴史的価値ではなく、第二次世界大戦で跡形もなく焼けてしまった街並を忠実に蘇らせたワルシャワ市民の「不屈の熱意」が評価されました。世界遺産の中でも例外的な存在です。

14~19世紀には、北のパリとも言われた美しい街、ワルシャワ。現在は見事にその街並みが復元されていますが、実際には数十年しか経っていません。複雑な歴史を持つワルシャワには多くの見どころがあり、ポーランドではぜひ訪れていただきたい観光地です。そんなワルシャワの観光スポットを紹介します。

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復元された世界文化遺産の都市。ワルシャワのおすすめ観光スポット33選

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1. 聖十字架教会

ワルシャワで最も有名な観光スポット、聖十字架教会。ポーランドが生んだ三大偉人といえば、ショパン、キュリー夫人、コペルニクスですが、そのショパンの心臓が安置されているのがこの教会。特に音楽が好きな人の訪問が絶えない、人気の観光スポットです。 

ショパンはパリで亡くなったのですが、遺言によって心臓だけが祖国に戻って来て、ショパン一家が通っていたこのワルシャワの教会に安置されました。心臓が入った壺は祭壇に向かって左の柱の下に埋められていています。ショパンのほか、ワルシャワをはじめポーランドの著名人のお墓や追悼文も飾られていて、いつもたくさんの観光客が見学に訪れていますよ。

2. ワルシャワ王宮

ワルシャワ旧市街はユネスコの世界遺産に登録されていますが、その広場に面して建っているのがワルシャワ王宮。ここも必見の観光スポットです。かつてはヨーロッパでもっとも美しい宮殿と言われたのですが、第二次世界大戦中にドイツ軍によって徹底的に破壊されてしまいました。現在あるのは30年前に再建されたもの。廃墟に残った建物の欠片を使って忠実に復元されました。

観光名所として一般公開されているので、ぜひ内部をご見学ください。いたるところに絵画が飾られ、荘厳で華やかな宮殿はため息が出てしまう美しさ。ワルシャワではぜひ訪れてほしい観光スポットです。

3. ヴィラヌフ宮殿

ヴィラヌフ宮殿は17世紀末にヤン3世ソビエスキ王が夏の離宮として建てたもの。ワルシャワで人気の観光スポットで、バロック様式の建物と美しい庭園で知られています。

観光名所として一般公開されているので、ぜひ内部も見学してください。古典的な装飾やタイル張りの床、細部にまでこだわった調度品など、とても見どころのある観光スポット。ルイ 14 世の豪華な宮殿に影響を受けているため、「ポーランドのベルサイユ」とも呼ばれています。

ヴィラヌフ宮殿は戦火を免れた数少ない歴史的建造物として、ワルシャワの人々に大切にされています。ワルシャワの市街地から少し離れていますが、バスで行くことができますよ。

4. 聖アンナ教会

出典: commons.wikimedia.org

聖アンナ教会はワルシャワ旧市街の王宮広場の近くにあります。ポーランドでも重要な教会の一つで、ワルシャワの観光名所。もとは15世紀に建てらましたが、現在あるのは1770年に建てられたもの。戦争の被害を受けたものの全壊はしなかったため、パイプオルガンや祭壇、説教壇は当時のまま残っています。

ピンクのファサードが印象的な教会で、内部の天井画は目を見張るものがあります。聖アンナ教会はワルシャワでも屈指の華麗な教会。ぜひ観光に訪れてください。教会の隣には鐘楼があり、階段で上まで登るとワルシャワの街を一望できますよ。天気がよければ郊外の町まで見ることができ、こちらもおすすめの観光スポットです。

5. ワルシャワ蜂起記念碑

出典: commons.wikimedia.org

ワルシャワ観光で忘れてはならないのが、このワルシャワ蜂起記念碑。ドイツ軍の占領に対するワルシャワの人々の蜂起を今に伝える碑で、ポーランド兵士を描いたブロンズ像群です。63日間の戦いの末ポーランド軍は敗れ、その結果ワルシャワの町は完全に破壊され、命を落としたワルシャワ市民は20万人、街を追われた市民は70万人とも言われています。

この記念碑は「ワルシャワ蜂起」45周年にあたる1989年に建てられたもの。気迫がこもる兵士たちの姿は強く胸に迫ってきます。ぜひ観光に訪れてくださいね。近くにワルシャワ蜂起博物館もあり、こちらもおすすめの観光スポットです。

6. 文化科学宮殿

ワルシャワの街で一際目立つ建物、文化科学宮殿。テレビ局や博物館、映画館から劇場まで何でも揃っている複合施設です。 宮殿の地上30階、高さ114mにある回廊は、展望台として一般に公開されていて観光名所になっています。ただし、この建物、ソ連の指導者・スターリンの置き土産としてワルシャワの人には人気がないそうです。

展望台は有料になっており、冬は天気が悪いことが多くあまりよく見えません。4月~10月の晴れた日にはワルシャワの街並みを一望できますよ。ここからの風景は壮大で、ぜひ観光に訪れてほしいスポットです。

7. ワルシャワ歴史博物館

旧市街広場の北側にあるワルシャワ歴史博物館。規模はそれほど大きくありませんが、とても見どころのある博物館なのでぜひ訪れていただきたい観光スポットです。

特に第二次世界大戦中の資料や復興の資料が充実。ドイツ軍によって徹底的に破壊されてしまったワルシャワの街並みや、それを一つ一つ復元させていったワルシャワ市民の努力が写真とともに展示されています。ワルシャワの歴史を知る上で欠かせない観光スポットです。記録映画も上映されているので、ぜひそちらもご覧くださいね。

8. ワジェンキ公園

ワジェンキ公園 は、ワルシャワの東部にある公園で大統領府と隣接しています。近くに日本大使館もありますよ。毎年5月~9月の日曜日にショパン像の横で開かれる野外コンサートはよく知られていて、観光客も多く訪れます。

ワジェンキ公園は、ポニャトフスキ王が1766年から30年の歳月をかけて完成させたもので、ヨーロッパでも美しい公園の一つ。園内には宮殿もあり、観光名所となっています。緑豊かな公園で、春から夏にかけては花が咲き、ワルシャワ市民の憩いの場となっています。ワルシャワ旧市街からは少し離れていますが、ぜひ観光に訪れてみてください。

9. 水上宮殿(ワジェンキ宮殿)

出典: commons.wikimedia.org

ワジェンキ宮殿は、ワジェンキ公園の池のほとりに建つ宮殿です。水に浮かんでいるように見えることから水上宮殿とも呼ばれる美しい宮殿で、ワルシャワの観光名所。

19世紀後半、最後のポーランド王・スタニスワフ2世アウグストによって造られましたが、王の在位中、ポーランドは分割され公園はロシアに売却されてしまいます。1918年にポーランドが独立した際に戻って来ますが、第2次世界大戦でドイツ軍に占領されると、宮殿の美術品は持ち出され放火されてしまいました。

現存する建物は、戦後にワルシャワ市民によって復元されたもの。現在は国立博物館の分館として一般公開されているので、ぜひ観光に訪れてくださいね。

10. ショパンの生家

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ポーランドを代表する作曲家ショパン。その生家がワルシャワから西に約60kmほどの場所、ジェラゾヴァ・ヴォラ村にあります。ここは観光名所になっていて、ピアノを弾く人にとってはまさに聖地。いつもワルシャワから多くの観光客が訪れています。

ショパンは1810年にフランス人の父とポーランド人の母の間に生まれます。当時の建物は消失してしまい、現在あるのは復元されたものです。幼いショパンがピアノを習った部屋もあり、とても興味深い観光スポット。バラが好きだったショパンのために、庭園は今もきれいに整備されています。また夏季には毎週日曜日、ショパン作品の演奏が行われ、こちらもワルシャワの観光客に人気です。

11. 旧市街市場広場

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ワルシャワ中央駅の北、旧市街地の中心に市場広場があります。周囲にはカフェやレストラン、雑貨屋などが並び、きれいな花に囲まれたワルシャワの人気観光スポットです。

ワルシャワの人々もカフェでおしゃべりを楽しんだり、犬と散歩をしたりと、思い思いに過ごしていますよ。ここから新市街や王宮広場へと3つの広場が続いていて、観光のスタート地点としてもおすすめ。また、土産屋もたくさんあるので、ここでワルシャワの観光土産を見つけることができるかも。朝から夜まで、観光客で賑わっているスポットです。ぜひ訪れてみてください!。

12. ショパン博物館

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ショパン博物館は、17世紀初頭に建てられたオストログスキ宮殿にあり、音楽ファンが絶えず訪れるワルシャワの人気観光スポット。ショパンの直筆の手紙や最後に弾いたピアノなども、ショパンに関する資料が7,000点も展示されています。

生誕200年に合わせてリニューアルされ、マルチメディアやタッチ・パネルを多用した体験型の展示となり、どなたでも楽しめます。ここは人気の観光スポットで、観光シーズンには入館に予約が必要な場合があります。また、ショパンに関連するおみやげが欲しいときは、宮殿を出てすぐ前にあるカフェを併設した土産物屋にたくさんありますよ。ワルシャワ土産としておすすめです。

13. 聖ロフ教会

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聖ロフ教会はショパンゆかりの教会で、ワルシャワの観光スポットの一つ。ワルシャワの郊外、ショパンの生家から10kmほどのブロホフ村にあります。16世紀に建てられたルネッサンス様式の美しい赤レンガの教会で、ショパンの両親が1806年に結婚式を挙げたことで知られています。

また、姉のルドヴィカの結婚式やショパンが洗礼を受けた教会です。音楽ファンにはぜひ訪れてほしい観光スポットですが、ショパンの生家や聖ロフ教会はワルシャワからのアクセスが難しいので、観光にはタクシーをチャーターするかツアーに参加するのがおすすめですよ。

14. ワルシャワ蜂起博物館

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ワルシャワ観光でぜひ訪れてほしいのが、このワルシャワ蜂起博物館。祖国ポーランドの自由のために戦った人々に敬意を表すため、2004年のワルシャワ蜂起60周年に開館した博物館で、毎日多くの観光客が訪れています。

ドイツ軍の2ヵ月間にわたる攻撃の様子を、写真と映像で詳細に展示。当時のものを再現した連絡通路の体験などもできるようになっていて、リアルな体験ができます。観光客に特に人気なのがワルシャワ蜂起の記録映画で、この3Dの映像を見るために観光シーズンには長い列ができることも。痛々しい写真や衝撃の強い映像も多く、お子様には注意が必要かもしれません。

15. キュリー夫人博物館

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ポーランドが誇る世界的偉人の一人、マリヤ・スクオドフスカ・キュリー夫人は、ワルシャワの出身。ラジウムを発見し、1903年には夫婦でノーベル物理学賞しました。そのキュリー夫人の生家が「キュリー夫人博物館」として公開されています。

生誕100周年を記念して設立された博物館で、ワルシャワの静かな観光スポットとなっています。ここでは、キュリー夫人の写真や資料、研究に使っていた器具などが展示されて、女性が高等教育を受けるのが難しかった時代に、努力を続けた夫人を偲ぶことができます。ぜひ観光に訪れてみてください。

16. サスキ公園

サスキ公園はワルシャワの中心にある大きな公園で、おすすめの観光スポット。大きな噴水、手入れの整った花壇、緑豊かな木々とワルシャワ市民の憩いの場になっています。ギリシャ神話の女神たちをかたどった像があちこちに配置されていてワルシャワを訪れた観光客にも人気。

実はここ、もとポーランド陸軍省だったサスキ宮殿があったのですが、第二次世界大戦中に破壊されてしまいました。復元の計画はあるのですが、復元は今のところ通廊に限られています。通廊には「無名兵士の墓」があり、永遠の火が焚かれ、衛兵が常に墓を守っています。衛兵の交替式は観光客の見どころの一つです。

17. バルバカン

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バルバカンと呼ばれる砦は、15~16世紀に城壁の一角に造られた赤レンガの円形状の砦。ここがワルシャワの旧市街と新市街の境目になっています。バロック様式の砦で馬蹄形をしていますが、このような形の砦はポーランドのワルシャワとクラクフ、フランスのカルカソンヌにしか残っていないそうです。

当時は火薬庫や牢獄として使われていましたが、第二次世界大戦で破壊され、戦後にワルシャワ市民によって復元されました。中には売店があり、観光土産も販売されているので、ぜひ覗いてみてくださいね。

18. 国立オペラ劇場

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国立オペラ劇場は、ワルシャワ旧市街の南西、サスキ公園に隣接するギリシャ神殿を思わせるような大きな劇場です。19世紀前半に造られたのですが、ワルシャワ旧市街のほかの建物と同様、ドイツ軍に破壊されてしまい、現在あるのは復元されたもの。

劇場ではオペラやバレエ団の公演が行われています。中には立派な博物館があり、歴代のオペラで使われた衣装を展示。とても見ごたえがあるので、ぜひ観光に訪れてみてくださいね。また他のヨーロッパの劇場と同じく、国立オペラ劇場も市民の社交の場として華やかな雰囲気。鑑賞の際には男性はジャケットがおすすめです。ワルシャワ観光の思い出に観劇も楽しんでくださいね。

19. ラドズィウィフ宮殿(大統領官邸)

出典: en.m.wikipedia.org

ワルシャワの大統領官邸は、別名ラドヴィウィフ宮殿とも呼ばれていて、クラクフ郊外通り沿いにあります。こちらもワルシャワのおすすめの観光名所。もとは貴族であるラジヴィウ家の建物で、その一部をオペラやコンサートのホールとして開放していました。

ショパンの初めての演奏会もここで行われましたよ。第二次世界大戦中は、ドイツ軍がホテルとして使用していたため、破壊を免れました。現在は大統領官邸となっているため、観光客が内部を見学することはできません。大統領官邸前には、軍人ユゼフ・ポニャトフスキ大公の騎馬像が建っていて、ここで衛兵の交替式を見ることができますよ。ワルシャワに来たらぜひ、観光に訪れてくださいね。

20. ワルシャワ大学

出典: はりぼー/PIXTA

ワルシャワ大学の日本語学科は、EU圏でも有数の規模を誇る学科として知られています。日本語学科は大学講内のカジミエシュ宮殿にあるのですが、実はここ、ショパン一家が10年ほど住んでいた場所です。

観光におすすめなのが、ワルシャワ大学の図書館。図書館とは思えないモダンな外観で、中にはカフェやボーリング場、ゲームセンター、キッズスペースなどが入っています。そしてその建物の横と屋上には美しい庭園があり、屋上庭園としてはヨーロッパで最大級のもの。小川が流れ、まるで印象派の絵画を見ているような庭園です。ぜひ観光に訪れてくださいね!

21. ポーランド軍事博物館

出典: pl.wikipedia.org

ポーランド軍事博物館は、ポーランド博物館に隣接している観光スポット。施設内には中世から現代までの軍事的資料が展示されていて、ワルシャワをはじめ戦火に見舞われてきたポーランドの歴史を知ることができます。中世に作られた武器や甲冑のコレクションも充実していて、大剣や槍、鉄砲など見どころ満載。観光客にも人気の博物館です。

また屋外には、第二次世界大戦以降に採用された戦車や軍用機が敷地に並んでいて、その数には圧倒。旧ソ連、ロシア製の戦車や戦闘機、迫撃砲、戦闘ヘリなどあらゆる兵器が並んでいるですよ。屋外の展示は無料になっているので、ワルシャワ市民も気軽に訪れています。ぜひ観光に訪れてくださいね。

22. 国立博物館

出典: pl.wikipedia.org

ワルシャワ中央駅の斜め向かいにある、コの字型の大きな建物が、国立博物館。博物館ではありますが、美術品が充実していて、観光客にも人気。古代から現代までのヨーロッパの美術品や絵画を多数見ることができますよ。

特にポーランドにゆかりのある画家の作品が多く、中でも必見は、ヤン・マティコの大作『グルンンヴァルドの戦い』。壁一面に描かれた、迫力のある絵画です。ワルシャワは16~17世紀に文化が花開くのですが、当時のイタリアのベネチア派の作品やオランダ、フランドルのレンブラント、ルーベンスなどの作品なども見ることができます。オープンカフェもあり、のんびりと過ごすことができるので観光客にも好評。

23. コペルニクス科学センター

出典: pl.wikipedia.org

コペルニクス科学センターは、ヴィスワ川の周辺にある科学館。 コペルニクスの地動説発表から500周年を記念して2011年に建てられたもので、450を超える体験型の展示があります。ワルシャワでは連日満員の人気観光スポットで、入場制限をしているため、確実に入館したい場合はオンラインの予約がおすすめ。

6つのギャラリーのほか、プラネタリウムやディスカバリーパーク、ラボなどが併設されていて、子供から大人まで楽しく過ごせる観光スポットです。いろいろな展示があるので、ゆっくり体験しようと思ったら、半日では回りきれないほど。時間に余裕を持って観光に訪れてくださいね。

24. 民族博物館

出典: commons.wikimedia.org

民族博物館はサスキ公園の南側にあり、世界各国の民族衣装や伝統工芸が集められている、人気の観光スポット。入口には、世界各地の民族衣装が飾られていて、続いてワルシャワをはじめポーランド各地で使われている民族楽器などの展示があります。

圧巻は、展示室一面に飾られた民族衣装。ポーランドのものが多いのですが、東欧諸国のものも飾られていますよ。繊細で美しい刺繍がほどこされた民族衣装は、見ているだけでうっとり。そのほか、伝統工芸である刺繍や切り絵、リボンなどが飾られています。民族衣装が好きな方にはぜひ訪れてほしい、ワルシャワの観光スポットです。

25. ワルシャワ ゲットー記念碑

ポーランドには、アウシュビッツ強制収容所があることが有名です。第2次世界大戦中、ポーランド各地でユダヤ人たちはゲットーと呼ばれる場所に隔離され、ワルシャワだけでも10万人もの人が命を落としました。そんな中、ワルシャワのゲットーの住民たちは1943年にナチ政府に対し激しい闘争を起こしますが、1ヵ月も経たないうちに鎮圧されゲットーは解体されました。その跡地に現在、ゲットー記念碑が建っています。

1970年にここを訪れたブラント元西ドイツ首相が、ひざまずいて哀悼の意を示したことでも知られています。ここはワルシャワでは必ず訪れたい観光名所となっていて、毎日多くの観光客が祈りを捧げています。ぜひ訪れてみてくださいね。

26. パヴィアク刑務所博物館

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パヴィアク刑務所はワルシャワの中心部にあった政治犯の刑務所。特に第二次世界大戦中の1939年から1944年の間は犯罪の重さを問わず、約12万人もの男女がここに捕らえられたそうです。

そのうちの数万人は射殺か強制収容所に送られ、ワルシャワ蜂起後は残りの収監者全員が射殺され、最後に刑務所も爆破されました。戦後、ここに当時の監獄を再現した博物館が建てられ、実際に使われていた鉄具や写真、手紙などが並んでいます。かなり重い内容の博物館ですが、ワルシャワを語る上で忘れてはならない観光スポットです。ワルシャワ観光に訪れたら、ぜひ見学に訪れてみてください。

27. チャプスキ宮殿

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ワルシャワ大学の正面、聖十字架教会の隣にあり、現在は美術大学となっています。17世紀のバロック様式の建物で、クラシンスキ宮殿とも呼ばれている観光スポット。

ここの3階には1827年から1830年11月2日にワルシャワを去るまでショパンが住んでいました。ショパン一家の音楽サロンがあり、以前は一般に公開されたのですが、現在はショパン博物館に移されています。この家でショパンは、初めてピアノのある自室をもらったそうです。チャプスキ宮殿も第2次世界大戦中に破壊されてしまい、戦後ショパンの友人アントニ・コルベルクの絵を元に再建されました。ぜひ観光に訪れてみてくださいね。

28. ヴィジトキ教会

出典: commons.wikimedia.org

ヴィジトキ教会は18世紀に建てられたワルシャワ大学の隣にある教会。学生時代のショパンが日曜のミサでオルガン演奏をしていたことで有名です。ワルシャワの観光名所として、多くの人が訪れています。

ショパンはここでミサを独唱していた初恋の相手コンスタンツヤにも出逢いました。幸いにもヴィジトキ教会は、第2次世界大戦の被害を免れ、ショパンが弾いたパイプオルガンも残されています。ヴィジトキ教会はワルシャワ唯一のロココ調の教会。その美しいファサードは見ているだけで癒されます。見どころは聖堂にある船型説教台や木製の懺悔箱などです。ぜひ見てみてくださいね。

29. 洗礼者ヨハネ大聖堂

出典: pl.wikipedia.org

洗礼者ヨハネ大聖堂は旧市街市場広場から少し先にある教会で、ワルシャワの人気の観光名所。14世紀に建てられ、ワルシャワでも古い教会の一つです。旧市街の他の建物と同様、第2次世界大戦中にナチ軍によって破壊され、現在あるのは復元されたもの。

歴代のポーランド王の戴冠式も行われた由緒ある教会で、ポーランド王国最後の王スタニスワフ2世アウグストやポーランドの著名な歴史人も埋葬されています。レンガ造りのファザードが印象的で、ここで行われるオルガンのミニコンサートは観光客に大人気。コンサートの時間に合わせて観光に訪れるといいですよ。

30. 王宮広場

旧市街にある王宮広場は、ワルシャワの人だけではなく観光客にも人気のスポット。旧市街の入口となっていて、バスやトラムもここに到着し、朝から夜まで世界中の観光客で賑わっています。

ガイドブックによく掲載されているワルシャワの風景は、ここで撮影されたものが多いです。広場の中央にはジグムント3世の像が建ち、市庁舎前には観光馬車が並んでいて大道芸人も多く、華やかな雰囲気の観光スポットです。夜はライトアップされ、独特な雰囲気に包まれますよ。周辺には土産物屋やカフェなどが多くあり、旧市街の観光では欠かせないスポットとなっています。

31. ワルシャワ鉄道博物館

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ワルシャワ中央駅から西にあるワルシャワ鉄道博物館は、人気観光スポットの一つ。ポーランドの鉄道の歴史を知る上で欠かせない所です。列車の模型や歴代の乗務員の制服、駅時計や乗務員証などが展示されており、PKP(ポーランド国鉄)の食堂車の歴史も見ることができますよ。

食器の移り変わりなども見られて、とても興味深い展示となっています。電車を運転するシュミレーションゲームもあるので、ファミリーで楽しめる博物館。屋外には蒸気機関車や古い列車、軍用の装甲列車などが展示されています。鉄道ファンにはぜひ訪れてほしい観光スポットですよ。

32. クラクフ郊外通り

出典: upload.wikimedia.org

クラクフ郊外通りは、旧市街の王宮広場に続くワルシャワの目抜き通りです。クラクフ方面に向かっているためにこの名が付けられました。コペルニクス像や聖十字架教会、大統領官邸、ワルシャワ大学など、観光スポットが並んでいます。

途中から新世界通りと名前が変わり、おしゃれなカフェやショップが並ぶ美しい通りになりました。復興された街だけあって、きれいに整えられた街並みは一見の価値がありますよ。ここでワルシャワの観光土産を探すのもおすすめです。

33. ポーランド・ユダヤ人歴史博物館

出典: commons.wikimedia.org

ポーランド・ユダヤ人歴史博物館は、ワルシャワ蜂起から70年にあたる2013年にオープンした近代的な歴史博物館。かつてワルシャワのユダヤ人地区街であったムラヌフ地区にあり、新しい観光スポットとしても注目を浴びています。2016年にはヨーロッパのすばらしい博物館に与えられる、「ヨーロピアン・ミュージアム・オブ・ザ・ イヤー」を受賞しました。

マルチメディアを駆使してポーランドにおけるユダヤ人の歴史をわかりやすく展示。ワルシャワの歴史を知る上で必見の観光ポイントです。ユダヤ人街地区のレプリカや17世紀のシナゴーグを再現したスペースなどもあり、実際に触って体験できるものもありますよ。

◎まとめ

ワルシャワは戦争で大きな被害を受けましたが、市民の努力によって美しい街並みを復元し、ユネスコの世界遺産にも登録されています。由緒ある教会や建物も多く、ショパンゆかりの観光スポットもたくさんあります。クラクフが観光地として有名なため、ワルシャワは素通りしてしまうことも多いのですが、ぜひワルシャワもゆっくりと観光に訪れてみてください。

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