名称: 万里の長城
住所: 中華人民共和国北京市懐柔区など
公式・関連サイトURL: http://whc.unesco.org/ja/list/438
世界で最長の長さを誇る中国の世界遺産、「万里の長城」。中国の世界遺産と聞いて万里の長城を思い浮かべる方も多いはず。そんな万里の長城へは一生に一度は行ってみたいという方も多いのではないのでしょうか。万里の長城は、スケールも大きさはさることながら、2000年以上という長い歴史も万里の長城の魅力の一つです。
本記事では魅力がいっぱいの世界遺産、万里の長城をご紹介します!
目次
【世界遺産】万里の長城とは?|古代中国の国境防衛設備
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万里の長城とは?
「万里の長城」が世界遺産に登録されたのは1987年のこと。城壁の目的は北方騎馬民族の侵入を防ぐためだったのですが、最初は中国各地で別々に作られていました。その分散していた城壁を一つに繋いだのが秦の始皇帝でした。今から、2200年以上も前のことです。その後も長城は、国境の警備に利用され、現在の長城の大部分は明の時代に造られました。現存する万里の長城は、長さ約6,000kmですが、城壁の跡まで入れると20,000kmを超えます
また、万里の長城は観光地として公開されている部分としては、「八達嶺」「慕田峪」「居庸関」「嘉峪関」などがあります。どこまでも続く、長城以外にも、監視台なのど建造物も見どころです。
万里の長城へのアクセス
万里の長城の中のスポットでも北京から比較的アクセスしやすいのが、「八達嶺長城(バーダーリンチャンチョン)」です。八達嶺長城は北京の徳勝門バスターミナルから午前中にバスが出ています。所要時間は60分ほど。観光シーズンは非常に混雑するので、早めに並んでおくことをオススメします。
鉄道を使う場合は、北京北駅から八達嶺駅まで70分ほど。こちらも混雑するので、早めに並びましょう。
万里の長城のおすすめポイント①:居庸関長城
出典: Leonid Andronov/shutterstock
「居庸関(きょようかん)」は八達嶺長城への道のりの途中にあります。明の時代以前は北京を守る最後の防衛拠点であったため、難攻不落の守備を誇った要塞です。居庸関の左右には、山々が連なっているので、美しい景色が広がっています。
「居庸関」の目玉の一つが「雲台」。これは元の時代に建てられたラマ塔遺跡です。雲台のいたるところには、象や龍、仏像などが彫られています。また、漢字、ウイグル文字、チベット文字、西夏文字など6種類の文字で、経文も刻まれています。万里の長城からも中国の多様な宗教文化や民族文化を知ることができるますよ。
「居庸関」には毛沢東が「長城に到らずんば好漢に非ず」という詩の石碑があります。まさに一度は訪れるべき世界遺産の観光スポットであるといえるでしょう。
万里の長城のおすすめポイント②:慕田峪長城
「慕田峪(ぼでんよくちょうじょう)長城」は修復が繰り返しに行われたため、「万里の長城」の中でも比較的状態の良い部分です。また、「居庸関」よりも混雑しないので、じっくり観光するのにオススメです。
また、慕田峪長城へは徒歩でなくても、ロープウェーかゴンドラで行くことができます。長城まで登るに疲れてしまっては、2kmもある長城を歩くことができないかも。長城を歩くためにも、ロープウェーやゴンドラで体力温存するといいでしょう。ロープウェーに乗っている時に見える景色も美しいですよ!
万里の長城のおすすめポイント③:嘉峪関
甘粛省の嘉峪関市という街から5kmのところにある「嘉峪関(かよくかん)」は、「万里の長城」のなかでも大きな拠点の1つです。万里の長城といえば、緑の豊かな山々の稜線を大きな壁が連なるイメージがありますよね。しかし、嘉峪関は砂漠の中にある長城です。かつて、嘉峪関はシルクロードの拠点でもあり、近くには莫高窟で知られる敦煌があります。
嘉峪関の城は、いくつもの城壁で囲まれており、砦や烽火台などの軍事拠点が残っており、かつての嘉峪関がどれだけの規模の要塞であったのかを知ることができます。沙漠の中にある長城というのも、迫力があって、見ごたえがありますよ!
万里の長城についての注意事項
「居庸関長城」や「慕田峪長城」は北京市郊外にあるとはいえ、標高が高いので十分に冷えます。そのため、春夏に観光される場合は防寒対策が必要です。日焼け対策も必要なので、日焼け止めのクリームや帽子、サングラスもあるといいでしょう。
もちろん、「万里の長城」は長い道のりを歩くのが観光の醍醐味。履きなれた靴で観光をするようにしてください。
また、歴史ある世界遺産なので、むやみに触れたりしないようにしてくださいね。
◎まとめ
以上、中国が誇る世界遺産「万里の長城」をオススメスポットに分けてご紹介しました!万里の長城は、悠久の歴史と途方もない規模の長城を作るための人々の苦労を感じられる観光スポットなので、中国の歴史などを知るのきっかけにもなることでしょう。
ぜひ、北京などの中国観光の時は、万里の長城まで足をのばして、そのスケールに圧倒されてみませんか?