17世紀の木造建築が残る町!世界遺産レーロースの鉱山街とその周辺

17世紀の木造建築が残る町!世界遺産レーロースの鉱山街とその周辺

ノルウェーの世界遺産レーロースの鉱山街とその周辺は、ヨーロッパで最も古い木造建築が立ち並ぶ都市の一つ。地形を見ると海抜約628mの緩やかな台地にあります。最初の銅鉱石がこの地域で発見され、長年にわたってレーロースはノルウェーで最も重要な鉱山の一つになりました。

レーロースは、17世紀頃から発展し、その本格的な木造建築と初期の鉱山町が他にない特徴を持つために1980年にユネスコの世界遺産に登録されました。その世界遺産の歴史と見所を詳しくご紹介しましょう。

目次

17世紀の木造建築が残る町!世界遺産レーロースの鉱山街とその周辺

レーロース鉱山とその周辺とは?

レーロース鉱山

出典: Olga Miltsova/shutterstock

レーロースの鉱山街とその周辺に含まれるのは、木造住宅地や農業地帯、銅鉱山や試練所、そして冬季輸送ルートです。その中で、農業地帯と銅採掘関連設備が重要なポイント。かつて街の人全てが銅鉱山に関わった時代もあるほど大きな鉱山で、17世紀に設立されてから300年以上利用されました。その鉱山が今でも世界遺産として残されています。

レーロースの街並みは、完全木造住宅が特徴でその住宅は約2000戸あり、一階建てや二階建て住宅があります。建物は中世の黒く塗られた木製の外観がそのままです。当時、国を支える重要な役目を担っていたレーロース鉱山。その運営や輸送、生活様式を厳しい自然環境に適合させなければならなかったのは言うまでもありません。

寒冷な気候で道路のない遠隔地、森林や農業は限界に近い生育環境があります。その厳しい環境の中で、当時の人々はその土地の素材を使って建物を作り、設備を進化させました。

レーロース鉱山都市とその周辺へのアクセス

Oslo Airport Station

ノルウェーの首都オスロからレーロースまで飛行機でおよそ50分で、土曜日を除いてほとんど毎日運行しています。レーロース空港からレーロースまでは約2kmです。

車の場合はオスロからレーロース世界遺産までは約5時間かかり、トロンハイムからは約2時間です。電車ではノルウェー国鉄NSBで、オスロとトロンハイムの両方からレーロースまで定期的に運行しています。 また、夏は遊覧船MSFæmundIIもフェムンデン湖まで毎日運行しています。ElgåからSynnervikaまで遊覧船にのり、Synnervikaからバスでレーロース世界遺産へ行けますよ。

レーロースおすすめポイント2

レーロース教会

レーロース教会

世界遺産の一部であるレーロース教会は、ノルウェーで5番目に大きな教会で約1600席あります。ディズニー映画「アナと雪の女王」の戴冠式シーンを思わせるようなたたずまいのシンプルで優雅な教会。

「鉱山都市の誇り」と呼ばれる教会は、銅鉱山の黄金期である1784年に完成しました。鉱山が建設費を払い、銅鉱山のシンボルを塔の全面に置きました。 教会への入り口には、「神の栄光と鉱山都市の美しさを意味する(Til GudsÅreog Bergstadens Ziir)」と書かれています。

2010年に大規模な修復が行われた教会では教会内を案内してくれるツアーもありますよ。クリスマスの時期には教会の外でクリスマスマーケットも開かれ雰囲気抜群。世界遺産レーロース鉱山都市の象徴的存在です。

スメルティッタ博物館

スメルティッタ博物館

レーロース世界遺産に来たら、スメルティッタ博物館も見逃せません。この博物館は、四箇所から構成され、スメルチッタ、オラブ鉱山、ドコトルジョナ湖(Doktortjønna)と特別保護センターです。

スメルチッタでは、鉱山が復元されており、レーロース銅鉱山の歴史が展示されています。1800年代当時レーロースの人々が着ていた衣類の展示や写真展など見どころ満載。またオラブ鉱山は、実際の鉱山に入ることができ、1時間ほどのガイドツアーで鉱山内部を見て回ります。

ドコトルジョナ湖はレーロースからわずか歩いて5分のところにあるアウトドアアクティビティセンター。ここは子供連れの家族に最適で、魚釣りをしたりボートや当時使われていたイカダにのって生活体験をすることができますよ。

◎まとめ

世界遺産レーロースの鉱山街とその周辺をご紹介しました。観光地としても整備されているので、数日滞在して観光とアクティビティを体験することができます。鉱山の歴史を紐解きながら、その時代の人々の暮らしぶりを見たり、体験してみてくださいね。

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