名称:古隆中
住所:Hubei, Xiangyang, Xiangcheng, 001 County Rd, 隆中路6号
公式・関連サイトURL:http://www.chinatrip.jp/xiangyang/attraction/attraction-296.htm
襄陽市(じょうようし)は、中華人民共和国湖北省の北西部にある都市。漢水(漢江)の重要な内陸河川港を持つ都市で、古くから交通の要衝として知られています。また、襄陽には大きな城があり、定番の観光スポットです。
さらに、襄陽は三国志でたびたび舞台となる地。そのため、三国志ゆかりの観光スポットが盛りだくさん!襄陽は中国国内でも魅力的な都市の一つで知られ、中国の観光都市でもあります。その風光明媚な土地柄は、「一江碧水穿城過、十里青山半入城」と詠まれています。
三国志ファンにとってもそうでなくても、襄陽市には、見どころたくさんの観光スポットがありますよ!今回は5つの有名観光スポットをご紹介しましょう。
1.古隆中
出典: Zhangzhugang/wikipedia (CC BY-SA 3.0)
襄陽城から約15km、隆中の東にある古隆中は三国時代、蜀の軍師だった諸葛孔明の旧居です。草庵とその周辺が観光地として整備された襄陽の観光スポットとして有名です。
三国志で有名な劉備が、孔明を軍師として招くために3度訪れたという「三顧の礼」。古隆中はその舞台となった場所です。諸葛孔明は、17歳の時に戦乱を避け故郷の山東省からこの地に移住しました。ここで10年ほど晴耕雨読の生活を送り、「臥龍」と呼ばれていたのです。孔明の学識の高さを知った劉備が、軍師に孔明を招くために、劉備本人が諸葛孔明の邸宅に3度訪れました。これが世にいう「三顧の礼」です。劉備の熱意に動かされた孔明は、その後、蜀の軍師になりました。
古隆中の遺跡は里山のあちこちにあります。いくつもある見どころの中、必見の観光スポットが三顧堂と三義殿。三顧堂には、劉備と諸葛孔明の像があります。そして、三義殿には、劉備と関羽、そして張飛の像が勇ましいポーズをしています。三国志好きにとっては襄陽を訪れたなら、ぜひ観光したいスポットですね。
2.襄陽城
襄陽城は、襄陽市の漢江南岸を臨み、三国時代に関羽が攻めた城郭です。およそ2200年の歴史を有する古城は、襄陽を代表する観光スポットです。
北側を除く三方の襄陽城を取り囲む河川は、深さ2~3m、幅180~250m。この大きな河が襄陽城を難攻不落にした理由です。現存するのは明清時代に修築されたものです。
城壁は、ほぼ正方形に造られています。その大きさには圧倒されますよ。
以前は6つの城楼がありましたが、今は漢江に面した臨漢門と北門だけが残っています。城壁の北西の隅には夫人城と呼ばれる一角があり、東晋末、朱序という将軍の母親の韓夫人のために築いた城で、襄陽城の見どころの1つです。
襄陽城も三国志好きにとってはたまらない観光スポット。もちろん、三国志を知らない方も楽しめるので、襄陽の有名観光スポットを訪れてみてください!
名称:襄陽城
住所:Inner Ring Rd, Xiangcheng Qu, Xiangyang Shi, Hubei Sheng, 中華人民共和国 441021
公式・関連サイトURL:http://www.chinatrip.jp/xiangyang/attraction/attraction-293.htm
3.水鏡荘
水鏡荘は、襄陽市区の南西約50km、東漢末年の名士の司馬徽の隠居した場所。美しい自然と歴史の調和を楽しめる襄陽の観光スポットです。司馬徽の号が「水鏡」であったことから、水鏡荘と呼ばれるようになりました。司馬徽は襄陽のこの地に転居し、隠居生活を送りながら、人物を見極める才の持ち主として知られていました。
三国志時代、蜀の劉備が偶然水鏡荘を訪れたときのこと。司馬徽は、劉備に「伏龍(諸葛孔明)か鳳雛(龐統)を得れば天下泰平になる」と説いたことから、劉備は三顧の礼で諸葛孔明を軍師に迎え入れたという逸話があります。水鏡荘は、現在三国志関連史跡として整備され、観光客を迎え入れています。
名称:水鏡荘
住所:中華人民共和国 湖北省 襄陽市 南漳県
公式・関連サイトURL:http://www.chinatrip.jp/xiangyang/attraction/attraction-298.htm
4.襄陽王府緑影壁
襄陽王府緑影壁は、襄陽市街にある明代の襄陽王府門前の照壁で、襄陽を代表する観光スポットの1つです。照壁とは、中国の門の前に設置した壁のことで、魔除けの効果があるといわれています。
明仁宗の五番目の息子、襄憲王の屋敷である明王官邸は、その当時襄陽の街全体の20~30%の広さを誇っていました。その明王官邸は、後に順王となる李自成により焼き尽くされ、豪華な屋敷は跡形もなく完全に失われました。しかし奇跡的に焼け残ったのが襄陽王府緑影壁です。
襄陽王府緑影壁は、石刻の芸術において中国国内でも類をみない貴重な作品。現在は、湖北省重要文化保護財、全国重点保護文化財となっています。また中国が誇る四大影壁の一つに数えられています。襄陽のみでなく中国においても貴重な観光スポットですから、ぜひ訪れてみてください。いつの日か世界遺産に登録されるかもしれませんね。
名称:襄陽王府緑影壁
住所:60 South St, Xiangcheng Qu, Xiangyang Shi, Hubei Sheng, 中華人民共和国 441021
5.昭明台(襄陽博物館)
昭明台は、襄陽を代表する観光スポットである襄陽城内の北街にある鐘鼓楼にあり、襄陽のシンボル的な建物です。襄陽市の重要文化保護財でもある昭明台は、襄陽の観光スポットです。襄陽城観光の見どころの一つでもありますから、合わせて観光してみてくださいね。
昭明台は、現在国家2級博物館となっていて、三国志や元と南宋の戦いで有名な場所でもあるので、歴史好きには必見の観光スポットですよ。襄陽博物館は、5つの展示ホールに分かれています。第1ホールから順番に、襄陽の街の歴史についての展示が続いています。襄陽の歴史をあらかじめ知っておけば、襄陽観光を一層楽しめることでしょう。
名称:昭明台(襄陽博物館)
住所:North St, Xiangcheng Qu, Xiangyang Shi, Hubei Sheng, 中華人民共和国 441021
◎まとめ
襄陽市の観光スポット5選は、いかがでしたか?三国志や歴史好きの方ならともかく、襄陽市と聞いただけではピンとこないという方も多いと思います。
同じ湖北省でも例えば神農架林区は、世界遺産に登録されたことで町の名が知れるようになりました。襄陽市にはまだ世界遺産がないので知名度も今一つです。しかし三国志ゆかりの見ごたえのある観光スポットがあり、襄陽王府緑影壁などは、世界遺産級といっても過言でない観光スポットです。
ぜひ襄陽へ観光旅行に出かけてみませんか?