名称:メテオラ
住所:Meteora 42200 Greece
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/455/
ギリシャの世界遺産メテオラは他に類を見ない奇妙で、かつ美しい修道院群です。ギリシア北西部のセサリア(テッサリア)地方北端にそびえる巨大な奇岩群。その上に複数の修道院が鎮座する姿は、まるでこの世のものとは思えないような風景です。
この地方の切り立った奇岩は、俗世間との関わりを絶って瞑想と神への祈りを中心にし生活をおくることを理想とする修道士たちにとって格好の修行場所でした。そのためいつの頃からか修道士たちが徐々に移り住むようになり、14世紀頃になって修道院共同体が成立したといわれています。そんな荘厳で幻想的な世界遺産メテオラをご紹介しましょう。
目次
奇岩の上の修道院!ギリシャの絶景世界遺産メテオラをご紹介します
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メテオラとは?
世界遺産メテオラとは、ギリシャ北西部のテッサリア地方にある奇岩群の上に修道院が佇む美しいスポット。奇岩群は約6000万年前から砂岩が堆積し、地殻変動によって隆起して形成されたものです。標高は約20メートルから約600メートルとさまざまで、自然の作り出した摩訶不思議で魅力的な光景を楽しむことができます。
さらにメテオラにはその奇岩の上に多くの修道院が存在しており、その特異性と歴史的・宗教的価値によって世界遺産に認定されました。修道院は現在6つが活動しており、そのどれもが観光スポットとしても魅力的な景色を見せてくれます。
メテオラへのアクセス
世界遺産メテオラには、まずアテネなどからメテオラの観光拠点となるカランバカまで鉄道やバスを利用してアクセスします。その後カランバカからタクシーを使用するのが最もオススメのアクセス方法です。路線バスもあるのですが非常に本数が少ないため、世界遺産メテオラへはカランバカからタクシーを使用するのが無難ですよ。
世俗から離れた修道士が住む場所だけあって決してアクセスし易いとはいえないメテオラ。移動手段とガイドがパッケージされたツアーに申し込む、という選択肢もいいですね。
メテオラのおすすめポイント①:大メテオロン修道院
世界遺産メテオラ最大の修道院として、多くの観光客が訪れている「大メテオロン修道院」。別名「メタモルフォシス修道院」とも呼ばれています。標高約400メートルの奇岩の上に14世紀ごろ建てられた立派な修道院で、自然と一体となった圧倒的な景色は見るものを魅了します。
カランバカの町のタウンホール広場前のバス亭から、バスに乗って約15分で辿り着くことができます。内部の美しいキリストや預言者ダニエルなどのフレスコ画やイコンも必見。世界遺産メテオラを代表する修道院「大メテオロン修道院」はぜひ訪れてくださいね。
メテオラのおすすめポイント②:アギア・トリアダ修道院
世界遺産メテオラにはもう一つおすすめしたい修道院があります。それは「アギア・トリアダ修道院」です。15世紀ごろに建てられたこちらの修道院は、現在活動している6つある修道院の中でもすばらしい絶景が見えるポイントとして知られています。
アギア・トリアダ修道院の特徴は、四方が断崖絶壁であること。外から見上げた姿も圧巻ですが、修道院内から見渡す周囲の景色も実に素晴らしいんです。カランバカの町からトレッキングコースを通って、徒歩で約30分ほどで辿り着くことができます。
メテオラの注意事項
メテオラは世界遺産となって沢山の観光客が訪れる場所となっていますが、あくまで経験な修道士たちが修行や瞑想を行っている修道院です。そのため、訪れる際の服装にはすこし注意が必要です。
宗教上の理由から過度な肌の露出は禁止、女性の場合はズボン姿も禁止されています。男性なら長袖に長ズボン、女性なら長袖にロングスカートもしくは修道院の入り口で巻きスカートを借りて入りましょう。
修道院によっては険しいトレッキングコースを歩く必要が出てきますので、歩きやすい靴で行くこともポイントです。
◎まとめ
素晴らしい絶景を見ることができる世界遺産メテオラ。観光客が訪れるようになる以前は断崖を昇るための道もなく、どこも20世紀の初め頃まで縄梯子や滑車式の巻き上げ機で岩の上の修道院まで出入りしていたんですよ。
その頃に比べればかなり訪れやすくなったといえるメテオラですが、トレッキングコースや急な階段を上る箇所も多いのも事実。必ず動きやすい靴と服装で望むようにしましょう。世界遺産メテオラでしか味わえない光景を堪能してくださいね!