名称:Old Town of Lijiang
住所:雲南省麗江市古城区東大街1号
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/811/
中国雲南省の属する麗江市は、標高2400メートルの高地に位置する地域です。
麗江市周辺は高倉健さん主演の映画「単騎、千里を走る。」が撮影された場所としても有名で、世界中から多くの観光客が訪れている人気観光スポットでもありますよ。今回は麗江市の世界遺産、麗江旧市街について紹介します!
目次
【世界遺産】麗江旧市街とは?|少数民族ナシ族が造った街!
麗江旧市街とは?
麗江古城とも呼ばれている麗江旧市街は、少数民族のナシ族(納西族)によって造られた旧市街地です。1997年に世界文化遺産として登録されました。
麗江旧市街は木造建築が多く、高台から見渡す限り広がる銀色の瓦屋根の光景が美しいです。中国の街には城壁があるのが一般的ですが、麗江には城壁がありません。独特な造りをした魅力ある街です。
また、麗江旧市街はナシ族をはじめ多くの人々が生活をしています。中心部にある「四方街」は、常に観光客や地元の人々で賑わっている広場。周辺には飲食店やお土産店が軒を重ねているので、ここを基準に観光プランを立ててみるのもいいでしょう。
麗江旧市街へのアクセス
日本から麗江までの直行便は運航していません。昆明や成都、上海や大理などの都市を経由することになります。昆明から麗江へは飛行機や長距離バス、列車で行くことが可能です。飛行機の場合は約1時間、長距離バスは約8時間。列車は毎日往復4本の列車が運行しています。
空港からは麗江の街を往復するシャトルバスが運行していて、所要時間は約40分です。そこから世界遺産がある麗江旧市街までは約3キロあるので、タクシーを利用すると便利ですよ。バスや列車は季節によって時間の変更もあるため、事前確認をしっかり行いましょう。
麗江旧市街のおすすめポイント
ナシ族とトンパ文字
麗江旧市街を造ったナシ族は8世紀頃、青海省付近から南下してきたと言われています。
ナシ族は争いを嫌ったため、近隣のチベット族や白族とも友好な関係を保ち、他民族の文化も取り入れながら生活をしていました。大きな戦乱に巻き込まれることはなかったそうです。このような経緯が麗江旧市街の美しい景観を残しているのかもしれません。
麗江市内ではトンパ文字という象形文字もよく見かけます。トンパ文字は現在も実際に使われている唯一の象形文字。トンパ文化の博物館もあるので、トンパ文化を学ぶこともできます。さらにトンパ文字でハンコを作ってくれるお店もあるので、お土産に一ついかがでしょうか?
麗江旧市街
ノスタルジックな雰囲気の街並みが絵になる麗江旧市街。石畳の街並みはまるで迷路のようで散策が楽しいです。昼間と夕方以降では異なった雰囲気を味うこともできます。夕方からは提灯が灯り、幻想的な雰囲気が味わえますよ。夜はとても賑やかな街になるので、静かな雰囲気を味わいたい方は早朝の路地散策をしてみてください。
また、麗江旧市街には清らかな水が流れる水路があるので、趣ある橋が架けられています。その水路では民族衣装を着たナシ族の人々が洗濯をしていたり、野菜を洗ったりしている日常生活を垣間見ることができるでしょう。
麗江旧市街は世界中から多くの観光客が訪れていますが、中国人観光客もたくさんいる人気の世界遺産です。
玉泉公園
麗江旧市街から歩いて約15分のところに位置する玉泉公園。黒龍潭公園とも呼ばれているこの公園は、麗江旧市街から徒歩圏内にあるため、麗江を訪れる際にはぜひ立ち寄って欲しいスポットです。
麗江市街から北に15キロほど離れたところには、5A級の国立公園に認定されている「玉龍雪山」があります。その玉龍雪山を望むことができる公園としても有名です。
玉龍雪山からの雪解け水が泉を作り出していて、天気がいい日には水面に玉龍雪山が写ります。その光景が美しいことで人気を集めていますよ。麗江旧市街は観光客が多くとても賑やかなので、人混みに疲れたら玉泉公園をのんびりと探索するのも気持ちがいいのでおすすめです。
◎まとめ
瓦屋根や水路、石畳が印象的な麗江旧市街は路地裏散策が楽しいです。夜の提灯の灯りに包まれた街は美しく幻想的。早朝の静かな時間帯は気持ちがよく散策するのにおすすめですよ。少数民族のナシ族が築いてきた街並みは、まるでタイムスリップしてしまったようなどこか懐かしい雰囲気を残す世界遺産です。