シーズン前に要チェック!世界遺産第一号・イエローストーンの観光7選

シーズン前に要チェック!世界遺産第一号・イエローストーンの観光7選

アメリカ北西部にあるイエローストーン国立公園の観光の見所は、国有林に囲まれた地に多くの野生動物が生息していて、貴重な生態系が保護されていることです。世界初の国立公園で世界遺産の第1号で、ここにしかない景色を求め、観光シーズンには世界中から観光客が集まるイエローストーン。日本からも様々なツアーが企画されています。雪に覆われた白銀の冬も幻想的ですが、やはり最初はベストシーズンに行くのがおすすめです。

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シーズン前に要チェック!世界遺産第一号・イエローストーンの観光7選

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1.オールド・フェイスフル(間欠泉)

出典: commons.wikimedia.org

オールドフェイスフルは、イエローストーンのシンボルともいえるガイザー(間欠泉)。空高く熱水が噴きあがっている様子を、何かの写真等で見たことがある人も多いのではないでしょうか?公園内のアッパーベイスン地区の観光の中心となっており、およそ80分間隔で約4万リットルの熱水を40mの高さに噴き上げる様は、迫力満点で自然の力に驚くことでしょう。

1872年に初の国立公園に指定される以前から吹き上げていたこのガイザー。当初の噴き上げ間隔はかなり正確に45分おきだったそうです。このように定期的に吹き上げることから、フェイスフル(=”忠実な”と言う意味)という名前が付けられました。

1959年に起こった地震による地殻変動でその正確さは多少失われましたが、百数十年たった今でもこの迫力で熱水を噴き上げる様は、地球の神秘と言う表現がピッタリ。イエローストーン観光の目玉と言って良いスポットです。

2.オールド・フェイスフル・イン(ロッジ)

出典: Al_HikesAZ

オールドフェイスフルのガイザーまで足を伸ばした方にぜひ見ていただきたいのが、このロッジ、オールドフェイスフルインです。もちろん現役バリバリの宿なので、宿泊すればより一層楽しい経験になるはず!

ロッジ内に足を踏み入れると、まずその巨大空間に驚き、誰もが自然に上を向いてしまいます。天井までの吹き抜け、高さ25mはあろうかという石で出来た巨大な暖炉、随所に丸太をあしらった木組みの内装を目にすると、その落ち着き有る迫力に圧倒されることでしょう。もし「イエローストーンと言う大自然の中にあるべきロッジの姿は?」と聞かれたとき、誰もがそれに相応しいと思うような雰囲気がここにはあります。

2階のテラスからはオールドフェイスフルを間近に眺めることができるので、一杯やりながら次の噴き上がりを待つ、という粋な楽しみ方もお勧め。100年以上の歴史があるこのロッジは泊まらずとも、ぜひ観光に訪れてみて下さい。

3.マンモス・ホットスプリングス

出典: pixabay.com

マンモスホットスプリングスもこのイエロースト―ンを代表する観光スポット。初めてこの景色を見ると、殆どの人がこれまで見たこともない風変わりな光景に驚くことでしょう。流れ出る温泉の石灰分が長い間に蓄積され、それが幾重にも重なってまるで大きなデコレーションケーキの様。自然の造形美に感嘆しますよ。

イエロ―ストーンの北西部に位置するこのマンモスホットスプリングス。温泉が常に湧き出ているため毎日2tものミネラルが堆積して行きます。流れ出す速度が極めて遅いので見た目には分かりずらいのですが、細かく観察すると、そのケーキの形状は常に少しづつ変化しているとのこと。石灰の色である白が基調になっておりところどころに赤茶けた部分が有りますが、これはバクテリアの繁殖によってこのような色になるとか。

イエローストーン全体に言えることですが、ここも周辺にはボードウォークが整備されており、車いすでも十分観光することができます。

4.グランド・プリズマティック・スプリング

出典: commons.wikimedia.org

イエローストーンを紹介する写真に頻繁に出てくる観光スポットの一つが、このグランドプリズマティックスプリング。大きな丸いプール(直径113m)の様な形の温泉で、中心には鮮やかなエメラルドブルーの温水があります。その周囲が同心円状に緑や黄色、茶色などの色で縁取られている光景は、もしかしたら皆さんもどこかで目にしているかもしれません。

場所はイエローストーンの中心オールドフェイスフルの少し北、ミッドウェイ・ガイザー・ベイスンと呼ばれる地区。ここにも多くの間欠泉がありますが、観光客の一番のお目当てはグランドプリズマティックスプリング。イエローストーン最大の温泉で、70度のお湯が1分間に2000L以上も湧き出しています。泉の周囲のバクテリアによる美しい色には、青、緑、黄、金色、オレンジ、赤、茶が含まれ、正に光学プリズムによる白色光の虹色への分散を思わせます(プリズマティックの名前の由来)。

5.イエローストーン・グランドキャニオン

出典: pixabay.com

観光客にとっては紛らわしい話なのですがイエローストーン公園の中にもグランドキャニオン(又は単にキャニオンとも)と呼ばれる場所があるんです。景色はアリゾナ州のグランドキャニオンとは異なり、こちらはイエローストーン川が長い年月をかけて浸食した黄色い地肌の長さ32kmに及ぶ峡谷。元々、イエローストーンと言う名前はこの峡谷の色が由来になっています。

このキャニオン地区の観光のポイントは滝、川、絶壁が織りなす雄大な眺め。多くのビューポイントが知られており、有名な所だけでも、ノースリムのインスピレーションポイント、ルックアップポイント、レッドロックポイントや、サウスリムのアーティストポイント(有名なロウワ―滝を眺める、この地区のハイライト)等があります。

さすがにこの地区にはボードウォーク等はありませんので、時間をかけてハイキングを楽しむつもりで観光するのがオススメ。道はよく整備されています。

6.マッドボルケーノ

出典: Yellowstone National Park

マッドボルケーノは、泥が混じった熱水が噴出している、いわゆる熱水泉(マッドポット)。これもガイザーの一つですが、ここイエローストーンでは、実に多種多様な地下からの熱水の噴き上げを見る事が出来るのです。

場所は、キャニオン地区とイエローストーンレイクの間。ここもトレイルが整備されており、観光客はかなりきつい硫黄の臭いを嗅ぐところまで近づく事が可能です。およそ直径10mくらいの熱い池から、ボコボコという不気味な音を立てながら泥を噴き上げる様は、地獄谷と言う言葉を連想させます。

この辺りにはマッドボルケーノ以外にもブラック・ドラゴンズ・カルデロンなど、多くのマッドスポットがあり、やはりイエローストーンの重要な観光スポットの一つとなっています。

7.ヘイデンバレー

出典: pixabay.com

イエローストーン国立公園では多様な野生動物を見ることができますが、そんな動物たちを観察する機会に最も恵まれているのが、ここヘイデンバレー。マッドボルケーノ地区のすぐ北側の草原で、イエローストーン川がゆっくりと蛇行しながら流れる元はカルデラだった場所。多くの動物たちが水辺に集まってきます。

このヘイデンバレーは日本ではお目にかかる事の無いバッファローの群れやエルクなど、珍し動物を野生のまま見ることが出来る貴重な場所。このあたりの道路では、時おり観光客の車が道の真ん中でじっと止まっている光景を見かけますが、これはその先に動物がいる証拠。ここでは動物が最優先、辛抱強く動物が道を外れるのを待っているのです。

◎まとめ

世界最古の国立公園、イエローストーンの観光スポットをまとめてみました。規模もさることながら、観光するポイントの多様さがこの公園の最大の魅力。5つのカントリーというエリアに分かれ、とても一日で見て回るのは無理ですので、ぜひゆったりとした日程でお出かけください。気ままな個人旅行もいいですし、ツアーやガイドを利用するのもおすすめですよ。イエローストーンのベストシーズンに訪れて、ぜひ絶景を観光しましょう。

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