名称:Lampang's Horse Carriages(花馬車)
住所:タイ北部ランパーン県
公式・関連サイトURL:http://www.thailandtravel.or.jp/area/lampang.html
ランパーンはタイの北部に位置し、バンコクから飛行機で約1時間、チェンマイからは電車で2時間ほどの位置にあります。先史時代から人が住み、7世紀にはモン族によってハリプンチャイ王国の都市が置かれました。ランパーンはその後も様々な王朝や権力に支配され、さらにビルマ(ミャンマー)や中国などの文化が行き交うことによって独特の雰囲気の町となったんですよ。現在ではタイルや食器などの陶器が有名で、ランパーンを支えています。観光地としてはまだ知名度は低いですが、ランパーンでは歴史を感じる興味深い観光ができます。いくつか紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
バンコクとは一味違うタイ北部の歴史を感じる、ランパーンの観光スポット
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1. 王様気分を味わう・花馬車
「花馬車」は20世紀初頭、ランパーン王国の最後の王様がこの地に馬車を導入したのが始まり。今では南国らしく色とりどりに咲き乱れた花を飾りつけ、王朝時代の優雅さを再現した観光馬車です。ランパーン観光での重要な交通手段でもあります。
ランナー王国の栄華を辿る史跡巡りには、ぜひこの花馬車を使ってみましょう。バンコクとは違った山間部の空気を味わいつつ、ぽくぽくと足音を立てて進む馬車は、ランパーン観光の思い出をいっそう盛り上げてくれます。花馬車はランパーン駅をはじめ、町のあちこちに待機しています。ホテルのフロントに相談すれば、なじみの人を紹介してもらうことも可能。御者に英語はあまり通じないため、自分で交渉するよりも、お願いしたほうが観光地巡りの要望をしっかり伝えてくれるのでおすすめです。
2. タイ最大のビルマ式寺院・ワットシーチュム
タイとビルマの歴史的関係上、タイ国内にはいくつものビルマ式寺院が残されています。中でもランパーンの「ワットシーチョム」は、ランパーンの観光に欠かせない観光スポットです。
タイ北部は熱帯雨林気候に属し、チーク材を始めとした木材が豊かに産出される土地です。このワットシーチョムはその恵みを受け、現在では伐採を禁じられているチーク材をふんだんに使用して建てられました。タイで最大のビルマ式寺院でしたが、残念ながら1992年の火事によってそのほとんどが焼け落ち、現在の姿は再現されたもの。
ビルマらしい幾重にも重なった屋根、緻密な彫刻、色とりどりの装飾など、ビルマとかつてタイ北部で栄えた王朝文化であるラーンナースタイルが織り交ざった独特の寺院です。ランパーンを観光するなら、ぜひ立ち寄ってみたい場所。地元ランパーンの人々には神聖で大事な寺院なので、観光の際には敬意を持って訪れましょう。
名称:Wat Si Chum(ワットシーチョム)
住所:198 Tippawan Rd. | Suan Dok Subdistrict, Lampang 52100, Thailand
公式・関連サイトURL:https://www.renown-travel.com/temples/wat-sri-chum.html
3. ノスタルジックなランパーン駅
チークをはじめ、タイ北部で生産される木材の輸送手段として20世紀初頭に鉄道が造られました。そしてその木材の集積地として活躍したランパーンの姿は、現在のランパーン駅舎で見ることができます。日本の近代的な複合ビルの駅とは違い、ノスタルジックな雰囲気を求めて訪問するのも観光旅行の醍醐味ではないでしょうか。
ランパーン駅からはバンコクやチェンマイへ行くことができ、ビルマから運ばれる木材の中継地点としてもランパーンは重要な駅でした。建設当時はイギリスの鉄道技術を参考にしたため、タイ式コロニアルスタイルといった風貌。ランパーン駅への入場は無料で、駅前にはかつて使われていた蒸気機関車が展示されています。ぜひワンパーン観光中に立ち寄りたいスポットです。
名称:Lampang Railway Station(ランパーン駅)
住所:Talatdrat Rd., Sop Tui, Muang Lampang, Lampang 52000 Thailand
4. タイ国立ゾウ保護センター
タイのシンボルであり国を象徴する動物として用いられる象ですが、近年の密漁や乱獲により、絶滅の危機に直面している現実があります。タイ国立象保護センターは、タイ政府が所有する唯一の象保護センター。怪我をした野生象の手当てはもちろん、密漁により孤児になってしまった小象の保護もしており、タイ北部ランパーンで人気の観光地でもあります。
タイ国立象保護センターは、ランパーンから車で30分ほど。ランパーンの観光中でも日帰りでたっぷり楽しめる距離で、観光旅行者向けに日本語でもオプショナルツアーが沢山出ていますよ。
この施設では象のエサやり体験、象の背中にのって散歩、さらに小象のショー見学などができますよ。さらに珍しいのが象の病院と象使いの学校があることです。これらは世界でもこのランパーンにしかないのだとか。象と接すると、彼らがいかに賢い動物で保護するべき対象だということが感じることができます。ぜひランパーン観光の予定に組み込んでみてはいかがでしょうか。
名称:Thai Elephant Conservation Center(タイ国立ゾウ保護センター)
住所:Km. 28-29 Lampang - Chiang Mai Highway | Wiang Tan, Hang Chat, Lampang 52190, Thailand
公式・関連サイトURL:http://www.thailandelephant.org/en/
5. 子供も楽しめる!羊と友達になるハグ・ユア・シープ・ファーム
子連れ旅行は「子供が楽しい、子供が安全」というのが親としては関心事項。ランパーンは王朝の史跡を巡ることのできる観光地ですが、古寺名刹が子供にとってちょっと退屈というのもまた事実。そんな時におすすめしたい観光スポットが「ハグ・ユア・シープ・ファーム」。日帰りで訪問できる家族向けのおすすめ観光スポットです。
ランパーン市内からわずか15kmほど。ハグ・ユア・シープ・ファームに到着すると、まず目に入るのが草を食んでいるたくさんの羊たち。子供たちが夢中になって突撃していく姿に親としても嬉しくなるはず。羊はおとなしい性質なので、小さいお子さんが一緒に遊んで楽しむには最適な動物です。
子供だけでなく、大人同士でも「ちょっと目先の変わった観光」「SNSで映える写真が欲しいなあ」という時にはハグユー・シープファームを観光しに訪れてみましょう!
名称:Hug You Sheep Farm(ハグ・ユア・シープ・ファーム)
住所:349 Moo 2 | Wang Phrao Subdistrict, Ko Kha 52130, Thailand
6. カッコンタストリートマーケット
週末夕刻になるとランパーンの古い町並みの中に人が集まり、いつの間にか「ストリートマーケット」になっていきます。夕刻ちょっと前からカフェに座って、あれよあれよとこのカッコンタストリートマーケットが形成されていく様子を見るのもランパーン観光の醍醐味。アジアの市場観光の楽しみはこの場所にもあります。
このカッコンタストリートは、100年以上前にランパーンが木材の集散地として栄えた時代、財を成した豊かな商人たちが競って邸宅を建てていた場所です。当時の姿そのままで残る木造建築を眺めて今と比較する文化的観光も興味深いもの。
カッコンタストリートマーケットでは食べ物屋台、アクセサリー、お土産などが出店。ランパーン式ウイークエンドマーケットで地元の人とコミュニケーションを取りつつ、値切ったりしながら思い出に残るストリートマーケット観光をお楽しみください。
名称:Kad Kong Ta Street Market(カッコンタストリートマーケット)
住所:Kad Kong Ta Street, Lampang, Thailand
◎まとめ
タイ北部の豊かな木材産出によって富と文化がもたらされた町ランパーン。当時の優雅な王朝文化などがそのまま観光として楽しめる、タイでもまれな場所です。その材木業で当時は大いに活躍した象も、今は絶滅の危機に瀕しています。象センターはチェンマイからも日帰りで行ける距離であり、世界でもほとんど唯一の「象と共に生活できるプログラム」を提供。人間の片腕として材木業の繁栄を支えた賢くかわいい象との思い出もぜひ作ってください。