トレッキングとスキー！鉱夫の歴史ある町アイアンウッドの観光スポット7選

アイアンウッドはアメリカミシガン州のウィスコンシン州との境界に位置し、人口6000人にも満たないのどかな町です。周囲には五大湖の一つスペリアル湖とオタワ国立森林公園があり、自然観光におすすめのエリア。その名前が表すように、かつて周辺にあった鉱山で栄えた町ですが、現在はクロスカントリーなどのスキーリゾートで知られています。今回はそんなアイアンウッドで、アウトドアアクティビティや歴史スポットなど、意外な魅力が隠れている観光スポットを紹介しましょう。

1. オタワ国立森林公園

オタワ国立森林公園はアイアンウッドの主要な観光スポットです。4000平方kmほどの広大な土地は、スペリオル湖の南岸からウィスコンシン州境界にまで及び、野生動物も多く自然豊かな観光ができます。

オタワ国立公園では、スペリオル湖をはじめとした大小様々な湖があり、カヌーやカヤックが楽しめます。また、公園内には川や滝が流れ、その眺めも素晴らしいですよ。40キロメートルほどのハイキングコースや、300キロメートルにもなるバイクトレイルなどが用意されているので、豊かな自然を満喫しながら森を探検してみてはいかがでしょうか。冬にもアクティブに楽しめるクロスカントリーやスキー、スノーモービルなどがあり、季節問わず観光に訪れたい公園です。

キャンプ場も22カ所あり、そのほとんどが美しい湖の近くにあります。日帰りでは満足できない人は、ぜひ宿泊するのをおすすめします。ピクニック用テーブルやテント、トイレ、水飲み場などの設備も整っています。ビジターセンターもあるので、アイアンウッドに初めて来た人でも安心。観光の見どころやアクティビティの情報を集めましょう。

2. コッパー・ピーク

アイアンウッドの町から車で20分ほどの場所に、スリル満点の観光地があります。コッパー・ピークと呼ばれるこのスポットは、アイアンウッドの丘の上に建つスキーのジャンプ台です。

まずは240メートルの高さの丘へリフトで登ります。そして18階分の高さをエレベーターを使って上がり、最後は自分の足でさらに上に向かいます。この時に後ろを振り返ってはいけません！もし振り返ってしまえば、その高さに目がくらんで先へ進めなくなってしまうかもしれませんよ。そうして一番上まで辿りつけば、そこにはスペリオル湖をはじめ、ミシガン州やウィスコンシン州、ミネソタ州、さらにカナダまで見渡せる大パノラマの絶景が広がっています。さすがウィンターアクティビティが盛んなアイアンウッドらしい観光スポットですね。

コッパー・ピーク観光の帰りには、ぜひギフトショップに寄ってみましょう。ジャンプ台の一番上まで登った勇敢さを讃える無料のステッカーが貰えて、さらに観光の記念品のお土産を購入することができます。また、コッパ―ピークから車でさらに10分ほど北へ進むと、「ブラックリバー・レクリエーションエリア」があります。この場所ではビーチや滝、キャンプエリアなどがある人気の観光エリア。ぜひ併せて寄ってみてくださいね。

3. ノーリー・パーク

アイアンウッドはのどかな町で、子供や家族と一緒に様々なレクリエーションを楽しむのにおすすめの観光スポット。とくにロングイヤー・パークのプレイグラウンドからノーリー・パークのピクニックエリアまで、豊かな自然の中でのんびり家族とバケーションを楽しめますよ。

ノーリー・パークはアイアンウッドの町から南に下がった、ノーリー・パークロードにあります。モントリアル川のそばにある大きな公園で、川沿いの並木道を散歩したり草地でピクニック、プレイグラウンドで走り回ったり、子供やペットにうれしい公園です。道もしっかり整備されているので、車椅子でも快適に通ることができますよ。

4. アイアン・ベル・トレイル

アイアンウッドの観光地とは少し違いますが、トレッキングが好きな人にぜひおすすめしたいのが、アイアン・ベル・トレイルと呼ばれるコースです。これはアイアンウッドからスタートして、デトロイトのベル島まで続くトレッキングコース。ハイキングと自転車のコースがあり、自然豊かな景色が人気のトレイルなんですよ。

のどかなアイアンウッドから始まり、森林に囲まれたランドスケープや、アメリカ五大湖周辺の美しい景色を眺めながら進むトレッキングは、普通の観光では満足できない人におすすめ。あまり時間が無く途中で引き返してしまっても、十分雰囲気は楽しめますよ。到着地点のベル島も人気観光スポットで、アメリカ最古の水族館や温室、美しい噴水や良い眺めの景色など、見どころがたくさん！ぜひ無事にたどり着くことができたなら、ベル島も観光してみてくださいね。

5. ABRトレイル

アイアンウッドの冬は、様々なウインタースポーツを目当ての観光客で賑わいます。その中でも特にトレイルでのスキーやスノーモービルが人気で、メモリアル・ヘリテージパークやABRトレイル、ウォルベリン・スキートレイルはカントリースキーができるアイアンウッドの観光スポットです。

ABRトレイルは1月に開催されるワールドクラスのスポーツイベント、「SISUスキーフェスト」の主要地域。ABRトレイルからスタートし、松林、岩場、モントリオール川沿いなどを通り、ダウンタウンでゴールです！アイアンウッドの地元民も盛り上がるイベントは、観光で訪れた際に見学するだけでも楽しそうですね。

ABRトレイルにはスキーショップや宿泊施設があります。中には電気が通っていないキャビンを使って、よりアウトドアの雰囲気を楽しむのもおすすめ。ウッドストーブで暖をとりながら調理をすれば、アイアンウッドの冬をもっと身近に感じられますね。

6. アイアンウッド駅美術館

自然を楽しむ観光スポットの多いアイアンウッドで、この町の歴史が学べる興味深い場所をご紹介しましょう。アイアンウッドの町中にある「アイアンウッド駅美術館」です。ちょっとした公園の中にある、美術館と歴史的な文化遺産です。

アイアンウッド駅は1892年に建設され、ゴーギャック・レンジの鉄鉱業ブーム時代が1966年に幕を閉じるまで使われていました。一番の見どころは駅の美しい建築構造で、スぺリオル湖の砂岩と赤レンガを用い、リチャードソン・ロマネスク様式にデザインされています。シカゴから北西部を結んでいたこの鉄道の駅も、今では鉄鉱山の展示や鉄道の記念品、アイアンウッドのコミュニティ文化と地域の歴史的遺物を特徴とする美術館として親しまれています。

ダウンタウンには鉱夫たちの大きな壁画があり、観光客の目を引きます。この小さな町の歴史がのぞける観光スポットに、ぜひ行ってみませんか？

7. 鉱夫記念遺産公園

鉱夫の町だったアイアンウッドの歴史にちなんだ観光スポットがもう一つ。町から少し離れた東側にある「鉱夫記念遺産公園」です。公園の所々に鉱夫たちの活躍ぶりを思わせるものが見られ、今ではアート活動とトレイル保護が主だっています。

アイアンウッドの地元民からも観光客からも、こちらの公園の特に美しいトレイルへのニーズは高いです。冬はクロススキー、春夏はハイキングやサイクリング、そしてトレッキングなどで盛んに使われています。様々なイベントも行われており、アート祭やマッシュルームハイキング、雪の中のキャンドルサービスなど、おもしろそうな活動が沢山ありますよ！

◎まとめ

アイアンウッドは小さな町ですが、鉱山の歴史とともに発展した興味深い町です。鉱業が衰退してまった現在、こういった町は自然を増やし、特に冬のアクティビティを盛り上げてきました。アイアンウッドも例に漏れず、スキーやクロスカントリー、スノーモービルなどを楽しめる場所がたくさんあります。もちろん夏にも川や湖でカヤック、釣り、ハイキングなど、観光スポットが盛りだくさん！ぜひミシガン州に来る機会があれば、アイアンウッドにも訪れてみてくださいね。

トレッキングとスキー！鉱夫の歴史ある町アイアンウッドの観光スポット7選