世界遺産の街、チュニジアの首都チュニスのおすすめ観光スポット!!

世界遺産の街、チュニジアの首都チュニスのおすすめ観光スポット!!

地中海に面するチュニジアの首都チュニス。チュニスには、世界遺産に登録されているアラビアな雰囲気満点のメディナと呼ばれる旧市街と、ヨーロッパの雰囲気が漂うチュニス湾沿いのリゾート地区を含む新市街とがあります。新旧、そしてヨーロッパと中東という2つの雰囲気を同時に楽しめるとあって、ヨーロッパの観光客を中心に人気のある街です。

素晴らしいモザイクのコレクションを所蔵するバルド博物館やモスクをはじめ、古代カルタゴ時代から続く多くの美しい歴史的建造物など、チュニス市内には見逃せない観光スポットがいっぱいです。レストランからは芳醇でスパイシーな香りが漂い、お店を覗けばカラフルな食器や絨毯などがあふれます。

そんな素敵なチュニスのおすすめ観光スポットをご紹介しましょう。

目次

世界遺産の街、チュニジアの首都チュニスのおすすめ観光スポット!!

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1.メディナ(旧市街)

1979年にユネスコの世界遺産に登録されたチュニスのメディナ。7世紀に建築が始まり、13世紀からはアラブ文化の根付く場所として、世界の観光客を魅了し続けています。もともとチュニスのメディナは城壁に囲まれていましたが、今はいくつかの門を残すのみ。城門をくぐると、迷路のような路地の両側に所狭しとお店が並んでいます。

チュニス市民向けのお店に混ざって、観光客向けのお土産やさんもいっぱい!銀食器や陶器、革製品、布製品、スパイス、香水、トルコ帽、バブーシュと呼ばれる革のスリッパなどなど、アラブ世界を感じられるお店が並んでいて、見ているだけで楽しい空間です。観光客と見ると、呼び込みの店員が張り切って声をかけてきますが、購入の際は値段の交渉をお忘れなく。

メディナ観光に疲れたら、チュニス市民と同じようにカフェで甘いお菓子やミントティーをオーダーして、アラブの雰囲気を満喫してみてくださいね。

2.フランス門(バブ・エル・バハル)

チュニスの旧市街と新市街の間に立つ大きく美しい門。その奥にはメディナが続き、お土産を探す観光客や普段の買い物のチュニス市民が絶え間なく往来しています。城門の手前には、チュニスのメインスストリートであるジャーミア・ズィトーナ通りが伸び、ヨーロッパのような建物が並んでいます。

かつてはこの門の横に城壁が続いていたそうですが、今はベージュの大きな石の門だけがど〜んと立ち、たくさんの観光客がフランス門をバックに記念撮影しています。ちなみに、このフランス門はアラビア語ではバブ・エル・バハルと呼ばれています。アラビア語でバブは海、バハルは門という意味ですが、かつて宮島の鳥居のように海の中にこの門があったわけではなく、海の方へ向いた門の意味だそうです。実際には海の手前のチュニス湖を向いていて、今はチュニスの街の観光スポットとなっています。

3.バルド国立博物館

出典: 貝 / PIXTA(ピクスタ)

チュニスの北西郊外にあるバルド国立博物館は、古代ローマやギリシャ、イスラムなどチュニジアの歴史にかかわる多くの遺物を所有しています。とくにチュニスの東岸に栄えた古代カルタゴについては、カルタゴ遺跡の国立博物館と並ぶコレクションを誇ります。また古代ローマのモザイクコレクションは世界でも有数と言われ、「ヴァージルとミューズの女神たち」はルーブル美術館の「モナリザ」に匹敵するとの呼び声も高く、ぜひ見ておきたいところです。その他にもカリグラフィーや金貨、マスクなど素晴らしい美術品ばかりで、チュニス観光の際は必ず訪れたい美術館です。

博物館の建物自体も、13世紀にハフス朝の宮殿として建てられたあと、19世紀に権力者の宮殿として用いられたというだけあって豪華絢爛!展示品ばかりでなく、博物館そのものもよく観光しておきたいですね。博物館は郊外にあるものの、チュニスの観光の足となる「チュニスメトロ」がすぐそばに通っているので、簡単にアクセス可能です。

4.ジトゥナ・モスク

チュニスのメディナ(旧市街)の中心にあるジトゥナ・モスクは、アラビア語でオリーブ・モスクという意味で、現在モスクのある場所にかつてオリーブの木がたくさんあったことに由来しています。チュニス市内で一番古くて一番大きなジトゥナ・モスクは、チュニス市民の信仰の場所であると同時に、大勢の観光客が訪れるチュニスでも有数の観光スポットとなっています。

9つの入り口、184の柱、広い中庭からなるモスクはとても壮大ですが、中の細かいアラベスク模様の装飾が施された神聖な雰囲気が漂う祈祷の間は、イスラム教徒のみが入場可能で、残念ながら観光客は入れません。観光の場合は中庭と2階のみの見学となりますが、チュニス旧市街の喧騒とはかけ離れた、厳かな雰囲気を味わうことができます。また観光の際は、中に入れずとも露出度の多い服装は避けて観光するようにしてください。

5.カスバ広場

チュニス旧市街の西側にあるカスバ広場は、「政府広場」とも呼ばれる大きなスクエアで、中世から政治の中心だった場所です。今でもチュニス市庁舎やモスク、経済省、大統領府などが広場の周りを取り囲み、その役割を担い続けています。広場の中心には巨大なモニュメントがあり、チュニジアの威信を感じさせます。

広場の周りは政府関係の建物が多いので、派手な観光スポットではありませんが、メディナの喧騒で疲れたときや観光の合間に一息いれるのにおすすめです。チュニジアの国旗がたくさん掲げられている広場は、チュニスの子供達のサッカー場ともなっていて、ほのぼのとした光景に癒されることでしょう。

6.サン・ヴァンサン・ド・ポール大聖堂

出典: zenpaku / PIXTA(ピクスタ)

イスラム教のモスクが多くあるチュニスにおいて希少なカトリックの教会が、サン・ヴァンサン・ド・ポール大聖堂です。1893年から1897年に建築されたこの大聖堂は、1997年にファサードを含めた大改修が行われ、翌年にはローマ法王が訪れたという歴史があります。

ロマネスク様式で建てられたこの大聖堂は、クリーム色の外壁と白い柱が左右対称に組み合わさった外観がとても美しく、周りの建物とは趣が異にしています。ヨーロッパの一般的な大聖堂のイメージよりはこじんまりとしていますが、チュニスの強い太陽の光がステンドグラスから差し込む内部はとても神々しく、イスラム色が濃いチュニスでのカトリックの大聖堂という特殊なスポットをぜひ観光しておきたいものですね。観光客はミサなどで入れないときも多いので、観光案内所などでスケジュールをご確認ください。

7.シディ・ブ・サイド

シディ・ブ・サイドは、チュニスから車で20分ほどの海に突き出た丘の上にある街です。チュニス湾とカルタゴを眼下に望み、アラブ建築とアンダルシア建築の青い扉と白い壁が特徴の、美しい住宅が曲がりくねった小道に続きます。「白と青の楽園」と呼ばれるシディ・ブ・サイドは、チュニスへ観光に来たらぜひ足を伸ばしてほしい観光スポットです。世界遺産カルタゴ遺跡の隣に位置し、またヨーロッパ側とは異なる地中海リゾートの雰囲気が楽しめるとあって、シディ・ブ・サイドに宿を予約する観光客も多く、常に混み合っています。

街自体は大きくないものの、ホテルやお土産屋、カフェ、レストランも多く、丘の上からはヨットハーバー越しに蒼い地中海が広がります。街のどこを切り取っても絵になり、チュニジア一美しい街と言われるシディ・ブ・サイドへの行き方は、チュニスからタクシーか電車が一般的です。

◎まとめ

チュニスのおすすめ観光スポット情報をご紹介しました。アラブの雰囲気とヨーロッパの雰囲気が融合しているうえ、郊外のシディ・ブ・サイドへ行けばリゾートの雰囲気を満喫することもできます。1箇所の滞在で3つの異なる観光を体験できる場所は、なかなかありませんよ。

今回ご紹介しきれなかった魅力的なスポットが、まだ他にもいっぱいあります。日本からは決して近くはありませんが、ぜひ一度チュニスへ観光に出かけてみたいですね。

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