名称:古代都市シギリヤ
住所: Sigiriya スリランカ シギリヤ サミット・オブ・シーギリヤ・ロック山
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/202
スリランカの世界遺産「古代都市シギリヤ」は、スリランカを代表する人気観光スポット。ジャングルの中から突然現れる巨大な岩は、見る者を圧倒させます。そして古の時代に作られたと思えないような、今なお美しく残る壁画や宮殿跡は見ごたえ抜群。そんなスリランカの世界遺産、古代都市シギリヤを紹介しましょう。
目次
【スリランカ世界遺産】古代都市シギリヤ|狂気と孤独に満ちた王の空中宮殿
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古代都市シギリヤとは
シギリヤ(シーギリヤ)はスリランカの中部州、マータレーにある遺跡です。この世界遺産は5世紀にカッサパ1世によって造られ、空中宮殿や高度な水路施設、さらに庭園などがありました。
シギリヤロックはジャングルにそびえ立つ高さ200mの巨大な岩山。疑心暗鬼から父親を殺し、弟からの復讐を恐れたカッサパ1世は、空中宮殿を建造します。美しいシギリヤ・レディの壁画で飾り、権力の象徴である立派なライオンの入口を構えましたが、最後には恐れていた弟に攻め入られてしまい、自害してしまいます。
そんな悲劇の歴史をもつシギリヤには、今も王宮跡や美しいシギリヤ・レディ、ライオンの入口の一部など、見どころがたくさん残っています。
古代都市シギリヤへのアクセス
古代都市シギリヤへは首都コロンボからバスで約6時間。キャンディからだと約2時間半、ポロンナルワから約2時間、アヌラーダプラ、シギリヤ市街からは約1時間です。
これらの世界遺産の都市を回るツアーもあるので、利用すると便利。他にもツーリストカーが一番早くて楽ですが、公共交通機関に比べるとかなりの額になります。
古代都市シギリヤのおすすめポイント①:王宮跡
世界遺産の一部であるシギリヤロックの頂上には、1.5ヘクタールにも及ぶ王宮がありました。兵舎や住居、会議室や玉座などの名残を今も見ることができますが、その中でも一際目立つのが王のプールです。今でこそ雨水が貯まっているだけですが、かつては水を汲み上げる驚きの技術がありました。
さらに頂上からの眺めも圧巻です。どこまでもひろがるスリランカの緑のジャングルは、かつてここが王宮だった頃とそう変わってはいません。孤独だったカッサパ1世に思い馳せてみませんか?
古代都市シギリヤのおすすめポイント②:ライオンの入口
巨大な岩山であるシギリヤロックの中ほどに、「ライオンの入口」とよばれる場所があります。かつては巨大なライオンの象があったと考えられ、そのライオンの口から頂上に向かって階段が延びていました。今では前足しか残っていませんが、その大きさには驚かされます。
スリランカに住む民族の1つであるシンハラ人は、ライオンから生まれたという伝説が残っているんですよ。国旗にもライオンが描かれ、力の象徴でもあるライオンはスリランカ人にとっては重要な意味を持ちます。
古代都市シギリヤのおすすめポイント③:シギリヤ・レディ
世界遺産、シギリヤの人気スポットの一つがこのシギリヤ・レディ。シギリヤロックを登る途中で必ず通るので、必見です。
岩山の中腹にあり、妖艶な笑みを浮かべる美女たちが色鮮やかに描かれています。かつては500人ほどの美女が描かれていたそうですが、今は18人。しかし1400年前とは思えないほどの美しく保存されています。この壁画は、実は誰をモチーフにしたのか詳しいことは分かっていません。
現在、写真撮影は禁止されています。うっかり撮影しようものなら、逮捕されてしまうので絶対にやめましょう。
古代都市シギリヤの注意事項
世界遺産のシギリヤは、主にシギリヤロックを登ることがメインとなります。足場はあまり良くないので、滑らないスニーカーなどがおすすめ。日差しも強く途中で飲み物を買う場所もないので、日焼け止めや帽子、水を必ず持っていきましょう。
また、”自称ガイド"がたくさんいますので、頼む場合はライセンスを確認してください。正規のガイドでも、事前に値段交渉をお忘れなく!
◎【世界遺産】古代都市シギリヤまとめ
古代都市シギリヤは、スリランカで最も人気のある観光スポットです。多くの人で賑わいますので、スリランカでの休日は避けた方が無難。シギリヤからは同じく世界遺産であるダンブッラや、ポロンナルワもあまり遠くありません。ぜひ観光の予定に組み込んでくださいね。