ドイツの金融と商業の要、フランクフルトの厳選観光スポットをご紹介!

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ドイツの金融と商業の要、フランクフルトの厳選観光スポットをご紹介!

フランクフルトは、ドイツでは第五の都市で金融と商業の要となる、魅力あふれる注目の街です。フランクフルト空港はヨーロッパでも有数のハブ空港として日本からもたくさんの直行便を受け入れています。鉄道においてもヨーロッパ最大級のターミナル駅を有し、交通においても主要な街の一つとして各国からの観光客の玄関口にもなっています。

ライン川の支流、マイン川のほとりに発展したフランクフルトでは、中世以来神聖ローマ皇帝の選挙や戴冠式などの歴史を見守ってきました。また、近年では国際金融の中心地として数々の金融機関が本部を置いています。そんな新旧の魅力の備わったフランクフルトを満喫するべく、おすすめの観光スポットをたっぷりとご紹介します!

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ドイツの金融と商業の要、フランクフルトの厳選観光スポットをご紹介!

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1.シュテーデル美術館

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フランクフルトの銀行家、ヨハン・シュテーデルの遺言によって1818年に設立され、第二次世界大戦を経て、1966年に現在の建物が再建されました。シュテーデル美術館の建つマイン川岸のシャウマンカイ通りは「博物館通り」と呼ばれるフランクフルトの美術館や博物館などの観光スポットが集ったエリアです。

シュテーデルが遺贈した絵画を基に現在では3,000点以上の絵画を所蔵し、14世紀から現代まで700年以上の美術史の足跡を追いかけながら鑑賞できます。特に人気の名画はフェルメール「地理学者」、ボッティチェリ「理想的な女性の肖像」、モネ「朝食」、ピカソ「フェルナン・オリビエ像」など挙げきれないほど幅広い年代の絵画が楽しめるおすすめ観光スポットです。一つずつ丁寧に鑑賞したくなってしまう名作揃いの素敵な美術館ですので、時間の限られた観光プランの場合は見る展示品をあらかじめ絞っておくことをおすすめします。

2.レーマー広場

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フランクフルトの街のシンボルともいえる旧市街の美しい広場です。いつも市民やたくさんの観光客が集う憩いの広場で、フランクフルトの定番観光スポットですね!広場を囲むように建つ、木組みが特徴的な童話の世界のような可愛らしい建物に目を奪われます。広場の西側に建つ、EU、ドイツ、フランクフルトの3本の旗を掲げる建物がフランクフルト市庁舎です。レーマーとはこの「市庁舎」を意味する名前なのです。

この市庁舎は一般の観光客でも入ることができ、入り口から奥の建物への階段を上がると見学スペースに出ます。広場の混雑から離れて、少し高い目線からレーマー広場を鑑賞したい方にはおすすめの場所です。市庁舎の中央2階には、神聖ローマ皇帝歴代52人の等身大肖像画が飾られているので併せて鑑賞してください。フランクフルトは大都市のイメージがありますが、この広場は旧市街の美観地区として中世の雰囲気を今も漂わせています。

3.聖バルトロメウス大聖堂

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レーマー広場のすぐ近くにそびえる大聖堂で、レーマー広場と並んでフランクフルトのランドマークといえる人気観光スポットです。街のいたるところから目につく塔は高さ95メートル。この大聖堂は歴史を遡ること852年、宮廷のための小さな礼拝堂が始まりだったそうです。それから何度も改築が行われ、現在の大聖堂の姿になったのは15世紀といわれます。1562年から1792年までは神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われた歴史的な場所ですね。

第二次世界大戦でフランクフルトの街は壊滅的な被害をうけ、倒壊せずに残った大聖堂も内部はほとんど消失してしまい、修復が終わったのは1970年代でした。大聖堂の歴史を展示する博物館も併設されているので、時間があれば併せて観光してください。この大聖堂には展望台まで続く328段の階段もありますが、街の美しい景色が望めるので、足に自信のある観光客の方には強くおすすめしたいスポットです。

4.パルメンガルテン(熱帯 温帯植物園)

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大都市フランクフルトの中心部にありながら、22ヘクタールもある植物園として市民や観光客の憩いの場となっています。ヨーロッパでも有名なこの植物園は1871年に市民の声を受け開園しました。この植物園の一番の目玉は、高さ18メートルにもなるガラスと鉄筋で造られたパルメンハウス(椰子の館)です。そのモデルとなったのは、1851年ロンドンで開催された第一回万国博覧会の会場として建設された水晶宮(Crystal Palace)といわれています。

その他にもフランクフルト出身で文豪ゲーテへのオマージュをこめて造られたゲーテ庭園もぜひ訪れてみてください。ゲーテは文豪であり植物学者でもあり、園芸にも造詣が深かったそうです。そのゲーテが好んだイチョウの木が植えられた庭園も、文学好きな観光客の方にはおすすめスポットです。ここには子供用の遊具などもあるので、お子様連れでゆっくり観光したい方もぜひ訪れてみてくださいね。

5.ミュージアム通り

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フランクフルトには様々な美術館や博物館が数多くあり人気の観光スポットとなっています。その中でも特にマイン川のホルバイン橋の西側からシャウマンガイ通り沿いには様々な種類の美術館が並んでいます。この通りは、通称「ミュージアムの岸辺」とも呼ばれ、フランクフルトで一番人気のシュテーデル美術館もこの通り沿いにあります。

通りには、他にも古今東西の彫刻作品を集めたリービークハウス、様々な建築様式をジオラマで見れる「建築博物館」、ドイツ騎士団館だった建物を利用した「イコン博物館」などなど。アートに興味のある方はこれらのミュージアムの共通チケットを予め購入しておくとお得でおすすめですよ。フランクフルト旧市街とはまた違った落ち着いた雰囲気の中、マイン川沿いの景色を楽しみつつ、お散歩がてら観光するのもいいですね。

6.ゲーテハウス

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ゲーテハウスはフランクフルトの中心部、レーマー広場からも徒歩5分ほどの場所にある観光名所の一つです。ゲーテといえば「ファウスト」などで有名なフランクフルト出身の文豪ですが、自然科学者でもあり、政治家、法律家でもあったという非常に多才な人だったようです。ゲーテハウスは、ゲーテの作品のファンであればもちろん、作品を読んでいない方でも楽しめる観光スポットとなっています。

ゲーテは1749年にこの家で誕生し、1765年にライプツィヒ大学に入学するため故郷を離れるまでの16年間をフランクフルトで過ごしましたが、成人してからも度々訪れていたようです。ゲーテハウスは第二次世界大戦の際に破壊されましたが、1951年に修復工事が完了し、内装や調度品なども当時のものを再現するべくオリジナルで作成されたそうです。ゲーテの生きた時代の暮らしの様子などが垣間見れて、作品とは離れて見ても楽しめる観光スポットとなっています。

7.ハウプトヴァッヘ

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フランクフルト中央駅から電車で2駅。地下鉄も複数乗入れていて交通の便もよく、ハウプトヴァッヘは現代のフランクフルト繁華街の中心地といえるでしょう。デパートや大手金融機関などの高層タワーが立ち並ぶなか、広場の真ん中ぽつんと取り残されたように佇むバロック様式の建物が、広場の名前の由来にもなっている「ハウプトヴァッヘ」です。

ハウプトヴァッヘはドイツ語で「中央警備所」を意味します。1730年、街の警備本部として建てられた当時は監獄の役割も担っていました。1905年からはカフェとしての営業が始まり、戦争による全壊、地下鉄工事のための解体・復元工事などを経て、現在でもフランクフルトで市民にも観光客にも人気のカフェとして営業を続けています。クリスマスマーケットが開かれる時期は、お菓子の家のような可愛らしい外観の屋台がたくさん並びます。、明るく華々しい雰囲気に包まれるので、この時期の観光の際はぜひ立ち寄ってみてくださいね。

8.カタリーナ教会

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ハウプトヴァッヘ広場に面して建つ、フランクフルトにある最も大きなプロテスタント教会です。14世紀からこの場所には教会が建っていましたが、17世紀に建て替えを行い、現在の形の教会になったそうです。その後、第二次世界大戦で全壊した後に1954年に復元工事が完了しました。外観は以前と同じように復元されていますが、残念ながら内部はだいぶ簡素化されているようです。

繁華街の近代的な建築と並んで建つので、そんなに大きな建物ではないけれど抜群の存在感を放ちます。ショッピングゾーンでもあるので、観光客には絶好の待ち合わせスポットにもなりますね。1749年にフランクフルトの文豪ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが洗礼を受けたという記録が残されています。ゲーテ縁の地として、人気の観光スポット「ゲーテハウス」からの流れで観光ルートを組むことをおすすめします。ゲーテハウスからも歩いてほんの5分程度の距離です。

9.旧オペラ座

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フランクフルトの中心地ハウプトヴァッヘ広場から西へ7,8分のところに観光客に人気のフォトジェニックな建物アルテ・オーパーがあります。1880年、ドイツ人建築家リヒャルト・ルシーによってネオルネッサンス様式の歌劇場として建てらました。1944年、第二次世界大戦中の空襲により半壊となった建物は、その後市民の声と寄付により再建された際に外観は以前と同じように復元され、内部は多目的に使用できるコンサートホールへと生まれ変わりました。

日本語の案内には「旧オペラ座」と表記されるので非常に紛らわしいですが、こちらの劇場ではクラシックやジャズなどオペラ以外の公演が行われます。フランクフルトでオペラを観劇したい観光客の方は1951年新設のヴィリー・ブラント広場にあるフランクフルト歌劇場の方へ足を運んでください。フランクフルト観光の思い出にコンサートを楽しんだ後、2階のテラスレストランでディナーのプランもおすすめです。

10.欧州中央銀行

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欧州中央銀行は、ユーロ通貨圏の物価の安定と経済政策の支援を目標に1998年6月1日に、ここフランクフルトに設立され、現在は19か国が加盟しています。近年ではギリシャの通貨危機やイギリスのEU離脱など激震にみまわれているユーロですが、その金融政策には世界中から注目が集まります。

フランクフルトは古くから金融業の栄えた街でした。昔からユダヤ人が多く住み、彼らはその時代の権力者と複雑に結びつきながら金融業を発展させてきました。両替商に始まり銀行業で財を成した、世紀の大富豪といわれるロスチャイルド家はフランクフルトの出身です。2015年、ヴィリー・ブラント広場のユーロタワーに入っていた欧州中央銀行の大部分のセクションは、マイン川沿いのOsthafenに移転しました。2016年からは一般の観光客の入場も可能となりました。ユーロタワー前には今もユーロマークが残され、以前と変わらず観光客の人気のフォトスポットとなっています。

11.ユダヤ博物館

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1988年、フランクフルト出身の大富豪ロスチャイルド家の旧邸宅にユダヤ博物館は開館しました。ロスチャイルド家の栄華を誇るような展示物は何もなく、フランクフルトに住むユダヤ人がたどった歴史が展示してあります。ゲットー(ユダヤ人が強制的に収容された居住地区)のジオラマ、当時の貴重な写真や映像資料の数々、ユダヤ教の聖具などが展示されています。

亡くなられたユダヤ人のネームプレートの中には「アンネの日記」で有名なアンネ・フランクの名前も見つかります。アンネはフランクフルトの出身で、ナチスの迫害の逃れてオランダへ移住した後に収容所に入れられ15才の若さで亡くなりました。ここは華やかで明るい観光スポットではありませんが、悲しい歴史の暗部を深く感じる、心に残る観光スポットです。フランクフルト市内にあるもう一つのユダヤ人街博物館はゲットー跡地にあります。こちらも併せて観光されることをおすすめします。

12.クラインマルクトハレ

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ハウプトヴァッヘの近くにあるフランクフルト市民の胃袋を支える市場です。海外の街を観光する際は、スーパーや市場などで現地の日常生活をのぞいてみるのも楽しいですよね!外観はあまり目立たない2階建ての建物ですが中に入ると露店がびっしり並びます。花屋、肉屋、果物屋、パン屋など見ているだけでも楽しいですね。

本場とあってハムやソーセージは見分けがつかない程たくさん種類があり、頼むと真空パックに入れてくれますが、残念ながら日本に持ち帰ることはできません。缶詰や瓶詰にならば可能なので、お土産を買う際には慎重に吟味しましょう。2階には本場ドイツ料理をお手頃価格で食べられる食堂もあるので、観光しながら軽めのランチもおすすめです。テラス部分では早い時間からワインで乾杯するフランクフルト市民でいつも賑わっています。屋内市場なので雨の日でも安心で楽しめるフランクフルト人気の観光スポットです!

13.アイゼルナー橋

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レーマー広場から南へいくとマイン川にかかる橋、アイゼルナー橋が見えてきます。歩行者専用のとても素敵な橋ですが、欄干には大量の南京錠がぶら下がっています。カップルが南京錠に名前を刻んで欄干に掛けて鍵をかけ、その鍵を目の前のマイン川へ投げ入れると二人の愛は永遠に続くとか、続かないとか。

そんなアイゼルナー橋では、橋からの素敵な眺めを堪能するのがおすすめ。川に沿ってフランクフルトの街並みが続きその向こうに高くそびえる大聖堂が見える、これぞヨーロッパという素晴らしい景色が多くの観光客の心に残るでしょう。アイゼルナー橋を渡るとフランクフルトのアートが集まるシャウマンガイ通り、別名「ミュージアムの岸辺」に着きます。アートを楽しむ観光ルートにアイゼルナー橋も組み込んでみる、なんていうのもいいですね。

14.フランクフルト中央駅

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ドイツ国内で最も利用者の多いターミナル駅として、一日35万人以上に人々に利用されています。ここフランクフルト中央駅から一日1000本以上発着する列車により、フランクフルトと国内外の都市が結ばれているほか、夜行列車に乗ればコペンハーゲン、アムステルダム、プラハなどにも行くことができます。まさにドイツの陸上交通の要となるターミナル駅ですね!

フランクフルト国際空港に到着した観光客の方は、フランクフルト中央駅までは長距離高速列車のICEの利用が便利です。空港から駅まで10分ちょっとで到着してくれます。また、フランクフルト観光にかかせないのがフランクフルト・カードです。ローカル列車、地下鉄、トラムやバスが乗り放題になり、市内の美術館、博物館、動物園、オペラ鑑賞などおすすめの観光スポットが軒並み割引になるため、とっても便利ですよ。中央駅構内の観光案内所で売られているので、忘れずに購入しておきましょう!

15.フランクフルト動物園

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1858年創立のフランクフルト市営動物園は、フランクフルト市民に長く愛されている動物園です。都市部にありながら13ヘクタールの広さを誇り、500種類以上の動物を見ることができます。

第二次世界大戦後は荒廃した動物園の再生に取り組み、幻獣ともいわれた絶滅危惧種オカピの繁殖に世界で初めて成功した動物園にまでなりました。フランクフルト動物園の注目ポイントといえば、夜行性動物の行動を観察できるよう照明を暗くして夜を再現している「グジメック・ハウスGrzimekhaus」でしょう!エントランスの大迫力なコウモリのオブジェも必見です。

16.ザクセンハウゼン地区

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マイン川の南側に位置するザクセンハウゼン地区には昔ながらのフランクフルトの佇まいの丸石の路地に木組みの伝統的な家屋が残っています。フランクフルトの旧市街は爆撃で壊滅状態になりましたが、ザクセンハウゼン地区は空爆を逃れたため今も昔の家屋が残っているのです。

ザクセンハウゼン地区といえば、フランクフルトで人気のアップルワインを出す飲み屋街です。石畳にもアップルのプレートが埋め込まれているので、観光しながら見つけてみましょう。食事のメニューも充実していていますよ。フランクフルト名物で文豪ゲーテの好物でもあったグリューネゾーセやシュヴァイネブラーテン等のドイツ料理をぜひ味わってみてくださいね。

17.マイツァイル

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ハウプトヴァッヘにあるフランクフルトの若者で賑わうショッピングセンターです。まず、正面から見たビルのデザインが衝撃的!地上から「元気玉を投げました」みたいな穴が屋上へ向かって開いています。こんな斬新で未来的な建物のすぐ近くに18世紀からある建物が建っていたりします。その対比がフランクフルトの魅力を増しているのかもしれませんね。

ここは外観のインパクトだけでなく内装もかなりSFっぽさ漂う建物なので、観光ルートに入れておくことをおすすめします。また、このビルがなぜ観光客におすすめかというと、フランクフルトでは貴重な無料のトイレがあるからです。さらに、ビルの地下にあるスーパーマーケット「REWE」も、ドラッグストアも早朝から開店しているのでばら撒き系のお土産を買うのにとても便利です。また、最上階のレストランゾーンにはアジア系のお店も入っているので、旅行中についお米が恋しくなってしまった観光客の方はぜひ。

18.ニコライ教会

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フランクフルト旧市街の中心、レーマー広場に面して建つ、小さな可愛らしい雰囲気の教会です。現在の教会が建てられたのは1440-1450年頃といわれ、真っ白の壁に赤いレンガの装飾が美しい後期ゴシック様式の建築です。第二次世界大戦でフランクフルトの街は壊滅的な打撃を受け、レーマー広場の建物もほぼ全壊の状態でしたが、奇跡的にこのニコライ教会は建物の被害を免れて今日までその変わらぬ姿を留めています。

内装も外観の似た白い壁に赤いレンガの装飾が施され、全体的にシンプルでコンパクトな印象ですが、バランスよく親しみやすい印象を与えます。観光で疲れた時はここの教会の静けさの中で休憩をとるのもいいですね。毎日9時、正午、17時を告げる美しい鐘の音(カリヨン)をレーマー広場に響かせます。賑やかなレーマー広場に集う市民も観光客も、鳴り響くカリヨンの調べに心を癒されるはず。

19.聖パウルス教会

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レーマー広場から1ブロック北上すると見えてくるネオクラシック様式の教会が、ドイツ民主政治の象徴とも呼ばれる、聖パウルス教会です。1833年に建てられた聖パウルス教会は、1848年5月に自由主義に基づくドイツ統一を目指しフランクフルト国民議会が開催されたことで一躍有名になりました。声がよく通るよう話し手を囲むように円形に座席が配置されている設計が、議会として使うのにぴったりの構造になっていたのです。

第二次世界大戦で、フランクフルトの街と共に聖パウルス教会も破壊されてしまいましたが、その歴史的背景が持つ意味合いから、戦後フランクフルトで最初に再建された教会でした。現在はドイツ文学賞の最高権威であるゲーテ賞の授賞式をはじめとする様々な催し物や祝賀行事などを行う施設となっています。催し物などのない時は毎日内部を観光できるそうです。観光を通じて、近代ドイツの歴史に通じる勉強もできてしまうスポットですね。

20.エッシェンハイマー塔

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エシェンハイマー塔は、フランクフルトの街を守る城壁の一部の見張り塔でした。14世紀に建築された後に街の発展に伴い1428年に再建されています。第二次世界大戦で壊滅状態だったフランクフルトでは、多くの歴史的建築物も破壊から復元、または新築されました。そのなかでほとんどがオリジナルのまま現存しているエシェンハイマー塔は、フランクフルトで最も歴史があり非常に貴重な観光名所なのです。この一帯の一部は爆撃をまぬがれたのでしょう。

エシェンハイマー塔は47メートルの高さで、8階建ての上に2階構造の屋根裏部屋が付いています。現在は1階にカフェバーが入り、観光客だけでなくたくさんのフランクフルト市民で賑わっています。フランクフルトの繁華街ハウプトヴァッヘからも歩いてすぐなので、買い物や観光の途中で休憩スポットとして立ち寄るのもおすすめです。

21.リービークハウス

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フランクフルトの「ミュージアムの岸辺」とも呼ばれるシャウマンガイ通りのシュテーデル美術館の隣にある古今東西の彫刻を集めた美術館です。彫刻の美術館ですが、リービーク男爵の元邸宅だったという建物そのものがまず素晴らしいです。美術館としては、収蔵品も男爵のプライベートコレクションが礎となっています。現在では3000点以上の彫刻を有するアート好きの観光客にも人気の観光スポットです。

館内にはエジプトの時代からルネッサンス、ロココと幅広い年代、そして東アジア地域まで含めた広い地域の彫刻がそろっています。彫刻のテーマごとに異なる背景の壁の色になっていて、作品が浮き立ってみえるよう工夫されています。味わい深い陰影を生み出す照明にもとてもこだわっているのを感じます。フランクフルトの交通機関や美術館などの人気観光スポットが割引になるフランクフルトカードを使うと大幅割引が受けられるのでぜひ準備してから観光に出かけてくださいね。

22.ゼンケンベルク自然博物館

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18世紀のフランクフルトの自然科学者にちなんで名づけられたゼンケンベルク自然博物館は、1907年に設立されてからフランクフルト市民に長く親しまれてきた、動植物の膨大な資料を展示している博物館です。ゼンケンベルク自然博物館の展示品の目玉はなんといっても恐竜化石の資料です。ディプロドクスの化石のしっぽは、化石ながらに躍動感を感じる展示になっています。

ティラノサウルスの化石も他の博物館よりもかなり近づいて見られるので大変迫力があります。ここの恐竜化石の展示を目当てに博物館を訪れる観光客も多くいる、人気の観光スポットでもあります。恐竜の化石以外にも、地球の歴史や生物の進化、熱帯雨林、絶滅した生物などテーマに分かれて見やすく展示してありますよ。この博物館に併設されているレストランが美味しいと評判なので、ランチを挟んでゆっくりと鑑賞するのもいいですね。

23.フランクフルト歴史博物館

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レーマー広場の近く、マイン川沿いにあるフランクフルト歴史博物館です。フランクフルト観光の最初に訪れておくと、その後にまわる観光スポットをより深く理解して愉しむことができるようになるのでおすすめします。フランクフルトの中世以降の発展の歴史がわかりやすく展示してあります。いまはもうエッシェンハイマー塔にわずかに面影が残る城壁も、中世の展示をみるとわかりやすく描かれています。

また、第二次世界大戦前の街並みと、戦争後に焼け野原となったフランクフルトの街並みをジオラマで対比させているのも興味深い展示です。以前の街並みが残っていたら、とついつい考えてしまいます。数々の展示品の中で一番の眩しいのはやはり神聖ローマ皇帝の冠でしょう!迫力があります。ぜひここでフランクフルトの歴史をたくさん詰め込んで、観光をより一層楽しんでください。

24.クリスマスマーケット

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フランクフルトのレーマー広場では毎年、世界最古にして最大のクリスマスマーケットが催されます。このクリスマスマーケットを楽しみに世界各国から300万人もの観光客が押し寄せるのですから、その人気の凄まじさが想像できます。フランクフルトのクリスマスマーケットの歴史は古くは1393年の記録が残っているそうで、600年以上も続く長い伝統があります。メイン会場のレーマー広場には高さ30メートルのクリスマスツリーが飾られ、その周りを200を超える露店や移動遊園地が並びます。

特設ステージで行われるクリスマスコンサートを見ながら屋台でドイツ料理を楽しむという観光プランもいいですね。11月末からクリスマスの直前まで約一か月の期間、フランクフルトは煌びやかなファンタジーの世界に包まれます。美しいフランクフルトの街並みがさらに輝きを増すクリスマス。フランクフルト観光では特におすすめしたいシーズンです。

◎まとめ

フランクフルトには戦争の爪痕が多くあり、フランクフルトの街の90パーセントが連合軍による爆破で破壊されてしまいました。現在ある多くの建築物は、戦後に復元、新築されたもの。可能なかぎり元通りに復元することを選んだフランクフルト市民に、自分たちの街への深い愛情を感じます。進化を続けるフランクフルトから、ますます目が離せませんね。

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