遺跡の宝庫!スリランカの世界遺産・古都ポロンナルワの魅力とは

画像出典:Lankapic (CC BY 2.5)

遺跡の宝庫!スリランカの世界遺産・古都ポロンナルワの魅力とは

スリランカの世界遺産にも登録されている古都ポロンナルワは、10世紀から12世紀にかけてシンハラ王朝の首都があった場所。全盛期には、タイやビルマから僧が訪れるほどの仏教都市として栄えました。そしてこの世界遺産は、遺跡が好きな方には魅力溢れる場所!古都ポロンナルワには、スリランカらしいユニークな数々の遺跡がみられるのです。またポロンナルワはスリランカでも美しい町の一つでもあり、かつての王が築いた人造湖の周辺にはのどかな田園風景が広がっています。そんな世界遺産、古都ポロンナルワの魅力をご紹介しましょう。

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遺跡の宝庫!スリランカの世界遺産・古都ポロンナルワの魅力とは

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古都ポロンナルワとは

古都ポロンナルワはスリランカ北中部州にある中世の古都。1017年から1255年までシンハラ王朝の首都だった場所で、交易と農業で栄えました。古都ポロンナルワはアヌラダプーラ、キャンディとともにスリランカ文化三角地帯の一角をなす遺跡群。1982年にユネスコの世界文化遺産に登録されています。

ポロンナルワの都を築いたシンハラ王は、首都の周囲に「パラークラマ・サムドゥラ」と呼ばれる巨大な灌漑設備を作り、乾期でも農耕を可能にしました。そのため古都ポロンナルワは大きく発展します。現在古都ポロンナルワはスリランカ随一の考古学上の史跡として知られ、またユネスコの世界遺産として多くの人が訪れる観光地になっています。

古都ポロンナルワへのアクセス

世界遺産であるポロンナルワへは、首都コロンボからバスで5時間半、列車で6時間半です。直行で向かうのもいいですが、途中キャンディやダンブッラ、シーギリヤなどに寄りながら移動するのがおすすめ。コロンボなどからドライバー付きのツーリストカーをチャーターする方法もあります。

ある程度自分で移動できる自信があれば、バスや電車は日本では考えられないぐらいの値段で移動できます。ツーリストカーはどうしても外国人向けの価格になってしまうので、値段は200倍ぐらいになります。ポロンナルワではレンタサイクルがあるので、のどかな遺跡群を自転車でまわることができて便利ですよ。

おすすめポイント① :クワドラングル

出典: www.istockphoto.com

世界遺産の古都ポロンナルワの遺跡は旧市街の広い範囲に散らばっていますが、主な見どころはクワドラングルと呼ばれる半径3㎞の城壁にかこまれたエリアに詰まっています。この場所はかつて宗教の中心部であり、仏塔や寺院など11の建造物が見られます。そこでクワドラングルとその周辺の見どころをいくつか紹介します。

まずその大きさに目を引く「ランコトゥ・ヴィハーラ」は、高さ33m、直径は170mもある巨大な仏塔。隙間なく積まれた石で作られていて、入り口はありません。「ラトナギリ・ワタダーゲ」は円形の仏塔で、かつては屋根もあったそうです。東西南北に出入口があり、その先に仏像が配置されています。ポロンナルワが首都となる前から存在しているといわれ、細かい技巧がほどこされた装飾も見ものですよ。

「ラトナギリ・ワタダーゲ」のすぐ目の前には、長さ8m、幅1.5mの長方形の岩があります。これは「ガル・ポタ」と呼ばれる石の本で、ニッサンカ・マーラ1世の栄光が古代シンハラ語で刻まれています。この石は約100キロも離れたミヒンタレーという場所から運ばれたという話しが残っています。

おすすめポイント② :パラークラマ・バーフ1世の宮殿跡

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ポロンナルワに都を遷都したウィジャヤバーフ一世の孫、パラークラマ・バーフ1世の宮殿跡も見逃せない世界遺産。この宮殿を建てたパラークラマ・バーフ1世の時代が、ポロンナルワの全盛期と言われています。この世界遺産の一部である宮殿は、7階建ての50部屋もある壮大な宮殿だったそうです。13世紀にポロンナルワが放棄されると街は廃墟となり、再度この宮殿が発見されるのは19世紀のこと。宮殿もすっかり荒れ果ててしまい、現在は3階までしか残っていません。

世界遺産の宮殿跡の近くにはクマーラ・ポクナと呼ばれる王家の沐浴場跡や閣議場と呼ばれる遺跡があります。ここにはライオンや象の彫刻が今でも残り、柱に刻まれた装飾まで見ることができるんですよ。さらに13世紀に創建されたというヒンズー教の寺院も近くにあり、仏教王国では珍しい例として知られています。

おすすめポイント③ : 新市街地

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世界遺産の古都ポロンナルワの旧市街にはまだたくさんの見どころがありますが、新市街にもおすすめスポットがあります。まずは古代の図書館跡である「ポトグル・ヴィハーラ」。かつてはヤシの葉に書かれていた仏典が収められていたそうですよ。さらに図書館跡の北側には、ぽつんと大きな石立像が建っています。ひげを生やした端正な顔立ちの像は、ポロンナルワに繁栄をもたらした王パラークラマ・バーフ1世といわれていますが、確かなことは謎のまま。

世界遺産ポロンナルワの市街地の外には「パラークラマ・サムドゥラ」という巨大な貯水湖があります。シンハラ王朝の王が築いた灌漑施設で、周辺はのどかな田園風景。この貯水湖のほとりには宿泊施設も多く、サイクリングするのにとても気持ちのいい場所です。世界遺産であるポロンナルワに訪れたら、ぜひ利用してくださいね。

ポロンナルワでの注意点

経験な仏教徒であるスリランカ人にとっては、観光地となってもポロンナルワは未だ神聖な場所です。仏塔や寺院などに入る時は必ず靴を脱ぐので、靴下を履いてくださいね。スリランカ人には平気でも、日本人にとって照り付ける太陽で熱くなった地面を歩くのは大変です。そして記念写真を撮る時には、決して仏像に背を向けてはいけません。それは仏像にとってとても失礼なことにあたり、辺りを見回りしている係員にも注意されてしまいます。敬意をはらって、世界遺産めぐりを楽しんでくださいね。

◎まとめ

スリランカの世界遺産、古都ポロンナルワの見どころをご紹介しました。ここには紹介しきれないほどの見どころがまだまだありますよ。ポロンナルワに訪れるのであれば、余裕をもって宿泊するのがおすすめ。のんびりと世界遺産である古都を見て回ってみてはいかがでしょうか?

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