歴史の詰まったおもちゃ箱!ニュルンベルクのおすすめ観光スポット24選

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歴史の詰まったおもちゃ箱!ニュルンベルクのおすすめ観光スポット24選

ニュルンベルクはドイツの南部にあり、バイエルン州ではミュンヘンについで2番目に人口の多い都市です。城壁に囲まれた旧市街には中世の面影を残す観光スポットがいっぱい!またニュルンベルクで開かれるクリスマスマーケットはドイツのなかでも有名で、毎年たくさんの観光客が訪れます。ほかにも世界最大のおもちゃ見本市が開催されることでも知られるニュルンベルク。美術館や博物館をはじめ、子供連れでも楽しめる観光スポットも数多くありますよ。そんなニュルンベルクのおすすめ観光スポット24選をご紹介しましょう。

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歴史の詰まったおもちゃ箱!ニュルンベルクのおすすめ観光スポット24選

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1.ニュルンベルクのクリスマスマーケット

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ドイツの各地で開かれるクリスマスマーケットのなかでも、ニュルンベルクの「ハウプトマルク」はもっとも古い会場の1つ。毎年クリスマスまでの約1か月間、世界中から観光客が訪れる場所です。クリスマスマーケットではグリューワインと呼ばれる甘口のホットワインや、ニュルンベルク名物のハーブ入りソーセージ、ハンドメイド感溢れる綺麗なオーナメントなど、見て周るだけで楽しくなるようなお店がいっぱい!

クリスマスマーケットの時期以外にも、ハウプトマルクトでは頻繁に音楽イベントをはじめ多くの催し物が開かれ観光客や地元の人で賑わいます。ニュルンベルク観光の起点となる広場なので、何はともあれまずはハウプトマルクトを訪れてみてくださいね。

2.美しの泉

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ハウプトマルクトの北側にある、14世紀後半に建てられたという美しの泉(シェーナー・ブルンネン)。金色の彫刻が美しい17メートルの塔が目立つ、その名の通り美しい水場です。第二次世界大戦でニュルンベルクの街は瓦礫の山となりましたが、美しの泉は幸運にも無傷でした。なので大戦後に再建された建築が多いニュルンベルクの中で、戦前からそのまま残る数少ない建築物のひとつなんですよ。

塔の周りを覆う鉄柵には、つなぎ目無くはめ込まれた金の輪っかが。心に願い事を思い浮かべながら右に3回まわすと、幸運に恵まれるそうです。そのため連日、ニュルンベルクを訪れる多くの観光客が金の輪っかを回そうと並んでいます。ニュルンベルクへ観光に来たなら、美しの泉を鑑賞してリングも回して旅の思い出にしてくださいね。

3.フラウエン教会

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ニュルンベルクの中心地ハウプトマルクトに面した「フラウエン教会(聖母教会)」は、13世紀中頃に神聖ローマ皇帝カール4世によって建てられたゴシック様式の教会です。ゴシックらしい、華美過ぎないファサードがこの教会の荘厳さを引き立てています。

内部に入れば15世紀からある美しい祭壇や、あちこちで揺らめく祈りの蝋燭の灯りに心も癒されそう。第二次世界大戦では跡形もなく瓦礫の山となってしまったフラウエン教会。バラバラに崩れた建材を積み直すという気の遠くなるような作業を経て、見事な復活を遂げた教会としても有名なスポットの一つですね。

またこの教会のファサードにはドイツ最古の仕掛け時計があります。正午12時きっかりに、カール4世の前を7人の選帝侯が挨拶をするようにクルクルと回る仕掛け時計は可愛らしくもあり、かつてのニュルンベルクの栄光の時代を語っているようでもあります。この仕掛けは1日に1度しか動かないので、ニュルンベルクを訪れる際にはぜひ見逃さないでほしい観光スポットです。

4.旧市庁舎

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ハウプトマルクトの北にある聖セバルドゥス教会、その前の重厚な建物がニュルンベルクの旧市庁舎です。時代を感じさせるどっしりとした石組みの建物で、入口上部のニュルンベルクの紋章が大きな存在感を示しています。中世ニュルンベルクの繁栄の雰囲気を今に伝える場所ですね。

かつて中世の時代に刑務所として使用されていた旧市庁舎、当時使用されていた拷問道具なども展示されているんです。詳細を知ることができる30分ほどのミニ牢獄ガイドツアーが人気です。ちょっと怖い感じですが、肝試し気分で参加できる一風変わった観光ツアーですね。

5.ニュルンベルク城

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ニュルンベルク旧市街北端の高台にある中世の城館で、建物内の一部が博物館となっています。中世に見張り台として使用されていた展望台からは、赤い屋根が並ぶニュルンベルク旧市街の街並みや教会の尖塔などが見えます。カイザーブルク(皇帝の山)とも呼ばれるニュルンベルク城。皇帝になった気分がちょっと味わえそうな良い眺めですよ。

城の裏手には季節のバラや草花が咲く庭園があり、そこから城壁に続く秘密の小路のような細い階段が続いているんです。ここは知る人ぞ知るおすすめスポットですよ!

さらにニュルンベルク城には宿泊することもできるんです。かつての馬小屋だった場所をユースホステルに改装したもので、ユースホステルだけあって値段も比較的リーズナブル。なかなか無い格安で古城に泊まれるチャンス、ぜひチェックしてみてくださいね。

6.聖ローレンツ教会

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ニュルンベルク中央駅からハウプトマルクトを目指してケーニヒ通りを歩いていると、右手にローレンツ教会が現れます。2本のやや武骨な尖塔の間に見事な9mものバラ窓をもつ典型的なゴシック様式で、ニュルンベルクで最も大きな教会です。重厚に積まれた石に様々なレリーフが彫られていて、派手さはないものの歴史を感じさせる建物です。

また、教会内にも観光の見どころがいっぱい!15世紀末にアダム・クラフトが制作した、20m近くもある祭壇は必見。ファイト・シュトースによる『受胎告知』のレリーフや、美しいステンドグラスなども見逃せませんよ。ニュルンベルクの人達の信仰の深さを感じさせる教会の1つです。

7.聖ゼーバルドゥス教会

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聖ゼーバルドゥス教会は、旧市庁舎の向かいにそびえるニュルンベルク最古の教会です。13世紀に建築されたゴシック様式の、2つの高い尖塔をもつ教会で、内部は美しいステンドグラスで飾られています。ニュルンベルクの町の守護聖人である聖ゼーバルトの立派な墓碑があり、他にも美しい彫刻や大きなパイプオルガンなども目をひきます。

また聖ゼーバルドゥス教会では、尖塔の内部を見学できるツアーもあります。年に数回のみですが、夜に尖塔に上るツアーも開催されているんですよ。夜のひっそりとした暗闇の中、蝋燭の炎だけがゆらめき、教会のパイプオルガンが鳴る雰囲気は、観光客をきっと満足させてくれるでしょう。教会のすぐ近くには、ニュルンベルクソーセージで有名なレストランもあるので、教会観光の後にぜひ訪れてみましょう。

8.ゲルマン国立博物館

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ニュルンベルク中央駅から徒歩10分程の所にあるゲルマン国立博物館は、ドイツ国内最大の文化史博物館です。芸術・文化・歴史と幅広い分野の膨大な展示品は、訪れる観光客を飽きさせることはないでしょう。世界初の地球儀など、他では見ることのできない逸品が集まっています。

この博物館は建物もユニークでエントランスは全面ガラス張りの近代的な姿ですが、内部で中世の修道院を改築した建物と繋がっています。そんな凝った建物なので、道に迷わないよう注意が必要です。展示量も膨大なので、あらかじめ鑑賞するものを絞ってから訪れることをオススメします。

9.ドイツ交通博物館

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鉄道好きの大人から子供までが楽しめるドイツ交通博物館。ニュルンベルク中央駅から徒歩5分程と交通の便も良く、家族で訪れるのにはうってつけの博物館です。

ここニュルンベルクは、ドイツで一番最初に鉄道がひかれた町なんですよ。そのため、この博物館ではドイツ鉄道の歴史を学べるほか、実際使用していた古いモデルの電車車両も数多く展示されています。また子供が乗車できる小さい車両や鉄道模型などもあるので、家族旅行にピッタリな観光スポットです。

館内案内のパンフレットには日本語もあります。ニュルンベルク中央駅で実際に動いている電車を鑑賞してからここを訪れる、という観光プランもいいですね。

10.職人広場

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ニュルンベルク中央駅を出たすぐの所にあるケーニヒ門をくぐると、中世ドイツの町を再現した職人広場があります。お土産にもピッタリな金細工のアクセサリー、鞄といった革細工など、それぞれマイスターと呼ばれる本物の職人達が集まりお店を出しているんですよ。ニュルンベルク名物のハーブ入りソーセージや、春を告げる期間限定の白アスパラ料理なども食べられるので、中世の雰囲気を楽しみたい観光客にはおすすめの場所ですね。

また、この広場にそびえたつ「女性の塔」は、中世には「ブラウQ」と呼ばれ、ニュルンベルク旧市街を囲む城壁にある4つの目立つ塔のうちの一つなんです。その塔の前の道を下っていくと、ニュルンベルクの城壁と城壁の間にある堀底の散歩道に出ます。ここの城壁はかなり高く、昼間でもうす暗く感じるほど。観光客は比較的少ない場所なので静かな歴史散策をしてみたい方は、城壁に沿って歩くコースがオススメです。

11.おもちゃ博物館

毎年世界最大のおもちゃの見本市が開かれることから「おもちゃの街」としても有名なニュルンベルク。ニュルンベルクの中心地からほど近いおもちゃ博物館は、新旧問わずたくさんのおもちゃを展示している観光にオススメのミュージアムです。

実物をそのまま縮小したようなミニチュアの人形の家などは、あまりの家具や部品の精巧な作りはため息もの。懐かしいおもちゃの数々はノスタルジックな気分に浸れそうです。

1階には実際に遊べるスペースもあり、大人だけでなく子供も楽しめる観光スポットです。日本語でのオーディオガイド案内があるので、利用することをオススメします。よりディープにおもちゃ博物館を観光することができますよ。

12.ヘンカーシュテーク&ヘンカーハウス

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ニュルンベルク旧市街の中央にはペグニッツ川が貫流していて、多くの風情ある橋が架けられています。西から数えて3番目にあたるヘンカーシュテークは、古木でできた可愛らしい屋根付きの小橋。しかしその意味は「死刑執行人の橋」というおどろおどろしいものなんです。この橋を渡った川の中州には、これまた「死刑執行人の家」という意味のヘンカーハウスがあります。

19世紀まで人々から疎まれる職業であった死刑執行人が、わびしい中洲の先端に隠れるように住んでいたという史実からこの名が付きました。土曜日の短い時間のみ、ヘンカーハウス内部の見学をすることも可能です。名前の意味は恐ろしいですが、周辺の風景は美しく、ヘンカーシュテークは絶好の写真撮影スポット!観光ガイドブックや絵葉書によく使われるほど、ニュルンベルクを代表する景色なんですよ。

そして、橋のたもとに見える中世のワイン蔵だった建物は、今では学生寮として使われています。少し道が入り組んでいるので、途中で迷ってしまう観光客も少なくないですが、ぜひ訪れてほしいニュルンベルクの観光スポットです。

13.アルブレヒト・デューラー・ハウス

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アルブレヒト・デューラーは、15世紀末から16世紀のルネサンス期に活躍したニュルンベルク出身の画家です。デューラーが亡くなるまで住んでいた家がニュルンベルク城の近くに残っていて、現在は博物館となっています。4階建ての建物内には常に絵画の先端技術を追求していたデューラーの功績に触れられる様々な資料や、当時の台所の様子などが展示されています。

日本語オーディオガイドもあるので、興味のある方は利用をオススメします。目の前の通りはアルブレヒト・デューラー通りと名付けられていて、家の前の広場ではデューラーの有名な作品の一つ『野うさぎ』をモチーフとした大きなブロンズ像が観光客を迎えてくれます。ニュルンベルク観光の記念に、一緒に写真を撮ると良いですよ。

ニュルンベルクにはその他にも銅像などデューラーに関するものが街角に点在していて、その痕跡をまとめてまわる観光ガイドツアーもあります。

14.聖霊施療院

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ニュルンベルクの美しい風景の中でも、とくに撮影スポットとして知られる観光名所がこの「聖霊施療院」です。ペグニッツ川の中州にかけて建物がまたがっていて、まるで川の上に浮いているような風景がとても印象的!

聖霊施療院はニュルンベルクに住むコンラート・グロースという商人が、1339年に個人で寄贈した貧しい人々のための病院兼老人ホームです。そのため、中庭などは派手さはなく落ち着いていて、過去に病院だったということを感じさせます。

現在は一部がレストランとして営業中。観光に訪れたらこの水上のレストランでニュルンベルクの美味しい料理を味わい、施療院の歴史と雰囲気を楽しむことができますよ。旧市街の中心にあるため、訪れやすい観光スポットでもあります。

15.ヨハニス墓地

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ニュルンベルク旧市街の北西郊外にあるヨハニス墓地には、アルブレヒト・デューラーやアダム・クラフト、アンゼルム・フォイエルバッハといったニュルンベルクゆかりの著名人たちが眠っています。敷地はかなり広く大小異なる様々な形の石棺が並んでいます。中世のものから近年のものまで、なかば風化しているものから2メートルにもなる美しい天使の彫刻がされているものなど、見学するのに飽きない場所です。そのためニュルンベルクの観光スポットの1つとしても知られ、ツアーなどで訪れる観光客も多いんですよ。

16.ニュルンベルク動物園

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ニュルンベルクの東の郊外にあるニュルンベルク動物園は、観光客が一日楽しめる場所です。かなり広大な敷地にたくさんの動物が飼育されていて、水棲動物用のアクアプールまであるんですよ。アクアプールでは、動物園にもかかわらず1日に数回イルカのショーも行われています。

また山羊やウサギと触れ合えるコーナーや遊び場もあちこちにあるので、子供も飽きずに楽しめる場所です。園内にはあちこちに大きな木々が茂っているので夏でも涼しく、散歩をしながら地図を片手に動物を見て回り、疲れたらベンチで休憩してお弁当というような観光もできますよ。

しかしニュルンベルクの冬は厳しく、動物が部屋に入ってしまっていたり動かなくなってしまうことが多いです。それに加え寒い中屋外を歩いて回るのも大変なので、観光に訪れるのは冬以外がおすすめですよ。

17.結婚カルッセルの泉

出典: by Allie Caulfield

ニュルンベルク旧市街の南西部に建つヴァイサー・トルム(白い塔)。現在は地下鉄駅の入口となっているこの中世の塔の前にあるモニュメントが、結婚カルッセル(エーエカルッセル)です。ニュルンベルクで15世紀に活躍したハンス・サックという詩人の歌が土台となっていて、「ほろ苦い夫婦生活」を描いたブロンズと大理石でできた噴水なんです。

結婚生活における6つの象徴的な光景を表しており、最初は情熱的に仲睦まじい夫婦が、最後の方では妻が夫を尻の下に敷いているという、つい笑ってしまうようなモニュメントです。意味が分からず奇妙な彫像として写真を撮っている観光客も多くいると思いますが、由来を聞いてみると、日本とあまり変わらない顛末がさらに面白いですね。

また、ここはニュルンベルクのショッピングストリートなので、観光ついでに買い物をしたい時にも便利なスポットですよ。

18.ニュルンベルク裁判記念館

出典: et.wikipedia.org

第二次世界大戦後、ナチスの戦犯を裁くために連合国によって開かれた「ニュルンベルク裁判」。その実際の法廷となった、旧市街西の郊外にあるニュルンベルク=フュルト裁判所の600号陪審法廷は、観光スポットとして見学できるようになっています。裁判所は現役で使用されているため、タイミングによっては実際に裁判の行われた部屋は見学できないこともありますが、最上階にあるパネル展示はいつでも見学することができます。

オーディオツアーやガイドツアーなどもあるので、ニュルンベルク裁判についてより深く知りたい方は、参加してみると良いでしょう。残念ながら日本語には対応していないのですが、日本の東京裁判について言及している部分もあるので、訪ねてみるだけでも意義のあるところといえるでしょう。

19.帝国党大会会場文書センター

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ニュルンベルク中央駅から南東方面行きの路面電車に乗り終点のドク・ツェントルム停留所で降りると、ナチス時代のニュルンベルクにかんする資料を展示している帝国党大会会場文書センターがあります。ここではナチスの台頭から終焉までの歴史を、当時の書類や新聞と映像などを通じで学ぶことができます。

この場所はもともと資料館や隣にあるコングレスホールなども含めて、ナチスの戦勝記念として建てられたものでした。ドイツ語しかないので言葉が分からないと内容を完全に理解するのは難しいかもしれません。ナチスの軍事パレードに熱狂している市民の写真など、当時の様子を垣間見ることができます。訪れて楽しい、という観光地ではありませんが、ニュルンベルクという町をより深く知ることのできる観光スポットの1つです。

20.コングレスハレ

出典: Scirocco340 / PIXTA(ピクスタ)

ドク・ツェントルムこと帝国党大会会場文書センターに隣接するツェッペリン広場には、ナチスが作ったローマのコロッセオを想像させる巨大なコングレスハレがあります。ヒトラーは5万人ものナチ党員をこのコングレスハレに集め、党大会を行っていました。当時の映像や写真で、この建物に見覚えのある方もいるのではないでしょうか。

ヒトラーが実際に立っていた演説台も残されていて、その場所に観光客が立つこともできますよ。当時は屋根付きのドームだったのですが、戦争で屋根はなくなり土台だけが残っています。戦時中はここに大勢の人が集まり、ヒトラーの演説に熱狂していた場所。ニュルンベルクで栄え、そして終焉したナチスを象徴するような観光スポットですね。

21.ニュルンベルク歴史地下道

ニュルンベルク城の建つ岩山の麓近くに、地下迷宮を体験できる観光ツアーがあります。この地下通路は7世紀ごろから作られ、第二次世界大戦中には防空壕やニュルンベルクの貴重な財宝などを隠すために使用していました。中は真っ暗でひんやりとしており、どこに続くかわからない石組みがまさに迷路のように続いています。そこを、観光ガイド付きで見て歩くことができるんです。

またこの地下道は13世紀にはビールの醸造所としても使用され、ニュルンベルクで消費された多くのビールがここで作られていたそうです。現在もビールの醸造所跡が残っていて、見学した後にニュルンベルク名物の赤ビールを味わうガイドツアーもありますよ。この地下道には必ずガイドツアーに参加しなければ入ることができません。いくつか種類があるので、ぜひお気に入りのツアーに参加してくださいね。

22.ニュルンベルク自然史博物館

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ニュルンベルク旧市街の東部にあるニュルンベルク自然史博物館は、民俗学から地質学に考古学と多岐に渡る展示が魅力の観光スポット。ヨーロッパだけでなく、シベリアやコスタリカなど世界中から集めた資料を収蔵しています。

博物館の歴史は古く、1801年に自然歴史協会のメンバーの家を経済的な理由から博物館として使用したことに始まります。当時はその家の名にちなんで「花の家」と呼ばれていました。その後何度か引っ越しを繰り返し、現在の場所に落ち着いたということです。

すぐ近くにある、ペグニッツ川沿いの緑豊かなヴェールダー・ヴィーゼという公園もおすすめ!ニュルンベルク観光で疲れたら、広々とした草っぱらで昼寝というのも贅沢ですね。

23.市立公園

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ニュルンベルク旧市街北西近郊にある市立公園は100年以上もの歴史があります。広い敷地に大きな池、子供用の遊具に巨大な大理石の彫刻がシンボルの噴水があり、ニュルンベルク市民の憩いの場となっています。観光客のお目当ては、1912年に開催された歌謡祭を記念して造られたシラーの碑。池の周りに遊ぶカモたちは人間に慣れているので、子供連れにも楽しい場所ですよ。

24、ヴァイスゲルバーガッセ

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聖ゼーバスドゥス教会の西にある、小さな通り「ヴァイスゲルバーガッセ」。日本語で「白と黄色の小路」という意味で、道沿いにはその名の通り白と黄色に彩られた木組みの家々が建ち並びます。窓には色とりどりの花が飾られ、可愛らしい雰囲気がとっても魅力的!建物はどれも現役で、1階にはバーや美容院、ちょっとしたお土産屋さんなどが入っていますよ。

観光ガイドなどに取り上げられることも少ない比較的地味な場所ですが、地元の人なら知っているのでぜひ訪れて欲しい観光スポットの一つです。また、この通りを下っていくとペグニッツ川に鉄製の橋が架かっているのが見えると思います。ここは、ケッテン橋と呼ばれる1824年に作られたヨーロッパで最古の鎖橋です。歩くと少しユラユラしますが、こちらも現役で渡れます。どちらもニュルンベルクでオススメの観光スポットですよ。

◎まとめ

城壁に囲まれたニュルンベルク。ペグニッツ川が流れ、あちこちに印象的な橋がかかっているとても美しい町です。観光スポットも旧市街にギュッと詰まっていて、観光のしやすい町ですね。現在の中世そのままのような姿は、第二次世界大戦で大破してしまい戦後にニュルンベルク市民の努力によって復元されたもの、という歴史も街にさらなる深みを与えています。中世の面影を残す場所を観光するとともに、負の遺産であるナチスの歴史も学ぶことのできるとても貴重な観光地の一つ。ぜひニュルンベルクを訪れてみてくださいね。

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