サッカーだけじゃない!ドルトムントの発見と魅力溢れる観光スポット11選

観光

サッカーだけじゃない!ドルトムントの発見と魅力溢れる観光スポット11選

ドイツ西部、ルール地方の中心都市「ドルトムント」。世界的なサッカークラブ「ボルシア・ドルトムント」の本拠地として有名ですが、その魅力はスタジアムだけにとどまりません。かつて石炭と鉄鋼で栄えた歴史を物語る産業遺産、モダンアートが楽しめる文化施設、緑豊かな公園、そして活気ある街の中心部…。この記事では、そんな多様な顔を持つドルトムントを訪れたら絶対に外せない、選りすぐりの観光スポット11箇所を巡る旅へとご案内します!


この記事を書いた人


Y Yasue

京都出身、旅行が趣味です。カプリ島「青の洞窟」、ユングフラウ、アンテロープキャニオン、マウナケアでのサンライズは、特に心に残る絶景でした。またアイスランドでは、オーロラやアイスケーブの神秘的なクリスタルブルーなど、多くの感動を体験しました。これからも、旅の計画に役立つ情報から、心に響くような感動まで幅広く発信していきます!


目次

サッカーだけじゃない!ドルトムントの発見と魅力溢れる観光スポット11選

目次を閉じる

1. BVBの聖地!「ジグナル・イドゥナ・パルク」

ジグナル・イドゥナ・パルク(ドルトムント)

「ジグナル・イドゥナ・パルク」は、収容人数8万人以上を誇る超巨大なサッカー専用スタジアム。熱狂的なファンが生み出す「黄色い壁」で世界に名を馳せる、ボルシア・ドルトムント(BVB)の本拠地です。

ゴール裏にそびえ立つ約2万5千人収容の立見席「南スタンド」、通称「黄色い壁 (Gelbe Wand)」が試合中に一体となって揺れる様は、対戦相手に恐怖すら与えると言われます。

試合のない日にはスタジアムツアーが開催され、普段は選手しか立ち入れないピッチサイドやロッカールーム、記者会見室などを見学可能。BVBの栄光の歴史に触れるミュージアム「ボルセウム」も併設されています。単なる競技場ではなく、ドルトムント市民の魂が宿る聖地であり、その圧倒的な存在感と熱気をぜひ体感してください。

2.駅前の体験型ミュージアム「ドイツ・サッカー博物館」

ドイツ・サッカー博物館

出典: By Lucas Kaufmann - Own work, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=43846302 (CC BY-SA 4.0)

ドイツサッカー協会(DFB)が設立した「ドイツ・サッカー博物館」は、ドルトムント中央駅のすぐ隣という絶好のロケーションにある国立博物館です。

1954年ワールドカップでの「ベルンの奇跡」から、記憶に新しい2014年ブラジル大会での優勝まで、ドイツ代表の輝かしい歴史を臨場感たっぷりに紹介。歴代のユニフォームや優勝トロフィー、感動的な試合映像などが、ファンの記憶を呼び覚まします。

最新の3Dシネマでのバーチャル体験や、実際にボールを蹴ってスキルを試せるミニフィールド、ブンデスリーガの歴史を辿る展示など、インタラクティブな要素が豊富。サッカーファンはもちろん、ドイツの現代史や文化に興味がある人にとっても必見のスポットです。

3.「U」が目印!醸造所跡の「ドルトムントUタワー」

ドルトムントUタワー

「ドルトムントUタワー」は、かつてドルトムント最大の醸造所「ウニオン・ブリュワリー」の心臓部であった巨大な発酵・貯蔵タワー。産業構造の変化と共にその役目を終えましたが、街の風景を決定づけるランドマークとして保存され、アートと文化、創造性の発信拠点へと劇的な変貌を遂げました。

屋上に輝く巨大な「U」の文字は、遠くからでも確認できる街のシンボルです。内部には、20世紀以降のモダンアート、コンテンポラリーアートを収蔵する「オストヴァル美術館」を中心に、大学の研究施設、映画館、レストラン、クラブなどが同居。最上階の展望フロアからは、工業都市から文化都市へと進化するドルトムントのパノラマを一望できます。

4. 「旧市場広場」ドルトムントの歴史的広場

旧市場広場(ドルトムント)

出典: Von Lucas Kaufmann - Eigenes Werk, CC BY-SA 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=30474642 (CC BY-SA 3.0)

9世紀以上もの間、ドルトムントの商業と社会生活の中心であり続けてきた歴史的な広場が「旧市場広場 (Alter Markt)」です。かつてはここで市が開かれ、人々が集い、情報交換が行われました。現在は、美しいファサードを持つレストラン、カフェ、ビアホールなどが広場を囲むように立ち並び、市民や観光客で常に賑わっています。

広場の中央には、中世の伝説に基づいた「ブレザーブルネン(Bläserbrunnen/笛吹き男の噴水)」があり、待ち合わせ場所としても親しまれています。天気の良い日にはテラス席で地元のビールや料理を楽しむのが最高。冬には盛大なクリスマスマーケットが開かれ、幻想的な雰囲気に包まれます。旧市場広場はドルトムントの活気と歴史を同時に感じられる、街歩きの拠点となる場所です。

5. 美しいアールヌーヴォー「ツォレルン炭鉱産業博物館」

ツォレルン炭鉱産業博物館

炭鉱と聞いてイメージする黒や灰色の世界とは一線を画す「ツォレルン炭鉱産業博物館」は、赤レンガと緑の鉄骨が織りなす華麗なアールヌーヴォー様式の建築群。美しい建築と重厚な歴史の両方に触れられる貴重な場所です。

「労働の城」と称えられるその美しさは、当時の経営者の富と権力の象徴でもありました。特に、巨大な蒸気タービンや発電機が並ぶ機械ホールは、機能性と芸術性が見事に融合した、産業建築の傑作として必見です。

現在はLWL(ヴェストファーレン=リッペ地方連合)産業博物館の一部として、地下深くでの過酷な労働、炭鉱労働者の生活、技術の進歩、そしてルール地方全体の産業史を、実際の機械や生活用品、写真などを通じてリアルに伝えています。

6.フロリアン塔が目印!「ヴェストファーレン公園」

ヴェストファーレン・パーク

「ヴェストファーレン・パーク」は、都会の喧騒を忘れさせてくれる広大な緑のオアシス。70ヘクタールもの広大な敷地を誇る、ヨーロッパでも最大級の都市公園です。

世界中から集められた数千種類のバラが咲き誇る「ドイツ・ローザリウム」は必見。日本庭園、人形劇場、子供向けの大型遊具広場、園内をゆっくりと巡るミニチュア鉄道など、世代を問わず楽しめる施設が充実しています。

夏には野外コンサートや光のフェスティバル、定期的に開かれる蚤の市など、イベントも豊富。そして、高さ約219mのランドマーク「フロリアンタワー(Florian Tower)」展望台からは、ドルトムント市街はもちろん、晴れた日には遠くルール地方の工業地帯まで見渡せる壮大な景色が広がります。

7. 「聖ライノルト教会」街のシンボル!最古級の教会

聖ライノルト教会

13世紀に建設が始まり、ドルトムントの守護聖人ライノルドゥスに捧げられた「聖ライノルト教会」は、街で最も古く重要な教会。ロマネスク様式とゴシック様式が融合した荘厳な姿は、街の中心部でひときわ存在感を放っています。第二次世界大戦で甚大な被害を受けましたが、市民の手によって忠実に再建され、街の復興のシンボルともなりました。

内部には美しいステンドグラスや歴史的な祭壇、彫像などが安置され、静謐な祈りの空間が広がっています。高さ約104mの尖塔は街のランドマークであり、エレベーターと階段で登ることができます。塔の上からは、すぐ隣の旧市場広場や賑やかな歩行者天国、そしてドルトムントの街並みを360度見渡せ、街の地理を理解するのにも役立ちます。

8."ビールの都"の歴史にふれよう!「ビール醸造博物館」

ビール醸造博物館

20世紀初頭にはヨーロッパ最大のビール生産量を誇り、「ビールの都」と称されたドルトムント。「ビール醸造博物館」は、その輝かしい歴史と伝統を、実際に1968年まで稼働していた旧ハンザ醸造所の機械棟で紹介する博物館です。

巨大な銅製の醸造釜、冷却装置、ろ過タンク、そして1時間に数万本を処理できたという瓶詰ラインなどが当時のまま保存されており、そのスケールに圧倒されます。ドルトムント独自の下面発酵ビール「ドルトムンダー・エクスポート」がどのようにして生まれ、世界的な評価を得るに至ったのか、豊富な資料や古い広告ポスターなどが物語ります。

ビール造りの技術だけでなく、それが街の文化や経済、人々の生活にどう影響を与えたかを知ることができる、ビール好きにはたまらない施設です。

9.「ホーエンズィブルク」ルール渓谷が一望できる高台

ホーエンズィブルク (ドルトムント)

ドルトムント市の南端、ルール川が美しいカーブを描く地点を見下ろす高台に位置する景勝地「ホーエンズィブルク」。古くは8世紀、カール大帝とザクセン人の戦いの舞台となった「ジークブルク城」の遺跡が残り、歴史の深さを感じるれます。

隣接してそびえ立つのは、普仏戦争の勝利とドイツ帝国成立を記念した巨大な「皇帝ヴィルヘルム1世記念碑」です。ここからのルール渓谷の眺めは素晴らしく、絶好の写真スポットとしておすすめ。周辺には、高級レストランやホテル、ルール地方唯一の公認カジノ「シュピールバンク・ホーエンズィブルク」もあり、大人の社交場としても知られています。

また、豊かな森に囲まれているため、ハイキングや散策を楽しむにも最適。歴史、絶景、レジャーが融合した魅力的なエリアです。

10.世界最高峰の音響!「コンツェルトハウス・ドルトムント」

コンツェルトハウス・ドルトムント

出典: Von Hans Jürgen Landes, Fotograf, Ralf Schulte-Ladbeck, Architekt - Website des Konzerthauses Dortmund, CC BY-SA 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=143716368 (CC BY-SA 4.0)

「コンツェルトハウス・ドルトムント」は2002年の開館以来、その卓越した音響設計と洗練された建築デザインで、瞬く間にヨーロッパ有数のコンサートホールとしての地位を確立。世界的なオーケストラや指揮者、ソリストたちがその響きを絶賛し、毎シーズン質の高い公演がラインナップされています。

クラシック音楽が中心ですが、ジャズ、ワールドミュージック、ポップス、さらには子供向けのプログラムまで、ジャンルは実に多彩。明るく開放的なホワイエも魅力的で、開演前や休憩時間にゆったりと過ごせます。ドルトムントの文化的な成熟度を象徴するこのホールで、最高の音楽体験に浸る贅沢な時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。公演スケジュールは事前に公式サイトで確認するのがおすすめです。

11.「ダーサ」 "働く"を楽しく学べる体験型博物館

ダーサ(ドイツ労働安全衛生展 )ドルトムント

出典: Von Dasa4.jpg: Ckdederivative work: Hic et nunc (talk) - Dasa4.jpg, CC BY 2.5, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=15923858 (CC BY-SA 2.5)

「仕事の世界」を包括的に、かつインタラクティブに紹介するという、ドイツ国内でもユニークなコンセプトを持つ大規模な展示施設。「ドイツ労働安全衛生展」という正式名称が示すように、働く上での安全や健康がいかに重要か、そして時代と共に仕事のあり方や技術がどう変化してきたかを、見て、聞いて、触れて、体験しながら学べます。

巨大な印刷機や織機を動かしてみたり、トラックの運転シミュレーターを試したり、航空管制官の仕事を覗いてみたりと、子供だけでなく大人も夢中になれる展示が満載。ロボット工学やデジタル化といった未来の仕事についても考えさせられます。「労働」という身近なテーマを、エンターテイメント性豊かに、かつ深く掘り下げているドルトムントのダーサへ、ぜひ訪れてみてください。

◎ドルトムントのおすすめ観光スポットまとめ

ドルトムント(ドイツ)

ドルトムントの魅力的な観光スポットをご紹介しました。世界トップクラスのサッカーの熱狂、石炭と鉄鋼で栄えた街の力強い産業遺産、モダンなアートや音楽、歴史を感じる街並み、そして心を癒す緑豊かな公園まで、この街がいかに多様な表情を持っているか、感じていただけたのではないでしょうか。

かつての工業都市のイメージを覆す、活気と文化、そして温かい人々が待つドルトムント。今回ご紹介したスポットはもちろん、街を歩けばきっとあなただけの発見もあるはずです。ぜひ次の旅行でドルトムントを訪れ、その奥深い魅力を体感してみてください。きっと忘れられない、エキサイティングな旅があなたを待っています。

skyticketで格安航空券を予約!

ドルトムント行きの飛行機・航空券を検索する

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

ドルトムントでおすすめの記事

ドルトムントのアクセスランキング