サッカーだけじゃない!歴史ある産業都市ドルトムントの観光スポット17選

サッカーだけじゃない!歴史ある産業都市ドルトムントの観光スポット17選

日本でドルトムントというと、日本人選手も所属する名門サッカークラブ「ブンデスリーガ・ボルシア・ドルトムント」が有名ですね。都市としてのドルトムントは、社会科でお馴染みのドイツ西部に伸びるルール工業地帯を代表する都市の1つです。近代産業が発達する以前からハンザ同盟都市として栄え、鉄道網も発達しています。歴史的な建造物も多く、サッカー好きでなくても楽しめる観光スポットがたくさんあるんですよ。今回は、そんなドルトムントの観光スポットを17箇所ご紹介します。


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サッカーだけじゃない!歴史ある産業都市ドルトムントの観光スポット17選

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1.ジグナル・イドゥナ・パルク

出典: kaba / PIXTA(ピクスタ)

ドルトムントのサッカー専用メインスタジアムである「ジグナル・イドゥナ・パルク」。もとは「ヴェストファーレン・シュタディオン」という名前でしたが、2005年に保険会社のジグナル・イドゥナがネーミング・ライツ(命名権)を購入し、改名されました。

試合の日ともなると、ボルシア・ドルトムントの黄色いユニフォームを着たサポーターで街が溢れかえります。サッカー好きはもちろんですが、サッカーに興味がないという人でも、この収容人数8万人以上の超巨大サッカー専用スタジアムには圧倒されることでしょう。

ドルトムント中央駅からは在来線か地下鉄で10分程度ですが、試合の日の帰りはたいへん混雑するので、最後までしっかりたいという人は覚悟しておいた方がいいでしょう。ドルトムントへ来たなら、観客動員数ドイツ1位を毎年のように獲得しているジグナル・イドゥナ・パルクを、ぜひ体感してみましょう。

2.ヴェストファーレン公園

ドルトムント市街の南部に有るヴェストファーレン公園には、湖やバラ園、レストラン、カフェなどがあり、のんびりと時間を過ごすことができます。また、園内にはドルトムントの人気ランドマーク「Florian Tower(フロリアンタワー)」もあります。ドルトムントを訪れたからには、タワーに登ってドルトムントの景色を眺めて見てください!暗くなったら、ライトアップされたタワーも見ることができますよ。

たくさんの木や花などの自然に囲まれて、リラックスしながらピクニックするのも贅沢ですよね。休憩スポットとしても最適な場所ですので、ドルトムント観光で疲れたときにぜひ立ち寄ってみてくださいね!

3.ティーア・ガレリー

出典: commons.wikimedia.org

旅行に欠かせないショッピングなら、ティーア・ガレリーがイチオシ!ドルトムント中央駅からも歩いてすぐの中心部にあり、アクセスも便利です。2011年にオープンしたティーア・ガレリーは、かつてビール産業が盛んだったドルトムントのビール工場跡地に作られました。

売場面積は33,000平方メートルという巨大ショッピングモールには、約160店舗が入っています。フードコートなども充実していて、ドイツの食べ物を楽しんだり、ショッピングで歩き疲れたら休憩することもできますよ。

ティーア・ガレリーなら、お土産もたくさんのショップから選べるのでおすすめです。

4.ドイツ・サッカー博物館

出典: commons.wikimedia.org

サッカーミュージアムが駅前にあるというのも、サッカー大国ドイツのサッカー都市ドルトムントならではですね。

さまざまな映像を駆使し、ユニフォーム、トロフィーなど豊富な資料を見ながらサッカーの歴史を学ぶことができます。とくに、これまでドイツが国際大会を通じて獲得してきた、トロフィーをはじめとする貴重な記念の品々の実物を目にすることができるのでおすすめです。

また、カフェレストランも併設されていて、ここではドイツ代表チームのために考案されたメニューを食べることができますよ。ドイツとサッカーのつながりを手軽に実感できる観光スポットです。

5.チーム・クラック(体験型脱出ゲーム)

「チーム・クラック」は、リアル脱出ゲームを楽しむことができるドルトムントの娯楽施設。チームで協力して色々なヒントを元に謎を解き、部屋からの脱出をめざします。参加可能人数は2~6人で、事前の予約をとっておくことのがオススメです。予約はHPから行うことができますよ。

スマートフォンなどのアプリゲームでは人気の脱出ゲームですが、実際に体験できるというのは面白いですよね。ドルトムントに来られた際には、ぜひ友人や家族でワイワイ楽しみながら挑戦してみてください。

6.ドルトムント動物園

出典: Mathias Appel

ドルトムントの南の郊外にあるドルトムント動物園では、ライオンやキリンなどの大型動物や、アザラシやペンギンといった海の生き物などを見ることができます。1953年にオープンして以来、観光客やドルトムント市民が数多く訪れるスポットです。

人気の秘訣は、まず動物園の広さ、そして動物の種類の多さにあります。動物を間近で見ることができたり、動物と触れ合えるエリアがあることも観光の魅力。全てを見てまわるには、3~4時間はかかるでしょう。人気の動物園なので混雑することもありますが、トイレの数も多く、休憩できるエリアもあるので、小さなお子様連れでも安心ですよ。

7.ホーエンズィブルク

出典: Daniel Hess

ドルトムントの中心街から南に10kmほど行ったところにあるホーエンズィブルク。ここにはかつてルール川に望む丘の上にお城が築かれていました。今では廃墟を残すのみですが、その城址にさまざまな観光施設が建てられています。

レストランやカジノ、カフェ、教会など、ドルトムントでちょっと優雅なひとときを過ごせる観光地です。もちろん、古城の朽ちた建物も、ドイツらしい趣があって素敵ですよ。城跡の先端は展望台になっていて、ルール川の渓谷の景色を楽しむこともできます。

ドルトムント観光でちょっと時間に余裕があるとき、あるいはサッカーや工業地帯の賑やかさに当てられてしまったときなどにオススメのポイントです。

8.ツォレルン炭鉱産業博物館

ドルトムントをはじめとするルール工業地帯は、石炭の産出によって支えられてきました。そんなドルトムントの炭鉱の歴史に触れることができるのが、ツォレルン炭鉱産業博物館です。ドルトムント市とボーフム市の境近くにあり、市街地からはやや離れていますが、すぐ近くに鉄道の駅があるのでアクセスも難しくありません。

最盛期には300以上を数えた炭鉱も、今では数カ所を残すのみ。ルール工業地帯にはかつての廃坑を利用した博物館がいくつか散在していますが、このドルトムントのツォレルン炭鉱産業博物館は、ヴェストファーレン=リッペ地域連合が運営する8つの炭鉱博物館のなかで中心的な役割を果たしています。

当時ツォレルン第2・第4と呼ばれていた炭坑を丁寧に修復していて、観光のしがいがありますよ。広い敷地内にはレストランもあるので、ゆっくり時間をかけて観光してみてくださいね。

9.聖ライノルト教会

ドルトムントの旧市街に建つ聖ライノルト教会は、1250~70年頃に建てられた、ドルトムントで最も古い教会です。今まで地震や第二次世界大戦などで何度も酷いダメージを受けてきましたが、修復を重ねて現在の姿に至っています。

決して規模が大きく豪華というわけではありませんが、ステンドグラスの明るい館内は、ドルトムントでも指折りの癒やしスポットといえるでしょう。聖ライノルト教会では尖塔に登ることもでき、展望台からはドルトムントの町並みを眺めることもできます。

目の前には教会の名前のついた地下鉄とトラムの駅があるので、ドルトムントの旧市街観光で立ち寄る機会は多いはずですよ。

10.コンツェルトハウス・ドルトムント

出典: nl.wikipedia.org

音楽好きの方にオススメしたいのが、コンツェルトハウス・ドルトムント。2002年に落成し、ドルトムント市民や観光客を楽しませています。場所はドルトムントの中心部にあり、アクセスも便利。1,500席あるコンサートホールでは、ミュージカルやバレエ、オペラなど、さまざまな種類の音楽を楽しむことができます。

コンサート会場内にはバーもあり、お酒も楽しめる大人の空間となっていますよ。ドルトムントでの音楽鑑賞は、思い出に残る素敵な経験になる可能性大です。

11.鷲の塔

出典: ru.wikipedia.org

中世にはハンザ同盟都市として栄えていたドルトムント。その旧市街を囲っていた城壁は、その後の産業発展のなかで自動車の大通りへと姿を変えました。かつての遺構はほとんど失われたなか、中世の基壇の上に1992年に復元されたのが、「鷲の塔(アードラートゥルム)」です。

塔の内部は、ドルトムントの中世の歴史を伝える子供向けの博物館となっています。中世の鎧を試着したり、剣を握ってみたりできるので、子供たちにとても人気があるんですよ。

すっかり近代都市として定着しているドルトムントで、中世の香りが感じられる貴重な観光スポットです。

12.ロンベルクパーク植物園

世界で最も大きい植物園のひとつロンベルクパーク植物園では、様々な種類の花や木々を見ることができます。また、園内には大きな湖があり、夏は涼しく緑に癒されるでしょう。冬に雪が積もれば、真っ白で美しい植物園を見ることができますよ。

こちらの植物園も歴史は古く、1822年に貴族のロンベルク家が英国式庭園付きの宮殿として建設したのが始まりとされています。第二次世界大戦の戦災で大きな被害を受けましたが、1950年にまた復興され、今では美しい植物園として、ドルトムント郊外の癒やしの観光スポットとして親しまれています。

13.オストヴァル美術館

映像や光、音などを使った現代美術作品を楽しめるオストヴァル美術館。約200点の絵画や彫刻などがあり、全てをゆっくり見て回ると2時間程かかります。この美術館は、ドルトムントの中心部にあるUタワー(Dortmunder U)の中に入っていて、その名のごとくタワーの上のUの文字が目印です。Uタワーには展望台があり、ドルトムントの街並みを一望できますよ。

Uタワーも歴史が古く、1927年頃に建てられたドルトムントで最初の高層ビルで、ランドマークとしても人気の観光スポットです。

14.美術・文化史博物館

出典: Erich Ferdinand

ドルトムント中央駅のすぐ近くにある文化史・美術史美術館では、石器時代から今日までの歴史をテーマとした芸術作品が展示されています。建物は5階建てで、天井は吹き抜けになっていて開放的です。歴史的発掘物から生活用品まで、幅広いアイテムを鑑賞ることができ、気軽に歴史と文化に触れられますよ。

美術館の中には、カフェもあり、軽食や飲み物を楽しみながら休憩することもできますので、ゆっくりと美術館を見て回れます。

15.マーレーン・バー

出典: Dosionair

ドルトムントのナイトライフを楽しみたいという方にオススメなのが、Uタワーの南にあるマーレーン・バーです。サッカー観戦したあとも興奮が冷めやらず、まだまだ飲み足りない騒ぎ足りないと思ったら、ぜひ足を運んでみてください。ここは音質が良く、流れる音楽も良く、雰囲気も良いクラブと評判です。

日本ではあまりクラブには行かないという人でも、海外で思い切って挑戦してみると、新しい楽しさや発見があるかもしれません。マーレーン・バーで美味しいお酒と音楽を楽しんでくださいね。

16.ヘンクシュタイ湖

出典: commons.wikimedia.org

ヘンクシュタイ湖はルール工業地帯の名称の由来ともなっているルール川に、1929年に造られた人造湖です。ドルトムントからエッセンにかけて、ヘンクシュタイ湖のほかにも4つの人造湖があります。

水量調整のための湖ですが、周囲には遊歩道も設置されていて、サイクリングやボート、サップなどのウォータスポーツを楽しめる場所です。

湖の周りは緑にあふれていて、美しい景色を眺めながらゆっくり散歩するだけでも癒されますよ。美しい景色をバックに写真を撮り、思い出に残すこともできるので、工業地帯のイメージの強いドルトムント周辺で穴場の観光スポットとなっています。

17.ダーサ

出典: PROMarcin Wichary

石炭産業の衰退を受け、近年ではハイテク産業に力を入れているドルトムント。コンピューターや最先端技術を駆使した博物館ダーサ(DASA)は、子供から大人まで、テクノロジーに興味がない方でも楽しめる観光名所です。ドイツで最も大きなものづくり博物館でもあり、さまざまな仕事についての歴史を知ることができます。昔のテレビや電話、織機など、今では目にすることのなくなった品々がたくさん展示されていますよ。

巨大なコンピューターや喋るロボット、ビンテージのトラムの展示など見どころが満載。全て見て回るのに2~3時間をみておくとよいでしょう。館内の展示だけでなく、外観もガラス張りでとても美しいデザインの建物です。ドルトムント中央駅から在来線を使えば、最寄り駅から歩いてすぐですよ。

◎まとめ

サッカーや工業地帯で有名なドルトムントには、古い教会や博物館といった歴史的な観光スポットもたくさんあります。アートが根付く趣のある街並みで、ドイツ最大のツリーが飾られるクリスマスマーケットも魅力です。また、ルール川の渓谷周辺には公園や山や湖など自然も多く、リラックスしたい方にもおすすめできる場所。サッカー観戦が第一目的という人も、空いた時間でドルトムントの周辺観光を楽しんでくださいね。

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