名称:聖地アヌラーダプラ / Sacred City of Anuradhapura
住所:Anuradhapura, スリランカ
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/200
スリランカへの旅行を計画中なら、ぜひ訪れてほしい特別な場所があります。スリランカ北中部に位置する「聖地アヌラーダプラ」は、ユネスコ世界遺産にも登録された仏教の聖地。2500年という途方もない歴史を持ち、かつてスリランカ最大の仏教都市として栄えました。広大なジャングルの中に、当時の繁栄と人々の深い信仰心を今に伝える壮大な仏塔(ダーガバ)や遺跡群が点在し、足を踏み入れれば悠久の時を感じられます。
アヌラーダプラは、シーギリヤやキャンディといった他の世界遺産と共に、スリランカの「文化三角地帯」の重要な拠点です。ここでは、この神秘の古都アヌラーダプラのアクセス方法や見どころ、旅のヒントまで詳しくご紹介します。
目次
【スリランカ世界遺産】仏教の聖地アヌラーダプラへ!歴史と絶景を巡る旅
世界遺産「聖地アヌラーダプラ」とは?
スリランカへの旅行を考えているなら、ぜひ訪れてほしい特別な場所があります。それは、スリランカ北中部に広がる世界遺産「聖地アヌラーダプラ」。ただの古都ではありません。約2500年もの途方もない歴史を持ち、かつてスリランカ最大の仏教都市として栄えた、まさに仏教の聖地です。
この広大な地には、当時の繁栄と人々の深い信仰心を今に伝える壮大な仏塔(ダーガバ)や遺跡群が点在しています。足を踏み入れれば、悠久の時を超えた、厳かな雰囲気に包まれることでしょう。
アヌラーダプラは、シーギリヤやキャンディといった他の世界遺産を結ぶ三角形の頂点に位置する、「文化三角地帯」の重要な拠点の一つ。スリランカの壮大な歴史と文化を深く知る旅のスタート地点としても最適です。1982年にはその価値が認められ、ユネスコの世界遺産に登録されました。
聖地アヌラーダプラへのアクセス
アヌラーダプラへの旅は、まずスリランカの玄関口である首都コロンボからスタートします。日本からコロンボ、そしてアヌラーダプラまでの道のりを見ていきましょう。
① 日本からスリランカ(コロンボ)へ
日本からは、スリランカの首都コロンボにあるバンダラナイケ国際空港(CMB)へ直行便、または主要都市を経由する便で向かいます。
直行便の所要時間は、約9~10時間。経由便の場合は乗り継ぎ時間も必要ですので、フライト時間や料金を比較して選んでください。
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② 空港からコロンボ市内へ移動
バンダラナイケ国際空港 (CMB) からコロンボ駅周辺への移動は、バス、タクシー、配車アプリ(Uber, PickMe)が一般的です
空港からコロンボ市内のバスターミナルへ向かう公共バスは非常にリーズナブル。所要時間の目安は1時間~1時間半ほどです。
タクシーは最も便利で速い移動手段ですが、配車アプリを利用するか、事前に料金を確認しておきましょう。
③ コロンボからアヌラーダプラへ
コロンボ駅やコロンボ周辺から世界遺産アヌラーダプラへは、列車、バス、あるいは専用車でアクセスできます。
◆列車・バス
コロンボからの所要時間は、5~7時間が目安です。
スリランカの公共交通機関は、現地の雰囲気を味わいながら移動できて、運賃がとてもリーズナブル。ただし、日本の電車やバスのように時間通り運行しないこともあるため、時間に余裕を持って計画しておきましょう。
主要観光地であるキャンディやポロンナルワから鉄道は無く、バスで3時間半ほどが目安。「文化三角地帯」を周遊するルートの一部として組み込む場合は、これらの都市からの移動が比較的スムーズです。
◆専用車(ドライバー付き)で行く
時間に限りがある方や、快適さを優先したい方には、ドライバー付きの専用車チャーターがおすすめです。コロンボからは約5時間と、公共交通機関より早く到着できます。
料金は列車やバスに比べて約100~200倍と高くなりますが、複数人で利用すれば一人あたりの費用を抑えられます。荷物の心配がなく、遺跡巡りの移動もそのままチャーターできるため、特に初めてスリランカを訪れる方やグループ旅行に最適です。
おすすめスポット①:アヌラーダプラのシンボル「ルワンウェリ・サーヤ大塔」
高さ約103mの「ルワンウェリ・サーヤ大塔(だとう)」は、アヌラーダプラの広大な遺跡群でも、ひときわ存在感を放つ巨大な仏塔です。建立されたのは、紀元前2世紀頃。世界遺産アヌラーダプラの象徴的存在で、敷地内の至る所からその雄大な姿を眺められます。
スリランカの真っ青な空を背景に、白亜の大塔が映える光景は圧巻。その美しさと迫力は、絶好の撮影スポットとしても知られています。
大塔の周りには、今も熱心に祈りを捧げる地元の人々の姿が多く見られます。彼らにとって、このルワンウェリ・サーヤ大塔がどれほど重要な信仰の対象であるか、その様子から感じ取れるはずです。さらに、大塔の基礎部分には、まるで仏塔を支えているかのように彫られたゾウのレリーフが並んでいます。
おすすめスポット②:2000年以上の歴史を刻む聖木「スリー・マハー菩提樹」
「スリー・マハー菩提樹」は、スリランカの世界遺産である聖地アヌラーダプラで絶対に外せないスポット。その重要性は、まさにアヌラーダプラのシンボルと言っても過言ではありません。
かつてブッダは菩提樹の下で悟りを開きましたが、その菩提樹から分け与えられた「分木」がこのスリー・マハー菩提樹です。なんと樹齢は2000年以上!これほど長い年月、静かに歴史を見守ってきた木が、今もなお力強く生き続けていることに感動を覚えるでしょう。スリランカの人々はもちろん、世界中から多くの巡礼者や旅行者が、この神聖な木を一目見ようと集まります。
◆聖なる木の不思議な言い伝え
スリー・マハー菩提樹には、ちょっと不思議な言い伝えがあります。この木から落ちた葉っぱは、なぜか近くにあるティッサ・ウェワ湖に運ばれてしまうのだとか。そのため、もしあなたがこのスリー・マハー菩提樹の下で、奇跡的に葉っぱがひらりと落ちてくるのを見つけたら、それはとってもラッキー! 幸運をもたらしてくれるかもしれない葉は、ぜひ大切な思い出として持ち帰ってください。
おすすめスポット③:岩と一体になった神秘の寺院「イスルムニヤ精舎」
アヌラーダプラの数ある遺跡の中でも、個性的な「イスルムニヤ精舎」は、別名「ロックテンプル」とも呼ばれる寺院です。巨大な天然の岩を巧みに利用して造られたその外観は、アヌラーダプラの他の遺跡とは一線を画しています。
現在の本堂は比較的新しいものですが、紀元前3世紀頃に建てられたという古い僧院の一部もひっそりと残されており、悠久の歴史を感じさせます。
本堂に安置されているのは、極彩色に彩られた美しい涅槃像(ねはんぞう)。日本の浅草寺の援助で修復されたものと言われ、遠い日本との繋がりを感じられる点も興味深いですね。
このイスルムニヤ精舎の岩の上は、世界遺産アヌラーダプラの広大な景色を一望できる最高の展望スポットとしてもおすすめ。ぜひ、聖地のパノラマ絶景を見渡してみてください。
聖地アヌラーダプラ観光の注意点とマナー
聖地アヌラーダプラを訪れる際は、いくつかの注意点とマナーがあります。これらを知っておくことで、より快適に、そして敬意を持って観光できます。
◆足元と服装について
寺院や仏塔の敷地内では、基本的に裸足がマナー。
日中は地面が熱くなることがあるため、靴下を持参すると快適に過ごせます。履物は、脱ぎ履きしやすいサンダルなどがおすすめです。
服装は、肌の露出を避けた控えめな服装でお出かけください。肩や膝が隠れるものを選ぶと安心です。また、寺院や遺跡では、帽子や日傘を使用できません。
◆写真撮影について
写真を撮影する際、特に仏像に背を向けての撮影は厳禁です!
敬意を払い、マナーを守って撮影を楽しみましょう。
◎スリランカの「聖地アヌラーダプラ」で、悠久の歴史と文化に触れる旅へ
スリランカ北中部に位置する世界遺産「古都アヌラーダプラ」は、約2500年もの歴史を刻み、スリランカ最大の仏教都市として栄えた生きた聖地。ここでは、圧倒的なスケールを誇る「ルワンウェリ・サーヤ大塔」や、2000年以上もの時を超えてたたずむ聖なる木「スリー・マハー菩提樹」、そして岩と一体になった神秘の寺院「イスルムニヤ精舎」など、見どころが満載です。地元の人々の深い信仰に触れ、悠久の歴史が息づく空間に身を置けば、忘れられない感動を得ることができるはずです。
アヌラーダプラは、シーギリヤやキャンディといった他の魅力的な世界遺産と共に、スリランカの「文化三角地帯」を構成する重要な観光拠点。ぜひ、この古都アヌラーダプラを旅のルートに組み込み、スリランカの奥深い歴史と文化を肌で感じてみてください。
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