名称:ノヴォデヴィチ修道院の建造物群
住所:Novodevichya Emb., 1 | Metro Sportivnaya, Moscow 119435,
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1097/
モスクワの世界遺産「ノヴォデヴィチ修道院の建造物群」。16世紀から17世紀に建てられたロシア正教会の修道院の中でも、最も有名な女子修道院の一つです。この世界遺産には教会や大聖堂に鐘楼など、複数の建物が含まれています。ロシアらしい玉ねぎ型の屋根の建物や、赤い壁のカラフルなものなど、目にも鮮やかな建物ばかり。歴史のあるモスクワの世界遺産、ノヴォデヴィチ修道院の建造物群をご紹介します。
目次
歴史のあるモスクワの世界遺産!ノヴォデヴィチ修道院の建造物群
ノヴォデヴィチ修道院の建造物群とは?
出典: Tatiana Popova/shutterstock
モスクワの南西部モスクワ川沿いにあるノヴォデヴィチ女子修道院は、16~17世紀に建てられた歴史ある修道院です。この修道院は17世紀より孤児院や病院、生活窮困者支援施設など多くの人に手を差し伸べる施設が造られてきました。しかし宗教が禁じられたソ連時代には修道院は閉鎖され、建物は博物館やアパートなどに利用されます。それからソ連崩壊後に再び修道院として利用されるようになりました。
世界遺産ともなったこの修道院の建物は、ロシア建築を代表する最高の傑作の一つといわれており、手の込んだ豪華な内装は圧巻。また修道院内の博物館には、壁画や芸術品などの貴重な所蔵品が展示・保管されています。
さらにこの修道院には墓地が併設されており、ロシア出身の多くの著名人が埋葬されています。劇作家のアントン・チェーホフや小説家のニコライ・ゴーゴリ、最近ではロシア初代大統領のボリス・エリツィンなどの名前が並んでおり、ロシアを代表する修道院という雰囲気が漂っていますよ。
ノヴォデヴィチ修道院の建造物群へのアクセス
日本からモスクワまでは、日本航空やアエロフロートロシア航空で直行便があり、約10時間のフライト。モスクワには、ドモジェドヴォ空港とシェレメーチエヴォ国際空港があり、航空会社によって到着する空港が異なります。どちらの空港からでもモスクワ市内まではアエロエクスプレスという直通列車を使用して1時間弱で到着。市内からノヴォデヴィチ女子修道院までは、メトロ1号線のスポルチーヴィナヤ駅から徒歩約10分です。
ノヴォデヴィチ修道院の建造物群のおすすめポイント
スモレンスクの生神女大聖堂
ノヴォデヴィチ修道院の建造物群の中で一番重要で目立つ建物が、スモレンスクの生神女大聖堂です。白壁にロシア建築特有の玉ねぎ型の屋根があり、銀色の4つの屋根の中央に黄金に輝くメインの屋根があります。モスクワ川越しに見るこの大聖堂も美しいので、ぜひ対岸からもご覧ください。
大聖堂の内部も手の込んだ壁画で埋め尽くされており、赤枠を基調として天井から壁の全体に描かれた壁画は、見る者を圧倒する存在感。そこに豪華なシャンデリアがつるされ、厳かな雰囲気です。
ウスペンスカヤ教会
こちらも代表的な建築物で、スモレンスクの生神女大聖堂の隣にあるのがウスペンスカヤ教会です。この世界遺産の中でも、特に色彩豊かな外観で、赤い壁に白い柱と窓枠、青銅色の屋根、そして金色の十字架が美しく、目を引きます。モスクワには赤い壁の建築物は他にも見られますが、その中でも鮮やかではないでしょうか。
内部は、広い空間になっており、祭壇や柱には色鮮やかで見事な像がいくつも飾られています。先スモレンスクの生神女大聖堂のような豪華さはありませんが、神聖な雰囲気でモスクワの人々に愛されている教会です。
ノヴォデヴィチ修道院の建造物群の注意事項
モスクワは、世界的に有名な観光地であり、たくさんの観光客が訪れる場所です。ヨーロッパの主要都市と同様に、観光客が集まるところでは、スリやひったくりなどが発生しているため注意が必要。
また、ロシアでは外国人は外出時にパスポートの携帯が義務付けられています。道で警察官から提示を求められた際に非携帯だと、罰金が課せられることがあります。さらにロシアでは外国人は、滞在登録が必要なので、ホテルに滞在する場合には必ず確認してください。友人宅などに滞在する場合は、ご自身での登録が必要です。詳しくは、在ロシア日本大使館等のサイトをご確認ください。
◎まとめ
モスクワの世界遺産ノヴォデヴィチ女子修道院群をご紹介しました。モスクワ中心部からほど近いこともあり、人気の観光スポット。モスクワを代表する世界遺産「モスクワのクレムリンと赤の広場」を見た後は、こちらも行ってみてくださいね。