オーストリアの歴史に触れる「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」

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オーストリアの歴史に触れる「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」

音楽の都とも呼ばれているオーストリアは、大自然を満喫できたり歴史に触れることができる世界遺産にも恵まれた国です。今回はオーストリアを含めスイス、イタリア、ドイツ、フランス、スロベニアの6ヵ国にまたがった世界遺産「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」について紹介していきます。オーストリアで登録されたスポットに注目して紹介していきます。

目次

オーストリアの歴史に触れる「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」

「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」とは?

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「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」とは、紀元前5000年頃から紀元前500年頃までにアルプス山脈周辺で建てられた杭上住居の遺跡群。2011年に世界文化遺産として登録された長い歴史がある世界遺産です。オーストリアで登録された杭上住居の遺跡群は5件。スイス56件、イタリア19件、ドイツ18件、フランス11件、スロベニア2件となっています。

杭上住居とは建物が地上から離れ、柱の上にのっている高床式住居の一種。アルプス山脈周辺ではボーデン湖やガルダ湖などの湖や湿地などに杭を立てて、その上に住居が築かれました。湖の上に建てられているものは湖上住居とも呼ばれています。

長い間水没したまま忘れられていましたが、様々な遺構や遺物などは良い状態で保存されています。世界遺産に登録されている111件の杭上住居の約4割は完全に水没していて、約3割は部分的に水没しています。オーストリアの杭上住居も残念ながら湖の底へ沈んでしてしまったため、実際に見学することはできないですが、博物館などで展示品を見ることができますよ。

「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」へのアクセス

「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」はオーストリアのコイチャッハー湖、アッター湖、ゼーヴァルヒェン・アム・アターゼー、モンゼーの4ヶ所にあります。ザルツブルクから車を利用すると効率良く全てを回ることができるのでおすすめです。飛行機でザルツブルクに向かう場合は、オーストリアの首都ウィーンやトルコのイスタンブールなどで乗り継ぐ必要があります。

モンゼーにある杭上住居について学べるモンゼー歴史博物館へは、高速道路A1を利用するとアクセスしやすく早くて便利です。ウィーン自然史博物館は地下鉄やトラムなどでアクセスすることができます。フォルクスシアター駅もしくはカールレナーリング駅から歩いて約4分です。

「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」のおすすめポイント2

ウィーン自然史博物館

出典: commons.wikimedia.org

世界遺産「アルプス山脈の先史時代の杭上住居群」について詳しく知ることができるウィーン自然史博物館。オーストリア最大規模の大きさを誇る博物館で、世界でも主要な博物館の一つです。そんなウィーン自然史博物館には約3000万点の収蔵品があるので、世界遺産についてはもちろんオーストリアの自然や生物についても学ぶことができますよ。

約2万5000年前のもの言われている出土品「ヴィレンドルフのヴィーナス」などの有名な展示品がたくさんあることから、ウィーン人気の観光スポットになっています。興味を惹かれる展示品ばかりで、普段あまり博物館を訪れない方でもついつい時間を忘れて楽しんでしまうでしょう。外観も内装も王宮を思わせるような豪華な造りになっています。

モンゼーの博物館

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オーストリアの世界遺産「アルプス山脈の先史時代の杭上住居群」に登録されているモンゼーには、先史時代の歴史について詳しく知ることができる博物館が数多くあります。農場博物館と野外博物館は世界遺産に関連した遺品や写真、模型などを展示しているモンゼー人気の観光スポットです。

農場博物館では主に先史時代の農業に関連したものが展示され、野外博物館では杭上住居をはじめ建築に関連したものが展示されています。特に農業体験ができるワークショップは好評です。子供から大人まで楽しめる博物館なのでモンゼーに訪れたらぜひ足を運んでみてください。

◎まとめ

古い歴史が残る世界遺産「アルプス山脈の先史時代の杭上住居群」はヨーロッパの新石器時代、青銅器時代、初期鉄器時代の農耕生活に重要な貢献を果たしました。オーストリアへ旅行に行かれる際には、ウィーンやモンゼーにある博物館で貴重な世界遺産に触れてみてはいかがでしょうか?

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