マン島の観光で1万年の歴史をタイムトラベルしよう!おすすめスポット6選

マン島の観光で1万年の歴史をタイムトラベルしよう!おすすめスポット6選

マン島は、イギリスのグレートブリテン島とアイルランド島の間に広がる、アイリッシュ海の中央に位置する小さな島です。面積はおよそ572キロ平方メートルで、人口は約8万人。英国領土でもヨーロッパ連合の加盟国でもありませんが、かといって主権国家でもなく、イギリスの特別領域として扱われています。

島は自然の宝庫で、島内には多くの渓谷や、手入れの行き届いた公園などがあります。また、1907年から続くマン島TTレースは、オートバイレースとしてはヨーロッパでも別格とされ、毎年たくさんのオートバイファンがマン島に集まります。

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マン島の観光で1万年の歴史をタイムトラベルしよう!おすすめスポット6選

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1.マン島蒸気機関車

出典: www.flickr.com

マン島の首都ダグラスと南西部の町ポートエリン間を、1時間ほどで結ぶ蒸気機関車が走っています。この島を走る蒸気鉄道の風景は、あの有名な『機関車トーマス』のモデルになりました。1800年代後半に開通し、一度は廃線になりかけましたが、1966年からは保存鉄道として存続しています。運行は3月から11月までで、日によって運行時間が違うので、あらかじめマン島蒸気機関車支援協会(Isle of Man Steam Railway Supporters' Association)のホームページにある時刻表で確認するといいでしょう。

鉄道から眺める牧草地は、見る者をとてもおだやかな気持ちにさせてくれます。また、牧草地の合間には海を望むことができます。冬季は基本的に運休になりますが、クリスマス時期には「サンタトレイン」という特別イベントもあるので、機会があったら是非チェックしてみてください。

2.マンクス電気鉄道

出典: commons.wikimedia.org

1893年に開通した、島の東海岸を走る鉄道。ダグラス郊外のダービーキャッスル駅と北部の町ラムジーを結ぶ、およそ28kmの路線。ビクトリア王朝時代とエドワード王朝時代の設備が今も残り、開業時から走っている車両は、電車としては世界で最も古い現役のものです。さほど長くない走行区間に60もの駅があるのは驚きですが、その中にはバス停のような電停も数多くあるので、日本人の「駅」のイメージとはだいぶ違うでしょう。

しかし、観光として人気も出てきたからか、これらの電停にも最近ではカフェテリアや待合室が整備されるようになりました。日本の明治時代から走り続けているこのマンクス電気鉄道で海岸線を眺めながらの旅は、120年あまりもの時を越えて、今も穏やかで優雅な時間をもたらしてくれることでしょう。

3.マンクス博物館

出典: commons.wikimedia.org

マンクス博物館は、マン島に関する美術品や工芸品、装飾品などを所蔵し、フィルムや展示品などからマン島10,000年の歴史を知ることができます。マン島の観光では見逃せない博物館です。

博物館の目玉として、マン島10,000年の歴史が分かる映画、国営アートギャラリー、バイキングが持ち込んだ金銀財宝、マンクスの自然と野生動物の展示、島の戦争の歴史、TTレースの歴史などがあります。

また、館内のベイルームカフェは評判がよく、うわさを聞いてミュージアムショップを目的にやってくる人もいるそうです。入場料が無料というところも魅力的ですね。

4.ラクシー水車

別名「レディー・イザベラ」とよばれるラクシー水車は、愛称から想像されるイメージとは違う大きくて力強い水車です。建設されたのは1854年で、ラクシー炭鉱から水をくみ上げるために作られましたが、今も稼動しています。現役の水車の中では世界最高齢で、ビクトリア王朝時代の工学技術を代表するものでもあります。

直径が22メートルもあるラクシー水車は、160年以上もの間観光地として人気を集めてきました。また、てっぺんからラクシー谷を望むパノラマは、最高の景色です。一般の観光客は入場料がかかりますが、マンクス国有遺産友の会のメンバーは無料で入場することができます。

5.ラッシェン城

出典: www.flickr.com

マン島の旧首都キャッスルタウンにあるラッシェン城は、世界で最も保存状態の良い中世時代の城といわれ、マン島の王と貴族が住んでいました。元は西暦1200年頃に北欧の王のために建てられた城ですが、1600年代までは時の統治者によって改築が繰り返されました。

その後ラッシェン城は数奇な歴史をたどり、あるときは王室の住居、またあるときは造幣局、またあるときは牢獄としても使われていました。現在は、城内の螺旋階段を上がって屋上まで登ることができます。屋上から見るキャッスルタウンの全貌はとてもすばらしいですよ。観光客は蒸気機関車に乗ってここに立ち寄り、1~2時間を過ごすのがおススメプランのようです。

6.ピール城

出典: www.flickr.com

マン島西岸の町ピールから突き出た陸繋島に建つピール城。11世紀にバイキングの王マグヌス3世によって築かれましたが、それまでは教会でした。今も城内には聖パトリック教会とラウンドタワーがありますが、そこに入ると、10世紀から11世紀の時代にタイムトリップしたような雰囲気を味わうことができるでしょう。

また、地下につながる階段を下りると、そこは13世紀に作られた聖ジャーマンの聖堂です。なんと、黒い犬の幽霊がでるという有名な話もあるそうです。城の周辺を散歩するのもおススメ。歴史ある城壁を眺めたり、運が良ければ海にラッコやウバザメの姿を見つけることができるので、観光客に人気です。

◎まとめ

ブリテン島の脇にひっそりと佇むかのようなマン島は、10000年の歴史を今に伝えるタイムマシーンのような島です。中世のお城が残るマン島では、200年もの歴史がある蒸気機関車がまだまだ若い部類に入ってしまうのですから、驚きです。

また、その歴史の遺産を大事に守り続けてきた人々がいることを忘れてはならないでしょう。忙しい日本から飛び出してゆったりとした時間がながれるこのマン島観光で、あなたも心から癒されてください。

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