【世界遺産】ナポリ歴史地区とは?|南イタリアの宝石と呼ばれる町をご紹介

画像出典:Koyaya / PIXTA(ピクスタ)

【世界遺産】ナポリ歴史地区とは?|南イタリアの宝石と呼ばれる町をご紹介

イタリア・ナポリは古代より残る長い歴史を知れる世界遺産として知られています。ミラノに次ぐイタリア第三の都市ナポリ。1995年ナポリ歴史地区として世界遺産に登録されました。

ナポリの語源は新しい町を意味するギリシャ語のネアポリスで、その歴史は紀元前470年頃にギリシャ植民地として始まりました。今回はナポリ歴史地区をご紹介します!

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【世界遺産】ナポリ歴史地区とは?|南イタリアの宝石と呼ばれる町をご紹介

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ナポリ歴史地区とは?

サン・カルロ劇場

旧市街地ナポリ歴史地区は、古代ギリシャ時代から2500年あまりの歴史が作り上げた美しい世界遺産です。ギリシャ植民地以後はノルマン人、フランス、スペインの支配下にあり、それぞれの文化を吸収してきたナポリの中心部には各支配時代の様式の建造物や美術品がたくさん残っています。

サンタルチア港に建つデッローヴォ城(卵城)、大聖堂、王宮、イタリア三大劇場のひとつサン・カルロ劇場など、歴史上重要な時代を現代に証明するものとして世界遺産に登録されました。

ナポリ歴史地区へのアクセス

ナポリ歴史地区へは、ローマから鉄道で行けます。高速列車アルタ・ヴェロチタ利用でローマ・テルミニ駅からナポリ中央駅まで約1時間20分、ユーロスター利用で約1時間50分、インターシティ利用で約2時間です。

また、ナポリ市内から約7キロのナポリ国際空港には、イタリア主要都市やヨーロッパの各都市とを結ぶ便が発着しています。

ナポリ歴史地区のおすすめポイント①:カステル・デローヴォ(卵城)

ナポリで一番の観光名所でもあり、世界遺産ナポリ歴史地区を代表するとも言えるのが、卵城です。正式名称はカステル・デローヴォ(Castel dell'Ovo)で、卵城は通称です。

この珍しい通称は伝説に由来するそうです。築城にあたり、基礎の中に卵を埋め込み「卵が割れるとき、城もナポリも滅びるであろう」という言い伝えがあるのです。古代ローマ時代にはローマの軍人ルクッルスの別荘だったのですが、11世紀前半にはノルマン王の住居として機能していました。

この卵城が世界遺産おすすめポイントである最大の理由は、屋上からの圧巻の景色です!屋上からはナポリの街並みや、サンタルチア港、彼方にはヴェスヴィオ火山を見渡すことができます。「ナポリを見てから死ね」のことわざにも納得してしまう美しさです。

ナポリ歴史地区のおすすめポイント②:サン・カルロ劇場

サン・カルロ劇場

イタリア3大歌劇場のひとつ、サン・カルロ歌劇場は世界遺産ナポリ歴史地区にあります。この劇場はナポリ王国を支配していたブルボン家出身のカルロ王によって1737年につくられました。美しい内装や音響は世界的に有名で、18~19世紀にかけてナポリ派オペラがヨーロッパを一世風靡したそうです。

世界遺産に選ばれたこの建物は新古典主義様式で、神話がモチーフとなった内部天井画は圧巻です。細部にまでこだわった装飾をぜひ見逃さないでくださいね。ナポリには美しい建造物がたくさんありますが、サン・カルロ劇場は世界遺産にふさわしい風格が備わった必見のスポットです!

ナポリ歴史地区のおすすめポイント③:ナポリ王宮

サン・カルロ劇場

世界遺産ナポリ歴史地区にあるナポリ王宮はプレシピード広場に面した最も大きな建物で、ナポリ屈指の観光名所です。

この王宮はナポリとシチリアを統括していたブルボン家の王宮で、17世紀初頭から工事が始まりましたが、18世紀半ばの大火災や第二次世界大戦の爆撃による被害など、幾度も修復を繰り返し現在世界遺産となった王宮に至りました。

陶器や織物、絵画など見事な調度品の数々、歴代の王たちが座していた玉座の間のシャンデリアは、絢爛豪華な当時の生活を偲ばせます。ナポリの世界遺産として、一見の価値ありのスポットです!

◎まとめ

世界遺産ナポリ歴史地区をご紹介しましたが、いかがでしたか?ナポリ市内は地下鉄・バス・トラムなど交通機関が発達していてたいへん観光しやすい街でもあるので、ぜひ気軽に世界遺産ナポリ歴史地区を訪れてみてくださいね。

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