大聖堂だけじゃない!魅惑の都市ケルンのおすすめ観光スポット16選

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大聖堂だけじゃない!魅惑の都市ケルンのおすすめ観光スポット16選

ドイツの西部に位置し、ベルリン、ハンブルク、ミュンヘンに次いでドイツの中で4番目に大きな都市である観光地、ケルン。この都市の主な観光スポットといえば、世界遺産にも登録されているケルン大聖堂のイメージが強いですよね。しかしケルンは30以上の博物館や100以上の美術館を擁する芸術の都市でもあり、その他にも魅力的な観光スポットが数多くあるのです。ここではそんなケルンに行ったら訪れるべきおすすめの観光スポット16選をご紹介します。

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大聖堂だけじゃない!魅惑の都市ケルンのおすすめ観光スポット16選

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1.ケルン大聖堂

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ケルンの中心部にあるケルン大聖堂は世界遺産に登録されており、ゴシック様式の建築物として世界最大規模を誇るケルンの象徴とされるメインの観光スポットです。なんといっても一番の特徴はその大きさ!高さが157mもあり、近くで記念撮影をしようとしても全体像が写真に収まりきらないほどです。

またケルン大聖堂のもう一つの特徴は632年の歳月をかけて建築されたことです。現在進行形で建築しているスペインのサグラダファミリアが144年をかけて建築する予定であることと比較すれば、ケルン大聖堂の建築期間がいかに長いかが分かるでしょう。632年もの歳月をかけているため内部の装飾などは非常に細かいところまでこだわりを持っており、一見の価値ありです。

ケルン大聖堂に入ると、まずは内部の大きさに圧倒されます。他の教会ではあまり見ないデザインで有名な大きいステンドグラスやバイエルン窓があり、装飾の美しさと壮大さはまさに圧巻です。またケルン大聖堂は日没後にライトアップされますので、夜に見てみると日中とはまた違う魅力を感じることができます。その際は近くからケルン大聖堂を見学するのではなく、遠くからライトアップされたケルン大聖堂の全体像を楽しむことをおすすめします。

2.ケルン大聖堂 宝物館

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ケルン大聖堂を見学する際は、あわせて「ケルン大聖堂 宝物館」も訪れることをおすすめします。宝物館は地下展示場となっており、ケルン大聖堂正面左側に入口があります。そこでは10世紀以来の寄進品や歴代大司教たちの遺産や形見、大聖堂の式典や儀式に使用された財宝や資料などが展示されており、間近で鑑賞することができるのです。

なかには4世紀頃の貴重な遺物なども展示されていますので、ケルン大聖堂を見学して東方三博士の見事な金の細工などに興味を持った方には特におすすめの観光スポットです。なお、この宝物館に入場するにはチケットを購入する必要がありますのでご注意ください。宝物館のまばゆいばかりの黄金でできた豪華な剣や王冠、杖などを見学し、日常では見ることのできない貴重な展示品を鑑賞してみてはいかがでしょうか。

3.ケルン大聖堂タワー

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ケルン大聖堂を見学する際に一緒に訪れるべきもう一つの観光スポットはケルン大聖堂タワー。ケルン大聖堂の南塔であるこのタワーは高さ157mのうち、100m付近まで螺旋階段で昇ることができるのです。その螺旋階段数は全部で533段にもなっており、体力に自信のある方に特におすすめのスポットとなります。

螺旋階段を登り切ったらそこは360度見渡すことのできる展望回廊になっており、その景色はまさに絶景です。ケルン大聖堂の大屋根やライン川などを眺めることができ、階段を昇ってきた疲れが癒されるでしょう。

また展望回廊の頭上は金網に囲まれていますのでご安心ください。ケルン大聖堂タワーの注意事項として、螺旋階段はあまり広くないため横に広がらずに昇り降りするようにしましょう。またすれ違う人もいますので譲り合いの精神を持つことも重要です。なおタワーの途中には巨大ベルの時計がある休憩所などがありますので、無理はせず休みながら安全に昇り降りするよう注意してください。

4.ホーエンツォレルン橋

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ケルン大聖堂の手前にあるライン川にかかっているこのホーエンツォレルン橋は、鉄道橋ですが徒歩で渡ることができる橋としてケルンで人気の観光スポットとなっています。

なんといっても一番の特徴は「愛の錠」です。この橋には、恋人同士の名前を書いた南京錠をかけると幸せが続くという言い伝えがあるため、特にカップルや新婚旅行の夫婦が多く訪れ、名前入りの南京錠をかけていくことで有名です。全長409mのホーエンツォレルン橋のフェンスはもう南京錠でほぼ埋め尽くされていますので、この南京錠を見に来る観光客もいるほどです。なお南京錠は近くのギフトショップで買うことができますので持参する必要はありません。

またもう一つのホーエンツォレルン橋の特徴として、ケルン大聖堂の全体像を見やすいスポットであることが挙げられます。あまりの大きさに近くからだと全体像が見えないケルン大聖堂ですが、少し離れたこのホーエンツォレルン橋ではその全体像が見やすくなります。特にライトアップされたケルン大聖堂は、この橋から見ることをおすすめします。

5.チョコレート博物館

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ライン川沿いには甘い香りのする船型の建物が建っています。これはチョコレート博物館と呼ばれており、チョコレートについて学んだり、工場を見学したり、実際にチョコレートを味わったりすることのできる施設で、子どもから大人まで楽しめる観光スポットです。

内部では、まずチョコレートの歴史や生産方法などを学ぶことができます。小さい子どもでも理解できるような説明がされていますので、英語やドイツ語が分からなくても内容を理解することが可能です。その後はチョコレート工場の見学へと移ります。液体のチョコレートが型へ流される様子を見ていると、すぐにチョコレートが食べたくなってしまいます。

チョコレート工場見学の次は、巨大なチョコレートファウンテンの見学です。なんと高さが3mもあるこのチョコレートファウンテンには実際にチョコレートが流れていますので、ウエハースに付けて食べることができます。また上階では自分の好きなトッピングのチョコレート作りが体験できますので、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。チョコレート博物館には、チョコレートをふんだんに使ったメニューが多いカフェやショップもありますので、そちらも併せてご利用ください。

6.ローマ ゲルマン博物館

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ローマ ゲルマン博物館は、もともとケルンがローマ帝国の植民市であった時代のことを学ぶことができる博物館としてケルンで人気の観光スポットです。古代ローマ時代の墓碑やローマガラスなどの遺跡の出土品を中心に展示しており、ドイツで最も入場者数が多い博物館です。

そのなかでもおすすめなのが、1941年に発掘された2世紀頃のローマ時代の邸宅である博物館自体です。特に食堂の床に描かれている「ディオニソスのモザイク」は人気を博しています。酒の神バッカスであるディオニソスにまつわる神話を描いたこのモザイクは保存状態が極めてよく、ローマ ゲルマン博物館の目玉となっています。

ローマ ゲルマン博物館はケルン大聖堂のすぐ南側に位置し、徒歩で移動することができるほど近い距離にあります。同じ日にケルン大聖堂とローマ ゲルマン博物館をあわせて訪れてみてはいかがでしょうか。

7.ルートヴィヒ美術館

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ルートヴィヒ美術館は1976年に設立され、ルートヴィヒ夫妻が寄贈した近代芸術作品を基に近代美術作品を収集した美術館です。抽象絵画、シュルレアリスム、ポップアートなどの作品を展示しており、ピカソの作品を所蔵している美術館ではヨーロッパで最大といわれています。またアンディ・ウォーホルやロイ・リキテンスタインなどの有名な画家の絵画も数多く所蔵しています。

ルートヴィヒ美術館の外観も、広くて明るい館内もまさに現代アートの美術館という印象があり、日常とは違う雰囲気で作品を鑑賞することができます。またローマ ゲルマン博物館と同様、ケルン大聖堂や最寄駅から近いというアクセスの良さが特徴。気軽に立ち寄れるのもルートヴィヒ美術館の魅力の一つです。

8.ヴァルラーフ リヒャルツ美術館

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ケルン大聖堂から徒歩約10分の場所にあるヴァルラーフ リヒャルツ美術館では、ルーベンスやレンブラント、ルノワール、モネ、ゴッホ、ムンクといった数々の有名な画家の作品を鑑賞することができる観光スポットです。

一番の見所はルネッサンスやバロック、ゴシックの宗教画です。ゴシック派ではケルン大聖堂にも作品を飾られているシュテファン・ロッホナーの作品が展示されています。バロック派ではルーベンスやレンブラントの作品が展示されており、その他にもフランス印象派を代表するルノワールやモネの作品、後期印象派のゴッホの作品まで見ることができるのが特徴です。有名な画家の作品を一度に鑑賞できる美術館でありながら、人混みもあまりないためゆっくりと自分のペースで鑑賞することができるのも魅力です。

なお地下には季節ごとに特別展示場を開催していますので、訪れる時期にどのような展示がされているか事前にホームページなどで確認しておくことをおすすめします。

9.ファリナハウス香水博物館

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オーデコロンの発祥が実はドイツのケルンだったことを皆さんご存知でしょうか。1709年にイタリアから移住した香水職人であるヨハン・マリア・ファリナが初めてオーデコロンを販売し、そのオーデコロンは彼が当時住んでいた都市・ケルンにちなんで「ケルンの水」と名づけられました。これが世界の香水の発祥となっています。

現在では初めてオーデコロンが製造されていた場所にファリナハウス香水博物館も併設されており、観光スポットとして注目されています。そこでは香水に関する歴史や製造方法、香りについて学ぶことができるだけでなく、さまざまな種類の香水を購入することが可能です。ただし博物館内の見学はツアーでしか入ることができませんので、事前に予約しておくようにしましょう。

最寄り駅であるケルン中央駅から徒歩約5分ほどとアクセスの良さが特徴ですので、他のショッピングなどの用事と併せて気軽に立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

10.ケルン動物園

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ケルン動物園は1860年に設立されたドイツで3番目に古い動物園で、見ることのできる動物の種類はドイツで一番多いのが特徴です。世界中の海や大陸から500種類以上の動物が集められており、20ヘクタールもある広大な敷地に設けられているいくつもの展示場で鑑賞することができます。

特に人気なのが2004年にオープンしたエレファントパークです。エレファントパークはその名の通りゾウ園で、北ヨーロッパ最大の規模を誇るゾウ園といわれています。何匹ものゾウを見ることができるのですが、ゾウが小さいのではないかと思えるほどエレファントパークが大きいので、まるで自然の中で生活しているようなゾウを見ることができます。

ケルン動物園は至る所に案内板が設けられていますので迷う心配がないことや、ほとんどの展示場が屋内にあるので天候の影響を受けないことも魅力の一つです。また併設されている水族館にはケルン動物園のチケットで入場することができますので、ぜひ立ち寄ってみてください。

11.ドラッヘンブルク城

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標高320m程度のドラッヘンフェルス山の中腹にあるドラッヘンブルク城は、1882年に巨大な富を築いた銀行家、シュテファン・ザルター男爵によって造られました。第二次世界大戦で破損したドラッヘンブルク城は戦後修復されたこともあり、内部は非常に清潔で現代的な雰囲気を感じることができます。

外観はフランスのシャトー風となっており、内部には木彫り細工の家具や豪華な壁画などに囲まれています。ドラッヘンブルク城では写真撮影が禁止されていませんので、それらの光景を思い出に残すことができるのが特徴です。ただしフラッシュは禁止されていますのでご注意ください。なおドラッヘンブルク城の庭からはライン川も一望できます。

ドラッヘンブルク城へのアクセス方法として、登山列車に乗ることが挙げられます。登山列車の窓からはドラッヘンフェルス山の情景を楽しむこともできるので、移動時間も楽しむことができるのが魅力です。

12.クラウディウス・テルメ

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コロンバ美術館とは、1853年にキリスト教美術協会によって設立された聖コロンバ教会をケルン大司教区に組み込んで2007年に建て替えた美術館です。その設計を担当したのがスイスの建築家であるペーター・ズントーです。1973年には聖コロンバ教会の下にローマ時代やゴシック時代や中世の遺構が発見されたため、それらも保存・展示するという画期的な美術館となりました。

コロンバ美術館では約2000年間のキリスト教美術品のほかに、中世の宝物や現代美術などさまざまなジャンル・時代の作品を鑑賞することができるのが特徴です。またズントーが設計した「オープン・ブリックワーク」により、外からの自然光が薄暗い館内に流れ込む様子も非常に美しく、神聖な雰囲気で作品の鑑賞を楽しむことができます。

なお2007年に建て替えられたこのコロンバ美術館ですが、ズントーの設計によりあまり外観を新しく見えないようにしています。それにより中世ヨーロッパの雰囲気を感じる古都ケルンの街並みに合った外観の建物となっています。コロンバ美術館はケルン大聖堂から徒歩で約8分の場所に位置しています。この周辺には美術館や博物館が多いので、時間をかけて美術館や博物館を周って芸術を堪能してみてはいかがでしょうか。

13.シュニュットゲン美術館

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美術館や博物館が多く存在するケルンで見落とされがちですが、シュニュットゲン美術館は中世時代の貴重なキリスト教美術品を展示する魅力的な観光スポットです。2000点あまりある展示品には、木製像や石像、写本や彫刻、金や象牙を使用した作品などさまざまな種類があり、この美術館だけで多岐にわたるジャンルの芸術を楽しむことができます。

シュニュットゲン美術館の中でおすすめなのが「パーラーの胸像」、11世紀に作られた「聖ジョージの十字架」、「聖ヘリベルトの櫛」です。どれも目の高さに展示されているので非常に見やすくなっており、細部まで鑑賞することができるようになっています。またシュニュットゲン美術館内の聖セシリア教会の壁に並べられてあるステンドグラスの窓も一見の価値ありです。さらにシュニュットゲン美術館で一番広い展示スペースはなんと1000年以上の歴史がありますので、その歴史的な雰囲気を感じるだけでも楽しめるかもしれません。

シュニュットゲン美術館では音声ガイド機器を借りることもできますので、作品についてより理解を深めたければ利用しましょう。また館内のガイドツアーもありますので、興味のある方は事前にスケジュールをホームページなどで確認しておくことをおすすめします。

14.応用芸術美術館

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1888年に設立された応用芸術美術館は、中世やルネサンス期、バロック期から現代までの芸術品を展示している美術館です。展示品の内容は家具や陶器、アクセサリーや繊維製品などが中心ですが、金細工職人や宝石職人、写真家などの作品も展示されていますのでさまざまなジャンルを楽しむことができます。

そのなかでもおすすめなのが「製品デザインセクション」です。ソビエト時代のラジオやティファニー初期のガラス製品、レトロな掃除機やテレビなど、機能的かつ歴史的な意味をもつ家財道具を見ることができます。

また作品が作られた時代に世界で起こった出来事などを説明する年表なども表示されていますので、芸術と歴史を関連付けて学ぶことができるのも応用芸術美術館の魅力の一つです。応用芸術美術館にはカフェやギフトショップが併設されていますので、ちょっとした休憩やお土産の購入も可能です。また休館日は月曜日ですので、ご注意ください。

15.東洋美術館

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ケルンには中世ヨーロッパだけでなくアジアの書画や陶器、屏風絵などを楽しむことができる美術館があります。それが東洋美術館です。1913年にドイツ初となる東洋美術館が設立されましたが、設立当初は展示されている作品のほとんどが日本美術でした。近年そこに朝鮮や中国の美術作品も加えられ、今ではヨーロッパの中でも東洋美術分野における重要な美術館となりました。

東洋美術館の特徴は、頻繁に展示品が入れ替わることです。また日本の浮世絵も展示されており、なおかつ歴史を学ぶことができるのでおすすめです。

さらに東洋美術館は日本人建築家の前川國男が設計していますので、建物自体の鑑賞も楽しめることが特徴です。特に中庭は日本庭園風となっていますので、一度覗いてみてください。東洋美術館を訪れてあえてヨーロッパの地で日本の文化や芸術を感じることで、日本の美しさや魅力を再認識してみてはいかがでしょうか。

16.アルター マルクト広場

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アルター マルクト広場はケルンの中央広場であり、カフェ文化が根付いた活気あふれる観光スポットです。「旧市場」という意味があるアルター マルクトの名の通り、かつてここでは巨大な中世の市場が開かれていました。

現在では毎日マーケットが開かれており、さらに人形劇などの催し物も開催されていますので家族連れで訪れる方が多くなっています。なんといっても一番の魅力は12月に開催されるクリスマスマーケット。美しいイルミネーションや美味しい屋台だけでなく、なんとスケートリングも設置されるのです。12月にケルンを訪れる方は、日本とはスケールの違う祝い方をぜひ体験してみてください。さらには暖かい季節だとカフェテラスが並び野外フェスなどが開催されるので、こちらもおすすめです。

アルター マルクト広場の外側には市庁舎や聖マルティン教会があり、なおかつケルン大聖堂のすぐ近くに位置しているため、観光のついでに立ち寄ることができます。周辺にはレストランなどの飲食店も多いので、観光や食事などの用事にあわせて気軽に訪れてみてはいかがでしょうか。

◎まとめ

いかがでしたでしょうか。大聖堂だけじゃないケルンの魅力的な観光スポット16選をご紹介しました。ケルンは有名な博物館や美術館なども多く歴史を感じることができる古都なので、中世ヨーロッパの雰囲気が好きな方にはもってこいな都市です。また香水やチョコレートなどが有名なのも意外ですよね。ケルンを訪れる際は、ぜひこれらの観光スポットを参考にしてプランを計画してみてください。

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