ドイツ・カッセルの観光名所8選!グリム兄弟が暮らしたメルヘン街道の都市

ドイツ・カッセルの観光名所8選!グリム兄弟が暮らしたメルヘン街道の都市

地図上でもメルヘン街道のほぼ中央に位置するカッセルは、メルヘン街道の首都とも呼ばれ観光客に人気の街。カッセル中央駅とカッセル・ヴィルヘルムスヘーエ駅の二駅があり、市内観光や周辺のメルヘン街道への観光の拠点として機能しています。またグリム兄弟がその生涯のほとんどを過ごした街としても有名です。ヴィルヘルムとヤーコブのグリム兄弟は、ここカッセルで『子供たちと家庭の童話』(=グリム童話の第一巻)を約200年前に刊行しました。今回は、そんなカッセルのおすすめ観光スポット8選をご紹介します。ぜひカッセルで名所を訪れる際の参考にしてみてくださいね。

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ドイツ・カッセルの観光名所8選!グリム兄弟が暮らしたメルヘン街道の都市

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1.ヴィルヘルムスヘーエ城

カッセル市内からヴィルヘルムスヘーファー通りに入ると、ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエの丘にそびえるヘラクレスの像が見えます。その手前には、ヴィルヘルムスーヘーエ城がそびえ立ち、緑と水の公園と美しい城の眺めが印象的です。

このヴィルヘルムスヘーエ城は、18世紀ヴィルヘルム一世によって、夏の離宮として建設されました。三つの翼に分けられた外観が特徴であり、中央翼には古代コレクションとアルテマイスター美術館となっています。レンブラント、フランス・ハンス、ルーベンスなどのフランドルやオランダのバロック絵画の名画を所蔵しているほか、古いドイツ絵画、イタリア絵画、スペイン絵画なども所蔵しています。

片翼はヴァイセンシュタイン翼と呼ばれ、室内見学が可能です。もう片翼はキルヒ翼と呼ばれ、グラフィックコレクション、専門図書館、管理部が入っています。

2.ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ

カッセル 観光

ドイツ・カッセルの街の顔ともいえるベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ。カッセル市内のヴィルヘルムスヘーファー通りに入って見渡せる丘陵に広がる山の公園です。ドイツの自然と建造物が見事に融合するその姿は、訪れる観光客の人々を圧倒します。標高527メートルの高さにヘラクレスの像が立ち、公園の面積はなんと東京ディズニーランドの約5倍です。

敷地内にはヘラクレスの像の麓からカスケード(階段状の滝)が中央にそびえ、麓にヴィルヘルムスヘーエ城がその庭園を囲うように翼を広げたようなアーチ状に立っています。その姿は、まるでここで繰り広げられる水の芸術を見守っているかのよう。

2013年には世界遺産に登録されました。カッセルに訪れたらまず最初に観光したいカッセルのメイン観光スポットです。

3.ヘラクレスの像

出典: pixabay.com

ヘラクレスの像は、カッセルのベルクパルク・ヴィルヘルムスーエを象徴する建造物のひとつです。

ヘラクレスの青銅像自体は83メートル、台座が70メートルあります。その塔がこの公園の標高572メートルの高さにあり、カッセルの街のどこからでも見られるように建てられており、「公正かつ賢明な領主の美徳を遠くからでも目にできるように」という思いが込められているのだとか。

売店にはこのヘラクレスの像の絵はがきやミニチュアの置物などが売られていますよ。カッセル観光のおみやげに、ぜひ選んでみてはいかがでしょうか。

4.水の芸術(ヴィルヘルムスヘーエ公園)

17世紀末に建設が始まったベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ公園、その中心をなす水の芸術の建設は、イタリアの建築家ジョバンニ・フランチェスコ・グエルニエロにより行われ、最後にヘラクレスの像が置かれました。

そんなベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエ公園でも観光客に人気の「水の芸術(Kunst-Wasser)」という観光イベントが行われます。毎年5月1日~10月30日まで水曜日と日曜日の週2回、および祝日に開催され、6月から9月の第一土曜日はライトアップもみられます。

ヘラクレスの像の台座の下から75万立方メートル以上の水が流れはじめます。350メートルのカスケードをゆっくりと流れ、およそ30分かけてシュタインホッファー滝へ。その後15分かけて悪魔の橋の下を水が流れていく様子が見られ、ローマ風水道橋では28メートルの落下が楽しめます。およそ1時間半かけて23キロメートルを流れた水は最後に52メートルの大噴水となりフィナーレを迎えます。

健脚に自信のある方は、是非ヘラクレスの像から水の流れと一緒にこの公園の水の芸術の大スペクタクルを楽しんでみてくださいね。

5.レーベンブルグ城

ドイツ・カッセルのベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーヘの中にあるレーベンブルグ城は、ウィルヘルム一世が恋人と過ごすために建てさせたというネオゴシック様式の城。スコットランドの古城をモデルとして、一部を廃墟のように造られています。

外観はロマンティックな雰囲気を漂わせていますが、内部は当時の武器から鎧まですべてを所蔵しているお城。歴史的にも価値の高いものとなっていますよ。ドイツはたくさんのお城を有する国ですが、そんなドイツでも人気の高いお城のひとつになっています。

6.Grimmwelt Kassel

カッセルはグリム兄弟が暮らし、多くの執筆を成し遂げた街としても有名です。ドイツ・メルヘン街道の中心的存在となっており、ドイツ観光ではぜひとも訪れたい都市といえます。

そんなカッセルにあるグリムベルト・カッセルlは、以前パレ・ベルヴューにあったグリム博物館を2015年に新装したものです。ドイツ・カッセルの市内中心部の緑の多い空間に新しく建てられました。

グリム兄弟はこの地方にある民話を収集して「グリム童話」として出版したことで有名ですが、ドイツ語文法の研究も手がけ、後のドイツ語辞典を作る先駆けとして活躍したことで知られています。

この博物館では、そんなグリム兄弟の膨大な展示品をAからZに分類して、26のテーマに分けて解説、展示。グリム童話の初版本はもちろん、グリム兄弟の後を引き継いだ学者たちが完成させたドイツ語辞典をも見ることができます。

2015年に完成したこの建物は3階建ての四角いモダンな建物で、市内中心部の緑地帯に邪魔することなく佇んでいます。外階段から行くことのできる屋上からは、カッセルの美しい街を臨めますよ。

7.オランジェリー城

ドイツ・カッセルの市内中心部にあるオランジェリー城は、1701年に当時の男爵であるカール男爵が建てたお城です。このオランジェリー城と広大な庭、バロック様式の庭園を合わせて公園のようになっていて、そのままカールスアウエ州立公園につながっています。

第二次世界大戦で受けた破損も修復され、現在その美しい姿を見せているオランジェリー城。広大な庭は、次にご紹介する観光スポットであるフリーデリキアヌムのドクメンタの会場となることもあり、城を背景とした現代アートの担い手の役割を果たしています。

8.フリーデリキアヌム

フリーデリキアヌムは、1789年に建てられたヨーロッパ最古の博物館です。建造には10年の歳月がかけられました。イギリスの首都ロンドンにある大英博物館のお手本となった博物館としても知られています。

そんなフリーデリキアヌムでは、5年に一度、大きなフェスティバルが開催。それが「ドクメンタ」と呼ばれる現代アートの大展覧会です。毎回テーマが設定され、およそ100名にもおよぶアーティストの作品が集結します。

現代アート好きの方は、ぜひフリーデリキアヌムのドクメンタに合わせてカッセルを訪れてみるのはいかがでしょうか。

◎まとめ

グリム童話の生みの親であるグリム兄弟が間過ごした街は、観光地としての魅力がたっぷり!世界遺産ベルクパルク・ヴィルヘルムスヘーエでの水の芸術や風情漂うお城など、素敵なスポットに溢れています。大人から子供までどんな観光客をも魅了する街ドイツのカッセルを、ぜひ観光してみてください。カッセルを基点にして周辺の街へ足を延ばしてみるのもおすすめですよ。地図を見ながら気の向くままに観光名所を巡る旅もいいですね。

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