自然が織りなす景観と島の歴史に触れるパラオ観光スポットBEST37

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自然が織りなす景観と島の歴史に触れるパラオ観光スポットBEST37

太平洋に浮かぶ大小200程の島々で構成される国パラオは、世界有数のダイビングスポットや、自然が織りなす景観を活かしたアクティビティが満載。観光に最高なビーチリゾートとしても有名です。

日本の委任統治領だったこともあり、今でもあちこちで、日本語に似た単語を耳にします。また日系人や親日家が多く、南国の気質もともなって、とてもフレンドリー。地元の方とのふれあいも良い旅の思い出となることでしょう。ココロもカラダもあったかいパラオの観光情報をご紹介いたします。

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自然が織りなす景観と島の歴史に触れるパラオ観光スポットBEST37

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1. ミルキーウェイ

出典: LuxTonnerre

エメラルドグリーンの水面が神秘的な入り江のミルキーウェイ。石灰岩が海水に溶けて、泥となり、海底に溜まることで、独特な景観を創り出しています。この海底に溜まった泥が美白効果があるということが発見され、近年訪れる観光客たちは全身泥パックがお約束。顔からつま先まで泥パック、乾かしたら、海に入って泥を洗い流します。

ミルキーウェイは、ロックアイランド最大の島「ウルクターブル島」にあり、ボートでのツアーが多く催行されています。小型機での遊覧飛行ツアーでも上空からその景観を眺めることもできます。パラオならではの体験ができる欠かせない観光スポットの一つです。

2. ロックアイランド群と南ラグーン

出典: Matt Kieffer

ロックアイランドとは、その昔、火山活動によって隆起した珊瑚礁でできた石灰岩の島々。その多くは無人島ですが、ユネスコの世界遺産に登録されたこともあり、パラオの一大観光スポットとなりました。ダイビングやシュノーケリングなどのマリンアクティビティが充実している他、ミルキーウェイやジェリーフィッシュレイクなどの見所満載のスポット。

水面にモコモコと草木が生えたような独特の景観は、ベースの石灰岩が海水にえぐられ創られたもので、自然の神秘を感じます。そんなパラオの観光資源を維持するため、場所やアクティビティによって州政府が発行する許可証が必要となります。ツアーに申し込んだ際に購入し、忘れずに携行して観光に行ってくださいね。

3. ロングビーチ

出典: 空  / PIXTA(ピクスタ)

ロングビーチは、潮が引いたとき「オモカン島」から「おじさんアイランド」まで真っ白な砂浜が弧を描いて現れる神秘的なビーチ。砂浜の両サイドから波が打ち寄せてきます。コマーシャルなどにも使われ、日本での知名度も高い観光スポットです。潮位によって様々な姿を見せるこのビーチ、まさに自然が生み出した造形美。

潮位が高く砂浜が水面下に沈んでいる時もまた美しく、足首〜ひざ下程度なら歩くことも可能です。パラオきっての観光スポットへ、ぜひ、足を延ばしましょう。

4. ジャーマンチャネル

出典: masa.oz / PIXTA(ピクスタ)

ドイツ植民地時代にサンゴを削って作られた人工の水路 で、カープ島とガムリス島の間に広がっています。上空から見ると、海中の珊瑚や高低差によって水面が違った色に見え、とても印象的な景色になります。またパラオの中でも有名なダイビングスポットで、マンタとの遭遇率がとても高く、一緒に泳げることもあるんです。

他にも珊瑚礁に棲みつくネジリンボウや、色とりどりの魚たちにもお目にかかれます。海の生き物と一緒に、一風変わった地形を楽しめるお得なダイビングスポット。初心者の方もぜひチャレンジしてみましょう。観光客向けのダイビングのツアーに参加するのがおすすめです。

5. ガラスマオの滝

出典: LuxTonnerre

パラオ最大の島、バベルダオブ島の北西部のジャングルの中にある滝で、幅37m落差約30mの大迫力のスケールを持ちます。ここへの半日ツアーでは1時間ちょっとのトレッキングで、途中、日本統治時代の蒸気機関車や神社などを目にすることもできます。また丘の上から、ジップラインというワイヤーを滑車で滑り降りる注目のアクティビティも用意されています。森林を滑走する爽快感、なかなか味わえない非日常の体験です。

清らかに澄んだ水が流れ落ちるこの滝は、真近まで行くことができ、天然のシャワーを浴びて滝壺に入ることもできます。個人での観光ならレンタカーを利用することも可能。お弁当を持ってドライブがてら訪れるのもいいですね。

6. ビッグ ドロップ オフ

出典: denAsuncioner

ジャーマンチャネルを抜けた外海側にあるビッグドロップオフ。豊かな珊瑚礁の奥に見える鮮やかなブルーは、どこまででも続いているような深みがあり、とても幻想的。パラオ随一のシュノーケルポイントとも言われ、透明度が高く、魚影が濃いと観光客の間でも話題です。潜ったその瞬間から、目の前に広がる海の世界に、テンションがあがること間違いでしょう。

浜辺から10数mは足が届く浅瀬が続きますが、急に深くなります。水深約2~3mのから、一気に660mまで!この落差がそのまま名前になっているのです。

珊瑚の崖を境に、見える魚も変わってきます。泳ぐ際は常に周囲と自分の位置を確かめながら安全に楽しみましょう。

7. ストーンモノリス

出典: commons.wikimedia.org

バベルダオブ島の最北端にある謎の石標群。かつてパラオに根付いていたと言われる、古代文明の遺跡と伝えられており、誰が、いつ、何の為に作ったのか解明されていません。いくつもある巨大な石柱は、半ば地面に埋まるように立っていて、人の顔のような石もあります。唯一わかっていることは、この石はパラオで採られたものではなく、どこからか運ばれてきたということ。

丘の上からの景観も素晴らしく、ミステリアスな魅力に包まれたこのスポットにはツアーも組まれており、気軽に行くことができます。個人でもレンタカーで行くことが可能なので、プチ冒険として訪れてみてはいかがでしょう。

8. ナチュラルアーチ

出典: Tetsuji Sakakibara

海水の侵食によってできた、ロックアイランドならではの自然の造形作品「ナチュラルアーチ」。アーチ状の岩は干潮時にボードでくぐることもできるので、お子様でも楽しめる人気の撮影スポットです。

途方もなく長い時をかけて創られた自然の造形美で、「パラオの松島」と呼ばれるのも納得です。その景観に悠久の時の流れを感じ、自然の偉大さを感じることでしょう。

ダイビングなどのボート・ツアーに参加して、その道すがらの観光が王道ルートとなっています。単なるマリンアクティビティだけでなく、こうしたパラオならではの自然風景に浸るのも旅の醍醐味です。

9. オレンジビーチ

出典: Stefan Krasowski

ペリリュー島の戦跡の一つで、木立も多く静かなビーチで、アメリカ軍がここから島に上陸する際に、日本軍と激戦を繰り広げた場所です。その時に大量の血が海に流されたことが名前に由来したとの説もありますが、実際には、米軍のコード名で「オレンジビーチ」と名付けられたようです。

サンセットタイムにここを訪れると、オレンジビーチの名の通り、美しい夕焼けが広がります。名前にまた違った意味があるように感じます。

70日間以上に及ぶ激しい戦闘があった場所ではありますが、今はひっそりと戦争の歴史を知る観光スポットとして、戦跡巡りのツアーに組み込まれています。

10. パラオ国会議事堂

出典: Christian Schmitt

コロールから車で約40分ほどの距離で、パラオ首都マルキョクの丘の上に建つ政治の中心。2006年の首都移転で建築されたのでまだまだ新しい国会議事堂ですが、広大な原っぱに突如現れる白亜の建築、青い空に映える白いドーム型の屋根が美しく、壁面には様々なレリーフが施されています。

本来、国会議事堂となると厳重な警備を想起しますが、敷地内は自由に見学することができます。屋内に入ることはできないようですが、その外観を眺めるだけでも来た価値があります。敷地内を歩いているとTシャツにキャップ姿のラフな議員さんを目にすることもありますよ。

11. パラオ国立博物館

出典: Matt Kieffer

コロール島の東西に繋がるメインストリートから、南に少し入った場所にある博物館。基本的には平日のみ開館しており、日本語でのパンフレットも配布しています。ここではパラオの起源、そして現在までの歴史がそ展示され、島の文化などを知ることができます。

屋外にはバイと呼ばれる地域の人たちの集会所として使われていた建物も残っているほか、図書館も併設されています。お土産コーナーもあり、独特な民芸品やパラオの地図や書籍なども買えます。鑑賞のあとは、敷地内のカフェでゆっくりと過ごすのもいいですね。

12. ペリリュー神社

出典: commons.wikimedia.org

ペリリュー神社は、ペリリュー島で戦死した日本兵を祀る神社です。1934年に「南興神社」として建立され、パラオ在住の日本人が島の繁栄を祈願する拠り所とされてきました。第二次世界大戦を経て、再建されたのが現在のペリリュー神社で、戦跡巡りのツアーなどにも組まれています。

境内にある石碑は当時のアメリカ太平洋艦隊総司令官チェスター・ニミッツの言葉が刻まれており、英語と日本語とで碑文が記されています。そこには「諸国から訪れる旅人たちよ、この島を守るために日本軍人がいかに勇敢な愛国心をもって戦いそして玉砕したかを伝えられよ」と書かれています。

13. イワヤマ・ベイ

出典: denAsuncioner

コロール島の三日月のようなアーチ状の湾、イワヤマベイは別名ニッコー・ベイとも呼ばれ、日本統治時代からこの名前で親しまれています。

世界遺産に登録されたロックアイランド群と南ラグーンの一部でもあり、陸路、水路、空路で楽しむことができます。
大小さまざまな小島が点在して見えることから「パラオの松島」とも呼ばれ、年間を通して穏やかな海面。鏡の反射のように、ぽつんぽつんと浮かんだロックアイアインドの風景が水面に映し出される様は、まさに絶景です。

静けさに包まれた美しいこの景観、観光客だけでなく、パラオの地元の方からも愛されています。

14. クジラ島

出典: ペルル / PIXTA(ピクスタ)

その名の通りクジラの形をした島で、世界遺産のロックアイランド群と南ラグーンに属している島です。上陸することはできませんが、ボート・ツアーなどに参加することで、近くまで行くことができます。こんもりとして丸みを帯びた、愛嬌のある形をしています。観光に訪れた人々が記念に写真をとっていく撮影スポットなのです。

こちらも海水の侵食によって自然にできたユニークな島で、海面すれすれの部分は削られています。なので、干潮時によぉーく見るとクジラが水面に浮かんでいるようにも見えます。行き交うボートを見守りながら今日も静かに佇んでいることでしょう。

15. ハネムーンビーチ

出典: Junny Liao

ハネムーンやリゾートウェディングで訪れる人も多いパラオ。ペリリュー島にあるこのハネムーンビーチは、まさにカップル向けのステキなビーチです。南国の雰囲気たっぷりな解放感があふれる観光スポット。住宅地からも少し離れているので、人も少なく静かなビーチでゆっくり過ごせますよ。

ボートに乗ったり、浅瀬でのシュノーケルなどにも適していますが、ドロップオフにはご注意くださいね。ソフトコーラル(柔らかいサンゴ)が美しく、色鮮やかなお魚たちと触れ合えます。そしてサメやエイなどの大物とも出会える確率が高いので楽しみですね。

16. パラオ国際サンゴセンター(パラオ水族館)

出典: commons.wikimedia.org

サンゴと海洋生物の研究所。敷地内には小さな水族館施設もあり、パラオの海が再現されています。珊瑚礁の生態系を学習するには最適な場所で、2015年に天皇皇后両陛下がパラオに訪問された際、立ち寄られたことでも話題の観光スポットとなりました。

屋外の展示が多く、マングローブの森を再現した水槽には、タコクラゲを見ることができます。また、通常は水深150〜200mの深海に生息していてなかなか目にすることのできないオウムガイも飼育されているので、町歩きのプランに加えてみてはいかがでしょうか。

コロールの中心部より車で約5分ほどです。

17. エピソン博物館

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コロール島のメインストリート沿いに位置する博物館で、パラオの第3代大統領であり、実業家でもあった故ギラケル・エピソン氏を記念して建てられました。1階と地下が展示コーナーとなっていて、2階にはギフトショップなどがあり、ゆっくりと見て回れます。

ドイツによる植民地時代から日本の統治時代など、パラオの歴史を学べるます。また、パラオの伝統的な工芸品やカヌーなど民族的な資料も多く、興味深い展示品が並んでいます。パラオの歴史と文化をより深く知りたい方にぴったりの観光スポットです。

18. セブンティアイランド

出典: masa.oz / PIXTA(ピクスタ)

世界遺産に登録されいているロックアイランド群と南ラグーンにある島群で、パラオ政府観光局のロゴはこの島群をもとにしています。パラオではシンボル的な存在。セブンティアイランドというと、70もの島があるのかなと思いますが、実際には40ほどの島で構成されています。

自然保護のため周辺の海域は航行禁止区域に指定されていて、ボードでは間近で見ることができません。ヘリコプターや小型機を使ったツアーが人気なので、空からこの絶景を楽しむのがベストです。深さや見る角度によって変化する、海のブルーと陸地のグリーン。自然が創り出す美しい色彩や、それぞれ違った形の島の表情を存分に楽しみましょう。

19. ブルーホール

出典: LuxTonnerre

ブルーコーナーより少し北、ブルーホールもダイビングで人気の観光ポイント。ここは地形の面白さが魅力になっています。水深1〜2mのリーフにある4つの縦穴と、その下にドーム状に広がった空間が神秘的な景観を創り出しています。透明度が高いので日光が大きく開いた穴から差し込んできます。ドームの下から見上げるととても幻想的な世界がひろがります。

初心者でも体験ダイビングが楽しめるので、ぜひチャレンジを。ただし、洞窟の内部には水深が最大40mに達するところがあり、洞窟の北側奥に続く、狭い穴は「死の聖堂」と呼ばれる上級者向けのエリアもあります。インストラクターの指示に従い楽しく潜りましょうね。

20. 日本軍総司令部跡

出典: Stefan Krasowski

数多く戦跡が残るペリリュー島にあり、上空からの爆撃を物語る穴や、無数の弾痕などが生々しく残る廃墟。内部には浴槽や和式のトイレとわかるような場所も残されています。ここに米軍が攻めてきた時、日本軍はすでに洞窟など別な場所に移動していたため、戦闘はなく、戦死者も出ていない所です。

この周辺には硬い珊瑚礁の地質を利用した、洞窟陣地や防空壕が500以上もあり、日本軍と島民が協力して作ったとされています。また、日本軍が使用していた戦車や零式戦闘機、通称ゼロ戦の残骸も残されていて、激戦地となった歴史とともに、戦争の悲惨さを現代に伝えているようです。

21. シャンデリア ケーブ

出典: LuxTonnerre

水中の洞窟に、シャンデリアのごとく天井から鍾乳石がぶら下がっているのが「シャンデリア ケーブ」。パラオのダイビングシーンでも特に有名なポイントです。ロックアイランドに囲まれていて、年中潜れます。

数千年前までは陸上にあったとされるこの洞窟は、世界中のダイバーを虜にしてやみません。洞窟内には4ヶ所エアドームがあるので、水面に浮上して、今まさに成長している鍾乳石を見ることもできるのです。ガイドさんがいれば初心者でも安心して潜れるので、パラオでのダイビングに行きたいリストに加えてみましょう。

22. マングローブ・ジャングル

出典: HiRo / PIXTA(ピクスタ)

ウルクターブル島の両サイドをマングローブに覆われた水路で、カヤックが探検できるツアーがあります。通常のボートでは行くことができないマングローブ・ジャングルにはマリンレイクも見られます。水中を泳いでるだけでは見ることができない、パラオの生態系を観察するチャンス。

湖のような穏やかな海なので、初心者でも問題なく楽しめます。風で揺られる木々のささやきや、小鳥たちのさえずりを聞きながら、また、水上での森林浴では、大自然の癒しの力を感られるでしょう。観光ツアーではネイチャーガイドが、島の成り立ちや歴史と合わせて生態系など案内してくれます。

23. KBブリッジ(日本パラオ友好の橋)

出典: *chi

コロール島とバベルダオブ島を結ぶコロール・バベルダオブ橋、通称KBブリッジ。過去には崩落事故もありましたが、2002年に日本のODA(政府開発援助)により再建されたもので、「日本・パラオ友好の橋」とも呼ばれています。日本の国旗が描かれたプレートもあるので探してみましょう。

その長さは約413m、片側に歩道があり、徒歩で渡ることも可能です。橋の両岸には駐車場や公園、ボート乗り場などがあり地元の人も多く利用しています。2012年には、橋の完成10周年を記念して、日本とパラオの国旗、そしてこの橋が描かれた記念切手が販売されました。パラオ国民にも愛されている橋なのです。

24. ウーロン島

出典: Lakshmi Sawitri

パラオの西部にある無人島のウーロン島は世界有数のドリフトダイビング(潮の流れで移動する上級者向けダイビング)の名所として知られています。

青い海、白い砂、緑の木陰、南国らしい小屋にベンチ。まさに南の島!トイレなどの施設もあるので、ダイバーやカヤックツアーの観光客が休憩に訪れる島です。

またこの島はかつてイギリスの東インド会社の帆船アンテロープ号が座礁し漂着した島でもあります。当時の酋長によって乗組員たちが救助され、その後、原住民たちの協力を得て新しい船を建造しイギリスに帰国したという歴史があります。これをきっかけに、パラオの存在が西洋諸国に知らされ、交流が始まったそうです。

25. ガルメアウス島

出典: crescent / PIXTA(ピクスタ)

ロックアイランドの中でも最も賑わいのある島で、ツアーなどでロックアイランドを訪れた観光客の休憩場所にもなっています。お子様向けの浅瀬のビーチや、体験ダイビングができるスポットなどバラエティに富む島。お昼の時間帯には近くで潜っているダイバーたちもランチのため上陸し、ビーチが賑わいます。

透明度が高く、浅瀬にはミズンというイワシの群れやスズメダイ、もう少し潜るとカエルアンコウ、黄色ギンガハゼなど、色鮮やかな魚たちと出会うことができます。本格的なダイビングでもっと深い場所にいくとブラックチップリーフシャークというフレンドリーなサメも見れます。

また島の正面には「イノキアイランド」というアントニオ猪木氏が名前をつけた島があり、こちらのガルメアウス島が混雑している場合に上陸することもあります。

26. ブルーコーナー

出典: jeff~

外海に向けてV字に張ったドロップオフ、ここは世界中のダイバーが魅力に取り憑かれる「西部太平洋No.1ポイント」。外洋の潮流によって透明度が高く、数千mのパラオ海溝から湧き上がる水がプランクトンを運び、魚たちが集まるというハズレなしのポイントなのです。

潮の流れによって海況が大きく変わるので、中級者〜上級者向きとされています。海況が安定している11月〜6月くらいまでがベストシーズン。もちろん夏でも台風がなければ潜れます。ダイビングレベルのある方は絶対に行くべき観光スポットです。

27. アラカベサン島

出典: 空  / PIXTA(ピクスタ)

首都がマルキョクに遷都するまでは、大統領府があった島で、現在も日本大使館や大きな病院、そしてリゾートホテルなどが点在しています。

パラオ随一のリゾートホテル「パラオ パシフィック リゾート」があるのもここで、島全体は静かで穏やかな雰囲気。のんびりした滞在にうってつけです。美しいビーチに癒やされましょう。またこの島の一番の絶景とされているのがサンセット。視界いっぱいにひろがる美しい夕景を心行くまで楽しんで!

宿泊していなくても、ホテルのレストランなどは気軽に利用できます。ビーチでのサンセットバーベキューはパラオ観光の思い出に華を添えてくれますよ。

28. カープ島

出典: あらP / PIXTA(ピクスタ)

バベルダオブ島の南西部にあたり、ペリリュー島から北西に約5kmほどいった所にあるカープ島。面積は1平方kmほどですが、星型のようなユニークな形をしている島です。 周辺には数多くのダイビングスポットが点在しており、「ブルーホール」、「ブルーコーナー」、「ジャーマンチャネル」には約10分ほどで行けます。

手付かずの自然が多く、真っ白な砂浜や森林に覆われています。プライベート感漂う島で、時間の流れを忘れて、ゆっくりと過ごしてみませんか?

コロール島から高速船で役45分ほどで着くカープ島には、観光資源を活かした宿泊施設やダイビングセンターもあります。アイランドツアー観光におすすめです。

29. ペリリュー平和記念公園

出典: Stefan Krasowski

ペリリュー島の島の南端オムルウム岬にあり、戦跡巡りのツアーでは必ずと言うほど、訪れる場所。西太平洋戦没者への哀悼の碑や、当時の様子を伝える石碑があります。記念碑の下には日本の英霊たちが迷わないようにと矢印を刻んだ石が埋め込まれています。

石碑には次のように平和への願いが刻まれています。『さきの大戦において 西太平洋の諸島及び海域で 戦没した人々をしのび 平和への思いをこめて この碑を建立する』と。この文は日本語だけでなく、英語、パラオ語でも記されて、訪れるすべての人々に平和への思いを伝えています。

石碑のうしろは海水に侵食された岩場がひろがる海岸が続いていて、そこから吹き込む穏やかな海風がやさしくこの場所を包んでいるようです。

30. ソフトコーラルアーチ

出典: denAsuncioner

ロックアイランドの一角にピンク、黄色、紫など色とりどりのソフトコーラルが広がるエリアがあります。ここに自然が創り出したアーチ型のトンネル「 ソフトコーラルアーチ」があり、人気の観光スポットになっています。

一風変わった地形と、鮮やかなソフトコーラルが魅力の、シュノーケリングスポットでもあります。

ゆらゆらと波にゆれるカラフルな珊瑚を見ていると、まるで風にゆらぐ草花のよう。海中のお花畑といった空間に思えてくる不思議なエリアです。スズメダイの群れやカニなども合わせて見れるとっておきのポイントです。

31. ロングアイランド公園

出典: jeff~

コロール島とマラカル島を繋ぐミナト橋の隣に、ロングアイランド公園はあります。ミナト橋は元々は、日本統治時代に作られたもので、海に盛り土して作った堤防のような橋(コーズウェイ)を車で走ると、海面がとても近くに感じられます。こちらもODAにより日本が整備したもので、道路には日の丸のかかれたプレートがあります。

元々は桟橋としてつくられた場所がそのまま公園となり、現在は地元の人々の憩いの場となっています。公園の海も浅瀬が続き、桟橋で囲まれているので、小さなお子様も楽しめます。ブランコなどの遊具もあり、家族づれには嬉しい観光スポットです。

32. ガスパンの滝

出典: LuxTonnerre

コロール島から車で約40分、バベルダオブ島の中部にある滝です。ガラスマオの滝よりはやや小さいものの、大きな岩肌や、滝のしぶきがダイナミックです。トレッキングツアーでは、草に覆われ、かすかに轍が残る道を、ずんずんと歩き、丸太を渡した小川を越えて行くと言った、探検気分が味わえるコース。

ここでは水浴びもできるので、森を散策したあとは、滝で水遊びや、木陰でゆっくり森林浴など、いろんな楽しみ方ができます。

たどり着くまでにちょっとしたアドベンチャーが冒険心に火をつけてくれる注目の観光スポットです。

33. ブラッディー・ノーズ・リッジ・モニュメント

出典: commons.wikimedia.org

「鼻血まみれの峰」という異名を名付けられた地に立つモニュメント。アメリカ軍がパラオを占領した直後に建てられたもので、占領記念の米軍メダルが今も埋め込まれています。ペリリュー島の最高峰であるこの大山からは遮るものが一切なく360度、パノラミックな景観が広がり、隣のアンガウル島まで眺めることができます。

またここから徒歩で中川大佐自決の地にも行けるので、戦跡巡りの観光スポットとして回ることも。短い距離ながら、頂上まではそこそこ急な階段が続きます。足元には十分注意して登りましょうね。

34. おじさんアイランド

出典: ペルル / PIXTA(ピクスタ)

おじさんが寝転んでいるような形をしていることからこの名前がついたおじさんアイランド。確かに頭・胴体・足とぽっこりお腹のおじさんが姿勢良く(?)寝ている姿に見えなくもない、なんともユニークな名前と形の島です。

位置としてはロングビーチのあるオモカン島の南西にあり、ロングビーチからはサンドバーがおじさんアイランドに向けて伸びています。タイミングがよければここを歩いて渡ることもできますよ。

世界遺産ロックアイランド群と南ラグーンの一部にもあたり、ロックアイランドをめぐるボートツアーなどで行き交う船が多いのですが、そんな観光客たちを横目に、のんびり寝転んでいるような愛嬌のある島です。

35. ゼロ戦

出典: pixabay.com

パラオには墜落したままの零式艦上戦闘機(通称:ゼロ戦)が、今もその原型を留めたまま川底や海底に沈んでいます。太平洋戦争当時は、敵国に最も恐れられた戦闘機であり、現在もなお国内外を通して伝説的な戦績が映画や小説で多く語られていますよね。

パラオの美しく澄んだ水面に映るゼロ戦はその場所柄、ちょっぴり違和感を感じるかもしれません。しかし、リゾートという表の顔以外の表情を知ることも、私たち日本人には大切なのかもしれませんね。時の流れで徐々に自然の中に風化されつつあるものの、この南国の地で繰り広げられた激戦を伝えているようです。

36. パラオ小松ファーム

バベルダオブ島にある熱帯果樹園で、島のツアーコースにも組み込まれている観光スポット。日本人のご夫婦が経営されている農園で、果樹園の案内と合わせて、採れたて新鮮なトロピカルフルーツが試食できるのが嬉しいポイントです。

ここでしか味わえないような珍しい熱帯フルーツのほか、グアバ茶やノニ茶といった南国ならではの茶葉や、天然塩の商品も開発してるこの農園。オーナーの小松さんの人柄も魅力の一つとなっています。パラオと日本の友好や、邦人のサポートや日系パラオ人への技術継承などにも携わる、エネルギッシュな方なのです。

個人ではレンタカーで行くことも可能ですが、事前に電話などで連絡を入れて見学する旨をお伝え下さい。

37. イノキアイランド

出典: TAKASHI.E / PIXTA(ピクスタ)

みなさんご存知のアントニオ猪木氏が名誉オーナーをつとめる島。パラオがまだリゾートとして有名になる前から、パラオを訪問し、日本にパラオ観光を広めた猪木氏。感謝の意を込めて、氏にちなんだ名前がつけられました。

ロックアイランドに来るフィッシングやダイビングのツアー観光客が、休憩場所として利用します。シーズンともなればランチ時に、たくさんの観光客に出会うことも。和気あいあい和やかな雰囲気です。

そして訪れた際にはぜひ「ダー!!」のポーズで記念写真したいところです。

◎まとめ

パラオの魅力がたっぷり詰まった37か所の観光スポットをご紹介しました。自然が創り出したこの島々の美しい造形や、豊かな海がもたらす絶景。もちろん、島の歴史に欠かせない戦争の爪痕も含めてパラオの文化を少しお伝えできたかと思います。

悲惨な歴史があったにも関わらず、穏やかで暖かいパラオの人々や、青く澄んだ空と海、そこに生える森の緑と色彩豊かな景観が広がるパラオでの観光は、きっと日々のことを忘れさせるほどの癒しの時間になることでしょう。

ダイビングなどのマリンアクティビティを目的に訪れる方も多い場所ですが、お子様連れのご家族にとっても歴史を学びつつ、自然と触れ合えるとっておきのディスティネーションです。この美しい自然と、先人たちに敬意を払いつつ、パラオの旅を目一杯楽しみましょうね!

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