ドイツ・エアフルトの観光情報！おすすめスポット10選をご案内します

ドイツのエアフルトは西欧では人気が高い観光の都市です。日本での知名度は低めですが、エアフルトは美しい教会や修道院礼拝堂が70以上もある、正に宗教の街。地図を片手に歩き、教会巡りの観光をしてもいいでしょう。戦禍を免れた都市で歴史的建造物が残っているのも、観光地として人気な理由です。また、ゲーテとナポレオンが謁見した場所としても知られていますよ。それではエアフルトの観光のおすすめスポットを案内します。

1.大聖堂

エアフルトを観光するのに外せない観光スポットが大聖堂です。ドイツゴシック建築の傑作と名高いこの大聖堂は、エアフルトの小高い丘に建てられ、どっしりと街を見守っています。外観の美しさは「さすがヨーロッパの建築！」とうなることでしょう。8世紀から15世紀にかけて建てられたエアフルトの大聖堂は、グロリオーサと呼ばれる世界一大きなスウィング鐘があります。

しかし、美しいのは外観だけではありません。内観は、ステンドグラスが15点もあり、そのうち13点のステンドグラスはオリジナルであり、美しさに圧倒されてしまうかもしれません。

また、他にも等身大の十二使徒像が彫られている17mの祭壇は、バロック時代の木彫の傑作ともいわれ、その荘厳さも一見の価値ありです。そして、大聖堂の夜のライトアップも注目です！日中とはまた異なった美しさを見せてくれるので、そちらを狙って観光するのもおすすめですよ。

なお入場料金は無料、有料でガイドツアーが開催されています（2019年1月14日現在）。

2.セヴェリ教会

エアフルトの大聖堂のすぐ隣に佇む印象的な教会です。3本の尖塔と独特の屋根が特徴で、そのとんがった塔はエアフルトのシンボルとして人気があります。大聖堂の隣にあることから合わせて観光もしやすく、大聖堂とセヴェリ教会を一つの写真に収めることも可能です。2つの美しい建築物が織りなす光景の美しさを味わえるのはエアフルト観光でのうれしいポイントですよ。

セヴェリ教会の塔を筆頭に、エアフルトの街は塔であふれかえっています。そんな地であることから、ドイツの有名な宗教改革家のマルティン・ルターが「塔多きエアフルト」と称え、セヴェリ教会はもちろん、街全体の景観の美しさを世に伝えたという話もあります。

3.エガパーク

庭園というとイギリスを彷彿するかもしれませんが、ここエアフルトにも素晴らしい庭園があります。ドイツ最大級の花園、庭園に数えられているのがエガパーク。1930年代より公園として利用され多くの花や植物が植えられており、その美しさに地元の方のみならず多くの観光客も足を運ぶ人気スポットです。

春の花を約15万株、夏にも花を咲く多年草を植えられ、さらに色とりどりの約450品種ものバラが咲き誇るバラ園もあります。エアフルトの花々の楽園とも評され、ドイツでも最も美しい公園の一つに数えられていますよ。

色彩豊かなドイツの花々が鑑賞できるので、エアフルトへ観光に訪れるのならぜひとも行っておきたい場所です。園内には岩と水の広々とした日本庭園もあります。花、植物、庭など多種多様な園なので見ていて飽きることがなく、静かな雰囲気もまったりと観光できますよ。

4.ペータースベルク要塞

エアフルトの大聖堂の裏の丘に佇んでいるロマネスク様式のバジリカ、ペータースベルク要塞。丘に建てられているため、ペータースベルク要塞から見える景色はとても美しいと評判です。マインツ大司教が軍隊を常駐させ、17世紀に街を監視するという目的のために造られただけあって、エアフルトの大聖堂や旧市街を見渡せる景色を見に来るだけでも観光の価値がありますよ。

また、マインツ大司教が築かせたとされるペータースベルク要塞は、ナポレオンの軍事拠点としても利用された過去を持っています。ナポレオン好きや西洋の歴史好きにはたまらない要塞ですね。

5.チューリンゲン州首相官邸

エアフルトで一際目を引くルネッサンス、バロック様式のきらめく建築がチューリンゲン州首相官邸です。かつてはマインツ選帝侯国代官官邸でしたが、現在はチューリンゲン州首相官邸として使用されています。

きらびやかな外観が美しいチューリンゲン州首相官邸は、エアフルトでも見ごたえのある建築として観光に訪れる人々も多くいます。他にもチューリンゲン州首相官邸はゲーテとナポレオンが会見をした場所としても人気の観光スポットとなっています。

ゲーテの著書「若いウェルテルの悩み」を好んで読んでいたナポレオンは、ゲーテを見て「見よ、人だ」と言ったのだそうです。それはナポレオンがゲーテを一瞬で認めた瞬間でした。そんな深き歴史を感じる観光ができるのが、エアフルトにあるチューリンゲン州首相官邸です。

6.フィッシュマルクト広場

エアフルトのフィッシュマルクト広場は、16世紀に建てられた建築物が囲む人気のスポットです。フィッシュマルクトとは魚市場を意味し、昔は魚市場として盛んでした。色とりどりの建物が立ち並ぶ光景は、エアフルトの観光でもぜひ目にして欲しい場所です。色とりどりの建物の多くは現在も活用されています。中でもフィッシュマルクト・ギャラリーはエアフルト美術館として利用され、多くの地元の方に愛されていますよ。

また、手工業会館とギルドハウスの外観の彫刻は繊細で美しいの一言！手工業会館の小壁の人間の五感の彫刻とギルドハウスの小壁の4つの徳の彫刻は、見て損はしない壮麗さがあり、心躍る美を感じます。エアフルトに観光へ訪れた際はぜひ存分に観賞してくださいね。

7.市庁舎

エアフルトのフィッシュマルクト広場で一際目立つ建築物が、エアフルトの市庁舎です。ネオ・ゴシック様式で建てられた姿は、エアフルトの多くの建築物の中でも美しさを醸し出しています。内部には壁にタンホイザーやファウストを題材にした壁画が描かれており、その画力の迫力には圧倒されてしまうこと間違いなしです。ですが！市庁舎で鑑賞すべきなのはそれだけではありません。

祝祭の間には街の歴史を語る絵画が飾れており、壁一面にエアフルトの1200年の歴史が描かれています。さらに、階段の踊り場にはチューリンゲンの伝説が描かれている様子も。注目ポイントがたくさんあるエアフルトの市庁舎。エアフルト観光では外せない観光スポットです！

8：旧シナゴーグ

エアフルトには中央ヨーロッパ最古のシナゴーグがあります。シナゴーグとは、ユダヤ教の会堂のこと。エアフルトのシナゴーグは1990年代に再発見され、昔とほとんど変わらずその姿を維持しています。その歴史的価値からも、多くの観光客が観光に訪れる人気スポットとなっています。

内部はユダヤ人の歴史を紹介する博物館になっていて、様々な展示物の中でも「ユダヤの結婚指輪」は必見です。貴重な歴史を知れる場で、なかなか学べることのないユダヤの姿を知ることができる観光スポットです。オーディオガイドもあるので、じっくり学びたい方はぜひ利用してみることをおすすめします。歴史や宗教文化が好きの方はぜひ訪れてみてくださいね。

9.アウグスティノ会修道院

エアフルトのアウグスティノ会修道院は、マルティン・ルターが1505年から5年間修道士として滞在していた修道院としても知られています。ルターはこの修道院で司祭の位を授けられました。13世紀ごろに建設され、約60年の歳月をかけて建てられたアウグスティノ会修道院。静かな雰囲気で落ち着く時間を過ごせるので、ゆったりとした観光がしたい方にはおすすめです。

回廊にはルターと共に宗教改革をしていた神学者メラヒトンの盾も飾られていますよ。宗教改革にまつわる歴史をひしひしと感じることのできる修道院です。

10.クレーマー橋

クレーマー橋は、エアフルトを散策するならぜひ訪れてほしい観光スポット。一見しただけでは分かりづらいですが、全長120mほどの石の橋の上に30軒以上ものお店などの木組みの建物が並んでおり、買い物をする客や観光をする方でにぎわっています。

なぜこんな橋となったのかというと、かつて人口が増加したエアフルトの旧市街地で土地不足が生じたことによります。橋の上にも住居を立てることを許可したことからこのような橋となったと言われています。

エアフルトは塔がイメージされますが、こんな素敵な観光スポットもあるんですよ。歴史を感じながらぜひ、珍しい光景をぜひ堪能してみてくださいね。

◎まとめ

以上、エアフルトの観光を特派員的にご案内いたしました。塔が印象的なエアフルトでは多くの教会建築があり、その信仰と歴史を感じさせてくれます。また、戦争を免れたため古風な建物や景色を堪能できるのも魅力です。ドイツらしいかわいい街並と荘厳な教会が美しく溶け合ったエアフルトは、数あるドイツの観光地の中でも見ごたえあるイチオシの都市。落ち着いたホテルに滞在して、地図を見ながらのんびり観光するのもいいですよ。

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