名称:プナカ・ゾン
住所:Punakha, Bhutan
南アジアに位置するブータン王国。中国とインドの間にあり、仏教文化が根強い国です。
1971年、国連に加盟するまでの長い間、鎖国状態が続いていたため、外国からの観光客の入国できるようになったのは1974年から。そのこともあり、ブータン側は観光者の旅行品質安定のため公定料金というものを定めています。旅行するには個人・団体にかかわらず、定められた料金をブータン政府に支払わなければなりません。その代わりに日本発着のフライト、ビザ、現地ガイドまで一括で申込むことができるのです。
未だ秘境の地が多いブータン。1日1日の貴重な観光日を有意義に過ごすため、事前の見どころチェックは欠かせませんね!
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1.プナカ・ゾン
ブータン国内、各地にあるゾンという建物は、寺院と県庁の役割を兼ねたかつての城塞です。立地条件などで少々違いはありますが、ほぼ構造は統一されています。
そんなゾンの中でも、ブータンで1番美しいとされるプナカ・ゾン。国王陛下の結婚式も行われるなど、多くの国民から愛されている場所。1955年にティンプーが首都になるまでの300年近くの間、プナカはブータンの冬季の首都でした。今でもタシチョゾンの高僧たちが冬の間は滞在します。 のどかな雰囲気のプナカ・ゾンの近くには川が流れ、川を挟んだ対岸からの景色は建物の全体が眺められ、おすすめ観光ビューポイントです。
2.タクツァン僧院
標高およそ3,000mの場所に位置するブータン最大の聖地、タクツァン僧院。垂直の岩山に張り付くように建っている様子は、目をみはる緊張感。ブータン観光では多くの人が訪れている人気スポットです。 タクツァンという名前は、虎の巣という意味を持ちます。チベットに仏教をもたらしたと言われるインドの僧、パドマサンバヴァが虎の背中に乗ってこの地にやって来たという伝説に由来しているんですよ。
そんな断崖絶壁の聖地へ行くには、標高2,000m以上の場所を登らなければなりません。歩いている最中には、馬を引く僧や、滝が見えたりと、ここでしか味わえない景色も。およそ2時間ほどかけ、自らの足で歩いて得た絶景は一段と美しく見えることでしょう。
名称:タクツァン僧院
住所:Taktsang Trail, Paro, Bhutan
3.リンプン・ゾン
宝石の山の城という意味を持つリンプン・ゾン。パロ川が近いことから別名パロ・ゾンと呼ばれている僧院です。17世紀にチベットからの防備とチベット仏教を広める目的で建てられました。静かな山間に白色の壁で四角く囲まれた建物は、遠くから見ても存在感を感じられます。 建物内の壁にはみごとな仏画が所狭しと描かれており、鮮やかな色の壁画は思わず見とれてしまいますよ。
また、チベット仏教で有名なマニ車を見ることができます。マニ車とは、経が書かれた円柱状のもの。これを回すと経文を読んだのと同じ功徳があると言われています。
さらに、ここリンプンゾンでは映画「リトル・ブッダ」のロケ地に使われたことで有名です。土産屋には映画グッズもあるので、要チェック。
名称:リンプン・ゾン
住所:Paro, Bhutan
4.ドチュラ峠
首都のティンプーからプナカ・ゾンへと向かう間に通らなければならない険しい峠があります。その名もドチュラ峠。その標高は、峠ながらも富士山の標高と張る3,000mを越える高さがあります。カーブの多い山道を走るので、車酔いしやすい人は酔い止めを忘れずに。
しかし、そんな険しい道中に見られるのは、なんとヒマラヤ山脈!標高が高いので時期によってはとても寒いのですが、そんな寒さも吹き飛ばす絶景が一望できると人気です。
山頂には4年代目の国王第1夫人が国王、国民のために作った108基の仏塔があります。石を積み重ね作られた仏塔は美しい色彩で塗られ、真っ青な澄んだ青空とのコラボレーションに癒されるはず。
名称:ドチュラ峠
住所:Thimphu, Bhutan
公式・関連サイトURL:http://www.travel-to-bhutan.jp/where_to_go/western_bhutan
5.ターキン放牧場
ブータンはターキンと呼ばれる動物を国獣に指定しています。ターキンとは、世界3大珍獣のひとつでもあり、1996年に国際自然保護連合に絶滅危惧種として登録されています。ウシ科に属し、ノッシノッシと歩く姿が愛らしく人気。
そんなターキンを保護するために作られた場所がターキン放牧場。ここでは、飼育された10頭ほどのターキンを観察することができます。もちろん野生のターキンも生息しており、聖なる山として有名なチョモラリなど、標高1,000mを越える高い冷涼な地区に暮らしています。
また、ターキン放牧場がある地域は、森林が多く涼しい気候ということもあり王室や政府の関係が暮らす高級住宅街となっています。 自然を楽しみ、ゆっくりとした時間を過ごしたいという人にもおすすめの観光スポットでしょう。
名称:ターキン放牧場
住所:Motithang, Thimphu, Bhutan
6.タシチョ・ゾン
ブータンの首都であるティンプーに位置するタシチョ・ゾンは、国家オフィスと寺院の総本山が一緒になった建物で、まさに国の中心と言える重要な場所です。釘を1本も使用せずに伝統的な建築技法で建てられたことが特徴で、観光客も多く訪れています。
入場可能時間は、就業終了後から。日が沈むと、幻想的な光でライトアップされますよ。暗闇にぼんやりと浮かぶ白壁の城は国を代表する建築物だけあり、威厳高く感じます。 平日の見学時間は1時間しかありませんが、敷地外から見えるタシチョ・ゾンだけでも見に行く価値はあるでしょう。
名称:タシチョ・ゾン
住所:Chhagchhen Lam, Thimphu, Bhutan
◎まとめ
山の国ブータンで暮らす多くの人々。顔つきが日本人に似ているため、勝手に親しみを感じてしまいます。また、訪れる人はブータンに暮らす人々に対して穏やかな印象的を持つようです。信号のない街、伝統的な建物が立ち並ぶ景色は、決して最先端、便利とは言えません。
しかし豊かな自然と、暮らすには充分な環境が揃い幸福の国と呼ばれることに納得します。「何だかホッとする」訪れる人にそう思わせるブータンに、きっとあなたも虜になるはず。