ニジェールを旅するならここに行こう!サハラで最も美しい砂漠の国!

ニジェールを旅するならここに行こう!サハラで最も美しい砂漠の国!

西アフリカに位置するニジェールは国土の2/3が砂漠に覆われている国で、首都はニアメ。政情がやや不安定なことから2017年1月現在外務省より退避勧告・渡航中止勧告が出ているニジェールですが、文化遺産や自然遺産に登録されているスポット、そして美しい砂漠などといった魅力的な見どころがあるんです!

そこで今回は渡航できるようになったら訪れたいおすすめの観光スポットを、、ニジェールの美しい自然を中心にご紹介したいと思います。

目次

ニジェールを旅するならここに行こう!サハラで最も美しい砂漠の国!

1:アガデス歴史地区

出典: Dan Lundberg

アガデスはニジェール北部最大、人口約2万人の街です。古くから続くサハラ交易の塩を運ぶキャラバン隊の執着地点として、また、南部からの食材や物資の取引場所として栄えてきました。

アガデスで一番の観光地といえば、スーダンサヘル様式で建てられたグランドモスクです。日干し煉瓦で作られたミナレット(礼拝の時間を告げる為の塔)は高さ27mで、街のどこからでも見えるランドマーク的な存在です。ミナレットにトゲのように刺さっているのはヤシの木の足場で、年に一度の修復の為に使われます。今は装飾として残されているそうで、その面白い形は絶好の写真スポットとして観光客に人気があります。

モスク観光のあとは、活気ある庶民の市場をのぞいてみるのも楽しいですよ。中にはラクダ市場なんてものもありますよ。なお、2013年に世界遺産として登録されました。

2:ニジェールのW国立公園

出典: commons.wikimedia.org

ニジェール、ブルキナファソ、べナンの三国にまたがる国立公園で、その広さは1万平方キロメートル。そのうちのニジェール国内部分の2200平方キロメートルが、世界遺産(自然遺産)に登録されています。

国立公園自体はこの三国がフランス領西アフリカだった1954年に指定された物で、公園内を流れるニジェール川がアルファベットのWの形をしている事からその名が付けられました。

サバンナから森林地帯への移行帯に位置する豊かな自然あふれる公園内には、450種類以上の動物と350種類以上の鳥類が生息。特にライオンやチーター、ゾウ、カバ、イボイノシシなどの大型哺乳類が多く生息している事で知られ、さらに新石器時代から人間が暮らしていた事もわかっています。

全長4180キロメートルものニジェール川があるおかげで湿地帯ができ、これだけたくさんの動物や鳥類が暮らせているのでしょう。

3:アイル山地

出典: Dan Lundberg

アイル山地は標高2000mを越える花崗岩(かこうがん)質の山地で、総面積770万ヘクタールに及ぶアフリカ最大の自然保護区の中に含まれています。ここでの見所は、紀元前6000年頃から紀元後1000年ぐらいの間に刻まれたと言われる岩画。キリンや牛の放牧の様子、人々の暮らしなどが描かれています。

自然保護区内にはパタスモンキー、ダマガゼルや固有種、絶滅危惧種のリムガゼルやウシ科のアダックスなどが生息しています。年間降水量が少ないにも関わらず山地のあちこちに湧水が出ていることから他の砂漠地帯よりも豊かで、牧畜や農業で生計を立てているトゥアレグ族の人たちも暮らしています。

ちなみにアイル山地はテネレ砂漠の一部と共に、「アイル・テネレ自然保護区」として1991年世界遺産に登録されました。その為、色々な制限によりトゥアレグ族の反発が激化し、現在は危険遺産に指定されています。

4:テネレ砂漠

出典: commons.wikimedia.org

サハラ砂漠中南部の一帯の呼称で、「テネレ」とはベルベル系の遊牧民であるトゥアレグ族の言葉で「何もない」という意味。その名の通り見渡す限り砂漠が広がっていて、あのパリ・ダカールラリーの創設者、故ティエリー・サビーネが最も愛した砂漠でもあります。

かつてこの砂漠には「テネレの木」と呼ばれ、人々に愛されていたアカシアの木がありました。周囲200キロに何もない地帯にポツンと一本だけ立つテネレの木は砂漠の民にとっては大切な目印であり、テネレのシンボルでした。ですが、1970年にリビアのドライバーによってなぎ倒されてしまい、代わりに今はモニュメントが建てられ、遺木は国立博物館に収められています。

各地の砂漠を見て来た人が、最も美しい砂漠だと絶賛するテネレ砂漠。ティメット、アドラ・シリエ、アラカウの三大砂丘があり、観光客の人気を集めています。

◎まとめ

日本ではあまり馴染みのない国、ニジェールの自然をご紹介しました。ニジェールで忘れてならないのはキリン。キリンを神のように崇めていた時期があったためか、岩画にはキリンがよく描かれています。首都ニアメから60キロ程のクレでは、世界に数百頭になってしまった珍しいジラフ・カメロパルダリス・ペラルタをはじめ、数種類の野生のキリンに出会えますよ。

ニジェールに渡航できるようになった際には是非、この記事を参考に観光を楽しんでみてくださいね。

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