「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」日本が誇る世界遺産をご紹介

「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」日本が誇る世界遺産をご紹介

2013年に世界遺産登録された日本のシンボル「富士山」。富士山を祀る富士山周辺の浅間神社、湖や樹海、忍野八海など、2県12市町村の約2万haにも及ぶ富士山域が「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」として文化遺産に登録されています。

北は福島、西は和歌山からも見ることができるという富士山は、知名度が海外にまで及び、訪れる外国人観光客が増加の一途をたどっています。そんな世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」を詳しく紹介します。

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「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」日本が誇る世界遺産をご紹介

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富士山-信仰の対象と芸術の源泉とは?

富士山

世界遺産にも認定された富士山は、静岡県と山梨県にまたがる標高3776mの日本最高峰です。1990年代の初頭から富士山を世界遺産へという動きが始まりました。当初は自然遺産としての登録を目指しましたが、自然遺産とするには富士山独自の生態系は乏しく、富士山のような成層火山は世界的に見ると珍しくないこと、そしてごみ問題などの壁が立ちはだかりました。その後、文化遺産としての登録手続きが認められ、2013年に世界遺産に登録されました。

浅間神社本宮大社 富士宮市

文化遺産として認められた理由として、まずは「信仰の対象」であったことです。富士山を神格化した浅間大神を祀る「浅間神社」が富士山を中心として静岡や山梨にあり、富士山の山頂には「奥宮」があります。

そしてもうひとつが、「芸術の源泉」としても大事な役割を担っていたこと。富士山を歌った和歌は古くからあり、万葉集にも多数見られます。中には噴火の様子を歌ったものもあり、過去の富士山の様子を知ることができますよね。竹取物語を筆頭にたくさんの文学にも登場し、浮世絵などの日本の芸術にも欠かせない山でした。

本栖湖に映る逆さ富士 

世界遺産に登録されたことによりさらに注目され、観光客や登山客が増えて連日大賑わいの富士山。富士山は、どこから眺めても美しい日本の絶景を代表する世界遺産の山です。

富士山-信仰の対象と芸術の源泉へのアクセス

富士山五合目

「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の観光スポットは点在しているので、登山をするのか、また絶景スポットを見に行くのかで変わります。

首都圏から富士登山口である「富士山五合目駐車場」までは、車で2時間ほど。しかし、毎年夏になると富士山ではマイカー規制が実施されるので、公共交通機関の利用をおすすめします。新宿から出ている高速バスを利用すれば、約2時間半で「富士山五合目駐車場」に到着できます。

電車で富士山へ向かう場合、まずは新宿駅から中央線特急で大月駅へ。富士急行線特急に乗り換え富士山駅、河口湖駅へ向かうルートが約2時間です。富士山周辺に着いたら、世界遺産である富士山のスポットを巡る路線バスもあるので、こちらを利用すると便利ですよ!変更される場合もあるので、訪れる前に必ずご自身で調べてくださいね。

富士山-信仰の対象と芸術の源泉のおすすめポイント

◆富士五湖

山中湖に映る富士山

富士五湖は、世界遺産富士山の山梨県側に位置する本栖湖、精進湖、西湖、河口湖、山中湖の5つの湖。この5つすべての湖が「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産として世界遺産に登録されており、また富士箱根伊豆国立公園及び国の名勝にも指定されています。

富士五湖はそれぞれに特徴があり、湖ごとに異なる富士山の表情を眺めることができます。簡単に5つの湖をご紹介しましょう。

山中湖は富士五湖で一番大きな湖で、富士山を一番近くで見られます。河口湖からの富士山は逆さ富士が綺麗に見られるスポットとして有名。精進湖は富士五湖で一番小さい湖ですが、大室山を抱いているように見える子抱き富士が見える唯一のスポットです。西湖は近年クニマスが発見されたことで話題になった湖で、山や紅葉など周辺の自然と共に富士山を眺められる湖。そして本栖湖からの富士山は、千円札の裏面に描かれている富士山のモデルになりました。

◆白糸の滝

白糸の滝

静岡県の富士宮市に位置する「白糸の滝」も、世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の構成資産のひとつ。あの源頼朝もこの白糸の滝の歌を詠んでいます。かつて人々が巡礼や水行を行う修行の場であった白糸の滝。白い糸が垂れているように水が流れ落ちてるその美しさから、1936年に日本の名勝及び天然記念物に指定され、日本の滝百選にも選ばれています。

落差は約20m。白糸の滝に流れ落ちる水量は毎秒約1.5トンで、そのほとんどが富士山の湧き水です。白糸の滝は、世界遺産である富士山のパワースポットとも言われています。

白糸の滝へのアクセスは、JR身延線富士宮駅からバスで30分ほど。河口湖周辺から車で約50分弱です。

♦忍野八海

忍野八海から望む富士山

「忍野八海(おしのはっかい)」も世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」を構成する場所のひとつで、この地区から見える富士山は忍野富士と呼ばれています。元々この地にあった忍野湖が干上がり、そこに富士山の湧き水が溜まったものが忍野八海。忍野八海へのアクセスは、最寄りの富士山駅からバスで約25分です。

忍野八海で最大の出口池、逆に最も小さな御釜池、静かな場所にひっそりとある底抜池(そこなしいけ)、水が湧く様子がよくみえる銚子池、水車があり最も賑わう場所にある涌池、湧池に隣接する濁池、運が良ければ逆さ富士が望める鏡池、そして菖蒲が生い茂る菖蒲池の八つがあります。各池には守護神である竜王が割り当てられ、夏には八大竜王を祀る祭りも行われます。

♦三保の松原

三保の松原

富士山を世界遺産に登録する際、除外されるかどうか議論されたのがこの「三保の松原」です。静岡市清水区に位置し、富士山からは距離があります。しかしそれでも世界遺産の一部として認定されたのは、やはりこの素晴らしい景観があるからです。

平安時代からその景観の美しさから親しまれ、あの羽衣伝説の松の木があることでも知られています。海と松林、そして富士山が重なり合う光景は、古くから和歌に詠われ、芸術として描かれたのも納得です。近くには羽衣の一部が保存されている御穂神社もあるので、ぜひ立ち寄ってみましょう。

日本平夢テラスから望む富士山

さらに世界遺産の一部である三保の松原から車で20分ほどの場所に、日本平という景勝地があります。人気の展望所「日本平夢テラス」からの富士山も絶景でおすすめ。

三保の松原まではJR東海道線清水駅からバスで40分ほど。車で向かう場合、清水インターから約30分、静岡駅からは約40分です。

【富士山をヘリコプターでぐるっと1周!】東京から富士山を旋回する超豪華な遊覧プラン

今、ヘリコプターの遊覧観光が人気急上昇!なかでも富士山遊覧プランは、人気Best3に入る注目のプランです。

フライトのコースは、レインボーブリッジを眺めながら東京湾岸、横浜みなとみらい、江ノ島方面へ飛行。箱根、芦ノ湖の上空を遊覧し、富士山をぐるっと1周!という夢のようなプランです。ヘリの飛行時間は、たっぷり2時間。5名まで一緒にヘリでの遊覧観光を満喫できます☆

【東京発〜富士着のヘリ移動プラン】東京ヘリポート⇒富士忍野ヘリポートまで約35分!

東京発〜富士着のヘリ移動プラン

東京新木場の「東京ヘリポート」から、富士山北東麓の忍野八海に近い「富士忍野ヘリポート」まで、最速約35分で移動できる貸切ヘリコプターに乗ってみませんか?

ヘリコプターは1機貸切で、3名まで一緒に搭乗が可能です。山中湖周辺や忍野八海の観光に最適!富士急ハイランドでも遊べます。

◎世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」まとめ

世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の魅力、そして見所についてご紹介しました。山梨県側と静岡県側からと、それぞれ違う魅力がある富士山。世界遺産に登録された記念に、ぜひ訪れてみませんか?富士山は文化遺産であり、その構成資産でなくとも美しい光景や富士山をモチーフにした芸術は数多くあります。そんな世界遺産「富士山-信仰の対象と芸術の源泉」の片りんを探しに、ぜひ出かけてみませんか?

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