マヤの歴史が息づく中米グアテマラのおすすめ観光スポット15選

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マヤの歴史が息づく中米グアテマラのおすすめ観光スポット15選

中米の観光のハイライトとなる国、グアテマラ。そこには古代マヤの歴史が色濃く残る建造物、文化があります。そして多くの先住民が生活していて彼らとの触れ合いは旅行者を一層異国情緒へといざないます。現在なお新たな遺跡の発見が続き、その全貌が明らかにされていない神秘のマヤ文明。そして、中米の中でも日本人観光客に人気のグアテマラは領土の大半が山岳地帯なため観光するにはかなり過ごしやすい気候です。その山国がもたらす自然の中にもたくさんの観光スポットがあります。

そんなグアテマラの魅力あふれる観光スポットを15か所をご紹介します。

目次

マヤの歴史が息づく中米グアテマラのおすすめ観光スポット15選

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1. ティカル遺跡(ティカル)

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グアテマラにある数多くの遺跡の中で、ここはやはり最大の見どころと言っても過言ではないでしょう。世界遺産に登録されていて、ジャングルの中の絶景となっています。マヤ文明の政治、経済の中心都市として西暦4世紀から9世紀に栄華を極めました。

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広大な面積の中に小さな住居からそびえたつ大きな神殿までおよそ3000ほどの建造物があるため、観光には最低半日は必要です。観光のハイライトは第四神殿からの雄大な景色。これは実はあの有名な映画、『スターウォーズ エピソード4』に使われました。しかし、映画ファン、遺跡ファンでなくてもここティカル遺跡は旅行者を魅了する深い歴史と神秘性を持っています。

2. 国立考古学民俗学博物館(グアテマラシティ)

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グアテマラの古代マヤ文明の魅力が詰まっている国立考古学民俗学博物館。館内ではグアテマラに点在するマヤの各地の村の民族衣装や古代遺跡からの出土品が展示されており、訪れる観光客たちを魅了します。日本ではなかなか感じることのできないマヤの息吹を間近で感じることができますよ。

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なおグアテマラ各地の遺跡は都市部から遠くアクセスの悪いところも少なくないので、なかなかたくさんの遺跡を巡ることが難しいのが現状。手軽にマヤ文明を感じられるスポットとしてもおすすめです。

3. カミナルフユ遺跡(グアテマラシティ)

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日本の企業が中心になって出資し1991年から発掘調査が行われたという、比較的近年に出土した古代マヤの遺跡です。敷地はグアテマラシティの住宅街の中にあって緑の多い公園のようになっています。この遺跡の発掘が進行するにつれて、マヤ文明における重要性が認識され始め、国ではこの遺跡の保存に力を入れています。遺跡からは多数の出土品が発見されており、敷地内にある博物館に展示されているので鑑賞してみましょう。遺跡には土の宮殿跡と思われる大きな廃墟が保存されています。マヤ独特のアーチも土製のもので、他の遺跡では見られない「土のマヤ」として、この遺跡の価値は今後も高まっていくことでしょう。

ここに限られたことではありませんが、遺跡は現代に生きる先住民の人々な新たな儀礼の場にもなっています。神聖な祈りの場であることを忘れずそのような場面の撮影には必ず許可を取りましょう。

4. アティトラン湖(ソロラ県)

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グアテマラのほぼ中央に位置する世界で最も美しい湖と称される湖がここ、アティトラン湖。周囲には3000m級の3つの火山がそびえ立ち、その景観を確かに美しくしています。しかし、湖畔の周囲に点在する先住民の村がそこの美しさに彩を添えてもいるのです。ですから、ぜひいくつかの村を訪問することをお勧めします。それらの村は言葉が違うだけではなく、民族衣装も違うのです。ぜひグアテマラではあの縦じま模様、幾何学模様をあしらった各地の民族衣装を見て異文化を楽しんでくださいね。

拠点となる町のパナハッチェルは観光化されているものの、人口2万人の小さな町なので湖畔で美しい景色を見つつのんびりと過ごせる町です。

5. ビオトポ・デル・ケツァール(バハ・ベラパス県)

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グアテマラの国鳥、ケツァールが生息する神秘の森がここです。グアテマラシティからバスで3時間半の山林の中に造られたこの保護区内には2kmと4kmの遊歩道があり、ミニトレッキングと森林浴を楽しむことが可能。遊歩道の途中に先住民が崇拝する大木小さな滝があり、ところどころに森林の生態系を説明している看板が存在します。

見ごろの時間は早朝の5時から6時までなので、できればこの敷地内にあるホテルに泊まることをお勧めします。ケツァールは頻繁に人前に姿を現すわけではありませんが、そのぶん見つけたときの感動はかけがえのないものになりますよ。

6. メトロポリタン大聖堂(グアテマラシティ)

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グアテマラの歴史的建造物が集まる旧市街、Zona1にある1871年に建造されたカテドラルです。歴史的建造物ですがやはり大聖堂はその荘厳さゆえに構造的な美しさも鑑賞したいもの。ですから、内部に入って見学することをおすすめします。太陽の光が中に差し込んだ時の美しさが大都市の喧騒を一時忘れさせてくれます。外観としては重厚感のある高いエントランスドアが大変見ごたえがありますよ。

内部では大声を出さない、露出の多い服を着ないなど最低のマナーを守るようにしましょう。中央公園や国立文化宮殿なども周りにあるので一緒に見学したり、旅の疲れを癒すのも良いですね。

7. 中央市場(グアテマラシティ)

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メトロポリタン大聖堂のすぐ裏にあるグアテマラシティの活気あふれる市場がここです。土産物、野菜、果物、服、靴、バックなどありとあらゆるものが売られています。お土産は土産物店で買うと高くついたりするので、買うものを絞ってここで買えばかなり安上がりになりますよ。

旅行中には野菜、果物が不足しがちですが、ここでそういったものを手に入れるのも旅の楽しみです。なお、外国人相手には最初の言い値が相場に比べて高い場合がほとんどなので、値下げ交渉も一緒に楽しんでしまいましょう。

8. モンテリコ(モンテリコ)

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グアテマラでは数少ない貴重なビーチリゾートがモンテリコ。高級なホテルがあるわけでもないので素朴感あふれる海を味わうにはもってこいです。ただし、太平洋から押し寄せる波はサーファー向き。欧米人のサーファーたちの腕前を見るだけでも楽しめます。でも少し外れに行くと波が立たない入り江がありそこで泳ぐこともできますのでご安心を。近くの火山の影響か砂が黒砂なのが特徴です。

ここから約20㎞離れたところにウミガメの保護区があり、10~12月ごろに産卵のために海からやって来ます。生態系を守るためにガイドの指示に従って観察しましょう。

9. アルコ・デ・サンタ・カタリーナ(アンティグア)

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アンティグアの中央公園からメルセー教会へと伸びている石畳の素敵な通りにある時計台です。名前の通りアーチ(アルコ)を描いた門の上に時計台があり、アンティグアに来る観光客はまずここで素敵な写真を撮りたいとこぞってここに来ます。周囲にはお土産屋、レストランが並び、売り子さんたちが観光客に声をかけ、いつも賑わっています。夜はライトアップされてコロニアルの古都がよりロマンチックに輝きます。

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しかし、ここの時計台は晴れた昼間も賑わっています。それは富士山に似たアンティグアのシンボル、アグア火山(標高もほぼ同じ!)と時計台を一緒に収めた絶景を見るため。昼と夜、どちらの姿のぜひ見ておきたいですね。

10. メルセー教会(アンティグア)

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時計台を通り過ぎて石畳通りの突き当りに、素敵な黄色い外観が目を引くメルセー教会があります。正面入り口のバロック様式の装飾はメキシコからわざわざやってきた漆喰職人によって造られました。それだけ凝った造りですから米大陸の宗教美術史のなかでも取り上げられるくらい有名な教会なのです。地震の多いアンティグアでは20以上の教会の廃墟がありますが、メルセー教会は内部の一部が廃墟になっているのみでかなりきれいな状態を保っている建造物です。

都市の大聖堂とは違って厳かな雰囲気を醸し出しているというわけではありません。時計台に近いこともあり、教会前の広場にはたくさんの食べ物屋台が出ていて観光客で賑わっているので、コロニアルの観光都市の一景観として重要な役割を果たしています。

11. 十字架の丘(アンティグア)

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アンティグアはカトリックの聖なる町。中心部から北へ小高い丘へ登っていくと大きな十字架が町を見下ろすように立っていて、守護聖人サンティアゴの大きな騎馬像も飾られています。この丘から町を一望することができます。敷地内では観光警察が所々でパトロールをしているため、安心して訪れることができます。

またぜひとも、晴れたに登りたいところです。町の背後にはアンティグアの象徴アグア火山がそびえ立ち、右側にはフエゴ火山やアカテナンゴ火山などの3000m級の山々を見ることができる絶景スポットだからです。中央公園から20分も歩けば絶景はあなたのものです!

12. レコレクシオン修道院(アンティグア)

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市場の北西に位置する教会と修道院の建物跡です。アンティグアとその周辺地域を含めた中に点在するカトリック教会施設の廃墟の中で最大規模を誇ります。地震が発生する前は立派で美しい建物だっただろうと想像させられます。敷地内には柱や梁などが巨大な石の塊と化し、地震後もそのままの姿で放置されている様子からは、この町を襲った地震の衝撃をうかがい知ることができます。

1773年に町を襲った巨大地震はこの修道院のみならず町そのものに壊滅的なダメージを与え、首都は現在のグアテマラシティに移されました。多くの崩壊した教会やコロニアル様式の建物が今でも街のあちこちに残り、この修道院のように遺跡として今もその歴史を後世に伝えています。

13. キリグア遺跡(キリグア)

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1981年に世界遺産にも登録されている遺跡で、敷地内の広場に散在する極めて保存状態の良い石碑と、異様な祭壇の数々がこの遺跡のハイライト。キリギアの石碑は、ホンジュラスにある古代都市コパンの技法と芸術性の影響を強く受けながら独自の発展をしたものです。それゆえ、コパン遺跡の比較で語られることが多くなっています。それもそのはず、地図上、この二つの遺跡の間には現在国境がありますが距離にして50kmほどしか離れていません。また、キリグアの遺跡でみられる「獣形祭壇」は、巨大な岩に異様な動物の形を彫り付けた祭壇で、キリグア彫刻家が優れた技量を持っていたことを物語っています。

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グアテマラシティからバスで行くのが一般的な行き方で所要時間は4時間で日帰りも可能です。またキリグア周辺に宿を取りコパン遺跡も見学するのであれば、遺跡巡りの旅はより良いものになるでしょう。

14. サクレウ遺跡(ウエウエテナンゴ)

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この遺跡はメキシコとの国境にほど近い高原都市、ウエウエテナンゴの中心から3km西にあります。サクレウはマム族の中心都市をなしていて、都市の建造はおよそ4世紀ごろと言われていますが、マム王朝は長く続き最後の王は16世紀初頭まで君臨していました。トルテカ文化の影響を色濃く残すマヤとの混合遺跡となっています。敷地内には整然と神殿や球戯場などが置かれています。入り口近くにある神殿の一つには、屋上部にトルテカ様式の付属建築が残っていて興味深いものです。

ここには町の人たちも訪れ憩いの場所となっているので、遺跡見学と同時にグアテマラの気さくな地元の人たちとの交流を楽しむのも良いですね。

15. リオ・ドゥルセ

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グアテマラ最大の湖であるイサバル湖から流れ出すリオ・ドゥルセ(ドゥルセ川)。同じ名前の小さな町を拠点として、ここから下流に向けて熱帯のジャングルが広がっています。別名グアテマラの「小アマゾン」と呼ばれるここでは、ランチャと呼ばれるボートに乗って、多種多様の野鳥や草花を観察しながら大自然を満喫します。水生哺乳類のマナティが生息もしていて、この一帯は自然保護区にも指定されています。しかし、実際にマナティの姿を見るのは難しいようです。

川の途中でハスの葉が一面に広がっていて、白い花が咲き乱れている美しい光景を見ることができますよ。折り返して元に戻ることもできますし、そのまま下ってガリフナ族が暮らすカリブ海の港町、リビングストンに行くこともできます。元の場所に戻ったら、湖畔にある17世紀にカリブの海賊の攻撃からこの地を守るために建造されたサン・フェリペ要塞を見学することをおすすめします。

◎まとめ

いかかでしたか。中米の中でもとりわけ、マヤ文明の影響が色濃く残り、今でも国民の多くはマヤ系のインディヘナで構成される国グアテマラは魅力満載の国です。数多くのマヤの遺跡や廃墟となった建造物からグアテマラの深い歴史を垣間見ることができるでしょう。旅行中には様々な先住民たちとの出会いがあり各民族によって異なる美しい民族衣装に目を奪われるはずです。そしてこの山国がもたらす自然の恵みも旅で感じるに違いありません。さあ、深い歴史と多民族国家が織りなす文化を味わいにグアテマラに旅してみませんか。

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