名称:クリスマス島(Christmas Island)/ キルギス語:キリティマティ島(Kiritimati Island)
住所:Kiritimati Island, Republic of Kiribati
公式・関連サイトURL:https://visitkiribati.travel/island2explore/kiritimati-island/
太平洋の赤道直下に広がるキリバス共和国は、世界で最も早く日が昇る島しょ国です。多様な海洋生物が生息しており、シュノーケリングやダイビング、釣りが好きな人から特に人気があります。
温暖化による海面上昇の危機に直面しながらも、世界最大級の環礁「クリスマス島」が持つ手つかずの自然と、首都タラワに刻まれた深い第二次世界大戦の歴史が融合した、魅力的な旅先です。ここでは、キリバスで訪れるべき主要スポット、おすすめのアクティビティ、そして旅行情報をお届けします。
目次
キリバス観光で大自然を堪能!クリスマス島を含む7つの魅力とアクセス
キリバス共和国とは?
太平洋上の赤道周辺を東西に広がる、「キリバス共和国(通称:キリバス)」は、33の環礁と島々からなる共和制国家です。1979年に英国から独立し、現在はイギリス連邦に加盟しています。
ギルバート諸島、フェニックス諸島、ライン諸島の一部が主な領土で、その多くが無人島です。国土面積は約811平方キロメートルと日本の対馬とほぼ同じくらいですが、広大な排他的経済水域(EEZ)を有しています。
首都はギルバート諸島にあるタラワ。サンゴ礁で形成された低い島々がほとんどであるため、地球温暖化による海面上昇の影響が深刻な低地国としても注目されています。
1.世界最大の環礁「クリスマス島(キリティマティ島)」
ハワイの真南に位置する「クリスマス島(キリティマティ島)」は、世界最大級の環礁として知られています。
手つかずの自然が残るこの島には数多くの海鳥が生息しており、バードウォッチングを楽しめます。
また、広大なラグーンと豊かな生態系を持ち、フライフィッシングやルアーフィッシングの聖地として有名。特に、ボーンフィッシュやGT(ロウニンアジ)を狙う釣り人にとっては、まさに楽園です。
透明度が高い海には手つかずの美しいサンゴ礁が見られ、ダイビングやシュノーケリングにも最適です。多様な海洋生物が織りなす水中世界は非常に魅力的で、イルカやマンタ、ウミガメ、サメ、マグロなどの大物、バラクーダ、ギンガメアジなどの回遊魚が多く生息。ダイナミックなダイビングを体験できます。
2.キリバスの政治・経済の中心地「タラワ環礁」
キリバスの首都が置かれているタラワ環礁は、美しい海と白い砂浜が広がるキリバス観光の玄関口です。
特に、環礁南西部のベシオ(Betio)から、南東部のボンリキ国際空港周辺まで連なる細長い島々は「南タラワ」と呼ばれ、キリバスの政治・経済の中心地となっています。官公庁や銀行などの主要施設はこの地域に集中しています。
名称:タラワ島(タラワ環礁)
住所:Tarawa Atoll, Republic of Kiribati
3.海を渡る道「ニッポン・コーズウェイ」
出典: Flexmaen - 自ら撮影, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=37017163による (CC BY-SA 4.0)
南タラワの島々を繋ぐ「ニッポン・コーズウェイ」は、タラワの交通の大動脈。1985年に日本の無償資金協力により建設された埋め立て道路です。国際港があるベシオ島と、行政機関が集中するバイリキ島を結ぶ全長約3.3kmの幹線道路が、大海原に浮かぶように伸びています。
日本の援助を受けて建設されたことから「ニッポン・コーズウェイ」と名付けられました。
建設から約30年が経過し、画像のように気候変動による高潮や潮流の浸食被害で老朽化が進みました。そこで、2017年2月から再び日本の援助を受けて全面的な改築工事が行われ、2019年4月に完了。この道路はキリバスの現代史における国際協力の証として知られており、そのダイナミックな景観はタラワの象徴的な風景の一つとなっています。
名称:ニッポン・コーズウェイ再建計画 / Nippon Causeway
公式・関連サイトURL:https://www.ctii.co.jp/en/project/detail/288
4.タラワの象徴「国会議事堂」
南タラワの中央に位置する「国会議事堂」は、キリバスの政治の中心地です。上空から見るとヨットの帆のように見えるデザインで知られ、タラワの象徴的な存在となっています。
元々あった伝統的な議事堂の老朽化に伴い、日本からの援助を受けて2000年に建て替えられました。議会開催時には各島から代表議員が集まるため、敷地内に議員用の宿泊施設とレストランが併設されています。
海に囲まれた国会議事堂は、夜間のライトアップも幻想的。周辺をのんびりと散策し、海を背景にした美しい建物の景色を楽しむのがおすすめです。
名称:国会議事堂 / Kiribati House Of Parliament(Parliament Building)
住所:South Tarawa, Republic of Kiribati
5.憩いのビーチと幻想的な夕暮れ「アマンボ・ラグーン」
広大なタラワ環礁は細長い島々が連なり、その内側には穏やかで透明度の高いラグーンが広がっています。
特に有名なのが、美しい海が広がるアマンボ・ラグーン周辺。「アマンボ・ラグーン・クラブ」という施設では、穏やかな波打ち際で海水浴を楽しんだり、シュノーケリングで色とりどりの魚たちと触れ合ったりできます。周辺には地元の屋台やレストランもあり、新鮮な魚介類やキリバス料理を味わうことも可能です。
タラワの海は透明度が圧倒的に高く、波が低いため、子供連れの海水浴でも安心。夕暮れ時には、水平線に沈む夕日がラグーンをオレンジ色に染め上げ、幻想的な光景が広がります。
名称:アマンボ・ラグーン / Ambo Lagoon
住所:924R+55M, Unnamed Road, Banraeaba, キリバス
6.第二次世界大戦の記憶「ベイ・オブ・レック」
キリバスの首都があるタラワ環礁には、第二次世界大戦の激戦「タラワの戦い」の記憶を今に伝える場所があります。その代表的なスポットの一つが、戦車や上陸用舟艇などの残骸が沈む「ベイ・オブ・レック」です。ここでは歴史的な沈没物に加え、サンゴ礁や海洋生物のダイナミックな光景にも出会えます。
キリバスではダイビング機材のレンタルが一般的ではないため、器材は持参することをおすすめします。訪問前に最新のツアーやダイビング関連情報について確認しておきましょう。
名称:ベイ・オブ・レック(Bay of Wrecks)
住所:Republic of Kiribati
7.その他の戦跡
タラワ環礁には「ベイ・オブ・レック」の他にも、当時の日本軍やアメリカ軍のトーチカ、砲台、慰霊碑など、「タラワの戦い」の戦跡が今も点在しています。これらは、キリバスの歴史の重要な一部であり、平和の尊さを改めて感じさせてくれる貴重なスポットです。
◎日本からキリバスへのアクセス
出典: Enzino - 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 4.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=46274261による (CC BY-SA 4.0)
キリバス共和国へは、残念ながら日本からの直行便はありません。キリバスのボンリキ国際空港(TRW)へは、 フィジーのナンディ国際空港(NAN)を経由するのが一般的です。
経由地からキリバスへ向かう国際線は週に数便と限られているため、運航日の関係で1泊を要するケースも多くなります。
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◎タラワ環礁内の移動手段
南タラワは、ニッポン・コーズウェイで島々が結ばれているため、車で移動できます。
旅行者に安心なのはタクシーです。ホテルによっては空港送迎サービスがあるため、事前に確認しておくとスムーズです。
乗り合いバス(ミニバス)は料金が安く、運行本数も比較的多く便利ですが、停留所は基本的にありません。通りかかったバスに手を挙げて乗車するスタイルになっており、週末や夜間は便数が少ないので注意が必要です。