名称:ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群
(Historical Complex of Split with the Palace of Diocletian)
住所:the palace of diocletian Ul. kralja Petra Krešimira lV 8 21000, Split
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/97/
クロアチアのスプリットはアドリア海に面した美しい港町。スプリットは首都ザグレブに次ぐ第2の都市で、クロアチアではドブロブニクとともに人気の観光地です。ローマ皇帝ディオクレティアヌスによって建てらた宮殿がそのまま街になった世界でも珍しい都市で、ユネスコの世界遺産に登録されています。
そんな「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」についてご紹介したいと思います。
目次
【世界遺産】ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群
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「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」とは
世界遺産の街スプリットは、古代ローマ人により「スパラトゥム」と名付けられ、3世紀末から4世紀初頭にかけてローマ皇帝ディオクレティアヌスによって宮殿が建てられました。世界遺産であるこのスプリットの宮殿は皇帝が退位した後、余生を過ごすために造られたもので、皇帝は311年にここで亡くなりました。
皇帝の死後、宮殿は荒れ果てることになります。しかし、ローマ帝国が滅びると宮殿を改修して人々が住み始め、古代と中世の建物が混在する独特な街並みがつくられました。巨大な宮殿の外壁が街を囲む城壁になり、かつての宮殿がそのまま街になっているのです。そして、歴史的建造物が残るスプリットの街は、1979年にクロアチアの世界遺産として登録されました。
スプリトへの行き方
日本からスプリト空港までの直行便はないので、フランクフルトなどの欧米主要都市を経由して向かうことになります。スプリト空港からは、空港シャトルバスを利用してスプリト市内まで移動できます。
また、クロアチアの他都市から港町スプリットへ、バスでアクセスできます。バスは「中央バスターミナル」に到着し、ここからスプリット旧市街までは徒歩で約10分です。
「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」おすすめポイント①:ぺリスティル
世界遺産スプリットの旧市街の入口は「金の門」「銀の門」「鉄の門」「青銅の門」の4つです。バスで世界遺産スプリットに向かうと、最初に通るのが「銀の門」。ここには土産物屋などが並び、クロアチア名物のはちみつや干しイチジクなどが売られています。
「銀の門」を通ると、ぺリスティルという列柱に囲まれた美しい中庭があります。かつてはディオクレティアヌス廟などが面していたのですが、今では観光客が集まる人気スポット。12本のコリント式の石柱が立ち並び、彫刻が施されています。広場の南側にはかつて皇帝の住居の玄関があり、ここの天井がぽっかりと円形に開いているのでぜひご覧ください。
玄関の奥には謁見の間が続いていて、北側には世界遺産スプリットの観光案内所と銀行があります。また「ルクソール」というカフェは、内装もすばらしいのでおすすめです。
「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」おすすめポイント②:ディオクレティアヌス宮殿の地下
世界遺産スプリトのディオクレティアヌス宮殿の地下には、巨大な空間が広がっています。中世にはワインやオリーブオイル作りが行われたり、倉庫として利用されたりしてきました。現在、ここにはお土産屋さんが並ぶショッピングエリアや見学スペースがあり、世界遺産スプリットの人気観光スポットの一つとなっています。
見学スペースには、ローマ時代の水道管や机、皇帝の胸像、中世に使われたオリーブの圧搾機などが展示されています。保存状態もよく、世界遺産スプリットの当時の暮らしぶりを垣間見ることができますよ。入口付近にはのミュージアムショップもあるので、お土産探しなどにぜひお立ち寄りください。
「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」おすすめポイント③:聖ドムニウス大聖堂と鐘楼
世界遺産ディオクレティアヌス宮殿の中庭ぺリスティルのすぐ東側に、聖ドムニウス大聖堂と鐘楼があります。
聖ドムニウス大聖堂の鐘楼は、世界遺産スプリットのシンボルです。ロマネスク様式の鐘楼は、高さ約60m。階段で上れるようになっており、頂上からは世界遺産の街スプリットを360度見渡すことができます。勾配がきついのですが、ぜひ上まで登ってみてくださいね。
八角形をした高い壁が特徴的な聖ドムニウス大聖堂は、世界遺産ディオクレティアヌス宮殿のなかでも見逃すことができない場所です。もともとは4世紀前半にディオクレティアヌス帝の霊廟として建てられたもので、当時は皇帝の石棺が安置されていました。皇帝が生前キリスト教を迫害したこともあって7世紀中頃には破壊され、霊廟は大聖堂へと改築。内部は荘厳な雰囲気が漂っています。
◎世界遺産「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」まとめ
世界遺産に登録されているクロアチアの「ディオクレティアヌス宮殿のあるスプリトの歴史的建造物群」をご紹介しました。スプリト旧市街にはまだまだたくさんの観光スポットがあるので、ゆっくりと散策をお楽しみください。
宮殿の南側には、海にそってプロムナードが作られていて、アドリア海の美しい風景を眺めながら散策ができるようになっています。ここにはカフェがたくさんあるので、一休みするのもおすすめです。クロアチアに来たら、世界遺産の都市スプリットもぜひ訪れてみてくださいね。