インド洋を見渡す美しい世界遺産「ゴールの旧市街と要塞」をご紹介！

ゴールの旧市街は、スリランカ南端近くに突き出た岬の街。古くから貿易港として栄え、近世にヨーロッパ人が築いた城塞都市の町並みが世界遺産に登録されています。ヨーロッパ建築と南アジアの伝統が混ざった美しい旧市街は、観光客も数多く訪れる世界遺産スポットです。

インド洋を見渡すゴールの旧市街は年間を通して気候も良く、スリランカ人にも人気の観光地。世界遺産の城壁に囲まれたゴール旧市街には、みやげ物店やおしゃれなカフェなどが軒を連ねています。歴史を感じさせる建物もそこかしこに残り、街中を散策するだけでも楽しめますよ。

ゴールの旧市街と要塞とは？

天然の良港を抱えるゴールは、古くから海上交易の拠点となっていました。16世紀初頭にポルトガル人がやってくると、徐々に城塞都市として整備されるようになります。今日に残る要塞群の基礎が築かれたのは1625年。その後、ポルトガルに代わってゴールを支配するようになったオランダによって、要塞は完成を見ます。

1796年にはイギリスに支配権が渡りましたが、要塞は取り壊されることなく、ゴールの行政の中心として引き続き使用されました。大きな戦いを経験することもなかったので、とても良好な形で現在まで要塞都市の姿をとどめています。

ゴール旧市街へのアクセス

日本からスリランカの最大都市コロンボへは、スリランカ航空の直行便が出ています。所要時間はおよそ9時間。コロンボからゴールへは、バスか列車で行くのが一般的です。

コロンボの中心地から出ているエアコン付きの高速バスを使えば、およそ1時間半でゴールに到着します。列車で行く場合も、コロンボからゴールまでおよそ1時間半。旧市街はゴールの駅やバスターミナルから歩いてすぐのところにあります。

おすすめポイント①：3つの稜堡と時計塔

ゴールの旧市街は岬の先端に築かれているので、その付け根をがっちり押さえてしまえば、陸上からの攻撃は困難になります。そのため、ここには2重の城壁と3つの稜堡が構えられています。1669年に完成したもので、稜堡はそれぞれ星（スター）、太陽（サン）、月（ムーン）と名付けられました。

今では城壁と稜堡の上は芝生の広場となっていて、地元の子供たちの格好の遊び場となっています。もちろん観光客にとっても絶好の散策、撮影スポットですよ。また、3つのうち真ん中の月の稜堡裏手には、19世紀に建てられた石造の時計塔もあります。登ることはできませんが、要塞都市とてあまり高い建物の少ないゴールにあって、街のシンボルとなっています。

おすすめポイント②：諸聖人教会

ゴール旧市街の中心にある諸聖人教会は、石造のかわいらしい外観が目を引く英国国教会の聖堂です。スリランカではあまり類を見ない赤レンガの屋根が特徴的。ヨーロッパ風の建物が数多く残る世界遺産のゴールにあっても珍しい建物なので、忘れずに立ち寄ってくださいね。

一般に公開されているので、内部を見学することもできます。世界遺産の旧市街にある教会にしては控えめな、おらが町の教会といった雰囲気。中に入ると美しいステンドグラスが目に留まります。歴史あるステンドグラスは状態も良く、大切にされてきたことが伺えます。神聖な雰囲気の教会は、手入れが行き届いていてとても清潔。賑やかな世界遺産の町ゴールで、静かな雰囲気で落ち着ける場所となっています。

おすすめポイント③：海事考古学博物館

ゴール旧市街でひときわ目立つ大きな建物が、海事考古学博物館です。豪華さはないものの、世界遺産の町にふさわしい存在感を放っていて、観光客も思わず足を止める場所。もともとはオランダ東インド会社の建物でしたが、現在は博物館として一般公開されています。近くにオランダ教会などもあるエリアなので、ゴールの旧市街を散策していればすぐに目に留まるでしょう。

広々とした館内には、当時の船や模型、要塞だった時代を思わせる大砲台などが展示されています。世界遺産の旧市街は少し混雑していることもありますが、この博物館は比較的静かにのんびりと見学することができますよ。世界遺産ゴールの輝かしい歴史に触れられるおすすめの観光スポットです。

＠まとめ

スリランカ南部の世界遺産の町ゴールをご紹介しました。ヨーロッパ人の到来以前から交易港として栄えていたゴールは、スリランカのほかの街とは少し違った空気が流れています。

まずは、旧市街の入り口を守る世界遺産の城壁に圧倒されることでしょう。そして街中に一歩足を踏み入れれば、ヨーロッパとアジア、そして古いものと新しいものが融合した街並みが楽しめます。字城壁の向こうに広がるインド洋の景色も美しく、とくに夕日の素晴らしさには定評がありますよ。

インド洋を見渡す美しい世界遺産「ゴールの旧市街と要塞」をご紹介！