名称:ヴァレッタ市街/City of Valletta
住所:Valletta, Malta
公式・関連サイトURL:https://whc.unesco.org/en/list/131/
地中海に浮かぶ小さな島国マルタ共和国の首都ヴァレッタは、歴史的建造物が多く残る世界遺産の町。このマルタ島東部の地中海に面した小さな港町には見どころも多く、年間を通して大勢の観光客が訪れるヨーロッパ有数の人気観光地です。
「ハチミツ色の石」とよばれるライムストーン(石灰石)でつくられた建物が多く、町全体がエキゾチックなムードで素敵。そして世界遺産であるヴァレッタの町には、今も歴史的な建物が随所に残されています。様々な歴史を乗り越えて美しい姿を今に伝える世界遺産のバレッタ市街の魅力をご紹介します!
目次
【マルタ共和国の世界遺産】ハチミツ色をした「ヴァレッタ市街」の魅力!
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ヴァレッタ市街とは?
マルタの首都ヴァレッタは、丘の上に広がる美しい世界遺産の町。丘の上から見下ろす港周辺には、数々の歴史的建造物が建ち並び、世界遺産らしい光景をみることができます。
人口は7000人に満たないほどのコンパクトなヴァレッタは、のんびりとした空気が流れ時間がゆっくり流れているような穏やかな雰囲気。現在残されている歴史的に重要な建物は、ヴァレッタが難攻不落の要塞都市になるよう進められた都市計画のもとで、16世紀以降に建てられたものが多いといわれています。
マルタ諸島の中でも珍しい格子状の街区は、美しい街並みを実現しました。街中には様々な美しい建物がありますが、その様式はバロックや後期ルネッサンスから近代建築など多種多様で、建物を見て回るだけでも世界遺産の町を楽しむことができますよ。
19世紀に建てられたかつてヴァレッタのランドマーク的な存在だったロイヤル・オペラハウスは、第二次世界大戦で破壊されてしまい現在は廃墟となったままの状態で残されています。しかし町の随所に残された歴史のある教会や劇場など、見どころがたくさんあるヴァレッタの街並みは、一見の価値がある美しさ。ぜひ一度訪れてほしい世界遺産の町です。
ヴァレッタ市街へのアクセス
日本からマルタへの直行便はないので、ヨーロッパの主要都市で乗り継ぐのが一般的です。
一番近いのがローマで、マルタまでの所要時間はおよそ1時間半。そのほか、パリやフランクフルトからはおよそ3時間程度かかります。また、イタリアのポッツァーロからフェリーでヴァレッタに入ることも可能。所要時間は、高速艇でおよそ1時間半です。
ヴァレッタ市街のおすすめポイント①:聖ヨハネ大聖堂
「聖ヨハネ大聖堂」は1577年、当時マルタ島を支配していたキリスト教カトリックの騎士修道会「マルタ騎士団」が聖ヨハネを称えるために建てたカテドラル。世界遺産となった現在のヴァレッタの町のシンボル的な存在であり、ヴァレッタの街でひと際目を引く美しい大聖堂です。
世界遺産らしい威厳のある建物内部に入ってみると、その繊細で優美な装飾に目が釘付けになります。柱や天井の至る所に施された彫刻は圧巻。また教会堂の床にはおよそ400もの大理石の板が敷かれていて、騎士たちの墓所となっています。大理石には墓碑銘などが記されているので、ぜひじっくり見てみてください。
教会には美術館も併設されていて、当時活躍した画家による数々の貴重な美術品が所狭しと展示されています。今も昔も世界遺産の町ヴァレッタの中心的なスポット聖ヨハネ大聖堂は、外せない観光ポイントです。
名称:聖ヨハネ大聖堂(St John's Co-Cathedral)
住所:Triq San Gwann, Il-Belt Valletta, マルタ
公式・関連サイトURL:https://www.stjohnscocathedral.com/
ヴァレッタ市街のおすすめポイント②:騎士団長の宮殿
世界遺産の町ヴァレッタを代表する建物のひとつが、この「騎士団長の宮殿」です。当時のマルタ騎士団長が強大な力を持った騎士団を統率した場所として、その歴史を今に伝える建造物。現在は政府機関として使用されていますが、建物の一部は一般開放されているので、観光客も見学することができます。
建物内部には、アフリカやインドの技術を駆使したタペストリーや絵画など、美術館さながらの調度品が飾られていて、目を奪われます。廊下には中世の甲冑が並べられ、まるで映画の中の世界のようですが、すべて実際に使われていたものなんですよ。
建物内には兵器庫もあり、当時のマルタ騎士団の活躍ぶりが偲ばれます。なかなか実際に見ることができない貴重なものばかりなので、建物内部の見学もオススメです!
名称:騎士団長の宮殿(Grand Masters Palace)
住所:VGX7+9GX Palazz tal-President, Il-Belt Valletta, マルタ
ヴァレッタ市街のおすすめポイント③:アッパー・バラッカ・ガーデンズ
地中海を代表する港グランドハーバーを眼下に一望できるアッパー・バラッカ・ガーデンズは、世界遺産のヴァレッタの町の中でも人気のビュースポット。地元ヴァレッタの人や観光客でいつも賑わいを見せています。
敷地内には生い茂る木々や噴水などがあり、のんびりとした空気が流れる穏やかな雰囲気。毎日正午になると、グランドハーバーに設置されている大砲が勇ましく時報を知らせてくれます。
雰囲気の良い公園の見どころは、やはりその眺望です。いつでも地中海の美しい景色が眺められますが、夕方からのロマンティックな景色が一番人気!世界遺産のヴァレッタに訪れたら、アッパー・バラッカ・ガーデンズからの絶景は見逃せない観光スポットですよ。
名称:アッパー・バラッカ・ガーデンズ(Upper Barrakka Gardens)
住所:292 Triq Sant' Orsla, Il-Belt Valletta, マルタ
◎マルタ共和国の世界遺産「ヴァレッタ市街」まとめ
地中海の島国マルタ共和国の首都で世界遺産のヴァレッタ市街をご紹介しました。ヨーロッパの人々にとって非常に人気のある観光スポットであるマルタ島。日本からのアクセスは良いとはいえない場所ですが、時間をかけても訪れる価値のある景色が広がる町です。
世界遺産なだけあって、ヴァレッタには歴史ある魅力的なスポットが盛りだくさん。歩いて巡れるコンパクトさも観光客には嬉しいですよね。町が丸ごと世界遺産のヴァレッタ、ぜひ訪れてみてくださいね。