名称:Stevns Klint
住所:Højerup Bygade 39, 4660 Store Heddinge, Denmark
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/en/list/1416/
2014年に世界遺産に登録された世界自然遺産のスティーブンス・クリントは、デンマーク・シェラン島にある首都コペンハーゲンから南へおよそ45km行った海岸沿いにある石灰断崖です。周辺にはスティーブンス灯台、スティーブンス自然センター、スティーブンス・クリント博物館、スティーブンス要塞があります。天気の良い日に早めに到着して、世界遺産のスティーブンス・クリントの美しい海岸で6500年前の化石を探しに行きましょう!
目次
恐竜絶滅の証拠は、この世界遺産スティーブンス・クリント断崖に!
スティーブンス・クリントとは?
世界遺産登録のスティーブンス・クリントには、約6500年前に恐竜を絶滅させた巨大隕石の衝突によってできたメキシコのユカタン半島からメキシコ湾の堆積岩と同等の地層が15kmにも渡って見られ、恐竜地球絶滅を説明する証拠が隠されています。
この隕石衝突による気候変動によって、恐竜、大型爬虫類、アンモナイトが絶滅し、海洋プランクトンや植物類の半数が絶滅したわけですが、ここ世界遺産のスティーブンス・クリントで、その当時の化石やその後の生植物等の稀な化石が多数発見され、とても貴重な地球の生命痕跡の歴史が残されています。
スティーブンス・クリントへのアクセス
世界遺産スティーブンス・クリントへは、交通機関か車を利用して行きます。
電車とバス利用の場合:
コペンハーゲン中央駅からおよそ2時間から3時間かかります。時間帯によって、所要時間が違ってきます。事前に調べて行くようにしましょう。
例:DSB-S列車E線でKøge駅まで行き、Moviaの210R線に乗り換えRødvig Stまで行って、252番のバスに乗りHøjerup (Korsnæbsvej)で降りて、歩いて約7分で到着。
車を利用した場合:
コペンハーゲン中央駅から、交通事情によりますが、およそ1時間から1時間半かかります。
例:高速E20号線経由で150線でKøgeまで行き、261号線で世界遺産のスティーブンス・クリントまで行きます。
スティーブンス・クリントおすすめポイント2
1.スティーブンス要塞冷戦博物館
第二次世界大戦が終わった1945年から1989年までの世界を東西に分けた東西冷戦期に密かに核兵器攻撃に向けて軍備を備えていた防塞。地下18mの深さに1.7kmの通路。ここは、安全性の為、個人では入場できません。1時間半の有料ガイド案内では、要塞内の大砲や様々な防衛設備を案内してくれます。開館は、4月から6月の午前10時から午後5時までの季節限定。地下通路は気温10度と涼しく上着の用意をお忘れなく!
2.断崖に棲む生物
出典: maxpixel.freegreatpicture.com
ここ世界遺産スティーブンス・クリントの断崖の自然界は、デンマーク中を探してもどこにも同じものは見当たらないとてもユニークところです。スティーブンス・クリント断崖周辺は、ハヤブサ、コウモリ、カワアイサが通常見掛けられます。
そして、断崖の野草の周りを飛び回る蝶に蛾たち。断崖の下には稀なビートル、ニワカナヘビ、キツネが棲み、デンマークでは、ここでしか見られないゾウムシもここを住処にしています。世界遺産スティーブンス・クリント断崖でみる秋の渡り鳥は格別なもので、春にやってくる白鳥の群れはそれは見事なもので、鳥愛好家達の人気のバードウォッチング・スポットです。
注意事項
世界遺産スティーブンス・クリント断崖の海岸線で、実際に歩くことができるのは、約20㎞ほどになります。冷たいバルト海の海に面していますので、高波や潮の流れには、十分注意が必要です。また、暖かい服装を用意するようにして下さい。
スティーブンス・クリント断崖では世界遺産に登録されている環境保護地区です。化石探しは大歓迎ですが、採掘やお持ち帰りは禁止です。あなたの名前が残る歴史的発見は、正式な機関に申告しましょう。
◎まとめ
気の遠くなる前の話、6千5百年前にまでこの世に存在していた恐竜。遥か昔は世界大陸はひとつ。巨大な恐竜たちの軌跡。その時代の痕跡が残っている場所のひとつがここ世界遺産スティーブンス・クリント断崖。映画「アイスエイジ」の世界がまだまだ広がる発見が出てきそうですね。
このスティーブンス・クリント断崖周辺は、今も大昔も変わらない、変えてきたのは自然の成り行きだとここに来ると感じずにはいられない。恐竜好き、自然好き、ビーチ好き、生物好き、知りたがりや、どんなあなたでも一度は行って損しないデンマーク世界遺産がここに存在します。ぜひ、行ってみましょう!