リトアニアの世界遺産!美しきリゾート地として知られるクルシュー砂州

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リトアニアの世界遺産!美しきリゾート地として知られるクルシュー砂州

リトアニアにある4つの世界遺産のうち、ヴィリニュス歴史地区につづいて人気を誇るのがクルシュー砂州(さす)です。世界遺産、また国立公園として多くの観光客が訪れる名所で、夏のシーズン時にはリトアニアやロシア、ドイツなど近隣諸国の人々が美しい砂浜の風景を楽しみにやって来ます。

世界遺産であるクルシュー砂州の中心に位置するニダは、土産物店や博物館などもあり、散策の楽しい観光地。またクルシュー砂州のあるクライペダから北へ行くとパランガというリゾート地もあり、この辺り一帯がリトアニアを代表するビーチエリアです。そんなリゾート感溢れる世界遺産クルシュー砂州をご紹介します。

目次

リトアニアの世界遺産!美しきリゾート地として知られるクルシュー砂州

クルシュー砂州とは?

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クルシュー砂州は、2000年に文化遺産として世界遺産に認定されました。「砂州」という言葉は聞き慣れませんが、天橋立を想像するとピンとくるでしょう。海岸の流水で運ばれて来た砂が堆積してできた細長い地形のことを指します。

リトアニア第三の都市クライペダの対岸にあるクルシュー砂州は、ネリンガとも呼ばれており、全長98kmに渡って細長く緩やかに湾曲。クルシュー砂州のちょうど真ん中に位置するニダを境に、リトアニア領とロシア領に分かれており、砂州には全部で9つの街があります。世界遺産クルシュー砂州の始まりはなんと、紀元前3000年ほどというから歴史がありますよね。

クルシュー砂州へのアクセス

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リトアニア本土のクライペダから、世界遺産クルシュー砂州のあるスティルミネへはフェリーで渡ります。スティルミネからクルシュー砂州中心の街、ニダまではバスで約1時間。夏のシーズン時にはクライペダからニダへ直通でアクセスできる高速艇も出ています。

世界遺産のあるリトアニアの首都ヴィリニュスや、リトアニア第二の都市カウナスから向かう場合は、ニダへの直行バスを利用するのが便利。ニダからクルシュー砂州までは歩いて数分で到着します。自転車を借りて世界遺産の街をサイクリングするのもオススメの楽しみ方です。

クルシュー砂州おすすめポイント2

トーマス マン博物館

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世界遺産のクルシュー砂州にある9つの街のうち、最も賑やかなのがリトアニア領のニダ。ニダの高台には「ヴェニスに死す」で知られるドイツの小説家、トーマス・マンの博物館があります。トーマス・マンは気持ちの良いニダの地でクルシュー砂州を眺めながら、1930年から3度の夏を過ごしました。

室内にはトーマス・マンの草稿や写真が飾られており、彼の作品に多大なるインスピレーションを与えた場所としてファンの聖地になっています。屋根と合わせたブルーの窓の扉が目を引く博物館は、この地方独特の木造建築。トーマス・マンも愛した世界遺産クルシュー砂州の風景を楽しみつつ、海岸から博物館への道のりは散歩コースにぴったりです。時間によって表情を変える、美しい世界遺産の砂州を満喫した後は、ニダの街なかへと繰り出しましょう。

ネリンガのキュートな風見鶏

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リトアニアの中でも、世界遺産クルシュー砂州のネリンガ一帯でしか見られない風見鶏。特徴的な姿の風見鶏は、この地の名物的存在です。風見鶏というとニワトリの形を思い浮かべますが、ニダで見かける風見鶏は港町らしく船の形。

バイキングを彷彿とさせる船のデザインは、それぞれの家庭によってデザインや色合いが異なります。青空の下、風に吹かれてパタンパタンと向きを変えるかわいらしい風見鶏は、眺めているだけで気持ちがいいですよ。港のそばや旧漁村通りには色々な風見鶏があるので、世界遺産のクルシュー砂州と合わせて楽しんでください。

リトアニアには世界無形文化遺産として登録されている「十字架の手工芸とその象徴」に代表されるように、古くから受け継がれる伝統工芸の数々があります。ネリンガの風見鶏もまた大切な文化の一つです。

クルシュー砂州の注意事項

世界遺産に認定されているクルシュー砂州は、全長98kmのうちリトアニア領が北側の52km、南側はロシアの飛地のカリーニングラード州となります。ロシアとの国境の約1kmほど手前から先は立ち入り禁止になっているので注意しましょう。

また遊歩道以外の砂の部分も歩くことができますが、崩れやすい砂丘の斜面は立ち入り禁止の看板が立っているので、足元に注意しながら砂丘を楽しんでくださいね。

◎まとめ

リトアニアを代表する世界遺産クルシュー砂州を楽しむなら、ニダかクライペダに1泊してのんびりと海岸を散策するのがオススメ。リトアニアの首都ヴィリニュスや、日本とゆかりのあるカウナスを経由してクルシュー砂州へ行くのも良いでしょう。

またクルシュー砂州近くの都市パランガの北は、もうラトビアです。バルト三国を行き来する長距離バスを使い、各国の主要都市と世界遺産を巡ってはいかがでしょうか。

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