小さなローマのようなリトアニアの世界遺産!ヴィルニュスの歴史地区

画像出典:Grisha Bruev/shutterstock

小さなローマのようなリトアニアの世界遺産!ヴィルニュスの歴史地区

バルト三国の一つリトアニア共和国の首都ヴィリニュスには、世界遺産の旧市街「ヴィルニュスの歴史地区」があります。ヨーロッパの中でも最大級の規模を誇るこの地区には、様々な建築様式の建物が並び見どころ満載の世界遺産。

過去にはポーランドやロシア、ドイツなど様々な国の干渉を受け、一時はリトアニア共和国の首都でありながら純粋なリトアニア人が住む割合が1%を切ったこともありますが、現在では半数はリトアニア人が住んでいます。

リトアニアの宗教は、大部分がローマ・カトリックで旧市街には沢山の教会や聖堂があり、美しい建物が盛りだくさん。石畳の続く道はどこも撮影スポットとなりそうなとても綺麗な町。そんな世界遺産のヴィルニュス旧市街をご案内いたします。

目次

小さなローマのようなリトアニアの世界遺産!ヴィルニュスの歴史地区

ヴィルニュスの歴史地区とは?

出典: Marina J/shutterstock

沢山の湖や太古の森が残るヴィルニュスは、ヴィルナ川とネリス川という2つの川の合流地点にあるとても興味深い町です。13世紀にリトアニア大公国王ミンダウガスの居住する城が造られ、その後ポーランドやロシア、ドイツなど様々な国との合併や支配を乗り越えて来ました。中には独立を阻止され弾圧された歴史もありますが、そんな困難を乗り越えてヴィルニュス旧市街は1994年に世界遺産に登録されました。

この世界遺産のヴィルニュス旧市街の面積は、東京ドーム約77個分で東欧では最大の広さです。バロック様式からゴシック様式、ルネッサンス様式と様々な様式を残した建築物が多く残るとても稀有な町。特にキリスト教関連の建築物は、町の面積に対して教会の数がヨーロッパで一番といわれる程多いです。中でもナポレオンが「持ち帰りたい」とまで言った、赤レンガが見事な「聖アンナ教会」は必見。ぜひ美しい建築物のある旧市街を散策してみてください。

ヴィルニュスの歴史地区へのアクセス

出典: commons.wikimedia.org

日本からリトアニアへの直行便はないので、北欧やロシアでの乗り継ぎでヴィルニュス国際空港まで行くことができます。フィンランドエアーでヘルシンキでの乗り継ぎが便利。

ヴィルニュス国際空港から市街地までは、10kmもないので車やタクシーでも混んでいなければ20分程で到着します。電車の場合は、オロ・ウオスタス(Oro uostas)から15分から30分程で旧市街に行くことができます。

ヴィルニュスの歴史地区お薦めポイント3

ゲディミナス塔

出典: FuGazi images/shutterstock

世界遺産ヴィルニュス歴史地区の緑の丘陵に建つゲディミナス塔は、ヴィルニュスに遷都したゲディミナス大公が14世紀に建造したといわれる城塞の一部。当初は木造で建造したものの1419年に焼失、15世紀にレンガで再建しましたが、19世紀にロシアに破壊されました。現在は見張り台として残された赤レンガの8角形の塔と城壁の一部だけが残っています。

また高台にあるので、この場所から見るヴィルニュスの景色は絶景。眼下には、ヴィルニュスを流れるヴィルナ川と自然豊かな街並みを見られます。頂上まではケーブルカーでも行くことができますが、それほど距離がないので散歩がてら徒歩で登るのもよいですよ。

夜明けの門

出典: krivinis/shutterstock

16世紀初めにヴィルニュスの城壁と共に建造された5つあった城門のうち、現存している唯一の城門がこの「夜明けの門」。この夜明けの門から続く狭い石畳の道ピエス通りが、美しい世界遺産のヴィルニュス旧市街を縦断しています。当時はメディニンカイ門と呼ばれていましたが、20世紀に入り夜明けの門と呼ばれるようになりました。

世界遺産のヴィルニュス旧市街の出入り口として重要だった夜明けの門ですが、外側と内側のファサードの印象は全く異なります。外から中に入り振り返って門を見ると、同じ門と思えないほど屋根の形も建築様式も違いますよ。

またこの門の2階には、貴重な聖母マリアのイコンがあります。17世紀に修道士が城門の上に礼拝堂を建造したのですが、この聖母マリアのイコンは奇跡を起こす力があると言われており、今も敬虔な信者が大勢祈りに訪れます。

聖アンナ教会と聖ペテロ・パウロ教会

出典: Ana Flasker/shutterstock

世界遺産ヴィルニュス旧市街の中でも目立つ赤レンガの教会が「聖アンナ教会」です。14世紀に建築された聖アンナ教会は、33種類もの異なった形の赤レンガが使われているゴシック建築様式の傑作。ナポレオンをも魅了した美しい聖アンナ教会は、破壊と再建を繰り返し500年もその美しい姿を留めている世界遺産の一つです。

また聖ペテロ・パウロ教会は、1668年から外装に7年、内装に30年の月日をかけて建てられた教会。2人のイタリア人建築家の指導により、2000以上のスタッコ彫像群が教会内部を埋め尽くしています。聖人・天使・植物など様々なモチーフが描かれており、見る者を圧倒させる世界遺産に相応しい教会の一つです。

ヴィルニュスの歴史地区を訪れる際の注意点

リトアニアは敬虔なクリスチャンが多い国です。沢山ある教会は、ヴィルニュスに住む人々の大事な祈りの場なので、常に教会内で祈りを捧げられています。教会内部を見学する際は、祈りの邪魔にならないよう静かに鑑賞して下さいね。

◎まとめ

リトアニアのヴィルニュス歴史地区をご紹介しました。ヴィルニュス旧市街には、様々な建築様式の建物が並ぶので必見です。リトアニアの歴史と文化がつまったヴィルニュス歴史地区をぜひ訪れてみてくださいね。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

リトアニアでおすすめの記事

リトアニアのアクセスランキング