名称:ヴルコリニェツ
住所:Ružomberok-Vlkolínec
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/622
スロバキアは、中央ヨーロッパにあり、1993年の1月にチェコスロバキアから独立した国です。スロバキアの首都は、西部に位置するブラチスラヴァで、街の西部はオーストリアに隣接した都市。
スロバキアには、世界遺産に登録された文化遺産や自然遺産が数件あり、その中の一件にヴルコリニェツという小さな村があります。この村は日本の白川郷のように実際に人々が生活している村ですが、白川郷よりもはるかに小さい村です。ここでは小さな世界遺産、ヴルコリニェツについてご紹介します。
目次
伝統的な建物群が魅力的な村!スロバキアの世界遺産ヴルコリニェツ
ヴルコリニェツとは?
出典: julius fekete/shutterstock
ヴルコリニェツは、スロバキア共和国ルジョムベロク市内の山にあります。標高1000mを超える高地に、スロバキアの伝統的な木造民家が建ち並ぶ村。石の土台に丸太を乗せ、その上に木の板で作られた屋根を乗せた工法は、中世の代表的なスラブ民族の家です。
釘を使わないで作った家や教会、鐘などが当時のまま残っており、45軒もの家屋が世界遺産に登録されました。現在も生活している人々がおり、人数はおよそ30人。当時と同じような生活をしている人々もいる現役の世界遺産です。
ヴルコリニェツのアクセス
ヴルコリニェツの村に行くには、一番近い町ルジョムベロクからバスを使っていく方法が便利です。スロバキアの首都ブラチスラヴァからルジョムベロクまでは、列車に乗って3時間半ほど。ルジョムベロク~ヴルコリニェツまで行くバスは月曜日から金曜日までの平日の午前と午後、それぞれ一本しか出ていないので事前に時間を調べてみてくださいね。バスを降りた後は、坂道をひたすら歩くと、世界遺産の村に到着します。
ヴルコリニェツのおすすめポイント2
伝統的な木造建築の家
ヴルコリニェツのおすすめポイントはなんといっても、中世の面影を残したままの家屋にあります。丸太の上に木の屋根を乗せた家々は、素朴ですがカラフルで可愛らしい町並み。過去にスロバキアでは戦争もありましたが、このような良い状態が保たれていることは奇跡かもしれません。ヴルコリニェツには、他にも木造の聖母教会や木でできた鐘楼、井戸なども当時のまま残っています。
スロバキアの山の中にあるので派手な観光スポットはありませんが、この村自体が世界遺産です。スロバキアの自然とともにある世界遺産の村をじっくり観光してみてはいかがでしょうか。
博物館
出典: János Korom Dr. >10 Million views F
ヴルコリニェツの中には、小さな博物館があり、家の内装や山村の生活用品が展示されているので、村の生活が分かります。実際にここで生活している人は、昔ながらの暮らしをそのまましている人達がほとんど。家電製品も洗濯機はなく、井戸水で洗っています。
村の紋章も当時のまま残っており、伝統工芸も今も続いています。クリスマスの時期に行くと、スロバキアの古典的なクリスマスの光景を見ることができますよ。道路標識もなく、村にはたった一軒のお土産屋さんと数件の民宿だけですが、それがこのスロバキアの世界遺産の村の魅力です。
ヴルコリニェツの注意事項
ヴルコリニェツ村には、スロバキアの伝統的な農家が今も残っています。スロバキアの人々の素朴な村が文化的に価値があると認められたことで世界遺産になりました。世界遺産として登録されたことで、観光客が訪れて写真を撮ることもあるそうですが、村には実際に生活している人がいます。写真を撮るときは、事前に許可を撮ることをお忘れなく。
また「個人の家!だから入らないで!」と書いた看板がある家もあります。世界遺産のヴルコリニェツ村は、とても可愛らしくて魅力的ですが、スロバキアの人々の生活を乱さないように注意が必要です。
◎まとめ
スロバキアにある世界遺産、ヴルコリニェツ村をご紹介しました。日本からは、はるか遠くにあるスロバキアですが、絵本のような可愛い村です。実際に生活している方々もいるので、観光の際には配慮を忘れないようにしてくださいね。