名称:バイカル湖
住所:イルクーツク州・チタ州、ロシア
公式・関連サイトURL:http://whc.unesco.org/ja/list/754
ロシアのリストビャンカにある世界遺産「バイカル湖」は、細長い三日月形の湖です。琵琶湖が45個以上入る巨大な湖で、世界で最も深く、透明度が高い最古の湖という世界遺産らしい特徴があります。バイカル湖の南湖畔にあるリストビャンカの町は、夏も冬も、この湖を訪れる観光客が絶えません。
また、厳しい環境にもかかわらず、バイカルアザラシをはじめとする珍しい多様な動植物が生息することから注目を集めており、長年にわたりバイカル湖は研究の対象となってきました。そんな世界遺産のあるリストビャンカに、ぜひ行ってみたいと思いませんか。ここではバイカル湖の魅力についてお伝えしますので、ぜひ旅の参考にしてくださいね。
目次
シベリアの真珠と言われた美しい湖!ロシアの世界遺産「バイカル湖」
バイカル湖とは?
リストビャンカにある世界遺産バイカル湖は、その水深が1740m以上あり、世界で最も深い湖です。「シベリアの真珠」と呼ばれるほど透明度が高いことでも有名。特に天気の良い冬の間は、湖面上に見られるハワイアンブルーの色をした氷の景色が素晴らしく、リストビャンカに来る多くの観光客を魅了していますよ。
大昔は海とつながっていましたが、やがて湖となり10万年以上経過している世界最古の湖です。淡水湖で、海と比べたら栄養分が少ないにもかかわらず、その豊かな生態系は圧巻。バイカル湖のみに生息するバイカルアザラシや、ウロコがないゴロミャンカという珍しい魚、チョウザメやサケ類に、エビ類など1500種以上の多様な生物が暮らしています。
リストビャンカで夏も冬も楽しめるのが、世界遺産バイカル湖でのスキューバダイビング。世界一の透明度を誇るこの湖は、冬には透き通った氷から湖の中が見えるスポットがあるほど。ダイバーは、太陽の光に照らされた青い氷の天井を湖の中から見られます。
バイカル湖へのアクセス
バイカル湖へのアクセス方法はいくつかあり、首都モスクワから「イルクーツク」まで飛行機で行き、そこからさらに世界遺産バイカル湖の南側湖畔にある「リストビャンカ」までシャトルバスで行く方法です。
イルクーツクにある「Автовокзал」でリストビャンカまでのチケットを買います。帰りもリストビャンカからシャトルバスが出ていますよ。ちなみに、世界遺産バイカル湖へは、イルクーツクからアンガラ川を航海して行く方法や、現地のツアーに参加する方法もあります。
バイカル湖のおすすめポイント2
バイカルアザラシ
バイカルアザラシは、バイカル湖に生息するアザラシで、湖と周辺の川に10万頭ほど生息しています。他のアザラシと異なる点は、淡水の中だけで暮らしている点と、体が小さいこと。大人になっても130cmくらいにしかなりません。その上体は丸くて目が大きいのでとても可愛らしいですよ。日本の水族館にもいますが、やはりリストビャンカに行って現地で暮らす様子を見てみたいものですね。
バイカル湖は、約1740mの深水なので餌の少ない環境で長時間潜水しながら食べ物を探します。冬には湖面が凍結してしまうので、氷に空いた穴を出入り口にして、氷の上でゆっくり休んでいますよ。
人には近づかないので、双眼鏡を持っていくのもおすすめ。またリストビャンカにあるバイカル湖博物館内の水族館で暮らすバイカルアザラシに会いに行くこともできますよ。
アウトドア
リストビャンカにあるバイカル湖は、1月から5月にかけて湖面が100cm以上の厚い氷で覆われます。世界遺産とはいえ、厳しい寒さの中を観光に出かける人は少ないと思われがちですが、冬にこそ活気づくのがバイカル湖。
2月から3月がベストシーズンで、この時期はリストビャンカの天気も良いです。バイカル湖は、人や車がその上を通れるほどの氷で覆われているので、一年の内で最も湖に近づけますよ。
またリストビャンカの街は、観光に力を入れているので、冬はスキーやスノーモービル、犬ぞりなどのアウトドアスポーツを楽しめます。凍った湖面をジープで走ったり、氷の洞窟を見に行ったり、近隣の観光施設を訪れるツアーも人気。夏は、湖でスキューバダイビングをしたり、遊覧船でクルージングをして楽しめます。
◎まとめ
バイカル湖に浮かぶオリホン島やシャーマン岩は、湖内の観光名所です。かつてチンギス・ハンの迫害から逃れたシャーマンが暮らしており、一般人は近づくことができませんでした。今でも伝統儀式が行われているリストビャンカの聖地になっていますよ。