民主化運動の聖地・光州は芸術の街だった!おすすめ観光スポット21選

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民主化運動の聖地・光州は芸術の街だった!おすすめ観光スポット21選

韓国5大都市の一つである光州(クァンジュ)広域市で、芸術巡りの観光を楽しんでみませんか?全羅南道のちょうど真ん中に位置する光州市は、「光州事件」や「光州学生運動」といった民主化運動が盛んに行われた歴史を持つ、韓国の近代史を語る上では欠かせない都市です。そんな光州が近年「芸術の街」として注目を浴びています。街中には、まるで芸術作品のような建物が看板がいっぱい!銅像や壁画アートもたくさんありますよ。今回は、民主化運動の聖地であり芸術の発信地である光州でおすすめの観光スポットを21ヶ所厳選してご紹介していきます。

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民主化運動の聖地・光州は芸術の街だった!おすすめ観光スポット21選

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1.国立5.18民主墓地

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1979年の大統領暗殺により民主化ムードが高まりつつあった韓国。光州でもまた、より良い未来のために民主化を目指し活動する革命家や学生がたくさんいました。1980年に起きた「光州事件」は元々、軍事政権の復活を阻止するための学生によるデモでした。

しかし、戒厳軍による弾圧がエスカレートしたことによりデモは激化。光州の街は瞬く間に戦場のようになったのです。最終的にデモは韓国政府によって鎮圧されましたが、多くの一般市民が犠牲となり、その死傷者は5千人以上にものぼったとされています。

そんな悲しい歴史を象徴するスポットが「国立5.18民主墓地」です。シンボルの追慕塔は手を合わせているような形をしており、まるで自由と民主のために戦った英雄たちに祈りを捧げているかのようにも見えます。塔の側には当時の様子を描いた石碑や銅像があるので、ぜひ注目してみてくださいね。

じっくり見学したい方は、日本語でのガイディングツアーを利用してみましょう。ただし、1週間前までの予約が必要となるので要注意。韓国近代史を語る上で欠かせない重要な観光スポットだけに、一度は足を運んでおきたいですね。

2.光州社稷公園

「社稷(サジク)公園」はその昔、神を祀り祭事を行ってきた「社稷壇」があった場所です。現在は光州市民の憩いの場として、また、美しい街並みを一望できる絶景スポットとして人気を博しています。自然豊かな園内をブラブラと散策するのも良いですが、ここへ来たらぜひ展望タワーに登ってみましょう。

展望タワーからは、四季折々の自然に彩られた街並みはもちろんのこと、「光の街」光州らしい煌びやかな夜景も楽しめますよ。園内にはテニス場や図書館、広場もあるので、ファミリーやカップルでの観光にもおすすめ。桜が満開になる4月頃にお花見を楽しみに訪れるのも良いかもしれませんね。

3.李章雨家屋

光州には韓国の伝統的家屋がたくさん残されています。「李章雨(イジャンウ)家屋」もその一つ。元々は別の人が住んでいましたが、現在のオーナーである李章雨氏が1965年に買い取り、管理・保存してきました。こちらの家屋は1899年に建てられたもので、現在は市の歴史民俗資料として指定されています。

入母屋造りの家は、主に男性が住む「行廊チェ(ヘンナンチェ)」と「舎廊チェ(サナンチェ)」、女性が住む「アンチェ(母屋)」、内門、外門などから成り立っており、その広さはなんと約1,600平米にも及ぶのだとか。建築に興味がある方はもちろん、そうじゃない方もきっと楽しめるでしょう。

4.崔昇孝家屋

「崔昇孝(チェスンヒョ)家屋」は、元々は独立運動家であった崔相鉉(チェサンヒョン)氏の家でした。屋根裏部屋に同志である独立革命家たちを匿っていたというエピソードがあるこの家。韓国の歴史の風を感じるにはもってこいの観光スポットです。

現在は所有者である崔昇孝氏の子孫が管理しており、ギャラリーとしても利用されているそうですよ。
伝統家屋でアートを楽しみながら、素敵な時間を過ごしてみませんか?

5.国立光州博物館

「国立光州博物館」には、全羅南道全域から収集した光州の伝統芸術品や美術品が展示されています。
時代と種類によって7つのゾーンに分けられており、見学しやすいのが魅力です。

こちらの目玉は、国宝にも指定されている「双獅子石塔」。柱の代わりに獅子が彫刻されたちょっと珍しい石塔です。他にも国宝が2点と、高麗時代の青磁器などお宝級の文化財が目白押し。子供向けの企画展や写真展が開催されることもあるので、気軽に訪れてみてくださいね。

6.光州芸術通り

激動の時代を生き抜いた街としてだけでなく、「芸術の街」としての顔も持つ光州市。そんな光州でおすすめの観光スポットが「光州芸術通り」です。芸術ストリートにはギャラリーや画廊、さらには小劇場などが建ち並び、芸術作品を思う存分楽しむことができます。

歩行者天国となる土曜日には蚤の市が開催され、芸術通りらしくアート作品を扱うお店が多数出店します。美術品や骨董品の販売も行っているので、お土産探しにもおすすめ。もしかしたら掘り出し物に出会えるかもしれませんよ。アート好きの方にはぜひ訪れていただきたい観光スポットです。

7.5.18民主広場

光州の象徴する場所といえば「5.18民主広場」は外せません。なぜこちらが民主広場になったのかというと、近くに旧道庁があり、抗争や演説の場として利用されたからなのです。今にも民主化を訴えて叫ぶ市民の声が聞こえてきそうですね。光州が歩んだ激動の歴史の感じられる「5.18民主広場」へぜひ!

8.旧全羅南道庁

5.18民主広場のすぐ近くに建つ「旧全羅南道庁」もまた、民主化運動の拠点となったスポットです。民主化デモ鎮圧のため、陸軍特殊部隊が「旧全羅南道庁」の屋上から一斉に引き金を引き発砲。それにより多くの市民が犠牲になりました。

「旧全羅南道庁」の白き建物は、そんな歴史があったとは想像できないような美を放ち佇んでいますが、だからこそより強く悲しみを感じることができるのでしょう。周辺には「光州事件」ゆかりの地やモニュメントがたくさんあるので、あわせて観光してみてくださいね。

9.国立アジア文化殿堂

2015年にオープンした「国立アジア文化殿堂」は、アジアの文化と芸術を研究・開発し、世界へ発信していくことを目的として建てられました。「芸術の街」光州のシンボル的存在として、アジアのみならず世界中から注目を浴びています。

「民主平和交流院」は、5.18を心に刻み民主や平和の価値をアジア全体へと広げていくための活動拠点となる場所です。一方で「アジア芸術劇場」は、舞台芸術やビジュアルアートなどをアジア全体で成長させていき、盛り上げていくための場となっています。

広大な敷地内にはテーマ毎に分けられた6つの施設があり、年間を通して様々なイベントが開催されているのだとか。アジアの文化をより身近に感じられる光州の新観光スポット「国立アジア文化殿堂」。今後も目が離せませんよ。

10.無等山国立公園

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光州で自然を満喫するなら「無等山(ムドゥンサン)国立公園」がおすすめ。高低差がそれほど激しくなく比較的登りやすいため、登山初心者でも安心です。頂上付近ではかつての火山の痕跡とされる「柱状節理帯」を見ることができるので、ぜひその姿を拝みに登ってみてくださいね。

春にはツツジ、秋には紅葉と四季折々の自然を楽しめるのも「無等山」の魅力。自然が生み出した景観を眺めながら散策すれば、リフレッシュできること間違いなしでしょう。光州の自然の豊かさに思わず感動してしまうかも。

11.證心寺(チュンシムサ)

無等山の麓に佇む「證心寺」は、光州地域を代表する仏教道場です。千年以上の歴史を誇る由緒あるお寺で、この「證心寺」目当てに登山に訪れる観光客もいらっしゃるほど。戦争によって何度か焼失してしまっているため、建物のほとんどが新しく再建されたものだそうです。

唯一、当時の姿をそのまま残す「五百殿(オベクジョン)」は必見ですよ。内部には五百羅漢と10大弟子像が祀られており、その荘厳さに思わず背中を正してしまうでしょう。心に活を入れたい方にぜひ訪れて欲しいですね。

12.毅斎美術館

南宗画を代表する画家・許百鍊(ホペクリョン)画伯の多大なる業績を称えてつくられた「毅斎美術館」。「毅斎(ウィジェ)」とは許百鍊画伯の雅号です。彼で人生で残した作品の数はおよそ2万点余り。その作品一つ一つからは、精力的に活動してきた力強さを感じることができます。

毅斎は絵のほかにもう一つ好きだったものがあります。それはお茶。館内には様々なお茶を楽しめる茶道室が完備されており、さらには美術館の裏庭に茶畑まであるというから驚きです。自然に囲まれた美術館で香ばしいお茶を嗜みながら、のんびり過ごすなんて贅沢だと思いませんか?

「毅斎美術館」は美術作品だけでなく、建物自体も評価を受けています。2001年には韓国建築文化大賞を受賞しており、その魅力ある建物を見るためだけに訪れる観光客も多いのだとか。「芸術の街」光州を代表する観光スポットと言っても過言ではないでしょう。

13.忠壮路(チュンジャンノ)

光州最大の繁華街である「忠壮路」は、ショッピング好きの方なら一度は訪れたい観光スポットです。別名「光州の明洞」と呼ばれる「忠壮路」の賑わいぶりは、光州でも随一。洋服にアクセサリー、コスメなど、ここに来れば最新の流行や情報を知ることができます。

1街から3街は大型ショッピングモールやファッション関連のお店が多く、特に若い観光客におすすめ。4街と5街には韓服を扱うお店がたくさんあるので、お土産に購入したい方はそちらへどうぞ。結婚式で着られる華やかなチマチョゴリから、お子様向けのかわいいものまで幅広く揃っていますよ。

他にも、流行りのグルメやK-pop関連グッズ、コスメ、プチプラアイテムなど、バラエティー豊かなラインアップで観光客を楽しませてくれる「忠壮路」。若者だけでなく、老若男女問わず楽しめる光州一のおすすめエリアです。

14.カーティスメモリアルホール

光州の楊林洞は、全羅道地域で宣教活動を行ったユージン・ベル宣教師の活動の拠点となった場所です。彼らが宣教活動の一環として建設した教会やキリスト病院、スピア女学校などは、現在も当時の姿のまま残されており、光州で西洋文化が息づき始めた頃の様子を垣間見ることができます。

スピア女子高校の中にある「カーティスメモリアルホール」は、1927年にウィンズブロー女子の誕生日献金によって建てられたもの。三角形の切妻屋根がどこかかわいらしく、一方で、建築的にも美しさを感じる外観が魅力です。建築に興味のある方は要チェックですよ。

15.光州市立民俗博物館

「光州市立民俗博物館」では、光州市民の衣食住から冠婚葬祭、風習、伝統工芸品など生活に関することだけではなく、街が歩んだ歴史や精神文化についても知ることができます。実際に使われていた農機具や生活用品も展示されており見応え充分。石碑や石塔を見られる野外展示も充実しています。

展示がわかりやすく小さなお子様でも楽しめるので、家族旅行にはもってこいですよ。
光州のリアルな姿を見てみたいという方には、特におすすめの観光スポットです。

16.光州郷校

「郷校(ヒャンギョ)」とは、いわゆる教育機関のこと。朝鮮王朝時代には各地方に設置されていたのですが、中でもこちらの「光州郷校」は1398年に開校された由緒ある儒教の教育機関として知られています。
その長い歴史から、光州の有形文化財にも指定されているんですよ。

偉人たちの位牌が安置された「大成殿」は、ぜひ立ち寄って頂きたい必見スポット。実はこの「大成殿」、幾度もの移転を繰り返しやっと落ち着ける場所ができたと思ったら、「慶長の役」で燃やされてしまったという歴史を持っているのです。不幸中の幸いで、中の位牌は安全なところに移されて無事だったのだとか。

そんな災難に見舞われた「大成殿」は、現在はパワースポットとして知られています。偉人達のパワーと幸運にあやかりたいそこのあなた!光州観光の締めは、ぜひここ「光州郷校」でどうぞ。

17.光州市立美術館

「光州市立美術館」は、1992年に地方で初めて開館した公立美術館です。館内には光州地域、全羅南道地域で主に活動していた有名作家たちの作品はもちろん、今も精力的に活動している作家の作品まで幅広く展示しています。先程ご紹介した「毅斎(ウィジェ)」こと許百鍊画伯の作品もたくさんありますよ。

在日コリアンである河正雄(ハジョンウン)氏の寄贈作品室では、20世紀に活躍した多くの巨匠の作品を展示。ピカソやダリ、シャガールなど芸術に詳しくない方でも一度は耳にしたことがある有名巨匠たちの作品が揃っており、心躍るものがあります。赤ちゃんから大人まで参加できるワークショップや絵画教室も開催されているので、興味のある方はぜひ参加してみてくださいね。

18.5.18記念公園

「5.18記念公園」がある場所には元々、陸軍の教育司令部である「尚武台(サンムデ)」がありました。
その広大な土地を政府が無償で光州市民に譲渡し、結果、この記念公園が造られたのです。民主化を求める活動家のみならず、市民にも多くの犠牲者を出した「光州事件」。忘れてはならない歴史を残す場所として、今も遺族や観光客が「5.18記念公園」を訪れています。

民主化運動で犠牲となった方の名前が記された地下追慕空間や、子を抱き悲しみに暮れる母の像など、ついつい目を背けたくなるようなモニュメントが多いのも事実。しかし、それらには心に強く訴える何かがあります。日本の隣国で起こった出来事について、この機会に学んでみるのも良いかもしれませんね。

19.5.18自由公園

「5.18記念公園」とあわせて訪れて頂きたいのが「5.18自由公園」。民主化運動に参加した市民が拘束され、軍事裁判を受けた場所です。「尚武台」を復元したスペースでは、拷問や裁判の様子が人形を使ってリアルに再現されており、当時の様子を生々しく伝えています。

「光州事件」に関する資料が展示された「自由館」も要チェック。市民と戒厳軍が戦っている実際の様子を見られる映像も数多く残されているので、ぜひチェックしてみてください。日本語が話せるボランティアガイドにお願いして、説明を聞きながら見学するのがおすすめですよ。

園内には子供が遊べる大きな広場があり、レンタサイクルを利用してサイクリングを楽しむこともできるのだとか。しかし、休日を満喫する幸せそうな人々の姿を見ていると、この自由を得るために戦ったたくさんの市民の思いが偲ばれます。大切な人と一緒に訪れてみたいですね。

20.光州ファミリーランド

光州観光というと民主化運動ゆかりの地ばかりが目立ってしまいがちですが、アミューズメント施設もちゃんとあるのでご安心ください。「光州ファミリーランド」は、1991年に開園した光州の人気観光スポット。遊園地はもちろんのこと、プールやソリ用ゲレンデ、ボートなども楽しめるのが魅力です。

遊園地にあるアトラクションは、子供向けの優しいものから大人向けの絶叫マシーンまで20種類以上も揃っており、ファミリーにもカップルにもおすすめ。約500万個のライトで彩られた夜のイルミネーションも見逃せません。光州でデートを楽しみたい方にはもってこいですよ。

21.忠壮祠(チュンジャンサ)

「忠壮祠」は、「光州の3忠臣」の一人である金徳齢(キムドクリョン)将軍の遺影を祀る場所です。金徳齢将軍は、反乱への関与を疑われた挙句、幾度もの拷問を受けて亡くなった悲劇の将軍。しかし、その後罪が晴れて功績を称えられるようになり、光州の歴史を語る上では欠かせない人物となったのです。

ちなみに、光州一の繁華街である「忠壮路」も彼の名前から付けられたんですよ。そんな偉大な将軍が眠る「忠壮祠」は、光州でも有名な強力パワースポットの一つ。観光ついでに幸運をゲットしちゃいましょう。

◎まとめ

血と涙に染められた悲しい歴史を持つ光州市。そんな光州を象徴する観光スポットばかり巡っていては気が滅入りそうですが、自然豊かな街並みや公園、そして芸術作品に出会える場所など、他にも様々な観光名所があるのでご安心くださいね。韓国の「今」を築いた都市・光州を観光しながら、ぜひ激動の時代を振り返ってみましょう。きっと、今までとはちょっと違った感慨深い旅になりますよ。

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