中国最大の油田がある街大慶（ダーチン）を楽しく旅する観光スポット4選！

黒竜江省にある人口85万人ほどの都市大慶。緯度でみると、北海道の稚内よりすこし北に位置します。もともとは安達市という名称でしたが、1959年に発見された大慶油田に因んで改名されました。大慶油田は中国東北部で最初の油田で、国内屈指の規模を誇っています。発見された年が中華人民共和国建国10周年に当たることから、「大きく慶ぶ」という意味の大慶油田と呼ばれることになったとされています。

このように、大慶は石油産業で栄えている都市ですが、市内には観光のみどころもちゃんとあります。国家1級の博物館である鉄人記念館をはじめ、大きな公園や遊園地もあり、ゆっくり観光できる街ですよ。それでは、大慶のおすすめ観光スポットを4ヶ所ご紹介します。

1.鉄人王進喜紀念館

中国国内に83ヶ所しかない中国国家一級博物館の1つに選ばれている鉄人王進喜紀念館。命を懸けてでも大油田を手に入れるという不屈の精神をもち、たいへんな苦労の結果素晴らしい成果を挙げたことから、鉄人と呼ばれている王進喜を讃えて作られたミュージアムです。

「愛国・創業・実際・献上・石油魂」という5つのテーマに沿って、王進喜の軌跡と大慶の発展を支える石油産業の歴史に関する多くの資料が展示されています。歴史群像と呼ばれるコーナーや油田地域の地理模型、それにリアルなシリコン像などが見どころです。

大慶市街のやや郊外にありますが、大慶観光では外すことのできないスポットですよ。

2.龍鳳湿地

大慶市龍鳳区の南東部、市街地中心部からおよそ8kmの場所に広がる龍鳳湿地は、生物学上も価値の高い湿原の自然環境が残る観光名所です。龍鳳湿地には76種の鳥類に45種類の魚類が生息していて、四季折々の動植物を目にすることができます。

また、湿原や大慶市街を360度見渡せる観覧タワーがあるので、景色を楽しんだり、野鳥観察にチャレンジしたりすることができますよ。油田が主役の大慶からすぐのところにこれほどの自然環境が残っているというのは驚きです。ぜひ、産業と自然が融和した観光名所へ足を運んでみてください。

3.浪淘沙温泉度假村

大慶は油田の街ですが温泉もあるんです。観光で疲れた体を癒すには温泉が一番！大慶の街の一画にある浪淘沙温泉度假村は、とくに大慶の地元の人たちに人気のスパです。広い浴場には遊具が置かれていて、家族連れが温水プールとして楽しむ姿も見られます。

周辺はグルメ街となっているので、温泉で一息ついたあとはゆっくり食事！という観光プランも良いですね。

4.大慶油田楽園

油田の街大慶には、遊園地もあるんです。その名も「慶油田楽園」！湖のほとりにあるややこぢんまりとした遊園地で、ファミリーやカップルで賑わっています。

さまざまな乗り物アトラクションのほか、池での足こぎボートなどが人気です。白亜の彫刻やヨーロッパ風の像があったりと、やや統一性がないあたりに中国の遊園地らしさを感じることができるかもしれません。

◎まとめ

大慶には意外性があって楽しめる観光地が点在しています。油田の街というと観光に向かない都市のように感じるかもしれませんが、博物館や遊園地に温泉など、楽しく観光できるスポットがいくつかあります。

中国最大の油田について学んでみるのも良い観光になるでしょう。ハルビンの北西隣に位置しているので、黒竜江省へお出かけの際は大慶への立ち寄りも検討してみてください。

中国最大の油田がある街大慶（ダーチン）を楽しく旅する観光スポット4選！