和歌山県由良町の観光名所4選。自然の絶景と歴史ある寺院を見て回ろう

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和歌山県由良町の観光名所4選。自然の絶景と歴史ある寺院を見て回ろう

和歌山県由良町には古くから歴史ある寺院が建立され、時代を司る人物が多く参拝に訪れてきました。由良の町を詠んだ歌が万葉集にも載せられており、現在でも由良を訪れる観光客が大勢います。

由良町は昔から残る石灰岩の地としても知られ、大自然の脈動が作り出す鍾乳洞などが人気の観光地です。由良町には多くの観光スポットがありますが、今回はその中から代表的な見どころをいくつかご紹介します。

目次

和歌山県由良町の観光名所4選。自然の絶景と歴史ある寺院を見て回ろう

1.「白崎海洋公園」

水平線の向こうに淡路島と四国を拝む絶海。海岸には無数の白い岩が連なります。「日本の渚百選」「瀬戸内夢五十景」をはじめとする数多くの選に選ばれ、日本でも有数の景勝地といえます。数ある由良の観光地の中でも、特に美しい観光地です。

特徴的な白い岩の正体は石灰岩。白崎海洋公園をはじめとして、由良地方にはおよそ2億5000年前から残る岩がこの地を神秘的に彩っています。昼日中に日光に照らされる姿はもちろんのこと、「日本の夕日百選」などに入っていることからわかるように夕日を背にした姿もまた絶景です。

2.「興国寺」

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かつては西方寺と呼ばれており、鎌倉幕府三代将軍である源実朝の菩堤を弔うために由良の地に建立されました。今の名前になったのは安定元年、後村上天皇が即位した1334年のことです。寺の名前と興国元年の元号の一致が示す通り、由良という地方に留まらず、この時代において非常に重要な寺院でした。かつては「紀に興国地あり」と称されたことからもそれはわかるでしょう。

それほどに重要な寺院ですが、その昔火事で焼失しています。当時の由良の人々にとって再建は難しかったようですが、赤城山の天狗が一夜にして建立したという逸話が残されています。そのため、境内の天狗堂には今も巨大な天狗のお面が祭られ、毎年一月に大天狗祭りが行われます。

3.「戸津井鍾乳洞」

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観光地としての楽しみの一つに、大自然が生み出す天然のアトラクションがあるでしょう。人口施設では体感できないスリルや神秘的な空間は、その地でしか味わえない貴重な体験です。

ここ、由良の戸津井鍾乳洞でもそんな観光体験が味わえます。2億5000年前の石灰で彩られた白い洞窟の内部は、ただ歩いているだけでも天然のアトラクションのよう。他では味わえないものとして、観光客から高い人気を誇っています。薄暗い鍾乳洞の中のゴツゴツした足元の感触をかみしめながら歩く探検体験は、子供たちにとっても新鮮な体験のようで、特に家族連れの観光客から人気があります。

鍾乳洞の内部は夏でも涼しく、探検スポットとしてはもちろん、涼む場所としての側面もあります。うだるような暑さの中、癒やしとスリルを一緒に味わる由良の戸津井鍾乳洞は多くの観光客を楽しませます。

4.「教専寺」

建立から500年の歴史を持つ、浄土真宗本願寺派の寺院。その長い歴史の中でも最も有名なのが、由良町のこの寺に訪れた徳川家茂公の入浴の逸話です。

家茂公は当時19歳。徳川第14代の彼が将軍の座についたころ、歴史はまさに幕末のまっただなかでした。汽船で大阪城に向かう朝倉播磨守(あさくらはりまのかみ)を上使とした150名の一行が由良町に立ち寄ったと言われています。正月の6日に由良港に停泊し、この教専寺を本陣として休息。停泊から旅立つまでの期間での、由良町での家茂公の行いが克明に記録されており、この貴重な停泊記録が現在も由良のこの地に残されています。

その中でも最も有名なものが、彼が入浴したと言われている風呂桶です。その他にも「形見の片袖」という伝説を持つ半鐘や、由良町内に現存するものでも最も古い手洗石などが残され、歴史的な名所・観光スポットになっています。

◎まとめ

由良町には単なる観光スポットはもちろん、由良の町に古くから受け継がれてきた伝統的な寺院など、一目見ておきたい場所があります。歴史に触れる旅行にもいいですし、気ままに静かな一人旅も楽しめることでしょう。由良町の魅力をぜひ一度その目で確かめてみてはいかがでしょうか。きっとあなたにとって素敵な思い出の一つになるはずです。

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