和歌山県有田川町で、ここでしかできない自然や歴史を楽しめる5スポット

和歌山県有田川町で、ここでしかできない自然や歴史を楽しめる5スポット

有田川町。和歌山県の中央に位置するこの町は、名前の通り有田川の近隣で栄えてきた町です。有田川自体が風変わりな形状で流れているので、有田川町にもまた、一風変わった観光地がいくつか存在します。

寺院も数多くあり、重要文化財や県の指定文化財に登録されているものもあるため、歴史を感じられるはずです。ここでしか見られないような景色、体験が観光者を今日も待っています。

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和歌山県有田川町で、ここでしかできない自然や歴史を楽しめる5スポット

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1.「あらぎ島」

正式名称は蘭島。農林水産省の「日本の棚田百選」、地球環境関西フォーラムの「関西自然に親しむ風景100選」、和歌山県観光連盟の「和歌山県朝日夕陽百選」に選ばれるなど、有田川町の象徴的な存在です。

内陸なのに島と形容されるように、特徴的なのはその地理形状。有田川町の中でも有田川の沿岸部に位置し、川がΩ字型に曲がった部分に位置し、川の中に浮かぶ島のように見えることからこの名前が付けられました(地理的には穿入メアンダーと言います。

その独特な形状から、対岸から見える有田川、旧清水町の光景は多くの観光パンフレットに用いられており、有田川町の代名詞的な存在として、多くの観光客に認知されています。この風景を一目見たくて有田川町に訪れる観光ファンも多いことでしょう。訪れるには少し長く歩かなくてはなりませんが、その甲斐もある特徴的な風景を観光できます。

2.「有田川鉄道公園」

有田川町の道の駅に向かう途中にあるのが、この鉄道公園。D51という、鉄道ファンなら知らないものはいないほどの有名な車両を拝めるのが有田川鉄道公園の最大の魅力です。黒くたくましいその姿は、風情を感じさせ、歴史的な重みや鉄道車両の美しさと言った魅力を存分に体現してくれています。

元々、有田鉄道は、有田川町をはじめとするこの地の鉄道路線の発展に大きく貢献した鉄道。そんな有田鉄道の存在を後世に末永く伝えていくため、整備計画が立案され、町有地となってから2010年に作られたのがこの有田川鉄道公園です。

数々の車両を目にしながら、昔の思い出に心を巡らす有田川町民、鉄道の歴史を堪能する鉄道ファンの観光客など、廃線となった現在でも、多くの人の心にロマンを与えてくれる鉄道公園です。

3.「道の駅 しらまの里」

道の駅としては、お土産屋さんがあるだけのこじんまりとしたしらまの里。主に販売されているのはブドウやミカンと言った有田川町の特産品です。展示物販売を含めて、有田川町民と都市地域との交流を図る拠点と位置付けられています。

そんな設立意義からもわかる通り、この道の駅は、停泊所として観光客から一定のニーズを集め続けています。ありがたいのがその立地。恵まれた自然環境の中にあるのはもちろん、白馬の滝、明恵上人紀州遺跡、次の滝など、この地の様々な観光名所の付近に設置されており、車で出かけた観光客が停泊するのにもってこいです。

この近くは有田みかんの産地でもあり、ブドウ狩りなどのイベントを行うスポットもあるため、毎年多くの観光客が訪れています。

4.「浄教寺」

有田川町の中でも古い歴史を持つ寺院。正式には西山浄土宗浄教寺と言い、有田ICからすぐというアクセスしやすい場所に立地しています。境内はきちんと手入れされており、他の寺院と比べても、壮大な作りが印象的です。

浄教寺と言えば、有名なのが仏涅槃図。有田川町ゆかりの歴史的著名人、明恵上人ゆかりの最勝寺が16世紀に廃絶。そのあとで浄教寺に伝来したのがこの仏涅槃図です。16人の羅漢が描かれ、釈迦の死を嘆くさまは印象的で、国指定重要文化財にもされています。

その事実からもわかるように、歴史的な重要性はもちろんのこと、保存状態が大変良いことでも知られています。国指定にされたのは明治時代、作られたのは鎌倉前期と言われていますが、その時期から当時に近い状態で保管されており、現在も寺の収納庫に大切に保管されています。そんな貴重な品が保管された寺院に拝めるのも、有田川町観光の見どころの一つです。

5.「薬王寺」

室町時代の建築物で、本瓦茸き、観音堂は寄棟造りの寺院。木立の深い境内に建てられたこの観音堂(本堂)は、堂内に安置された木造阿弥陀如来坐像とともに、国の重要文化財に指定されています。このお寺は、古くから厄除の寺として知られ、身に降りかかる不幸から守ってもらうために、有田川町民はもちろん、多くの参拝者が毎年訪れています。

印象的なのは、お寺の本堂の前に植えられたホルトノキです。参考となる資料はないため、樹齢や由緒などが一切不明なこの常緑高木は、このお寺の象徴的な存在です。主に千葉県以西の本州、四国、九州、沖縄などに分布し、お寺のホルトノキの主幹には大きな空洞が空いており、薬王寺のホルトとして知られています。

◎まとめ

以上、和歌山県有田川町の観光名所を一挙ご紹介いたしました。地形がやや特殊なので、アクセスしにくい場所も多いかもしれませんが、その分見どころのある観光地も多く存在します。

また、その道中で立ち寄る道の駅などの停泊所も充実しておりますから、お土産を買ったり記念写真を撮ったり、観光としては申し分ない体験ができると言えます。地元の商品を買うのも、寺院を巡るのも、観光ならではの楽しみ方といえるでしょう。ご家族とでも少人数でも、それぞれに合った観光プランを考えてみるのもいいのではないでしょうか。

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