砂漠と緑が美しいオアシスの国・リビアにある5つの世界遺産!

画像出典:pixabay.com

砂漠と緑が美しいオアシスの国・リビアにある5つの世界遺産!

リビアは北アフリカ、エジプトの西隣にある地中海に面した共和制国家です。国の9割以上が不毛な平地とサハラ砂漠というリビアは、観光の見どころがたくさんあります。しかし残念ながら、リビアの現地情勢により一般の観光旅行はできない状況です。5つの世界遺産がありますが、全て危機遺産リストに加えられています。いつか観光が解禁になったら出かけられよう、リビアの世界遺産についてお届けしましょう。

目次

砂漠と緑が美しいオアシスの国・リビアにある5つの世界遺産!

目次を閉じる

1.レプティス・マグナの考古遺跡

出典: commons.wikimedia.org

「レプティス・マグナの考古遺跡」は、1982年に世界文化遺産として登録されました。この年リビアでは、レプティス・マグナの考古遺跡を含む3つ世界遺産が登録されています。リビアにとっては大変名誉な出来事だったことでしょう。レプティス・マグナは紀元前10世紀頃、フェニキア人が地中海沿岸に建設した古代都市遺跡です。リビアの首都トリポリから東に約130km離れたところにあります。

砂に埋もれ1000年の眠りから覚めた遺跡は保存状態が良く、ローマにも劣りません。凱旋門や公衆浴場、円形闘技場やバシリカ(公会堂)、公共水洗トイレ跡などが見事に残っています。この美しい遺跡は世界危機遺産に登録されているので、ずっと保ち続けて欲しいと願うばかりです。

2.キュレネの考古遺跡

出典: commons.wikimedia.org

「キュレネの考古遺跡」はリビアで最初に登録された3つの世界遺産の1つ。1982年に世界遺産登録されました。キュレネはリビア東部の地中海沿岸部にある古代ギリシャ都市、キュレネの考古遺跡はその都市遺跡のことです。干ばつに悩まされていたギリシャ人が、アポロン神のお告げによってこの地を開拓しました。

遺跡はジェベル・アクダル高地の緑豊かな渓谷にあって、巨大なネクロポリス(共同墓地)やゼウス神殿、アポロン神殿やデメテル神殿などが残っています。キュレネはアポロンに捧げられた泉・キュレネから名付けられました。残っている多くの遺跡は、ローマの植民地になった時に造られています。古代ギリシャとローマに関連することから観光スポットとしても好評。リビアの歴史を垣間見ることができる世界遺産です。

3.タドラルト・アカクスの岩絵遺跡群

出典: commons.wikimedia.org

「タドラルト・アカクスの岩絵遺跡群」は1985年に世界文化遺産として登録された、リビアで4番目の世界遺産。リビア南西部、フェザン地方のガートの東にある岩山に描かれた遺跡群です。ガートはかつてサハラ交易の重要な中継点のオアシス都市でした。この辺りは砂丘やアーチ状岩石、峡谷や山などが望め、アカクスの景観としてリビアでは有名です。

タドラルト・アカクスの岩絵遺跡群は、サイやゾウなどサバンナに生息する大型動物や、馬や牛などの家畜、ラクダや馬に乗った人の宗教的儀式の場面などが描かれています。当時は周辺が緑豊かなサバンナ地帯でした。狩猟牧畜中心の生活が営まれていたことを示す貴重な岩絵もあります。紀元前1万2000年から紀元100年頃までに描かれた多数の岩絵は、描かれた時代によりそれぞれ特徴が見られて面白いです。

4.サブラタの考古遺跡

出典: commons.wikimedia.org

1982年に世界文化遺産として登録された「サブラタの考古遺跡」は、リビアで最初の3つの世界遺産の1つです。サブラタはアフリカの産物を輸出するための交易所として、フェニキア人により造られた地中海沿岸都市です。リビアの首都トリポリから西へ約65km離れたザーウィヤ県にあります。

サブラタの考古遺跡は、層構造が見事な3世紀の劇場が有名。5000席を有する大理石で出来た豪華な造りの円形劇場は北アフリカ最大規模です。他にはリベル・パテル神殿をはじめ多くの神殿や広場、バシリカ式教会堂や公衆浴場、円形闘技場などもあります。また、隣接する博物館では遺跡から発掘された遺物などを見ることが可能です。このようにリビアには、世界遺産にも登録されている数々の古代遺跡が残っています。

5.ガダミス旧市街

出典: commons.wikimedia.org

リビアで5番目の世界遺産「カダミス旧市街」。1986年に世界遺産登録されました。カダミスはリビアの首都トリポリから南西に約600km離れたところにある、ベルベル人系遊牧民のトゥアレグが切り開いた交易のオアシス都市です。城壁に囲まれていて、日干し煉瓦を石灰石で白く塗装した住居がたくさんあります。白い外観を形成していることから「砂漠の真珠」と呼ばれ、その景観は幻想的な美しさです。

真っ青な空と砂漠に浮き立つ美しい白い外観は、可愛らしく興味深いでしょう。見どころは貯水池やモスク、旧市街の内部に作られた通路(男性の居場所)です。現在はこの旧市街に住民はいませんが、礼拝や避暑のために訪れています。真夏の暑い時期でも涼しい温度を保てる住居の作りは素晴らしく、世界遺産にふさわしい街並みです。

◎まとめ

リビアは観光スポットも充実しています。特に砂漠の海・サハラ砂漠の雄大さは素晴らしく、ウバリ砂丘の砂漠と忽然と眼前に現れるオアシスの眺めは息を呑むほど美しく感動します。まさに世界遺産級の観光スポットです。そんなリビアは2018年12月現在、外務省の海外安全情報にて最も危険なレベル4・退避勧告が出されています。観光や渡航を考えている方は治安が落ち着くまで待つと同時に、必ず外務省の海外安全情報に従ってください。

国内のエリア一覧

海外のエリア一覧

カテゴリー一覧

リビアでおすすめの記事

リビアのアクセスランキング