珍しい動植物が多数生息しているコートジボワールの世界遺産!

画像出典:Roman Yanushevsky/Shutterstock

珍しい動植物が多数生息しているコートジボワールの世界遺産!

コートジボワール共和国(通称コートジボワール)は、大自然に恵まれた西アフリカの国です。公用語はフランス語。フランス植民地時代の歴史的な町並みが残っている地域が対象の歴史都市や、絶滅危惧種などの珍しい動植物が生息している国立公園など、自然遺産3つと文化遺産1つの世界遺産が登録されています。今回はコートジボワールの世界遺産についてまとめました。

目次

珍しい動植物が多数生息しているコートジボワールの世界遺産!

1.グラン・バッサムの歴史都市

出典: commons.wikimedia.org

コートジボワール南東部、南コモエ州の古都「グラン・バッサム」。フランス植民地時代の歴史的な町並みが残っている地域を対象とし、「グラン・バッサムの歴史都市」という名で2012年に世界文化遺産登録されました。コートジボワール初の世界文化遺産です。

1893年に首都となったグラン・バッサムは植民地開発の拠点として大きな役割を果たしていました。しかし黄熱病の影響により人口が減少。1900年にはバンジェルヴィルに遷都されてしまうことに。その後もエブリエ潟沿いにあるアビジャンが成長したため、グラン・バッサムの地位は下がってしまいました。

1970年代以降から歴史的建造物群の保存や修正が意識されるようになって、グラン・バッサムには今でも歴史的建築物が多く残っています。世界遺産に登録された歴史を感じられる町並みや、海水浴場などが有名なグラン・バッサムは観光スポットとしても人気です。

2.ニンバ山厳正自然保護区

出典: commons.wikimedia.org

ギニアとコートジボワールにまたがっている「ニンバ山」の主要部分などを含む「ニンバ山厳正自然保護区」は、1981年にギニアに含まれている範囲が世界自然遺産に登録され、翌年の1982年にはコートジボワール領内も登録されました。標高1752mのニンバ山は、コートジボワールとギニアで最も高い場所になります。180平方kmもの範囲がニンバ山厳正自然保護区のエリア。熱帯雨林やサバンナなどがあります。

ここにはダイカーやジャコウネコ、ニシコモチヒキガエルといった珍しい動物が生息していて、その数なんと500種類以上。さらに、2000種以上の様々な植物も生育しています。厳正自然保護区になっているため、残念ながら観光客などの立ち入りは禁止されていますが、大自然が広がる美しい世界遺産です。

3.タイ国立公園

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コートジボワール西部に広がっている「タイ国立公園」は、1982年に世界自然遺産として登録されました。1972年には国立公園に指定され、3300平方kmの広大な面積を持っています。公園内には西アフリカでも稀少な原生熱帯雨林も広がっていますよ。その希少さは「西アフリカ最後の原生林」とも呼ばれているほど。

さらに、コビトカバやチンパンジーなどの野生動物や絶滅危惧種などを含む、様々な動物が生息しています。もちろん植物も多く生育していて、砂糖の5000倍から8000倍もの甘さを持つソーマトコッカス・ダニエリは一度見てみたいでしょう。珍しい動植物を観賞できるのも自然遺産ならではです。

4.コモエ国立公園

出典: ja.wikipedia.org

1983年に世界自然遺産として登録された「コモエ国立公園」。コモエ川流域に広がっている西アフリカ最大の国立公園です。湿地帯やサバンナなどの大自然に恵まれていて、ウシ科の動物レイヨウやスイギュウ、ゾウなど様々な動植物が生息しています。また、ロビン人の居住地でもありますよ。

また、この一帯はゾウの狩猟が行われていた場所として知られ、狩猟者が後を絶ちませんでした。他にもウシの放し飼いや公園内の管理状態が怠っていたりなど、様々な理由から世界危機遺産にも登録されていましたが、その後改善され2017年には登録リストから除去されました。

◎まとめ

コートジボワールには美しい世界遺産が4つもあり、見どころ満載の観光スポットなども充実しています。自然遺産が多いので、日本ではなかなか見られない貴重な動植物の観賞や、壮大な自然でのんびりしたい方には特におすすめです。コートジボワールに訪れる際にはぜひ世界遺産にも足を運んでみてくださいね。

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