フランスの世界遺産42カ所をご紹介◎歴史ある大国の遺跡・遺構とは?

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フランスの世界遺産42カ所をご紹介◎歴史ある大国の遺跡・遺構とは?

フランス国内の世界遺産をご紹介します!

フランスは国際的に知名度が高く、観光地として人気が高いヨーロッパ有数の大国です。凱旋門やエッフェル塔など、世界的にもメジャーな観光地が思い浮かぶことでしょう。実はこのフランス、世界遺産の数はイタリア、中国、スペインに次ぐ世界第4位となっています。「世界遺産大国」と呼ぶのに相応しく、観光客数が多いのも頷けます。フランスに訪れた際は、世界遺産巡りなどに挑戦してみるのも楽しそうですよね。

そこで本記事では、フランスにある世界文化遺産、世界自然遺産、世界複合遺産を含めた合計42か所の世界遺産を一挙にご解説します!ぜひ旅の参考にしてみてくださいね。

目次

フランスの世界遺産42カ所をご紹介◎歴史ある大国の遺跡・遺構とは?

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フランスの世界遺産①モン・サンミシェル

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フランスの世界遺産、最初にご紹介するのは「モン・サンミシェル」です。モン・サンミシェルは、フランスで最も有名なカトリック巡礼地であり観光名所です。フランス北西部のノルマンディー地方に位置し、海岸線から1kmほど沖に突き出た島と島内にある修道院は、1979年に世界文化遺産に登録されています。

見どころは、王の門や参道「Grande Rue(グランド・リュ)」、修道院、ガブリエルの塔、サント・オべールの礼拝堂などなど。特に修道院の中にある「驚異中の驚異」と呼ばれた美しい回廊と、サン・マロ湾を一望できるテラスは必見です。

島内には、お土産物店やレストランもあるのでそちらも要チェック!日本でも有名な「ラ・メール・プラール」は、オムレツ目当ての観光客で常に行列ができていますが、並んででもぜひ食べてみてください。あなたのオムレツに対するイメージがきっと変わるでしょう。

時間に余裕のある方は、夕暮れ時のモン・サンミシェルもお見逃しなく!無料のシャトルバス乗り場から眺める全景は、まさに圧巻です。

フランスの世界遺産②パリのセーヌ河岸

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フランスといえば、首都パリですよね。私たちがよく目にするフランスの写真やイラストのほとんどが、このパリにある観光名所を映したものではないでしょうか?パリには世界的にもよく知られている「セーヌ川」が流れていて、そのセーヌ川を中心に右岸と左岸に分かれています。

世界遺産として登録されているのは、シュリー橋からイエナ橋までのエリア。ここにはエッフェル塔やノートルダム大聖堂、オルセー美術館、ルーヴル美術館、コンコルド広場、シャンゼリゼ通りといった、そうそうたる有名観光スポットが含まれています。

名所を一つずつ周りながらセーヌ川沿いを散策するも良し、クルーズ船に乗って川から眺めるパリの街並みを楽しむも良し。「花の都」パリの魅力に酔いしれてください!

フランスの世界遺産③サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路

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キリストの使徒・聖ヤコブの眠る教会が、スペイン・ガリシア州のサンティアゴ・デ・コンポステーラにあります。ここはエルサレム、バチカンと共にキリスト教の三大巡礼地となっており、その巡礼路は世界文化遺産に登録されています。

巡礼路のうちフランスから出ているのはパリ、アルル、ヴェズレー、ピュイ・アン・ヴレーのフランスの4都市を基点としたルート。これらを辿ってサンティアゴ・デ・コンポステーラまで行くには、およそ1ヶ月半ほどの日数が必要だと言われています。

しかし「そんな時間はない!」という方でもご安心ください。最後の100kmだけを歩けば、巡礼証明書をもらうことができますよ。途中で巡礼手帳にスタンプを押すポイントが数ヶ所あり、その条件を満たさなければなりませんが、5日もあれば充分でしょう。巡礼路の途中にある歴史的建造物群も世界遺産に含まれているので、ぜひそちらもチェックしてみてくださいね!

フランスの世界遺産④ニューカレドニア

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ニューカレドニアは、南太平洋に位置するフランスの海外領土です。映画『天国にいちばん近い島』の舞台になったことから、日本でも一気に知名度が上がりましたよね。このニューカレドニアにあるバリア・リーフやラグーンが、2008年に世界自然遺産に登録されました。

ニューカレドニアのバリア・リーフは、オーストラリアの「グレート・バリア・リーフ」に次いで世界で2番目の規模を誇ります。約1600kmにも渡り連なるサンゴ礁が美しいリーフを作り出しており、絶滅危惧種のジュゴンやアオウミガメを含む5000種あまりの海洋生物が生息しています。

ここで発見されたサンゴの化石は、南太平洋の歴史を知る上でとても重要な資料とされているんですよ。
本土だけではなく、海外のフランス領土にも世界遺産を持つフランス。まさに世界遺産大国ですね!

フランスの世界遺産⑤城塞都市カルカッソンヌ

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スペインとの国境に近いフランス南西部の都市カルカッソンヌ。
まるで中世にタイムスリップしたかの雰囲気漂うこの街は、かつてローマ時代に要塞都市として繁栄しました。

世界遺産に登録されているのは、そのうちの城壁に囲まれた部分。なんと全長は約3kmにも及び、その規模はヨーロッパ最大級です。フランスではモンサンミッシェルに次いで2番目に人気の観光地となっており、「カルカッソンヌを見ずして死ねぬ」とまで言われているほどなのだとか。

街の中心となる「ラ・シテ」の城壁内に入ると、歴代領主の城館であったコンタル城があります。
この城壁から眺めるカルカッソンヌの街並みが、これまた絶景!ほかにも「南仏で最も美しい」と称賛されるステンドグラスや城下町など、とにかく見どころ満載です。城塞内にある宿泊施設を利用しつつ、ゆっくり観光するのがおすすめですよ。

フランスの世界遺産⑥ストラスブールの旧市街

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ストラスブールは、ドイツとの国境近くにあるフランス北東部の都市です。フランスの華やかな雰囲気とドイツの田園風景が融合したようなこの街は、旧市街「Grande Île(グランディル)」が世界遺産に登録されています。

見どころは、ストラスブールの象徴であるノートルダム大聖堂。毎日12時30分になると動き出す、精巧な天文時計は一見の価値ありですよ。アルザスらしい木組みの家々が建ち並ぶ「プティット・フランス」地区の街並みは、まるでおとぎ話の世界のようにロマンチック。特に華やぐクリスマスシーズンにあわせて訪れるのがおすすめです。

アルザス地方の名物シュークルートとアルザスワインを食べれば、きっと満足して頂けるでしょう。
お土産はアルザスの民芸品でいかがでしょうか?

フランスの世界遺産⑦フォントネーのシトー会修道院

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フォントネーのシトー会修道院は、フランス中東部ブルゴーニュ地方の森の中にあるシトー会最古の修道院です。シトー会とは、労働と祈りに一日の大半を捧げながら禁欲生活を送るというとても厳格な修道会で、1098年にフランスのシトーで興りました。

簡素な造りの修道院ですが、ここには当時の禁欲生活を垣間見ることができる資料がたくさん残されています。祈りを捧げた聖堂に、労働に励んだ鍛冶工場とパン焼き部屋、瞑想にふけった回廊など。
静寂に包まれた修道院に一歩足を踏み入れると、思わず背筋がピンとするような敬虔な気持ちになります。

煌びやかな定番のフランス観光も良いですが、「白い修道士たち」と呼ばれた彼らの厳格な生活と歴史に触れてみるのも良いかもしれませんね。

フランスの世界遺産⑧ヴェルサイユの宮殿

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年間600万人以上の観光客が訪れるという、フランスの超有名な観光名所ヴェルサイユ宮殿。もはや世界遺産の王道といっても過言ではありません。ヴェルサイユの宮殿と庭園は1979年に世界文化遺産に登録されていますが、実はこの年がフランスでは初めての世界遺産登録で、同時に5ヶ所の観光名所が登録されました。

ヴェルサイユ宮殿と言えば、あのフランス革命期を舞台に描いた漫画『ベルサイユのばら』があまりにも有名ですよね。豪華絢爛な宮殿には息を呑むほど美しく、まるで王妃マリーアントワネットがその場に居るような錯覚さえ起こるほど。フランス式庭園の最高傑作と言われている庭園も必見です。

とにかく敷地が広く見どころも多いので、すべて見学したいという方は丸一日をヴェルサイユに費やせるようスケジュールを組んでおきましょう。宮殿と庭園のみの見学の場合は、半日もあれば充分。
パリからのツアーを利用すると便利ですよ。

フランスの世界遺産⑨シャルトル大聖堂

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「フランスで最も美しいゴシック建築の代表作」と言われるシャルトルの大聖堂は、パリの南西約80㎞にあるシャルトルの街にあります。フランスで初めての世界遺産として、ヴェルサイユ宮殿やモンサンミッシェルと共に1979年に登録されました。

ローマ時代からの古い歴史がある美しい大聖堂ですが、当初はロマネスク様式を基調に建築されました。
しかしその後、火災でほとんどが焼失してしまったため、約26年の歳月をかけてゴシック様式で再建。
結果、正面右側の旧塔はロマネスク様式、左側の新塔はゴシック様式と、異なる様式の塔が並ぶこととなりました。

ゴシック様式のシンボルともいえる大きなステンドグラスは必見!特に「シャルトル・ブルー」と呼ばれる、青い光が差し込む聖堂内は神秘的ですよ。壁を埋め尽くすロマネスク様式の彫刻群も見逃せません。
建築に興味がある方は、より一層楽しめること間違いなしでしょう!

フランスの世界遺産⑩ヴェズレーの教会と丘

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ヴェズレーの街の丘にそびえ立つサント=マドレーヌ大聖堂に、キリスト教の聖女である「マグラダのマリア」が眠っていると言われています。12世紀に入りその事実を公表すると、たちまち多くの信者が訪れるようになり、その後「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」への出発点となりました。

見どころは、教会に施されたロマネスク様式の美しい彫刻たち。想像上の生き物であろう怪物と人間の戦いや、星座、ギリシャ神話、宗教、動物など様々なテーマで描かれています。そこに秘められたストーリーもあるので、ガイド付きのツアーに参加するのがおすすめ。個人で訪れる場合は、少し予習をしておくと良いでしょう。

「フランスで最も美しい村」と言われる、ヴェズレーの絶景も見逃せませんよ!どこまでも続く田園風景は、季節ごとに異なる表情を見せてくれます。特に紅葉が色づく秋がおすすめです。

フランスの世界遺産⑪ヴェゼール渓谷

出典: upload.wikimedia.org

「ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群」とは、先史時代の遺跡群の総称です。イマイチわからないという方も、「ラスコー洞窟の壁画」と聞けばピンと来るのではないでしょうか?
フランス南西部に位置する全長約40kmほどこの遺跡は、1979年に世界遺産に登録されました。

ここには人類最古の絵画であるラスコー洞窟の壁画のほか、クロマニョン人の骨が発見された「アブリ・ドゥ・クロ=マニョン」もあり、人類の歴史を語る上で欠かせない重要な遺跡が揃っています。特に牛や馬などの野生動物が描かれたラスコーの壁画は、2万年前のものとは思えないほど鮮やかで美しいのです。

次世代に受け継がれるべきものとして、世界遺産に認定されたのも納得ですね。
まるで歴史の教科書の中に飛び込んだようなフランス屈指の世界遺産スポットへ、ぜひ足を運んでみてください!

フランスの世界遺産⑫フォンテーヌブローの宮殿

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かの有名なナポレオンが愛したフォンテーヌブロー宮殿。ここは歴代の国王が居住した、フランスで最も大きな宮殿です。広大な森に囲まれていることから、王が狩猟に訪れた場所でもあります。

かつてここは狩猟の際に利用する小さな館でしたが、1528年にフランソワ1世が元々あった周辺の要塞を増築し、フランス最大のルネッサンス様式の宮殿を建築しました。その後、フランス革命で荒廃しましたが、皇帝となったナポレオンにより再び輝きを取り戻したのです。

歴代の国王が好みに応じて増改築を繰り返したため、様々な建築様式が混在しているのが特徴。
数々の美しい細かな彫刻スタイルは後にヨーロッパ中へ波及し、パリが「芸術の都」と呼ばれるきっかけとなったのだとか。これは見逃せませんね!

フランスの世界遺産⑬「凱旋門」

出典: モンブラン/PIXTA(ピクスタ)

オランジュのローマ劇場とその周辺及び「凱旋門」は、1981年に世界文化遺産に登録されました。
驚くのは、その規模もさることながら素晴らしい保存状態。どちらも2千年以上も前の建物とは思えないほど、非常にきれいな状態で街中に佇んでいるのです。

なんとローマ劇場は、今も現役で使用されているんですよ!約1万人が収容可能な巨大劇場では、毎年夏に音楽フェスティバルが開催されているのだとか。今は見ることができませんが、音響効果を良くするために壁に大理石を積み上げたりと、当時の建築技術の高さを物語っています。

劇場のすぐ近くにある凱旋門は、リヨンとアルルを結ぶ「アグリッパ街道」に建てられています。
パリの凱旋門ほどの迫力はありませんが、美しいレリーフは必見。門の下をくぐって内部の彫刻を見ることもできますよ。

フランスの世界遺産⑭ロマネスク様式建造物群

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かつてローマの支配下に置かれ商業の拠点として繁栄したアルル。そこに残されたローマ遺跡とロマネスク様式建造物群が、1981年に世界文化遺産に登録されました。ここには円形闘技場や野外劇場、公共浴場、エジプトのオベリスクなど、ローマ帝国の偉大さを物語る遺跡がたくさんあります。

美しい回廊が見どころのサン=トロフィーム教会は、「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部として世界遺産登録されていることでも有名。アルルに残るローマ遺跡の中で最も古いものだそうです。

アルルと聞くと「ゴッホの跳ね橋」を思い出す方が多いと思いますが、実はこんなに立派なローマ時代の遺跡があるのですね。

フランスの世界遺産⑮サラン=レ=バンの大製塩所

出典: fr.wikipedia.org

かつてフランス王国の大切な収入源であった塩税。その元となる塩は、「白いお金」と呼ばれるほど重宝されていました。

1982年に世界遺産に登録された「アル=ケ=スナンの王立製塩所」と、2009年に拡大登録された「サラン=レ=バンの大製塩所」に残された資料を見れば、私たちの生活で欠かすことの出来ない塩がいかに苦労して作られていたかを学ぶことができます。

製塩所としてももちろん素晴らしい「アル=ケ=スナンの王立製塩所」ですが、世界遺産の登録されたのは都市計画の一部として建てられたものだからでもあるのです。製塩所や事務所、所長宅、庭園などが半放射状に配置された設計は、18世紀の建築家建築家クロード・ニコラ・ルドゥによるもの。

経営難により工事は未完のまま終わってしまいましたが、王の命令の元に造られた幻の都市計画の一部を見に行ってみませんか?

フランスの世界遺産⑯アミアン大聖堂

出典: Tashka

フランス国内で最も高い聖堂であるアミアン大聖堂は、1981年に世界遺産に登録されました。建設に費やした歳月はおよそ70年と、中世の大聖堂としてはとても短いのが特徴。採石所で加工した石を直接アミアンに運んで建てたというだけあって、全体に均整のとれたフォルムが印象的です。

見どころは、聖堂内外にある多数の彫刻装飾。これらは聖書やキリストにまつわるものがモチーフとなっており、目が見えない人や文字が読めない人の聖書代わりだったそうです。大聖堂の正面には歴代国王の像と美しいステンドグラスの窓が設置されており、こちらは「ゴシック建築の最高峰」と称されています。

フランスで一番という聖堂内の広さも要チェック!
天井高42.3m、奥行き145mの迫力ある姿をぜひ、ご自身の目で確かめてみてください。

フランスの世界遺産⑰リヨン歴史地区

出典: Drazen_

リヨンはフランスの南東部に位置する街です。その旧市街からクロワ・ルースにかけての歴史地区が、1998年に世界文化遺産に登録されました。

ヨーロッパ最大規模を誇るベルクール広場や、市内を一望できるフルヴィエールの丘、絹織物で栄えたクロワ・ルースなど、とにかく見どころ満載!趣のある石畳に細く入り組んだ路地(トラブール)が張り巡らされた旧市街は、散策にもおすすめです。

実はリヨンには、その昔ヨーロッパで蚕が病にかかり絹織物産業が大打撃を受けた際に、日本から蚕と生糸を輸入してその危機を脱したという歴史があるんですよ。今でも博物館では、絹織物の作業工程を学んだり見学することもできるのだとか。
「美食の街」としてだけじゃない、リヨンの真の魅力に触れてみましょう。

フランスの世界遺産⑱ナンシーのスタニスラス広場

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ナンシーのスタニスラス広場とカリエール広場、アリアンス広場は、中世期の旧市街と新市街を統一しようという大規模な都市計画の一環として18世紀に建設されました。その3つの広場の文化的価値が認められ、1983年には世界文化遺産にも登録されています。

ナンシー市民の憩いの場でもあるスタニスラス広場は、フランス国内最古の国王広場。バロック調の建物ときらびやかな装飾が施された門に囲まれたその姿は、まさに豪華絢爛です。ロレーヌ官邸を有するカリエール広場やバロック様式の噴水が印象的なアリアンス広場など、3つの広場はそれぞれ異なる趣がありどこも見応え充分ですよ!

フランスの世界遺産⑲サン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会

出典: シルヴァン/PIXTA(ピクスタ)

中世に建立されたロマネスク様式のサン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会は、素晴らしいフレスコ画が過去の歴史や文化を物語る貴重なものとして評価され、1983年に世界遺産に登録されました。

フラスコ画が描かれた教会身廊のヴォールト天井は、広さ約460平米。高さはなんと地上17mにもなります。旧約聖書に登場する「アダムとイブ」や「ノアの箱舟」、「バベルの塔」などを描いたというフラスコ画は36枚にも及び、天井を埋め尽くす姿はまさに圧巻!まるで巨大な絵本のようですよ。

フランス国民が愛してやまないサン=サヴァン・シュル・ガルタンプ修道院付属教会。
改修工事により、より美しくなったステンドグラスもお見逃しなく!

フランスの世界遺産⑳ポン・デュ・ガール

出典: Bertl123

三層のアーチ構造が幾何学的に美しいポン・デュ・ガールは、ローマ人によって建設された約2千年前の水道橋です。フランスの偉大な景勝地にも指定されており、1985年に世界文化遺産に登録されました。

この橋の特徴は、最下層、中層、最上層の三層のアーチから成り立っているところ。アーチを構成する石の大きさを統一して大量生産することにより、高さ49メートル、長さ275メートルの巨大な橋をわずか5年で完成させたといいます。古代ローマ人の建設技術の高さには驚かされますね!

橋の歴史もさることながら、その美しさは「フランスのフォトジェニック世界遺産」といっても過言ではないでしょう。圧巻の姿をぜひ見に行ってみてください。

フランスの世界遺産㉑先史時代の杭上住居群

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アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群は、2011年に世界文化遺産に登録されました。推定紀元前5000年から紀元500年頃という長期間に渡って造られた数多くの杭上住居群は、フランス以外にもスイス、イタリア、ドイツ、オーストリア、スロベニアと複数の国にまたがって点在しています。

杭上住居は高床式住居の一種で、湖や湿地の上に杭を立ててその上に築かれた住居を言います。
元々は氾濫を避けるために造られた住居でしたが、1853年から1854年にかけての冬季大旱魃(かんばつ)でその姿を現すまでは水没していました。

今でも遺跡の67%ほどは、一部または全部が水没しているのだとか。
フランスのみならず、近隣国を周遊しながら見比べてみるのも面白いかもしれませんね。

フランスの世界遺産㉒フランスの鐘楼群

出典: hstiver

ベルギーとフランスの鐘楼群は、まず1999年にベルギーのフランドル地方とワロン地方にある32の鐘楼群が世界文化遺産に登録され、その後2005年にフランスのノール・パ・ド・カレ地方とピカルディ地方の23の鐘楼群が追加登録されました。合計55の鐘楼群は、フランスとベルギーの2カ国を跨いでいます。

フランスやベルギーはかつて交通の要衝だったため、物と人の行き来により活発な経済活動が行われ、大きな経済力を持ちました。人々は自由と繁栄の象徴として、街中の市庁舎や聖堂、広場などに鐘楼を建てたのです。これらの鐘楼群は11~17世紀に建造されたもので、それぞれが建造された時代の建築様式を反映しています。

ロマネスク、ゴシック、ルネサンス、バロックなどさまざまな建築様式の鐘楼を見ることができますよ。
アントワープのノートルダム大聖堂やブルージュの鐘楼など、ベルギー側の世界遺産も必見です!

フランスの世界遺産㉓中世市場都市プロヴァン

出典: Jorisvo

美しい田園風景の中に中世面影が残る中世市場都市プロヴァン。ここはかつてシャンパーニュ伯爵領の首都として、大市が開催された街です。

国境を越えて多くの貿易商が交易をし、毛織物や貴金属、香辛料などが売買される大市の開催は、商人たちに膨大な財産をもたらしました。それらを盗賊や他国の侵攻から守るため、二重の扉で厳重に防護された門と堅固な城壁を張り巡らし都市を守ったのです。

街のシンボルであるセザール塔や城壁、10kmにわたって続く地下道、路地に残る中世の商人の家など、プロヴァンでは、現在も中世市場都市の姿が綺麗な状態で保存されています。当時を再現した中世の時代劇や「プロヴァンの中世祭」に参加して、タイムスリップさながらの観光を楽しんでみてください!

フランスの世界遺産㉔アヴィニョン歴史地区

出典: 空/PIXTA(ピクスタ)

アヴィニョン歴史地区:教皇宮殿、大司教座の建造物群およびアヴィニョン橋は、1995年に世界文化遺産に登録されました。

南フランスの都市アヴィニョンの景観のうち、教皇宮殿とプチ・パレ(小宮殿)、ノートルダム・デ・ドン大聖堂、アヴィニョン橋(サン・ベネゼ橋)、ロシェ・デ・ドン(ドンの岩壁)城壁などが対象となっています。

アビニョンは全長4.3Kmの城壁に囲まれたローヌ川沿いの美しい街で、有名なフランス民謡「アヴィニョンの橋の上で」の舞台となったサンベネゼ橋は、このローヌ川に架かる橋です。川の増水や氾濫により残るアーチは僅か4つとなっており、残念ながら反対側に渡ることはできませんが、一見の価値はありますよ!

フランスの世界遺産㉕ヴォーバンの防衛施設群

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2008年に世界遺産登録されたヴォーバンの防衛施設群は、ルイ14世お抱えの軍事建築家・ヴォーバンが手がけた軍事施設です。世界遺産に登録されているのは、モン・ルイの城塞やアラスの城塞、ブザンソンのシタデルなど、数多くある施設の中でも特に秀でている計12ヶ所。

中でも、「ヴォーバンの最高傑作」と言われるカマレ・シュル・メールの黄金の塔は必見です。
完成までに13年もの歳月を費やしたというこの塔は、港を出入りする海路を見張るために建てられました。
非常時には100人以上の人が避難することができ、さらに食料などを蓄えておく倉庫も完備しているという優れものです。

ヴォーバンは近代的要塞築城法を確立した第一人者で、「ヴォーバンが要塞を築いた街は絶対に落ちない」とまでいわれた築城の達人なんですよ。
西洋の軍事建築の礎を築いた、ヴォーバンの功績を辿ってみませんか?

フランスの世界遺産㉖ミディ運河

出典: gianliguori

フランスのトゥールーズから地中海に面したトー湖に至る全長240kmの運河・ミディ運河。1996年に世界文化遺産に登録されたこの運河は、かつて大西洋と地中海を結ぶ輸送ルートとして利用されていました。

運河の発案者であるピエール=ポール・リケが景観美にもこだわりを持っていたため、運河沿いは緑が多く美しい景色が広がっています。要所要所にある閘門やトンネル、橋などにもぜひ注目してみてくださいね。

標高差のあるこの地方の地形に運河を通すため、水力、地形測量、幾何学、建築技術などを結集して完成したミディ運河は、今もその技術が高く評価されているのだとか。運河でクルージングを楽しむも良し、運河沿いを散策するも良し。のんびり過ごしたい方にはおすすめです。

フランスの世界遺産㉗ブールジュ大聖堂

出典: xxhiroxx/PIXTA(ピクスタ)

フランスを代表する小説家バルザックに、「ブールジュの大聖堂はパリ全部より価値がある」とまで言わせたゴシック建築の傑作・ブールジュ大聖堂。12世紀末から13世紀にかけて建設されたこちらの大聖堂は、正式名称を「サン=テチエンヌ大聖堂」と言います。

世界遺産「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の一部としても登録されているブールジュ大聖堂。見どころは、中央入口にある「最後の審判」を描いた彫刻と「ブルージュ・レッド」と呼ばれる赤いステンドグラスです。

フランスの教会や聖堂には様々なステンドグラスがありますが、ブールジュ大聖堂のステンドグラスは設置位置が低いため、より近くまで寄って見ることができるんですよ。中世期に作られたというオリジナルのステンドグラス群に、心奪われること間違いなしでしょう。

フランスの世界遺産㉘シュリー=シュル=ロワール

出典: pcalapre/PIXTA(ピクスタ)

シュリー=シュル=ロワールとシャロンヌ間のロワール渓谷は、2000年に世界文化遺産に登録されました。ロワール川流域に広がるロワール渓谷には、アンボワーズやアンジェ、ブロワ、オルレアン、トゥールなど歴史的に重要な都市が点在しており、300を超える古城があります。

その中でも最も有名なのが、最大規模を誇るシャンボール城。当初はこのシャンボール城のみ世界遺産に登録されていましたが、「シリアル・ノミネーション・サイト」として、渓谷沿いの他のお城も共に世界遺産となったのです。ロワール川流域は、数々の有名な古城が現存していることから別名「フランスの庭園」とも呼ばれています。

フランスの世界遺産㉙サン=テミリオン地域

出典: marcociannarel

ボルドー近郊の街・サン=テミリオンを中心とする8つの地域が、ワインの産地として初めて世界遺産に登録されました。中世の面影をそのまま残すサン=テミリオンには、見どころもいっぱいあります。

一枚岩をくり抜いて造られたモノリス教会やトリニテ礼拝堂、サン・テミリオン修道院、地下墓地カタコンブなどがおすすめ。美味しいワインを頂けるレストランやワイナリーもありますよ。
フランスワイン愛好家ならぜひ訪れてみたいスポットですね。

フランスの世界遺産㉚都市ル・アーヴル

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オーギュスト・ペレによって再建されたフランスの北部の港湾都市ル・アーヴルは、2005年に世界文化遺産に登録されました。オーギュスト・ペレはベルギー出身の建築家で、「コンクリートの父」と呼ばれる巨匠。第二次世界大戦において多大なる被害を受けたル・アーヴルの街を、見事に建て直した人物です。

とは言え、ル・アーヴルの街が立派な近代都市へと生まれ変わるには、およそ20年もの歳月がかかったそうですよ。戦火を逃れた古い建物との融合は、フランスばかりでなく、ヨーロッパにも新しい美的価値観を生み出したとして今も高く評価されています。

フランスの世界遺産㉛月の港ボルドー

出典: EoNaYa

ボルドーと聞くと真っ先にワインを思い浮かべる方も多いはず。でも実は、古代ローマ時代の歴史的建築物と、都市開発によって建てられた近代建築物が見事に融合した美しい街としても有名なんですよ!
かつては「プチ・パリ」とも呼ばれていたのだとか。

2007年に世界遺産に登録されたのは、「月の港」と呼ばれる歴史地区。三日月形に湾曲したガロンヌ川沿いにあることから、そのように名付けられたのです。古くから交易で栄えたボルドーは、見どころもたくさんあります。

定番のサン・タンドレ大聖堂やカンコンス広場、アキテーヌ門なども良いですが、せっかくなので「ヴィノラマ・ワイン博物館」を訪れてみてください。ここではボルドーワインの製造方法を学びつつ、試飲も楽しめるというから行かない手はないですよね。
港町ボルドーならではのシーフードや、スイーツなどのグルメも要チェックです。

フランスの世界遺産㉜アルビの司教都市

出典: IMAGEART/PIXTA(ピクスタ)

フランスの南西部、スペイン国境近くにアルビという街があります。2010年に世界文化遺産に登録されたのは、ベルビ宮殿やサント=セシル大聖堂などの宗教建築と、旧市街の中世の街並みなど。この地域はかつてキリスト教の司教が治めていたことから「アルビの司教都市」と呼ばれています。

アルビの街を歩いていると目に留まるのが、煉瓦で建てられた建築物たち。石材が採れなかったためやむを得なく煉瓦を使用していたのですが、今では西日に染まる煉瓦造りの都市景観が「バラの街」と称賛され、多くの観光客を虜にしています。
アルビの黄金時代の様子を垣間見ることができる、ベルビ宮殿やサント=セシル大聖堂もお忘れなく!

フランスの世界遺産㉝コースとセヴェンヌ

出典: commons.wikimedia.org

コースとセヴェンヌ、地中海の農耕・牧畜の文化的景観は、2011年に世界文化遺産に登録されました。
石灰岩台地が密集する中央高原に位置し、樹木の生えていない花崗岩質の台地地帯として知られています。

世界遺産に登録されたのは、その美しい景観も理由の一つですが、「発展を続ける文化的景観」として高く評価されたからです。

それを証するように、セヴェンヌ地方では移動式の羊の牧畜が今もなお続けられていますし、コース地方では伝統的な方法で羊のブルーチーズの製造を行っています。まさに、人々が守ってきた伝統と歴史が作り上げた世界遺産なんですね。

フランスの世界遺産㉞ノール=パ・ド・カレーの鉱業盆地

2012年に世界文化遺産に登録されたノール=パ・ド・カレーの鉱業盆地は、大規模な鉱脈を有する工業盆地です。このような工業地帯が世界遺産に登録されるのは極めて稀なことでなので、非常に珍しい世界遺産と言えるでしょう。

ここは石炭の採掘のみで発展した工業地帯ですが、以前は農業が盛んだったのだとか。広範囲な鉱脈が発見されてからは約3世紀に渡り、石炭産出工業がこの地域の経済を潤し発展させました。
鉱脈採掘の穴や立坑などが特徴的な景観を作り出すとともに、昔からの農村の風景を損なうことなく見事に融合しており、なんともユニークな景観が素晴らしいですよ。

フランスの世界遺産㉟ショーヴェ=ポン・ダルク洞窟

人類最古の洞窟壁画が眠るショーヴェ洞窟が、2014年に世界文化遺産に登録されました。約3万2000年前の古代人が残した壁画…もはや想像を絶する年月ですよね。既出した「ヴェゼール渓谷の先史的景観と装飾洞窟群」のラスコー洞窟の壁画よりも、さらに古い壁画となります。

壁画は外気に触れると浸食が進んでしまうため、一部の研究者を除き立ち入り禁止。という訳で、残念ながら一般には公開されていません。「それでもやはり見てみたい!」という方は、ショーヴェ洞窟を忠実に再現したポン・ダルク洞窟へ行ってみてください。完成までに約30ヶ月も費やされたというポン・ダルク洞窟は、精巧な技術により細部まで忠実に再現されていますよ。これは必見です。

フランスの世界遺産㊱ポルト湾

出典: NatureNow

ポルト湾を中心とした「ピアナのカランケ」、「ジロラータ湾」、「スカンドーラ自然保護区」から構成されるフランス初の世界自然遺産は、1983年に登録されました。

ナポレオンの生地としても有名なコルシカ島。その西部に位置するポルト湾は、赤い花崗岩の断崖絶壁が約1.2kmも続く絶景スポットです。特にスカンドーラ自然保護区は、火山活動によって形成された奇岩群がそびえ立ち迫力満点!自然の力強さを感じられます。

保護区や湾に面した街ピアナでは、赤みを帯びた奇岩群や洞窟などの景観が見られ、美しいサンゴ礁とのコントラストが観光客を魅了しています。別名「フランスの秘境」と呼ばれるコルシカ島へ、ぜひ足を運んでみてくださいね。

フランスの世界遺産㊲レユニオン島の尖峰・絶壁

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2010に世界自然遺産に登録されたレユニオン島の尖峰群、圏谷群および絶壁群は、レニオン島の2つの火山「ピトン・デ・ネージュ」「ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ」と、3つの圏谷から構成される世界遺産です。レユニオン島はインド洋南西部に浮かぶ島で、島の面積の約40%が世界遺産登録の範囲となっています。

険しい岩に囲まれた独特な景観がなんとも美しく、その壮大なスケールにただただ圧倒されるばかり。

一見の価値はありますよ!ちなみに、こちらはフランス本土以外の世界遺産としてはニューカレドニアに次いで2件目。フランス海外県の世界遺産としては初めての登録となっています。

フランスの世界遺産㊳ピレネー山脈のモン・ペルデュ

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フランス唯一の世界複合遺産であるピレネー山脈のモン・ペルデュは、1997年に登録されました。
ピレネー山脈の山頂にそびえるモン・ペルデュ(スペイン領)を中心に広がる、スペイン側とフランス側のピレネー国立公園の一部から構成される世界遺産です。

ピレネー国立公園の一部には、氷河の浸食によって生まれたガヴァルニー圏谷やエストーベ圏谷、トルムーズ圏谷が含まれており、保護区内にはヒグマやイヌワシなど1200種以上の動物が生息しています。

絶景はもちろんのこと、様々な野生動物に出会える癒しスポットでもありますよ。

こちらのピレネー山脈のモン・ペルデュもまた、「フランスのサンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」という世界文化遺産の一部として登録されています。

フランスの世界遺産㊴ランスのノートルダム大聖堂

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パリから東北東へ約130kmのところに位置する街・ランス。この街のシンボルでもあり「ゴシック建築の女王」と讃えられるノートルダム大聖堂は、フランスの歴代国王が戴冠式を行っていたという由緒ある大聖堂です。かの有名なフランスの英雄・ジャンヌダルクが訪れた場所としても知られています。

約260年もの歳月をかけて建てられたという大聖堂は、とにかく見どころ満載!中でも、文字が読めない人の聖書代わりとされていた2300体もの彫刻像や、シャガール作のステンドグラスは必見です。
ガイディングツアーを利用して、様々なエピソードを聞きながら見学するとより良いですよ。

かつて大司教の邸宅であったトー宮殿は、ノートルダム大聖堂に隣接しており、現在は国立博物館として利用されています。館内には、戴冠式で使用されたマントやその他衣装のほか、王室から寄贈された宝、祝宴で使用された食器類など、国宝級の品々が展示されており見応え充分!歴史好きにはたまりませんね。

フランスの世界遺産㊵ブドウ栽培地域クリマ

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ブルゴーニュ地方のブドウ栽培地域クリマは、2015年に世界文化遺産に登録されました。「サン=テミリオン地域」のボルドーに続き、ブドウ栽培地としては2件目の世界遺産となります。

対象となっているのは、ブルゴーニュ地方の2県(約60km)にわたる地域のうち5つの市町村で、クリマの数は1,247区画にも及ぶのだとか。ちなみに「クリマ」とは、ブルゴーニュ地方特有の表現で、気候や土壌などの条件の違いを元に分けたぶどう畑の区画を示します。

ぶどう好き、ワイン好きの方は、ぜひボルドーと併せて訪れてみてください。ツアーに参加して、ワインの製造工程を学びながら試飲を楽しんじゃいましょう!日本語対応のワイナリーツアーもあるのでご安心くださいね。

フランスの世界遺産㊶シャンパーニュの丘陵

出典: Alphotographic

日本でも人気のシャンパンは、シャンパーニュ地方で作られた白いスパークリングワインです。
かの有名なシャンパン「ドンペリ」は、シャンパーニュワインの開発と発展に人生を捧げた、修道士ドン・ピエール・ペリニョンに由来します。

2015年に世界文化遺産に登録されたのは、スパークリングワインの生産方法を開発したとされる3つの丘陵地と、ワインセラーをもつ家屋や地下貯蔵庫群など。約600kmにも渡って続くシャンパーニュ街道をドライブしながら、絶景とぶどう畑巡りを楽しんでみてください。

ボルドーやブルゴーニュのワイン生産地に続き、ついにシャンパーニュ地域まで世界遺産に登録されるなんて、さすがフランスだと思いませんか?

フランスの世界遺産㊷ル・コルビュジエの建築作品

出典: en.wikipedia.org

2016年に世界文化遺産に登録されたル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-は、大陸を跨いだ世界遺産「トランスコンチネンタル・サイト」として大きな話題となりました。

近代建築三大巨匠の一人である「ル・コルビュジエ」はスイス出身。主にフランスで活躍した彼の建築作品群は、世界中に点在しています。

今回世界遺産に登録されたのは、全17作品(全7ヵ国)。そのうち10作品はフランス国内にあり、その他の7作品のうちの一つには日本で唯一のコルビュジエ作品である「国立西洋美術館本館」も含まれています。フランスへ行かずとも見ることができるなんて、嬉しいですね。

フランスにある作品を見てみたいという方には、「ロンシャンの礼拝堂」がおすすめ。彼が晩年手掛けた宗教建築の中でも「最高傑作」と称されるユニークな作品を、ぜひご自身の目で確かめてみてください!

◎まとめ

定番のモンサンミッシェルやヴェルサイユ宮殿も良いですが、まだあまり観光地化されていない秘境や、海外にあるフランス領も魅力たっぷりですね。
特にフランスならではの世界遺産である、ワインやシャンパンの生産地はおすすめです。

のどかな田園風景を眺めながら試飲を楽しむなんて、なんとも贅沢な過ごし方だと思いませんか?

今後もまだまだ増え続けるであろう、フランスの世界遺産。観光大国としての発展も楽しみです。近隣国との複合遺産もあるので、数ヶ国を併せて訪れてみるのも良いかもしれませんね。

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