最初の日本人移民らが開拓した街、ロンドリナの観光スポット5選

画像出典:Vinicius Bacarin/shutterstock

最初の日本人移民らが開拓した街、ロンドリナの観光スポット5選

ロンドリナはブラジル南部のパラナ州にあります。英国資本による開発でできた街で、第一回目の日本人移民たちが入植・開発に参加したことでも知られています。現在は人口約50万人が暮らす都市で、そのうち約2万人は日系ブラジル人です。

兵庫県西宮市と沖縄県名護市と友好都市関係を結び、現在も日本と深い関係を持つ都市です。ブラジルの都市の中では比較的治安も良好。日本文化が残っているところも親しみやすく、観光にピッタリな場所でもあるんですよ。日本人に優しい街ロンドリナの観光スポットをご案内します。

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最初の日本人移民らが開拓した街、ロンドリナの観光スポット5選

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1.イガポ湖

ロンドリナの街の中心にあるこのイガポ湖のまわりは、サイクリング道路や歩道が敷かれ、庭やレイクシアター、噴水があってロンドリナ市民や観光客の憩いの場です。

このイガポ公園は、元々は森林だったところを街の排水問題を解決するために造られた人工湖。庭師Burle Marxのプロジェクトで、国内187種の植物を含む庭園と娯楽場、都市社会センターが設けられています。

整備されたロンドリナの街のど真ん中に位置するイガポ湖の自然の潤いは、街を訪れる観光客の旅の疲れを癒してくれますよ。ロンドリナ観光おすすめスポットです。

2.Museu Histórico de Londrina

出典: Lírica Aragão/flickr

1986年9月にこの英国式の素敵な建物に引っ越してきた歴史物館Museu Histórico de Londrina。ここはもともと古いロンドリナの駅の跡地で、最初に英国人のロンドリナ植民の象徴と北パラナ州の誕生を表す重要な建物です。ロンドリナ観光でおすすめ観光フォトスポットです。

館内にはロンドリナの街が誕生する前の1920年代頃から現在までのロンドリナ文化・歴史の移り変わりが音声・映像・画像で解説され、貴重な資料が保管されています。街の中心の位置する場所で、もうひとつの観光スポット、プラネタリウムのすぐお隣なので併せてぜひ観光にお立ち寄りください。

3.Jardim Botânico de Londrina

出典: commons.wikimedia.org

ロンドリナ中心地から南方面へ8kmほど離れたところに自然植物園Jardim Botânico de Londrinaがあります。各種政府機関と一般市民の協力によって、原生林・小川・河川を含む面積100万平方メートルほどを有して、2006年に開園しました。

植物園の重要な役割は、ブラジル・パラナ州に生存する特有の生植物の研究と保護のためです。ここで生態系的にも経済的にも支援を行い、稀な種や絶滅危惧種の生植物の保護と回復を図る研究が日々行われ続けています。

市街地からやや距離があり観光には少し不便な場所なので、ひとりではなく知人や友人、信頼できるガイドなどと同行して観光するのをオススメします。

4.中川トミ公園

中川トミ公園Praça Tomi Nakagawaは、街の中心にあり、ロンドリナ最大の日系人移民百年祭記念事業の一環として造られた公園です。名前は最後の笠戸丸(日本からの最初の移民を乗せた船の名前)移民生存者でロンドリナ住居者だった中川トミさんの名が付けられました。

笠戸丸は1908年、神戸港からブラジルに初めて日本人を連れていった第一号船でした。両親と姉二人と共に渡った中川トミさんは、わずか1歳8か月の小さな女の子だったのです。100歳の誕生日を目前にして、老衰にて2008年に亡くられ、この公園を見ることはありませんでした。

公園は美しい赤い鳥居が印象的で、庭園の参道に提灯の形をした電灯が並び、笠戸丸をイメージした記念モニュメントにイベント広場も併設しています。ロンドリナ観光にきたのならぜひ立ち寄ってほしい、人気のロンドリナ市内の観光スポットです。

5.Catedral Metropolitana de Londrina

出典: commons.wikimedia.org

大聖堂Catedral Metropolitana de Londrinaはロンドリナの街の中心地にあり、大きな変化を経て今の形に落ち着いたローマンカトリック教会です。

1934年に初めて建てられた当時は木造建ての教会でした。1941年にはネオゴシックスタイルの教会に建て替えられ、1951年には時計塔が建てられました。それから1954年に再び新しい教会へと建築が始められましたが、費用不足で1962年に一度中断。1966年に再会した工事で、1972年12月に遂に完成しました。

長いあいだ手が加えられただけあり、ゴージャスな仕上がり。教会内部は木彫が目立つ造りで、天井が非常に高く大変開放感があります。入り口正面の上のイエスキリストのステンドグラスに対峙する奥の祭壇上には十字架を背負ったイエスキリストの像。豪華でありながらも決して華美にならない、シンプルな美しさを感じさせます。ロンドリナ市政府もオススメする観光スポットです。

◎まとめ

街を歩くと日本語の看板が目に付き、日本語も行くところに行けば通じるロンドリナの街は、ポルトガル語の知識がなくても気負いない観光が楽しめる街です。遠く遥か昔、日本や他国からの多くの移民とブラジル人が協力して、長い時間を掛けて街をつくっていった苦労のおかげで素敵な観光が楽しめる街になっています。ぜひ観光に訪れてみてくださいね!

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