絶対一度は見るべき大自然の宝庫南米アルゼンチンの世界遺産11選

画像出典:Deni Williams (CC BY 2.0)

絶対一度は見るべき大自然の宝庫南米アルゼンチンの世界遺産11選

南米アルゼンチンには首都のブエノスアイレスから日本でも有名なワイナリーを周るツアーなど多種多彩な観光スポットがたくさんあります。そのような都市的な観光地も当然魅力的なのですが、最近の観光客から人気なのが日本ではとても体験することができないような大自然。

それらの多くはユネスコの世界遺産に登録されています。現在アルゼンチンでは文化遺産が6件、自然遺産が5件ユネスコ世界遺産に登録されています。今回はそんなアルゼンチンで登録されている世界遺産をご紹介します。

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絶対一度は見るべき大自然の宝庫南米アルゼンチンの世界遺産11選

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1.グアラニーのイエズス会伝道所群

出典: Juan (CC BY 2.0)

「グアラニーのイエズス会伝道所群」は、17世紀にこの地に住んでいたグアラニ―族をキリスト教化するためにイエズス会によって築かれた伝道所の跡地です。こちらのイエズス会伝道所はアルゼンチンだけでなくブラジルやパラグアイにも存在しています。1983年にはブラジルのサン・ミゲル・ダス・ミソンイスが単独で世界遺産に登録され、翌年にアルゼンチン側のミシオネス州内にある4か所の伝道所が世界遺産として拡大登録されました。

アルゼンチンの人気観光スポットからも日帰りで訪れることもできる場所があるので、ぜひイグアスの滝への観光の日数を若干増やしてでも訪れておきたい世界遺産の一つですね。

2.リオ・ピントゥラスのクエバ・デ・ラス・マノス

出典: マリアーノ

「クエバ・デ・ラス・マノス」は、サンタクルス州にある洞窟で、1999年に世界遺産に登録されました。「(多くの)手の洞窟」を意味する名前の通り、洞窟には多くの手の跡が残された洞窟壁画で有名です。こちらに描かれた壁画は約9000年前ほどから先住民族によって描かれたものであり、成人としての通過儀礼として考えられています。また、この洞窟のある場所はパタゴニア地方に位置しグランドキャニオンを彷彿とさせる壮大な大地が広がっています。

アルゼンチンの人気観光地域としてのパタゴニア地方への観光に訪れるのであるのならばその他の世界遺産と共に、ぜひともこの貴重な文化遺産も観光コースに組み込んでみてはいかがでしょうか?

3.コルドバのイエズス会伝道所とエスタンシア群

出典: Sofocador (CC BY-SA 2.0)

ブエノスアイレスに次ぐアルゼンチン第二の都市コルドバ。ブエノスアイレスから西南西へおよそ700kmの場所に位置し、17~18世紀のコロニアルな街並みが残ります。中でも国立コルドバ大学や国立モンセラート中等学校などのイエズス会によってつくられた物やエスタンシアと呼ばれる農園が世界遺産に登録されています。ユネスコ世界遺産には2000年に文化遺産として登録されています。

イエズス会が築いた大聖堂や大学などの施設群と農園をめぐる道のりは大変長い旅となりますが、アルゼンチン建国の歴史を垣間見ることのできる古く美しいものです。そんなかつての歴史を感じることができるのがこの街コルドバと世界遺産に登録されている場所なのです。

4.ケブラーダ・デ・ウマワーカ

出典: Lahi (CC BY-SA 3.0)

アルゼンチンの最北西部フフイ州にある「ケブラーダ・デ・ウマワーカ」は、その景観の素晴らしさもあって2003年、世界遺産に登録されました。こちらの一帯は標高2000mを超え様々な鉱物がむき出しになった色彩豊かな山々は「七色の丘」とも呼ばれその独特な景観ゆえに「南米のグランドキャニオン」とも言われています。また、この地域にはプレ・インカ時代のものからスペイン植民地時代の歴史的な建造物や遺跡なども多く残されておりそちらの見どころとなっています。

5.アンデスの道路網カパック・ニャン

「アンデスの道路網カパック・ニャン」は、南米大陸にある6つの国(コロンビア、エクアドル、ペルー、ボリビア、チリ、アルゼンチン)のよって共同で申請された、世界遺産認定の歴史の中でも初めてのものとなっています。カパック・ニャンと言われるアンデスの道路網はインカ帝国が支配した海岸砂漠地帯とアンデス高山地帯を東西南北につなぐものでその距離は一説では6万kmにも達するものと言われ、インカトレイルという名前がついています。

6.ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献

出典: Tyke (CC BY-SA 3.0)

ル・コルビュジエは、スイスで生まれ主にフランスで活動をした建築家で、20世紀の近代建築運動に多大な影響を及ぼした一人です。彼の作品は世界の様々な場所にありフランスを中心として全7か国にある作品が世界遺産に登録されています。その7か国に中にアルゼンチンにあるクルチット邸が含まれています。このような大陸をまたぐ形での世界遺産登録はこの案件が一番最初のものです。

アルゼンチンで登録されているクルチット邸は南米大陸で建てられて唯一のものであり、ブエノスアイレスにあるものなので、首都観光の際には、ぜひ訪れておきたい世界遺産のひとつですね。

7.ロス・グラシアレス

出典: Luca Galuzzi (CC BY-SA 2.5)

1981年に世界遺産に登録された「ロス・グラシアレス」は、アンデス山脈の南端にあるパタゴニア地方に位置する国立公園です。氷床としては南極、グリーンランドに次ぐ、地球上で第3位の面積を持つ氷河群。

多くの観光客がペリト・モレノ氷河へのツアーに参加をして氷河トレッキングを楽しんでいます。途中氷河の氷をつかってウイスキーを冷やして飲むことができたり、まさにこのような場所でしか楽しむことができないような貴重な体験をすることができます。
パタゴニア地方ならではの貴重な大自然を満喫してみてはいかがでしょうか?

8.イグアス国立公園

出典: Tomfriedel (CC BY 3.0)

アルゼンチンの観光スポットとしても有名な「イグアスの滝」。訪れた人誰もが驚くほどの世界最大級の滝、そのイグアスの滝観光のハイライトは「悪魔の喉笛」と呼ばれるアルゼンチン側にあるイグアス最大の滝びちょびちょになりながらもその大自然の驚異を感じることができる世界的に有名な観光スポットです。またイグアスの滝とその周辺の地域が国立公園として指定されており、多くの野生生物の観察もできます。

9.バルデス半島

「バルデス半島」は冷涼な気候であり、年間を通して雨が少なく乾燥しています。また塩湖が多い為に植物自体が非常に少なく、その植物自体がこのパタゴニア地方特有の動物パタゴニアウサギ、グアナコなどをはぐくんでいます。それに対して沿岸部には多くの動物たちが集まりゾウアザラシ、オタリオなどの生息地が広がっています。また湾にはミナミセミクジラが繁殖のために集まり、その姿を見るホエールウォッチングが観光客には大変人気ですよ。

10.イスキグアラスト/タランパヤ自然公園群

出典: Gino Lucas T. (CC BY-SA 2.5)

アルゼンチン北東部にある広大な面積をもつ荒涼とした砂漠地帯が世界遺産にも登録されている、ここ「イスキグアラスト国立公園」と「タランパヤ国立公園」なのです。この広大な砂漠地帯には、中生代の三畳紀にあたる2億4500万~2億800万年前の地層をみることができ、こちらの地層からは世界最古の恐竜や当時の陸上爬虫類の化石が産出されています。そのような点から爬虫類が恐竜や哺乳類へと進化をしていった過程を観察でき貴重な研究対象の場所ともなっています。

またこちらの砂漠地帯ではアルゼンチンのこの地方特有の動物ラマ、グアナコ、コンドルなどを観察することができます。かつての大自然の驚異ならびに貴重な動植物の進化の過程を観察することができるのが、このアルゼンチンの世界遺産なのです。

11.ロス・アレルセス国立公園

出典: Guaxinim/Shutterstock

2017年にアルゼンチンで11件目の世界遺産となった「ロス・アレルセス国立公園」。アルゼンチン最大のパタゴニアヒバ原生林があることで知られ、パタゴニア北部のチリ国境に接した火山地帯に位置します。園内にあるパタゴニアヒバは樹齢3600年以上で世界で2番目。ほかにも、氷河が作り出した自然の多様性やパタゴニアの森林など、自然が創り出した風景は圧巻ですよ。

◎まとめ

いかがだったでしょうか?以上がアルゼンチンで登録されている全ての世界遺産の紹介です。人間にはとてもではないが作り出すことができないような大自然によって築かれたスポット。また大昔の人々によってつくられたようなものまでその全てがアルゼンチンの観光の魅力です。日本から遠く離れた国でもあり、また広大な国土の様々な場所に存在しているその世界遺産の数々。全てを観光してみて回ることは困難な事ではあるとは思いますが、どの遺産も訪れて公開することは決してないはずです。ぜひ一度訪れてみてはいかがですか?

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