世界最大の関羽像に会いに行こう！！荊州のおすすめ観光スポット5選

荊州は湖北省南部、武漢から約230km西に位置しています。古くから長江の水運による交通の要所で、三国時代に武将たちの争奪戦が繰り広げられたことで有名な観光地です。荊州はエリア全体が国から、「国家歴史文化名城」に指定されて保護されています。そのため、観光客にとっても魅力的なスポットがたくさん。

最近は、世界最大の関羽の像が出現したことで話題になっている荊州。本当にあり得ない規模の超巨大な関羽像は、一見の価値ありですよ。今回は、そんな荊州のおすすめ観光スポットを6つご紹介いたします。

1.荆州古城

荊州のシンボルでもある荊州古城は、高さ9m幅10m全長10kmの城壁に囲まれた古城。創建は春秋戦国時代で、三国時代に関羽がこの城を守って戦ったことでも有名です。現存する城壁は明代末から清代初めにかけて建てられたものですが、非常によく保存されていて歴史的価値の高い建物となっています。

荊州古城の城壁には、北門や東門など6つの城門があるのですが、長江の洪水に供えて水門を閉じることができるようになっているのだとか。古代の建築技術の高さを感じますね。城壁の内側には民家が建ち並び、人々が生活しているというから驚き！なんと観光客向けのホテルもあります。ここを拠点に観光スケジュールを立ててみるのも良いですね。

2.荆州博物館

荊州博物館は、1958年に建てられた大規模な総合博物館です。観光の目玉は、80年代に出土した張家山二四七号漢墓竹簡。竹簡とは竹の札のことで、紙が発明される以前に使われていたものなのだとか。この竹簡は前漢初期、つまり紀元前200年あたりの竹簡と推定され、非常に希少価値の高いものなのです。

実は、人間のミイラが出土したことで話題になった鳳凰山一六八号漢墓。歯まで揃った完全な状態で見つかった162cmの男性のミイラは、エジプトのミイラのように乾いた状態ではなく、まるで亡くなったばかりのような「湿屍体」なんです。体内から取り出した内蔵まで観光客に公開されていて見応え充分ですよ。

3.荊州関帝廟

荊州関帝廟は、関羽がこの地に駐屯した時に使用した邸宅があった場所。現代の建物は明代の1396年に創建され、1987年に建て直されたものです。廟内には堂々たる関羽像が安置されていて、地元の人も観光客も厳かな様子で拝礼をしています。運がよければ、お茶をご馳走してもらえることもあるそうですよ。

三国志に「龐徳の毒矢が腕に刺さった関羽が、荊州に引き上げたが、傷が治らなくて困っていたところ、名医華佗が骨の手術を施したが、関羽は手術の間も酒を飲みながら平然と碁を打っていた」という有名なエピソードがありますが、その手術が行われたという関羽元帥府もこの関帝廟内にあります。観光で訪れた際には、ぜひ探してみてくださいね。

4.張居正故居

張居正は幼い頃より聡明で、13歳で郷試（科挙の地方試験）に合格したほど。政治の世界に入ってからは宰相として手腕を発揮し、税制の改革や無駄な官職の撤廃明の財政を立て直しました。しかし、張居正の独裁的なやり方は多くの反発を招き、死後は弾劾が相次いで遺族は酷い目に遭わされたのだとか。

そんな張居正が住んでいた邸宅を、観光スポットとして再建した張居正故居。よく手入れされた素晴らしい庭園を備えており、たくさんの観光客で賑わっています。三国志に縁のある観光地として人気の荊州ですが、関羽を偲ぶだけではなく、激動の明代に思いを馳せてみるのもオススメですよ。

5.関公義園

関公義園は、2016年の6月17日にできた新しい観光スポットです。総工費15億元をかけた関羽の「義」をテーマにしたテーマパークで、展示を通して義を貫いた関羽の一生がわかるようになっています。

観光の目玉は何といっても、世界最大の関羽像！高さ58m重さは1300トン以上で、右手に持っている青龍刀の長さはなんと70mもあります。この像は韩美林という中国の芸術家によるデザインで、関羽の勇猛さと髭や服の皺の流れるような美しさを、絶妙なバランスで見事に表現しています。

観光客がまず目を奪われるのは巨大関羽像ですが、像の足元の建物内にある「義」をテーマにした展示の方も欠かせませんよ。演劇場や体験センターなどに分かれていて、見ごたえバッチリです。

◎まとめ

中国の歴史が好きな方、特に三国志ファンにとって荊州は夢のような場所ですよね。歴史上の地名としては有名でも、現代の観光スポットとしては武漢ほど身近でなかった荊州。しかし巨大関羽像の出現により、これから湖北省のメジャーなスポットとして注目されていくこと間違いなしです。さあ、巨大関羽の見守る荊州へ足を運んでみましょう！

世界最大の関羽像に会いに行こう！！荊州のおすすめ観光スポット5選